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Odyssey Block Constructed - Week 2
最終更新:
braingeyser
Odyssey Block Constructed - Week 2
- 原文
- Odyssey Block Constructed - Week 2
- 著者
- Alex Shvartsman
- 訳者
- 34
- 投稿日
- 2002-03-01
- 更新
- 2003-05-31
Feedback
まず、皆さん多くの意見をありがとうございます!
約1週間前の『OBC公開テストプレイへの招待状』に、300以上のメールが返ってきました。さらにIRCやMagic Online、実際のゲームでOBCの対戦に誘って頂けたり(もちろん全て受けさして頂きました)、この環境について討論できたり。何人かのプロプレイヤーからは、デッキの公開はできないが代わりにとアドバイスを頂けました。それも一流のプロたちから! Adrian Sullivan、Brian Davis、Benedikt Klauser、Alexander Blumke、Andrew Mitchell、Nick Wong、Xavier Petit、Scott Seville、Dan McNeill。もし名前がなかった人が居たら、先に謝っときます。
メールにはできる限り返事をしましたが、それでも30%以上の人に送れませんでした。もうしわけありません。もちろんプロアマ問わず全ての意見を読んでます。皆さんのメールのおかげで、今まで試してなかった《Careful Study/入念な研究》《Shambling Swarm(TO)/よろめく大群》がパワーカードだと気付けたり、それ以外の何百ものアイデアのおかげでさらにこの環境に取り組む意欲が沸きました。
では、現時点での成果を発表しましょう。
青-緑
青-緑には様々なバリエーションがあります。一週間前のデッキリストから、私はかなり手を加えました。これは、数日前Magic Online上での50人のOBCトーナメントに参加したバージョンです。
- Land
-
- 12 Forest/森
- 10 Island/島
- Creature
-
- 4 Basking Rootwalla(TO)/日を浴びるルートワラ
- 4 Wild Mongrel/野生の雑種犬
- 4 Aquamoeba(TO)/アクアミーバ
- 3 Werebear/熊人間
- 3 Arrogant Wurm(TO)/尊大なワーム
- Spell
-
- 4 Obsessive Search(TO)/脅迫的な捜索
- 4 Aether Burst/霊気の噴出
- 3 Circular Logic(TO)/堂々巡り
- 3 Breakthrough(TO)/打開
- 2 Rites of Refusal/拒絶の儀式
- 4 Roar of the Wurm/ワームの咆哮
結果、スイスラウンドは無敗で突破、しかしTop4で黒の攻撃的なデッキに負けてしまいました。
-
そのデッキの構成カードは、
-
- 《Nantuko Shade(TO)/ナントゥーコの影》
- 《Mesmeric Fiend(TO)/催眠の悪鬼》
- 《Shadowmage Infiltrator/影魔道士の浸透者》 (《Psychatogs/サイカトグ》は入っていない)
- 《Faceless Butcher(TO)/顔なしの解体者》
- 《よろめく大群》
- 《Innocent Blood/無垢の血》
- 《Chainer's Edict/チェイナーの布告》
- 《Mortivore(TO)/もぎとり》
-
製作者はMatt RanksでプレイしていたのがGabriel Krause。最初はあまり良いデッキとは思えませんでしたが、実に合理的な動きをして私のデッキのシナジーは打ち破られてしまいました。このデッキもテストしてみるつもりです。
もう1人の決勝進出者、Jon Holtは《Mystic Enforcer/秘境の射罰者》用に色を足している青-緑-白スレッショルドデッキ。
-
他のTop8は、
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- 緑-黒アグロ
- 先週紹介したような黒単(《無垢の血》2枚が《Laquatus's Champion(TO)/ラクァタスのチャンピオン》2枚に代わってました)
- 赤-緑アグロ
- 黒単《Gravestorm/墓所の嵐》+クリーチャー
- 青-緑もう一人
-
デッキリストまでは判りませんでしたが、マッチを見学して大体の動きは掴めました。
自分のデッキのテスト結果は、こんな感じでした。
- 《脅迫的な捜索》は恐ろしく良く、カードアドバンテージだけでなく、このデッキの厳しいマナバランスを助けてくれます。
- この早いデッキには少し遅いですが、《Compulsion/強制》はやっぱり強いです。私自身は《アクアミーバ》が好きなのですが、現在のテストバージョンでは《強制》にしています。
