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琉球新報:記述後退「見逃せない」労組など抗議集会

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記述後退「見逃せない」労組など抗議集会


「軍の強制」の記述復活や検定意見の撤回を求める決意を新たにし、怒りの拳を上げる参加者=27日夕、県庁前広場 高校歴史教科書の「集団自決」検定問題の「訂正申請」で、直接的な「軍の強制」という表現を文部科学省に認められなかったことを受け、27日夕、「教科書検定審議会答申に抗議する緊急県民集会」(6・9沖縄戦の歴史歪曲(わいきょく)を許さない沖縄県民大会実行委員会主催)が県庁前広場で開かれた。

 県庁前広場を埋めた教職員や労組関係者、市民らは「戦争する国造りの一環だ。見逃すわけにはいかない」などと記述内容に不満や怒りの声を上げた。

 文科省の教科書出版社の「訂正申請」に対する承認内容が明らかになった直後とあって、会場は熱気に包まれた。崎山嗣幸沖縄平和運動センター議長や平和教育をすすめる会事務局長の山口剛史琉球大学准教授、福元勇司高教組書記長らが「記述内容は県民が求めたものではない」と指摘。参加者も「(記述内容は)後退している」と危機感を募らせた。

 文科省要請行動を終えた「9・29教科書検定意見撤回を求める県民大会」副実行委員長の玉寄哲永県子ども会育成連絡協議会会長は「どこで収拾をつけるかという問題もある。しかし、検定意見の撤回、記述の回復、沖縄条項の確立、審議会の透明性の確保を引き続き求める。国の強権をはね返す力をまた貸してほしい」と決意を新たにした。

 参加者はあくまで検定意見撤回を求めていくとするアピールを満場の拍手で採択した。

(12/28 10:59)
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