Scar of Braingeyser
Torment Limited Review: Black
最終更新:
braingeyser
Torment Limited Review: Black
- 原文
- Torment Limited Review: Black
- 著者
- Gary Wise
- 訳者
- o・∀・)nira.
- 投稿日
- 2002-03-09
- 更新
- 2003-05-31
こんなことは考えられなかった。誰もこんなことになるだなんて想像にしていなかったに違いない。
Tormentが黒いセットになると聞いた時、俺はただ『白のカードより黒のカード方が多くて、白にはバランスをとるためにアンチ黒なカードが配備されるんだろ』と思っていた。かわりに、俺達はこの狂った状況に置かれることとなった……Odysseyブロック限定戦では、いつも夜なんだ。
白や緑の2倍のカードがあり、沼をコントロールしていたらメリットがあるカードが他の色にもいろいろある。デュアルランドは沼をコントロールしていることが前提条件で、黒はベスト10コモンの半分をしめる。それで、そのアンチ黒なカードは…目も当てられない程だ。
Faceless Butcher、Crippling Fatigue、Cabal Torturerの他にもいろいろ強力な黒のコモンがある。青と一緒にいくのがベストだろうが、他のどんな色とでもイケる。
The Cards
Boneshard Slasher
ただの2マナ1/1飛行は俺の目には絶対にとまることがない。Slasherのスレッショルド能力はそこそこなものの、不安定すぎるのでイマイチか。Mystic Visionary、Crypt Creeper、Dusk Impなどと相打ちさせたい場合はサイドからもありだろうか…いれるスペースがあるのならもっと役に立つものが欲しい。
10手目-12手目
Cabal Ritual
1マナ増やすために1枚?冗談じゃねえや。暗黒の儀式も限定戦では使ったことないのに。
15手目。
Cabal Surgeon
こいつはとにかく遅い。4マナ2/1でははっきり言って役立たずと言うものだろう。もちろん終盤戦で墓地がたまったころに出せば相手は除去らずにられないだろうが…俺のデッキに入れたくないが、ま、もっと悪いものがあるし。
8手目-10手目。
Cabal Torturer
もしコイツがただのティムであったなら、そこまで高い評価を得ることはできなかっただろう。だが、こいつは-1/-1修正だ。つまりダメージ軽減系の呪文・能力が聞かないのだ!ワオ!
相手のウィニークリーチャーをガンガンぶッ殺し、クリーチャー戦でもかなりの活躍を見せる。スレッショルドはちょっとしたボーナスだ…スレッショルドがなくても、コイツは十分にトップコモンの座を確保できる。
2手目-4手目。
Carrion Rats
1マナ2/1は確かに魅力的だが、ダメージ軽減のためのコストがあまりにも軽すぎるために、1ターン目にださなければ紙だ。が、1ターン目にだしてもそこまでの働きをしてくれるとはいいがたい。
10手目-12手目。
Chainer, Dementia Master
チェイナーの能力は非常に強力だが、そこそこコストも高い。もし序盤、相手のクリーチャーの進撃をうまくとめられない場合は、コイツの能力をフルに活用できる様になった時は、もうすでに十分なライフが残っていない、ということも考えられる。
もちろんとても強力なカードで、見のがすべきだと言っているわけではないが、コイツをピックするからには前述のような問題が起こらないようなデッキを構築していくようにしなければならないだろう。
初手-3手目。
Chainer's Edict
2体のクリーチャーを殺せるカードはとても強力だ。もちろん対象を選ぶことはできないものの、他の除去等と組み合わせた時のカードアドバンテージは素晴らしい。もちろん7マナは多いが、Morbid Hungerのフラッシュバックは9マナで、それでも有用なカードだったことを考えると、十分に活用できるだろう。
Faceless ButcherやCrippling Fatigueより高見するべきではないが、除去が多ければCabal Torturerよりも有用になるかも知れない。
2手目-4手目。
Crippling Fatigue
ああ、まだ『C』までしか来ていないのにもうトップコモンの2枚目に辿り着いてしまった。
Fatigueの強力な点はやはりその早さだろう。かなりの効果を少ないマナで生み出す。これは限定戦で強いカードをそのまま具現化したようなカードだ。フラッシュバックが使えない程にダメージを受けてしまっていても、3マナの除去としては優秀なものだ。それに弱点はそれくらいだし。
初手-3手目。
Dawn of the Dead
2BBBはおもい。もう1マナ加えるだけでCabal Patriarchが出せるのだから、このマナコストではもうちょっと強力な能力があってもいいはず。たしかに毎ターンアタッカーがででてくるのは強いが、そこまで墓地にクリーチャーが落ちているだろうか?それに1ライフ失うし。面白いCIPを持つクリーチャーが多いなら良いかも知れないが…。
9手目-11手目。
Faceless Butcher
俺はこれがこのセットで1番強いコモンだと思う。コイツはニューNecrataalと呼ばれたりするが、Necrataalはコモンじゃなかったよな?