- 《打開》は強力ですが、《捜索》/《強制》があるのに必要でしょうか? もうちょっとテストの必要がありそうです。現在は抜いて試してます。
- 《ワームの咆哮》は強力なのですが、もう少しファッティが欲しいところです。《秘境の処罰者》もありだとは思うのですが、色を足す気にはなりません。
現在のバージョンではこうなっています。
- Land
-
- 11 Forest/森
- 9 Island/島
- Creature
-
- 4 Basking Rootwalla(TO)/日を浴びるルートワラ
- 4 Wild Mongrel/野生の雑種犬
- 4 Werebear/熊人間
- 2 Arrogant Wurm(TO)/尊大なワーム
- 2 Krosan Beast/クローサの獣
- Spell
-
- 4 Careful Study/入念な研究
- 4 Obsessive Search(TO)/脅迫的な捜索
- 4 Aether Burst/霊気の噴出
- 4 Compulsion(TO)/強制
- 4 Circular Logic(TO)/堂々巡り
- 4 Roar of the Wurm/ワームの咆哮
良さそうながらも使っていないカードを説明しましょう。
- 《Call of the Herd/獣群の呼び声》
- 《尊大なワーム》とどちらが良いのでしょうか?まだはっきりしません。
- 《Nimble Mongoose/俊敏なマングース》《Seton's Scout(TO)/シートンの斥候》
- デッキをもっと早くすべきでしょうか?
- 《打開》
- 《強制》と《入念な研究》があるのに、必要でしょうか?
- 《Deep Analysis(TO)/綿密な分析》
- Marc Paschover(この環境のテストのため、復帰ししてくれました)お薦めのカードです。決め手となるか、はたまたタダのゴミなのか?
- 《Turbulent Dreams(TO)/荒れ狂う夢》
- テンポが大事なデッキではあるのですが、バウンスはこれ以上必要なのでしょうか?
緑単色
何人もの人が、《シートンの斥候》より《Spellbane Centaur/呪文散らしのケンタウロス》の方が良いと言ってくれました。たしかにそのようです。
現在のデッキは載せるほどは変化してませんが、来週には載せようと思っています。と思いきや、Adam Monitaから別のオンライントーナメントの結果が届きました。mtgonline.orgのリストを見てみてください。
Squirrel nest
その大会はプロプレイヤーは参加してませんでしたし、優勝したのも別のデッキでしたが、80人の大会で《Squirrel Nest/リスの巣》デッキが5つもTop8に入っているのです。これは試してみる価値がありそうです。
まだあまりいじってはいませんが、こんなバージョンを試してみるつもりです。
- Land
-
- 21 Forest/森
- 4 Deserted Temple/さびれた寺院
- Creature
-
- 4 Basking Rootwalla(TO)/日を浴びるルートワラ
- 4 Wild Mongrel/野生の雑種犬
- 4 Squirrel Mob/リスの群れ
- 2 Gurzigost(TO)/ガージコスト
- Spell
-
- 4 Chatter of the Squirrel/リスの巣
- 4 Call of the Herd/獣群の呼び声
- 3 Beast Attack/獣の襲撃
- 4 Squirrel Nest/リスの巣
- 3 Sylvan Might/森の力
- 3 Overrun/踏み荒らし
黒単色
このデッキはかなり変化しました。理論的には《墓所の嵐》はかなり良さそうでしたが、実際にはあまりうまく動きませんでした。《墓所の嵐》と《Carrion Wurm(TO)/腐肉ワーム》のために《Morningtide(TO)/朝明け》を足そうという意見もありませたが、あまり良さそうな手だとは思えません。
現在《墓所の嵐》は、それも柔軟性のあるカード、《Diabolic Tutor/魔性の教示者》に入れ替わっています。さらにこのカードを活かすために、1年半前のFlores Blackのように強力な呪文を1枚づつ入れてみました。
最初《Cabal Coffers(TO)/陰謀団の貴重品室》は好きではなかったのですが、Adrian Sullivanに良いと言われて試してみると、かなり良い動きをしました。このデッキは3マナですることがないので、《陰謀団の貴重品室》が邪魔にならないのです。そして4マナ目からは、ただただ強くなっていくばかり。
以下が現在のバージョンです。
- Land
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- 24 Swamp/沼
- 2 Cabal Coffers(TO)/陰謀団の貴重品室
- Creature
-
- 4 Nantuko Shade(TO)/ナントゥーコの影
- 3 Shambling Swarm(TO)/よろめく大群
