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「沖縄ノート」訴訟、元戦隊長側が上告
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「沖縄ノート」訴訟、元戦隊長側が上告
2008年11月11日18時8分
太平洋戦争末期の沖縄戦で、旧日本軍が住民に集団自決を命じたと書いた作家大江健三郎さん(73)の著書「沖縄ノート」(岩波新書)をめぐる名誉棄損訴訟で、原告の元戦隊長側は11日、出版差し止めと慰謝料3千万円の請求を退けた10月31日の大阪高裁判決を不服として上告した。高裁判決は3月の一審・大阪地裁判決に続いて集団自決への「軍の深い関与」を認定するとともに、記述は名誉を傷つける内容ではないとした。
原告弁護団は「判決は真実でないことが明白でなければ出版の継続を容認するとした点で不当。最高裁に判断を仰ぐ」。大江さんは「訴訟は高校教科書から『軍の強制』が削除されるきっかけとなりました。最高裁判決が元に戻す力となることを信じます」との談話をそれぞれ出した。