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4-07 私たちに何か協力できることがあるか…

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pipopipo555jp

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4-07 私たちに何か協力できることがあるか…



  協力を考える前にまずいっておきたいことは、君たち戦後生まれ、それも戦争が終って三十年もして生まれた人たちに戦争責任はない。しかし、そのことと戦争責任を考えないということは別だ。日本人であるかぎり日本が犯した戦争責任を考えなければならない責務からは解除されない。その責務を果すことだ。

  学校の社会科の授業でそこまで教えてくれなかったなどといってはいけない。社会科の教科書にそうしたことが書いていなかったのは大人の側の責任だけれど、国際人としてこれから世界になんらかの貢献をしなければならない、"世界の人たちと協調して次の時代を築いていかなければならない"君たちはそこのところをきっちりおさえておかねばならない。

  かつて日本が侵略したアジアの国々の人たちは受けた被害、被虐の部分を忘れていない。それはそんな簡単に忘れるほどのものでなかったということだがこのことを知っておかねばならぬということでもある。

  それは必然的に日本政府に口先だけの謝罪だけでなくきちんとした補償をという下からの要求につながっていく。つまり君たちにできる協力とはそうしたことを政府にむかって声をあげるということだろう。単なる一過性の一片の同情のことばだけではいけないのではないだろうか。




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