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石破ブログ:文民統制

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文民統制


 石破 茂 です。

 田母神前航空幕僚長の解任について述べた私の見解について、随分と多くの賛否のご意見が寄せられています。ありがとうございます&その多さにちょっとびっくり。
 ちょっと長くなりますが、私見を何点か付け加えておきたいと思います。

 シビリアン・コントロールの観点から、自衛官(一般的には軍人)には、政治的・思想的中立が強く求められます。

 政治は「党派性」を属性とし、思想は「排他性」を特性のひとつとします。仮に自衛官が、政党や思想グループの一方に加担すれば、他の党や思想を支持する勢力は軍事的な弾圧を受けかねませんし、実力組織が複数の勢力に分かれることはそのまま内乱の危険性を意味します。実力組織(軍)に政治が介入してはなりませんし、政治に実力組織が介入してもならないのです。

 しかしこれは、彼らが政治的・思想的に無知・無関心であってよいということを意味するものでは決してありません。どのような政党を支持しようと、どのような思想を有しようとそれは国民一人一人の自由であり、憲法上も当然保障されているものです。

 いや、それ以上に、彼らが政治的・思想的知識を豊富に持つことはむしろ有用でもありましょう。

 要は、「現職自衛官は政治的・思想的な活動を行なってはならない」ということに尽きるのだと考えています。

 私は防衛庁長官、あるいは防衛大臣在任中に、自衛官の方々に対して、あらゆる機会を通じて、

 「諸官は『与えられた装備、権限で全力を尽くす』と言うが、それだけでは充分ではない。選挙で選ばれる政治家は、主権者たる国民に直接責任を負う唯一の立場であることから文民統制の主体なのであり、戦車や護衛艦や戦闘機を操って己の危険を顧みず行動したことは無く、所詮は素人である。

 『この装備にはこのような問題がある』『今許されている権限ではこのような場合にこんな対応しか出来ない』ということは実際に行動する諸官にしかわからないのであり、それについて政治に対し発言することは、諸官の権利であるとともに、文民統制を実効あらしめるための義務でもある」

と述べてきました。

 田母神氏前空幕長は、航空自衛隊の雑誌「鵬友」への寄稿「航空自衛隊を元気にする10の方策」の中で私のこの発言に触れておられますが、私は、装備、権限につき、専門家である自衛官の意見を文民統制の主体たる大臣に述べることを求めたのであり、歴史観や憲法観についての発言を公の場で為すことを促したのではありません。

 昭和53年、統合幕僚会議議長であった栗栖弘臣氏が所謂「超法規発言」を行ない、金丸防衛庁長官から解任されましたが、今回の田母神氏の発言はこれとは相当に異なっているように思われます。

(栗栖発言についてはいつかまた紹介しますが、彼は「有事法制を欠いた今の日本では、他国の侵略を受けた場合、国の独立と平和を守ることを任務とする自衛隊は超法規的に動かざるを得ないことになる。だからこそ有事法制の制定が必要だ」と述べたものと理解しています。歴史認識の開陳でもなく、憲法改正論でもありませんでした。
有事法制が制定された直後、防衛庁長官室を訪ねられ、感慨深げだったのを覚えていますが、その後間もなくお亡くなりになりました)。

 今回の問題は、田母神氏の行動とその後の政府の対応が文民統制の観点からどうであったか、の一点に絞って論ぜられるべきものです。

 雑誌「論座」にも以前書きましたが、「愛国心」に限らず「愛」等という面映い言葉は優れて内面的なものであり、人に強制したり、声高に語ることを私は是としません。

 そして対象が国であれ、人であれ、良いところも悪いところも、正しかったことも間違っていたことも直視し、なおそれを受容することこそが「愛」なのだと思っています。

 皇室を敬い尊ぶこと、「国民の祝日」に国旗を掲げること、紀元節(建国記念日)にきちんと神社にお参りし、これを祝うこと。そのようなことは誰に言われるまでもなく自分自身でするべきことですし、少なくとも私はそうしてきました。

 歴史はその本質が科学である以上、あくまで客観的に捉えるべきですし、存在する多くの見方を自分自身で吟味し、判断すべきです。だから私は世に言う「自虐史観」も「自慢史観」も嫌いなのです。

2008年11月10日 (月) 本人コメント | 固定リンク



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» 文民統制 [iwalog]
ほとんど石破氏が書いてしまっているけれど、個人的な補足。 石破茂(いしばしげる)... [続きを読む]