黒い2/3は除去りにくいし、バウンスにはよわかったりするが、黒いクリーチャーでもアタッククリーチャーじゃなくても墓地にあるカードの枚数より多いタフネスのクリーチャーでも殺せる。つまり、この環境で他の除去が持っているデメリットが全くないってことだ。みたらとろう。ゲットゲット。
初手-3手目。
Gloomdrifter
スレッショルドなしでは、コイツはまあ堅実な-面白みのない-クリーチャーだが、スレッショルドがあるときでは、このフォーマットに存在するクリーチャーの1/2以上をころせる。高見はしないが、飛んでるやつが欲しい時にはいいだろう。
7手目-9手目。
Gravegouger
俺はどれだけコイツの能力がウザいか知って驚いているところだ。墓地からカードを取り除くのはフラッシュバックにもスレッショルドにも効果的で、除去られたら終わりだとしてもその間のカードアドバンテージは稼げる。高見はしないが、軽いクリーチャーが欲しいときにはいいだろう。
7手目-9手目。
Grotesque Hybrid
名は体をあらわす。コイツはまったくグロテスクで怪奇なヤローだ。ここ数年、俺たちは黒い5マナ3/3は多く見てきたが、コイツが持っているようなアドバンテージをとれるようなヤツはいなかった。共鳴者能力がなくても十分なのに、この能力がついてしまった為にコイツは極めてアンチ緑白な空を征するものとなっちまった。
初手-3手目。
Hypnox
コイツをプレイするのは確かに楽しいが、8BBBなんてコストが--『あなたはこのゲームに勝つ』とかかれていたとしても---支払えると思ってるのかい?
残念ながらゾンビ化でもないとこいつは重すぎる。
11手目-13手目。
Ichorid
除去れない3/1。いいことはいいが、今回の黒を見るとそう高みをすべきではないかもしれない。だがもちろん青黒コントロールにはめっちゃんこよく効く。それまでに沢山黒いクリーチャーを取っていたとしてもそこまで高みをすべきではない(何回場に出せるか分からない)が、そこそこいいカードなのでとりあえずデッキには入るはずだ。
5手目-7手目。
Insidious Dreams
もし自分のデッキに爆弾(特定のデッキ・色にたいして絶大な効果を持つカード)が沢山つまっていて、さああとはその爆弾を探すだけだ、という状況なら使えるかもしれない。
だがコイツは使用後に『カードアドバンテージ?何それ?』っつー状況になってしまうのでやはりDiabolic Tutorの方が良いだろう。
9手目-11手目。
Laquatus's Champion
コイツはとにかく壊れてる。でたら場を制圧できるほどのサイズ(しかもリジェネ)を持ちつつ、相手のライフの1/3ほどを吸い取ってしまう。Faceless Butcherとどちらがいいか議論したことがあるが、おれはやはりこっちだと思う。
初手。初手。とにかく初手。
Last Laugh
『強力だが実用的ではない』カードの実例。ほとんどのデッキには入らないだろうが、除去をベースにしたデッキには…入るかもしれない。非現実的だが。
11手目-13手目。
Mesmeric Fiend
2マナがほとんどないこの色では、コイツは7枚ドローしたとき最初に欲しいカードだ。コイツ自体は1/1と戦闘には参加できそうにないサイズだが、その能力はなかなか。相手の序盤戦力をもぎ取ってしまう。それに場合によっては相手に数点与えられるかもしれないし。タフネス1のアタッカーと相打ちできるのも良いだろう。
4手目-6手目。
Mind Sludge
黒単をうまくドラフトできたのならこのカードは5ターンめのMind Twistとして最強になるかもしれないが、2色目を入れてしまったならコイツはサイドでは使わないカードして機能するだろう。
9手目-11手目。
(Sarcasticになってるのか本気なのか分かりませんでした)
Mortal Combat
デッキに20体もクリーチャーいません。
15手目。
Mortiphobia
名前と絵はかっこいい。ただし14手目に評価されているCoffin Purgeよりも弱い。
15手目。
Mutilate
Torment中で五指にはいるカード。どんな黒いコモンよりも、アンコモンよりも優先すべき(HybridよりもButcherよりも)。たった4マナでこのフォーマットの98%のクリーチャーが殺せる(4枚沼があるとする)。
ドラフトしたら黒を濃いめにしていって沼を10-11枚いれるべき。自分のデッキがコントロール指向でタフネス4のクリーチャーがおおいなら、コイツはTorment中でいちばんいいカードになるはず。
初手。
Nantuko Shade
ワオ。コイツも壊れてる。MTG史上最強の熊(2マナパワー2)。2ターン目に出てきて、20ターンめにはゲームを制圧できる。沼を9枚以上入れるなら初手取り。
初手-2手目。
Organ Grinder
黒のクリーチャーは総じてタフネスが低い為、Psionic Gift、Chainflinger、Psychotic Hazeなどのカードの標的になりやすい。コイツもその部類に入るだろう。だが序盤のダメージとなるパワー、終盤のフィニッシャーとなれる能力をもっているため、そこそこいいかんじだ。
4手目-6手目。
Psychotic Haze
コイツは少々重い。4マナでこの効果はあまりいいカードは言えないし、マッドネスを使ったとしても、Fledging ImpやDirty Wererat経由で使ったのなら結局3マナかかる。
だがいちばん大きな問題は黒にタフネス1のクリーチャーが多いことだろう。相手を壊滅させるのはいいが自分も壊滅状態になったら元も子もない。サイドボードには入れておくべきだろうが、メインにはおそらく入らないだろう。
9手目-11手目。
Putrid Imp
1マナ1/1は現環境では余りよろしくない。スレッショルド能力もイマイチ。無視するからな!
