15年戦争資料 @wiki

沖縄タイムス:創作劇通し 命問う/沖国大生140人 「集団自決」テーマ

最終更新:

pipopipo555jp

- view
管理者のみ編集可

創作劇通し 命問う/沖国大生140人 「集団自決」テーマ

22・23日 学園祭で上演

 「集団自決(強制集団死)」をめぐる昨年の教科書検定意見撤回県民大会に参加した沖縄国際大学日本文化学科の学生らが渡嘉敷村の民話を題材に「集団自決」を通して「命」について考える創作劇「鬼慶良間(ウニギラマ)」の上演準備を進めている。同県民大会で高校生代表として登壇した津嘉山拡大さん(一年)が演出を担当、二十二、二十三両日の学園祭で上演される。(宮城貴奈)

 「鬼慶良間」は故遠藤庄治沖縄国際大学名誉教授が脚本を手掛け、十年以上前から同大学園祭を中心に上演されている。今年は百四十人の学生が取り組む。

 渡嘉敷島で飢饉に備えたソテツ栽培などで島の偉人としてあがめられていた主人公の鬼慶良間。演劇は、鬼慶良間の「命どぅ宝を忘れないで」という言葉をきっかけに、島の北山で起きた「集団自決」で、住民が死を思いとどまる内容。鬼慶良間の言葉を紹介する女性は、「集団自決」体験者、吉川嘉勝さんの母・ウシさんがモデル。

 津嘉山さんによると、練習を重ねるうち、他の学生から「沖縄戦について勉強会を開きたい」と提案が出るなど沖縄戦への関心が高まっているという。平和学習に対する自身の興味、関心を「周りに押しつけたくない」という気持ちが強かっただけに、勉強会の提案は「本当にうれしかった」とほほえむ。

 総合演出担当の平良一登さん(一年)は、「劇は十年以上前から続くが、演出は時代背景を調べながら進めている。命の尊さを伝えることで、自分も学んでいる」と語った。

 同文化学科の講義を担当する沖国大非常勤講師の佐渡山美智子さん(フリーアナウンサー)は「(演劇を通して)沖縄であった事実を学生が自ら学び、どう受け止め、伝えていくか考えてほしい」と話した。

 上演は午後二時から同大厚生会館で。入場無料。


目安箱バナー