受信: 2008年11月10日 (月) 21時19分

» 大切なものは愛だから。 [タダのブログ:kazu氏(ex.なかのひと)の裏ページ]
石破茂のブログが相変わらずいい感じだ。政治家が言うには微妙なラインを自身の言葉で書かれていると思う。たとえば、今回のブログでは、愛という言葉に対し、氏はこう述べている。「愛国心」に限らず「愛」等という面映い言葉は優れて内面的なものであり、人に強制したり、声高に... [続きを読む]

受信: 2008年11月11日 (火) 01時06分



コメント

はい、全くそのとおり。

だから私は世に言う「自虐史観」も「自慢史観」も嫌いなのです。

「自慢史観」は言い得て妙ですね。

投稿: 通りすがり | 2008年11月10日 (月) 19時21分



米英の対イラク侵略戦争支持をした小泉内閣時に防衛庁長官だった人間に文民統制が云々と言われても何の説得力も感じません。
自虐史観も自慢史観も云々とおっしゃるが石破茂の歴史観はアメリカの奴隷になれとおっしゃってるようにしか見えません。

投稿: ラサ#lhasa | 2008年11月10日 (月) 21時38分



田母神さんは、身を挺して問題を提起してくれました。
確かに現役の自衛隊高官が発言するのは、職務上不適切だったかもしれません。
しかし、誰か影響力のある人がこう言う事を言ってくれなければ、何時までもこういう自虐史観のくすぶりは残ったままだったと思います。

国民は本当の事実を知りたいだけです。
日本の教育は、何かを隠して何かを抑える為に機能してきた感は否めません。
それで、間違いだけを認めろと言うのは、本当の民主主義なのでしょうか?
それが教育なのでしょうか?
一番の問題はそこにあると思います。

どの国も暗い過去を背負っていると思います。
しかし、他の国の国民は自国を誇って生きています。それは何故なんでしょう?
日本人は、真実をキチンと知らされないまま、何時までも重い鎖を付けられて、声を上げて国を誇る事を禁じられてきた感がありませんか?
過去の争いを悔いていない日本人はいないと思います(いろいろな意味で)。
でも、日本を誇りたい気持ちもあると思います(過去の歴史も含めて)。

何かわからぬまま、ただただ謝罪ばかりを繰り返される。
国民は黙って永遠に反省しながら生きろ。こう押し付けられてはいませんか?
こんな国民ばかりの国ってあるのでしょうか?そんなの国なのでしょうか?

戦争に対する思いを、国民に教える事はよい事だと思います。
しかし、国民のプライドまでそぎ落とす必要は無いと思います。
そういう舵取りに、明らかに日本は失敗しています。
そしてそれが、国際的な日本(日本人)と言う国のマイナスに働いている事も認識してください。

政治家がしっかりしないから、こういう国になったとは思いませんか?

今こそキチンと議論するべきなんじゃないでしょうか?

投稿: 一般人 | 2008年11月10日 (月) 22時02分



政府は「かつて植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に多大
な損害と苦痛を与えた」という村山談話などの声明を出していますが、具体的に何が"多大
な損害と苦痛"なのかには言及しておらず、戦争により民家が破壊され、民間に犠牲者が
でたりする通常の損害や苦痛、植民地支配により韓国人の民族的自負心を傷つけ、苦痛
を与えたり、合法的であるものの戦時徴用により労働を強いられたりしたことと考える
こともできます。

中国人や韓国人が考えるように不当に多大な損害と苦痛を与えたという認識に対しては
日本がこれを認めたわけでなく、日中、日韓の歴史共同研究の場で論じるということに
なっています。

侵略だから悪いというかもしれませんが、1974年の国会決議以降、侵略は明確に
悪とされたのですが、当時は必ずしも悪いことではなかったのです。
さらに、侵略といっても、当時は軍の統帥権は政府にはなく、満州事変は関東軍の独断に
よるものであり、日本政府の意向ではないので、関係ありません。
また、当時の日本政府には軍を十分に統制する実力もなかったので、責任もありません。
別に軍国主義者という政治勢力が日本を支配したわけでもなく、戦時下のものを含めて
日本の愛国主義と軍の暴走は別物です。
愛国主義や皇国思想が軍国主義となり、戦争が起こったわけでは決してないのです。

繰り返しになりますが、日本は歴史認識に関しては中韓の言い分を全面的に認めたことは
なく、日中、日韓の歴史共同研究の場で論じるということのなっています。
そのことからすると、村山談話が中韓の言い分を全面的に認め日本が受け入れたものと
考えるからおかしいのであって、日本が反省する理由として、中韓の要求されて反省した
のでなく、欧米がアジア・アフリカを侵略し、植民地化したことを反省しないのに対して、
日本は道義的に高潔であらん為に、日本の歴史認識に基づき主体的に反省するんだという
ことを明確にすることが必要です。