12手目-14手目。
Rancid Earth
シールドではイケるかもしれないがドラフトではメインには入らないだろう。事故りそうな相手・Squirrel Nest・Chamber of Manipulation・Caustic Tarなどに対しサイドイン。
9手目-11手目。
Restless Dreams
パっと見いい感じだが、実際には有効に活用できる局面に到達するのが遅すぎる。Morgue TheftやGravediggerを使う時は墓地に一体クリーチャーが入ればいいが、このカードをうまく使うにはもっと沢山クリーチャーがいないといけないので使い時が難しい。カードアドバンテージも失うしね。
墓地から手札にクリーチャーを戻すカードが多いこの環境ではほかのカードがない場合にしか使わないものだろう。
9手目-11手目。
Sengir Vampire
まさに怪物。コイツはたった5マナでほぼブロックできないクリーチャーを召還するくせにデメリットが0なのだ。ただの黒いタフネス4でさえ殺すのが難しいのにコイツはどんどん肥大化するのだからはっきりいってヤってられない。この環境でコイツを焼けるのはViolent Eruptionぐらいのものだ。
初手。とにかく初手。
Shade's Form
もしユーティリティーカードが欲しいのなら、コイツを取るべきだ。弱いクリーチャーに場を支配させたり、CIPを使い回したり、相手のクリーチャーのコントロールを奪ったりしたいときにはコイツが役に立ってくれるだろう。
見たら取ると言うほどではないが、メインに入ることの方が入らないことより多い。
6手目-8手目
Shambling Swarm
色マナの問題はあるが相手を死にいたらしめるパワーは十分にある。相手はほとんどの場合Swarmと3:1交換をするか毎ターン3点食らうかの選択しかできないのだから。もちろん相手は前者を取るだろうが、基本的に相手にメリットはないわけだ。
初手-3手目。
Sickening Dreams
コイツはそこそこいいと思っていたがそうでもなかった。ほとんどのDreams系カードは基本的にコストが重すぎるのだ。
コイツの問題点は二つ。カードディスアドバンテージと全体除去である点だ。基本的に全体除去は1:X交換出来るから強いのだが、カードを捨てているのでそうでもない癖に自分のクリーチャーを巻き込んでしまう。スレッショルドやマッドネスがしたいのならそこそこだろうが、Dreams系は1枚以上入れるべきではない。
7手目-9手目。
Slithery Stalker
サイドにはそこそこ。相手がトークンを多用する緑系デッキならば非常に効果的。相手が緑・白を使っているなら必ず入れよう。とてもやくにたつ。
8手目-10手目。
Soul Scourge
最初見たときはいいと思ったが、実際そこまででもなかった…5マナのタフネス2はきついのだ。パワー3のメリット付き飛行はなかなかなのだが、Butcher・Fatigu・Torturerなどを優先すべき。
3手目-5手目。
Strength of Lunacy
ここまで白が少ない環境だとコイツのプロ白はそこまで機能しないが、P/T強化が出来るしマッドネス付きなのでカードアドバンテージがとれることは確実だろう。サイドにもいいが、ディスカード手段が多くあるならメインにも入るカードだ。
6手目-8手目。
Unhinge
こういうカードは昔もあったが、それらはイマイチだった。Unhingeはたしかにカードアドバンテージをもたらしてくれるが、相手はそれに乗じてマッドネスを使用する可能性もあるし、そうではなくてもいちばん入らないカードしか捨てさせられないのでやはりイマイチだろう。
メインには絶対入れたいとは主はないが、端的にカードアドバンテージを追求するなら入れてもいいかもしれない。
9手目-11手目。
Waste Away
プレイするたびに評価が上がっていくカードだ。パっと見ただの黒いAcceptable Lossesなのだが、実際はもっといいカードだ。まずインスタントであること。スレッショルド・マッドネスを助け、このフォーマットのほとんどのクリーチャーを殺し、Aboshan・Patriarchなどの対策としてもスプラッシュしやすい。3枚以上は欲しくないが、2枚までなら満面の笑みで迎え入れるべきだ。
4手目-6手目。
Zombie Traliblazer
またBBBを要求するカードがでてきた。だが今回はそのコストは払うに値しないものだ。この環境にはゾンビはそう多くないので能力の起動コストも払いにくい。起動コスト無しではただの色マナを三つ要求する2/2だ。場に出せたならその卓に4人入るはずの黒いプレーヤー対策として活用すべきだろう。
9手目-11手目。
当ページは、2ちゃんねるの卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。