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出版:狙われた「集団自決」 沖縄の涙…怒りの声 栗原さん、教科書検定批判 /大阪

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出版:狙われた「集団自決」 沖縄の涙…怒りの声 栗原さん、教科書検定批判 /大阪


◇軍の強制削除

 ミニコミ誌「新聞うずみ火」(大阪市)記者の栗原佳子さん(45)が、「狙われた『集団自決』」を出版した。沖縄戦での住民の集団自決に関し、文部科学省の教科書検定で、「日本軍の強制性」を示す表現を削除させられた問題を4年がかりで追い、丹念に集めた住民の証言などを基に検定での対応を厳しく批判している。【立石信夫】

 検定に影響を与えたとされるのは、05年8月に大阪地裁に提訴された名誉棄損訴訟。大江健三郎さんの著作「沖縄ノート」などで、自決を命令したと虚偽の記述をされたとして、沖縄・渡嘉敷島と座間味島に駐留した旧日本軍の戦隊長らが、大江さんらを訴えた。

 著書で栗原さんは、1・2審とも原告が敗訴(上告中)した裁判の経過や教科書問題で抗議の声が渦巻いた沖縄の状況を詳述。両島に足しげく通って聞き取った自決から生き残った人たちの体験談をちりばめ、「皇軍の名誉回復」など歴史をゆがめようとする勢力の動きに、「心を踏みつけられている」という怒りの声を伝えている。

 栗原さんは「肉親をあやめるという凄惨(せいさん)な体験に今も毎日涙を流す人がいる中、文科省は態度を変えず問題は何も解決していない」と訴える。社会評論社刊。定価2300円(税別)。12日午後2時から、大阪市浪速区の浪速人権文化センターで出版記念講演会がある。資料代500円。うずみ火編集部(06・6375・5561)。

毎日新聞 2009年7月11日 地方版




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