勿論、中韓は欧米の植民地支配と違い日本のそれは過酷だったと主張するでしょうが、
そのように主張すれば、中韓は欧米の植民地支配を正当化したことになり、
世界中の旧植民地諸国からの非難を受け、中韓にとっては外交的に失策と
なるはずです。

もし、それでも日本のみを非難するのであれば、それこそ、アフリカ諸国に対し、
問題提起して対抗すれば良いのです。
中国のアフリカへの影響力を削ぐこともでき一石二鳥です。

欧米の一部には反発する勢力もあるかもしれませんが、現在は欧米国内でも植民地支配に
対しても批判が高まっているので反論できないでしょう。
アフリカに対する植民地支配批判にはオバマ次期大統領も同意するんじゃないでしょうか。

この”日本の歴史認識に基づき主体的に反省する”ということ明確にする為には村山談話
を引用する際には、我々考えるところの意味において、”植民地支配と侵略によって
損害と苦痛を与えた”と認識しており、
このような歴史認識に基づき、”過去を直視して、歴史を正しく認識し、アジア諸国との
相互理解と~”いう形で下記の例のように引用すれば良いと思います。

もし、中韓から”我々考えるところの意味”について聞かれたら、”日中、日韓の
歴史共同研究の場で論じられたもの”だと答えれば良いのです。

また、これに加え、実際、中韓と違い日本にはいろいろな歴史認識があるので一言では
答えられないと言っても良いと思います。

こうすれば、”具体的にどんな意味だ?”と詰問されても大丈夫です。
その上で、どのような歴史認識であろうとも反省するという姿勢を示せば文句はでないと
思います。

あと、アメリカに歴史問題で日本の立場に理解を求めるためにも真珠湾攻撃については
謝罪したほうが良いと思います。
開戦記念日あたりにコメントしたら良いでしょう。

[村山談話引用例]

我々考えるところの意味において、
「我が国はかつて植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に
多大な損害と苦痛を与えた」と認識しており、

このような歴史認識に基づき、
「過去を直視して、歴史を正しく認識し、アジア諸国との相互理解と信頼に基づいた
未来志向の協力関係を構築していきたいと考えています。」

投稿: 日本史観 | 2008年11月10日 (月) 22時15分



田母神氏は確信犯です
論文の最後の部分は共感できます
こんな事になるのは十二分に分かっていたはずです
言わせた政治家と、選んだ国民が悪いのではないのですか

投稿: 通りすがり2 | 2008年11月10日 (月) 22時22分



石破大臣の著書 『国防』を近所のチェーンストアーの本屋で買いました。示唆にとんだ軍事素人に近い私でもよくわかる本でした。何点か疑問に思うこともありますがそれはまた後日にコメントさせていただきます。(まさかゲル本(茂の本という意味 大変失礼 よく動画サイトで石破大臣のことをゲル大好きとか書き込んであったもので愛眼をこめて表現したことをお許しください)

ちょうど小泉内閣総理の元2004年当時の防衛庁長官時にこの本の最後の10章 また会う日まで の 中で『私は総理になりたいとは全く思っていません 小泉純一郎という人を近くで見てきて「ああ 自分には務まらない」とつくづく思いました。 私は人にまかせることができません 小泉総理は「丸投げ」と言われていますがそういうわけではない
「こいつならできるだろう」と思ってやらせその責任は自分でとるわけです。しかし私にはそれが出来ない 自分で責任を抱えん込んでしまうのです 抱え込んで 志半ばで倒れてしまっては仕方ありません 』[原文そのまま]この国防 National Defence の著書のあとがきに(2005年)時に

もちろん この意見は2004年現在の心境であると書かれております
では 問います 今 農林水産大臣として重大な任務を日々なされておられます
さて私はもう一度 外務か財務大臣 もしくは党務
幹事長か政調会長をこなされてから 総理になられるべきだと考えております
総理になる 強いご意思はおわりですか
総理大臣の権力についてほしいといっているのでは
ありません
私は石破大臣が大好きです だから日本を尊敬できる国 日本に生れてよかったといえる国に
してほしいのです。

