『平成18年度検定決定高等学校日本史教科書の訂正申請に関する意見に係る調査審議について(報告)』
平成19年12月25日
教科用図書検定調査審議会第2部会日本史小委員会
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/08011106/001.pdf
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/1018.html
平成19年12月25日
教科用図書検定調査審議会第2部会日本史小委員会
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資料1 専門家からの意見聴取結果・・・資料(1)
大城将保沖縄県史編集委員
我部政男山梨学院大学教授
我部政男山梨学院大学教授(つづき)
高良倉吉琉球大学教授
秦郁彦現代史家
林博史関東学院大学教授
原剛防衛研究所戦史部客員研究員
外間守善沖縄学研究所所長
外間守善(沖縄学研究所所長専門:沖縄学)
①沖縄戦の位置づけ
日本本土の一億日本人のため沖縄島は防波堤として使われた。曽野綾子著『生贄の島』が記録したとおりである。沖縄県民10余万人を犠牲にした、集団自決を含む責任は、日本国にあると思う。
それに加えて戦後の沖縄もアメリカ軍の基地化が拡大し、核基地化も憂慮されているほどである。
歴史的な琉球処分で沖縄をトカゲのしっぽのように斬り捨てようとした当時の日本の思想、今次沖縄戦にも沖縄を防波堤にして日本国を救おうとしたこと、戦後の沖縄の核基地化等々、することなすこと沖縄は歴史の前面に立たされている。沖縄に住む人々の意志に問うことなくである。日本国、日本人に沖縄のこの痛みを理解してもらいたいと思う。
②沖縄戦における軍と住民
沖縄における軍の存在は、住民にとって脅威であった。軍隊という組織と秩序は、沖縄島を守り、住民を守るためと理解されていたが、戦闘に入った瞬間、県民は逃げ場を失って右往左往した。南部に逃げた県民は日本軍と米軍の弾雨を浴びて20万余の犠牲者を出した。特に老幼婦女子の犠牲は大きかった。家族中全滅か、一家の家から数人の犠牲が出るほどだった。わが家でも七人家族のうち二人が戦死した。もし、本土に米軍があがったとしたら被害はもっと大きかったであろう。正直にいって、沖縄を犠牲にして一億日本人は助かったのだ。
沖縄の戦闘においても、もし、沖縄方面軍第三十二軍が首里高地の攻防で戦闘し、玉砕していたら、沖縄県民の犠牲はもっと少なかったであろう。
③さいごに一言
集団自決の問題にしても、すべて①、②の問題に通底している。