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自決「これが真実」/沖縄で映画制作

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自決「これが真実」/沖縄で映画制作

2009年03月18日

映画「軍隊がいた島」から

「軍隊がいた島」を制作した映画監督の謝名元慶福さん


 米軍が撮影した沖縄戦の映像を購入、上映してきた「沖縄戦記録フィルム1フィート運動の会」が「集団自決」をテーマにした映画「軍隊がいた島~慶良間の証言」を制作。那覇市内で試写会を開いた。軍の強制に関する記述が削除された教科書検定問題をきっかけに、集団自決の実相を住民の視点から見つめ直そうと取り組んだ。


 映画は沖縄本島の西にある慶良間諸島が舞台。米軍撮影のフィルムで島が占領されていく様子をたどりながら、400人以上が亡くなったとされる集団自決の様子を生き残った人たちが証言する。


 島民がカミソリなどでお互いを殺し合う光景を目の当たりにした当時12歳の男性、手榴弾が不発に終わり、家族を手にかけた男性。集団自決の直前、島に駐留していた旧日本軍からの伝令が来たと証言した男性もいる。98歳の女性は「自分が長く生きてきたのは、体験を伝えるためだと思う」と語った。


 取材したのは那覇市在住の映画監督謝名元慶福さん(67)。約25人から集めた証言は200時間分に上る。謝名元さんは試写後の会見で「つらさを乗り越えて証言してくださった島の人たちの『真実を曲げてはいけない』という思いが伝われば」と語った。


 会のメンバーは「教科書に軍の強制に関する記述が十分に復活したわけではない。県民の声を記録に残し、若い世代に伝えていけるような活動を続けたい」と話している。


 映画はDVDとVHSの2千本に収め、3500円で販売する予定。


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