証言記録「沖縄住民虐殺」―日兵逆殺と米軍犯罪
佐木隆三
徳間文庫1982年(最初は1976年新人物往来社から単行本)
徳間文庫1982年(最初は1976年新人物往来社から単行本)
目次
沖縄玉砕と占領(序)
日本兵による虐殺の証言
- 真和志村の戦時住民虐殺
- 「日本兵が子どもを毒殺し、母親を慰安婦あつかいした」という親泊朝政さんの証言
- "食糧よこさぬ"と沖縄人を撲殺した日本兵――豊見山ヨネコさんの証言
- スパイ呼ばわりを憤る宮城トヨさんと、沖縄戦で一族二十五人失った比嘉賀真さんの証言
- 竹ヤリで<一人十殺一戦車>の自殺戦法を強いられた長堂嘉正さんの証言
- ことばまで奪われた沖縄と三つの虐殺を証言する知念栄章・新垣正達さん
- 南風原村と国頭郡の"日兵逆殺"
- <日兵逆殺>の墓標が証言する新垣弓太郎・タガ子夫妻のこと
- 赤子赤子といって天皇は沖縄に何をしたか――仲間亀千代さんの証言
- 沖縄教育者の殉難と教え子三百人の死に方を証言する大山朝常さん
- 日本兵による国頭郡の住民虐殺
- 久米島の敗戦後住民虐殺
- "米軍に意を通じた者"として虐殺された十名の島民
- 島民を艦砲射撃から救った仲村渠明勇さん一家が、敗戦後斬殺された証言
- 敗戦後"朝鮮人"の名のもとに虐殺された行商人一家の惨劇
- 処刑を司令した鹿山守備隊長を捕虜収容所で詰問した久米島出身者たち
- 仲村渠明勇さん虐殺の真相を究明した遺族
- 渡嘉敷島(三百二十九人)と座間味島(五十二人)の日本軍命令の集団自決
- 鹿山元隊長と『琉球新報』大阪支社・記者との一問一答
- 具志川村議会の抗議と『琉球新報』投書欄の声
- 沖縄人の疎開・引揚げと混血児の苦悩
- 「髪の短い人はこわい」という話
- 学童疎開の引率教員・城間喜春さんの話
- 着のみ着のままで、郷土沖縄を失った疎開者・引揚者たちの証言
- 混血児の母・伊是名ノブコさんの過去
- "日琉混血児"の苦悩を忘れた混血児問題
- 混成収容された収容所生活で変えられた沖縄人の"血縁地縁"
- 四人の混血児の母・金城春子さんの生き方
米兵による虐殺の証言
- 越来村の主婦誘拐殺害
- 犯人の米兵を公表しなかった奥間シゲコさん殺人事件
- 敗戦直後おきた越来村のおびただしい米軍犯罪
- サンフランシスコ条約で売り渡された虐殺された奥間シゲコさんの生命
- 轢殺された奥間カマタさんの生命の値段――一千六百二十二ドル八十セント
- "二学童轢殺事件"で立ち上がった兼城校長先生の証言
- 石川市の幼女誘拐殺害
- 沖縄民衆の怒りを初めて現地ジャーナリズムが大胆に報道した"由美子ちゃん事件"の真相
- 住民の証言で逮捕された犯人・ハート軍曹
- 第二の"由美子ちゃん事件"の発生
- 米民政府の声明文と沖縄教職員会の要請文
- 犯人・ハート軍曹の処遇をめぐってライカム司令部での記者会見
- 沖縄人権擁護全住民大会の各代表の発言
- 「由美子のあと、被害者が減った様子もない」という母親・安子さんの話
- 第二兵站基地内メイド殺害
- CIDが隠蔽した渡慶次菊子さんの死因
- 遺族の「メイド殺害事件の捜査促進に関する陳情書」
- メイド殺害事件に関する「立法院行政法務委員会議録」
- 遺族になんの説明もないまま、容疑者が帰国し、迷宮入りした捜査
- 宜野湾市ホステス殺害
- 殺された西原和子さんの同僚や目撃者の証言
- 容疑者・ボウズウェル伍長の逮捕と損害賠償請求
- 『琉球新報』の"ドキュメント・軍法廷の九日間"
- 一九七〇年十二月二十日、"コザ暴動"の背景
- ベトナム帰還兵・ボウズウェル伍長の無罪判決
- 西原和子さんの生い立ちと終焉
解説 下地寛信
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