投稿: 西村 宏之 | 2008年11月10日 (月) 22時23分



 そして対象が国であれ、人であれ、良いところも悪いところも、正しかったことも間違っていたことも直視し、なおそれを受容することこそが「愛」なのだと思っています。

なるほど、石破さんはやはりキリスト者なのですね。そう思い至りました。

投稿: wakamiya | 2008年11月10日 (月) 22時54分



軍人も国民である以上、政治的意見の表明を妨げられることはありません。それは文民統制とは何の関係もないことです。彼が自分の政治的信条をもって職務の放棄をしたわけではないと思われますが。

それはともかく、歴史は科学ではありません。客観性の確保が事実上不可能だからです。たとえばホパーの「反証可能性」を満たすことなど有り得ませんね。歴史とは、「政治性を帯びた物語」と解釈するのが適当と思われます。

投稿: hoge | 2008年11月10日 (月) 23時12分



石破大臣初めまして

今回の問題は、田母神氏の行動とその後の政府の対応が文民統制の観点からどうであったか、の一点に絞って論ぜられるべきものです

そう思います
田母神氏の論文自体は氏の歴史感で
あり、歴史の中の異説の列挙と思います
全文をネットで読み首を傾げたくなる所も
ありますが、醜い文とは思えないです


論文の内容は別にして内閣が対外的に
(村山談話)を踏襲する声明を出した後
に空自のトップが相反する論文を公式の場
ではないですが公したことが問題な事だけ
だと思います

投稿: 急行銀河 | 2008年11月10日 (月) 23時41分



石破さんへ

御注文です

ブログを書くのも良いけれど
いい加減 トップページのバー
変更しましょうよ!!!
総裁選はもう終わりましたよ

総裁選⇒衆議院選 でしょ

それから 
事務局と言うのも辞めましょうよ

話題を変えて
富山一区は 与野党共に
プレハブの事務所が完成しました

住人はまだいません
こんな事 今までになかった。
支持率が低下して 株価が不安定で
週末にもGMが破たんしそうなのに
何一つ策を考えない与党に
落胆しました

それに比べりゃ 田母神さんの
論文など どうでも良い

石破さん
これで良いのでしょうか?
これから 年末に向けて 
倒産は 増えます
もし GMが破たんしたら
又 株価が急落します

金融では 朝日生命 三井生命 が
破たんしそうです

麻生さん このチャンスに
「給付金支給しません 御免なさい」

解散しましょう

そして
今こそ 公明党に頼らない
自民党一党体制を構築しましよう

これから年末に向けて
静かに音を立てて 
鳥取砂丘の砂の様に
日本経済が崩れ始める

今の状態では 日本は沈没する

そして 新しい内閣で
年末の御用納めまでに
47都道府県の 裏金の膿を
一気に出しましょう
そして それに関わった公務員は
御用納めと共に 退職 です

経済を立て直す前に
国家予算の使い方を抜本的に
見直す事が大切です

国民には苦しみを押し付け
公務員は 裏金で贅沢三昧じゃ

納得が行きません
そして 裏金の自治体には
重いペナルティを課すべきです

その為には
重要ポスト(閣僚)には
相応しい人事をお願いしたい

この際
来年2009年の仕事初めまでには
裏金の膿を出し切る事


民間人 とりわけ 庶民は
財布のひもを締め
贅沢をあきらめ
節約をしてるのに

公務員だけが は 絶対許しません

そして
社会保険庁の様な 事は
二度とあってはなりません

では では

投稿: 樋口 ゆういち | 2008年11月11日 (火) 01時21分



お仕事ご苦労様です。
前回の記事に拙い文章でコメントさせていただきましたが、今回も賛同する面、出来ない面がありコメントさせて頂きたく思います。

「今回の問題は、田母神氏の行動とその後の政府の対応が文民統制の観点からどうであったか、の一点に絞って論ぜられるべきものです。」

との事ですが、それでは、政府見解は絶対に正しいということでしょうか? 甚だ疑問です。
或いは、政府見解がどのようなものであろうと、田母神氏が自衛官(それも高官)として発言すべきではない事項を発言した。
ということのみを問題にせよとのことでしょうか? それはそれで政治家が事の本質から逃げているようにしか見えません。
仮に、田母神氏が幕僚長として政府見解に沿った文章を懸賞論文に投稿していてもやはり更迭したのでしょうか?本当にそうしますか?
やはり今回の件は、政府見解とは異なり、自衛官が政治家の領域に踏み込んだという両方の条件を満たしているので、
この2点をひっくるめて問題にしているのではないでしょうか?