- 1 Faceless Butcher(TO)/顔なしの解体者
- 1 Mortivore/死を食うもの
- 3 Carrion Wurm(TO)/腐肉ワーム
- 1 Laquatus's Champion(TO)/ラクァタスのチャンピオン
- Spell
-
- 4 Innocent Blood/無垢の血
- 4 Chainer's Edict(TO)/チェイナーの布告
- 4 Mutilate(TO)/もぎとり
- 3 Diabolic Tutor/魔性の教示者
- 2 Ghastly Demise/恐ろしい死
- 2 Mind Sludge(TO)/精神へドロ
- 2 Skeletal Scrying/占骨術
- 1 Caustic Tar/苛性タール
- 1 Haunting Echoes/消えないこだま
サイカトグ
このデッキタイプをテストする時間がなかったのですが、尊敬するデッキデザイナー、Scott Sevilleが前回の私のよりはるかに良いレシピを送ってくれました。ですが土地25枚でキャントリップ7枚は、少しマナが多そうです。
- Land
-
- 3 Cephalid Coliseum/セファリッドの競技場
- 2 Darkwater Catacombs/ダークウォーターの地下墓地
- 12 Islands/島
- 8 Swamp/沼
- Creature
-
- 4 Psychatog/サイカトグ
- 4 Shadowmage Infiltrator/影魔道士の浸透者
- Spell
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- 4 Peek/のぞき見
- 4 Aether Burst/霊気の噴出
- 4 Circular Logic(TO)/堂々巡り
- 4 Syncopate/中略
- 4 Persuasion/説得
- 3 Obsessive Search(TO)/脅迫的な捜索
- 4 Chainer's Edict(TO)/チェイナーの布告
このデッキタイプで問題なのが、対象を取れない除去に頼っているところだと思います。
他にも多くの人が同じように思っているようで、結果デッキに《Upheaval/激動》+《Zombie Infestation/ゾンビの横行》を仕込まれているようです。実際、私も来週はそのバージョンを試してみるつもりなので、良いレシピがあったら送ってみてください。
その他のデッキ
赤単色は《サイカトグ》や黒単色を倒せるのですが、緑が入っている全てのデッキに負けてしまいます。そこで今度はもっと土地を減らして軽いクリーチャーを入れ、《Rites of Initiation/入門の儀式》を追加したバージョンを試そうと思っています。まだそれほど良いデッキだとは思っていませんが、メタがコントロールにシフトするなら強烈なメタデッキになりそうです。
赤-緑をいくつか試してみましたが、どれもなかなかうまくいきません。しかし軽いクリーチャーとバーンカードがある環境でビートダウンデッキが組めないわけがないので、もう少し試してみるつもりです。
Magic Online上では243枚《Battle of Wits/機知の戦い》を組んでみましたが、実際には一度もプレイしてません。(ありえないとは思いますが)もし良い動きをしたら、来週は載せてみようと思います。
白はどうなのでしょうか? 使われるデッキは存在するのでしょうか? 《秘境の処罰者》ぐらいでしかないのかもしれません。一応青-白のコントロールと、緑-白のビートダウンを試してみようと思ってます。
コンボ
この環境で勝てるコンボとは? いくつかのやってみる価値のありそうなコンボを紹介します。
- 《Chamber of Manipulation/操作室》&《Animal Boneyard/獣の墓場》
- この環境は誰もエンチャントを使わないので、決まればゲームを終らせられます。
- 《Ambassador Laquatus(TO)/ラクァタス大使》&《Traumatize/心の傷痕》&《消えないこだま》
- OBCにおける《Millstone/石臼》戦略です。すくなくとも《消えないこだま》が青-黒によく効くことは間違いありません。
- 《Nefarious Lich/極悪な死》&《Confessor/贖罪司祭》
- ライブラリーを全部引いて、さて?
- 《Balancing Act/平等化》&《Terravore/土を食うもの》&サクリファイス土地
- スタンダードコンボ。はたしてブロック構築ではどうでしょうか?
テスト結果や考察、デッキリストをashv80@hotmail.com.までメールしてください。リンクされている掲示板(http://boards.wizards.com/tcg/ultimatebb.php?ubb=get_topic;f=55;t=000054)での討論も大歓迎です。
当ページは、2ちゃんねるの卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426(braingeyser-lj@infoseek.jp)がまとめたものです。