15年戦争資料 @wiki

読売:前空幕長論文で首相「長年、見過ごしてきたのは問題」

最終更新:

pipopipo555jp

- view
管理者のみ編集可

前空幕長論文で首相「長年、見過ごしてきたのは問題」



 参院外交防衛委員会は13日午前、昭和戦争などに関して田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長(3日付で定年退職)が政府見解に反する論文を発表して更迭された問題などに関する審議を行った。

 麻生首相は、田母神氏が2007年3月に空幕長に任命される以前から、航空自衛隊内で政府見解と異なる論文を寄稿していたとして、防衛省の監督体制に問題があったとの認識を示した。

 田母神氏は統合幕僚学校長当時の2004年、空自の隊内誌「鵬友」7月号に、「我が国は専守防衛を旨としているが、自衛隊の中にも相手国への攻撃について徹底的に考える人たちが必要だ」などと寄稿していたが、当時の防衛庁は論文内容を把握していなかった。

 この論文について、首相は「この論文が航空幕僚長になる前から出ていたことは極めて不適切だ」と語った。その上で、「長年、見過ごしてきたのは問題だ。隊員の監督、教育の在り方については万全を期す」と強調した。また、首相は、田母神氏が今回、部外に投稿した論文に関し、1995年の村山首相談話に照らして、「侵略がないというのであれば(村山談話と)全く正反対になる」と述べ、侵略を否定した記述が政府見解に反したとの考えを示した。

 田母神氏が「自衛官の言論を政府見解に沿って統制すべきではない」と主張したことについて、首相はこうした考え方を改めて否定。「空幕長となると、公の場で常識に違っていることや、政府見解と違った発言をすることは制限されざるを得ない。それがいやなら、任務に就くべきではない」と強調した。自民党の山本一太、民主党の藤田幸久両氏の質問に答えた。

(2008年11月13日12時45分 読売新聞)


目安箱バナー