【沖縄集団自決訴訟・原告側会見詳報】(2)「控訴審でも闘うから」
2008.3.28 13:45
判決に対する原告の反応について報道陣の質問が続く。
--元隊長2人の関与に触れた表現について、原告の感想は
弁護団「個別表現については聞いていない」
--控訴は本日中か
弁護団「実際の手続きがあるので週明けを予定している。全く予想していなかった判決だった」
--原告の言葉で印象的なものは
弁護団「2人とも『本当ですか』と話していた。亡くなった元隊長の弟の赤松さんは『兄が自決命令を発していないということは、裁判所も分かってくれたんですよね』ということを言っていた。『でもどうして敗訴なんですか』と非常に悔しいご様子でした。元隊長の梅沢さんは『控訴審でも闘うから』と支援者と握手しておられ、決意されていました」
--判決で評価できる点は
弁護団「『沖縄ノート』の記載について、原告に対する名誉棄損表現だったと明確に認めた点は、大江さんのはぐらかしの論法に乗らなかったという点で評価できる。しかし、集団自決に対する関与の判断については、裁判所は逃げたなという思いを禁じ得ない」
--原告2人が会見に出席しなかった理由をもう少し詳しく
弁護団「非常に落胆している。それにお年なので会見場まで歩いてくるのもどうかなと。勝訴判決の際にはみなさん方に喜びのコメントを伝える必要があると思っていたが、敗訴の時は残念のひとこと。2人の気持ちは、われわれが今語った通りなので、それ以上の質問を答える必要はないというのが、われわれの判断でもある」
会見は20分程度で終了した。