大臣のお考えになる文民統制については、私も同感です。
ブログやテレビの討論番組で今回の件について色々な意見を見聞きしました。その中で私の受けた印象としては、
「文民統制」=「自衛隊は、首相、或いは知事が、指示または要請するまで黙っていろ」的なものが多いように思いました。
それは違うと私は思います。 
また、「そこまで言って委員会」と言う番組で、退役自衛官の方が、「災害時は、現地司令官の独自の判断で災害救助活動に出動してもいい」と
いう風な意見を述べておられました。 それもまた行き過ぎだと私は思います。

大臣の仰るように、自衛官は持てる装備のみならず、その専門的知識をもって文民を補佐する義務があり、発言する権利を有すると思います。
統制する側の文民は、(きっと)平時では優秀な方がなっておられると思いますが、非常時に対しても優秀かどうかは(選挙でも)分かりません。
そのようなこともありますので、例えば災害時であれば、現地司令官が、初動として自衛隊は何をすることができるか。 
ひとつの例を挙げれば、まず情報収集をするのであれば、ヘリを飛ばせば何分で被災地上空に行けます。とか
都市の通信が麻痺しているなら自衛隊の装備と衛星を使って現地との通信を何時間で確保することができます。とか。
そういう助言を積極的に進言するべきだと思います。

そういった非常事態時の専門家として適切な助言を述べ、その結果、最終的な判断は文民に任せ、進言の採用不採用に関わらずその決定には従う。
と言うのが適切な文民統制なのだと考えます。

ゴチャゴチャと述べましたが、要するに、文民と自衛官との間で、「報告・連絡・相談」が適切に出来ている上での統制だと思うわけです。

そのためには平時から文民と自衛官とで相互の信頼関係が構築されているかどうかが重要になると思いますが、
少なからず文民側は左翼的な思想に染まっている場合があり、自衛隊を忌避するようなごとき風潮が見られます。
このような状態を放置しておいては、適切な文民統制は成されないのではないかと思います。

だからこそ、政府見解が本当に正しいのか、よくよく見直さなければいけないのだと思います。

現在の政府見解の基となっている村山談話が、国民の同意を得ず、半ば無理矢理に諸外国に発信されたと聞いています。
そのことも含めて、本当に政府見解が正しいのか。 今回の件をきっかけにとことん議論していただきたい。

よろしくお願いします。

投稿: 三浦 | 2008年11月11日 (火) 01時47分




石破さん、こんばんは★コメント拝見致しました。難しい表現は出来ませんが、石破さんは私の代弁者です。嬉しかったし、感動しました★石破さんが大好きです。

投稿: りさ | 2008年11月11日 (火) 01時55分



文民統制の問題も重要ですが、農水省の問題も同じように重要ですよ。


農水省の出先の縮小は、農業関係者やそれに関係する多くの人にとって、大きな不安材料になってると思います。


食の安全や自給率の向上など国が関与すべき課題は山積みなのに、地方に丸投げとは如何なものかと思います。

投稿: あ | 2008年11月11日 (火) 05時43分




流石という感じで、勉強になります。

私はまず、国民を守る気があるのかを論点にしたいです。

「アジア解放のため、300万人が死ななければならなかった」という主張は、仮に事実だとしても、国民を守る軍人として、絶対に許されないでしょう。

なお自分は、かつての小林よしのり氏の活動(意見ではない)を肯定しています。

「テーゼ→アンチテーゼ→ジンテーゼ」の流れを止めていたのが「自虐史観」だと明らかにしましたからね。

そのフォロワー達が「排外主義」で固まりきって、それを愛国だと勘違いした。彼等のどれだけに、日本文化その物を愛し、他国との違いを理解し、共存する構えがあるんだろう。

そして「サヨク」も、単なる九条護持を平和だと強固に勘違いし続けた。彼等の中にどれほど、他国から虐げられ、大国の地位から転げ落ちても平和を訴え、しかも国民を納得させる覚悟があるのだろう。

最も・・・田母神氏がなぜ、ああいう論文を書いたか。右派の言葉を借り、言いたかったことは何だったのか。

先日「たかじん委員会」で、元自衛官が、自衛隊が「米軍の一部」となり、東郷元帥の写真まで降ろされていると言っておりました。

帝国海軍よりも海上自衛隊の方が「上」だとね。そんな「傲慢」は、許されるものでは無いと思います。

そうした憂国の情を、ああいう稚拙な形で表現したのだとしたら、彼の「内在的論理」を、少し汲み取るべきではないか。

それが無ければ、彼とその論文を支持する人は、納得しないのではないかとも思う。

投稿: ダルク | 2008年11月11日 (火) 06時26分



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