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【産経】大江氏不在の法廷で2度目の敗訴 原告の名誉回復ならず「最高裁でも闘う」

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大江氏不在の法廷で2度目の敗訴 原告の名誉回復ならず「最高裁でも闘う」

2008.10.31 21:38

 元戦隊長らの「名誉」は再び回復されなかった。31日、大阪高裁の控訴審判決で原告側の控訴が棄却された沖縄集団自決訴訟。ドイツ渡航中の大江健三郎さん(73)が不在の法廷で言い渡された2度目の敗訴判決に、原告側は「勝訴を確信していた。信じられない」と怒りをあらわにし、弁護団は「不当判決だ。最高裁でも闘う」と決意を新たにした。

 大阪高裁202号法廷。この日、原告の元座間味島戦隊長、梅沢裕さん(91)と元渡嘉敷島戦隊長の故赤松嘉次さんの弟、秀一さん(75)はいずれも濃いグレーのスーツ姿で入廷した。梅沢さんはかぶっていたハンチング帽を取り、緊張した面持ちで判決を待った。

 「控訴人のいずれの控訴も棄却する」。小田耕治裁判長が短い主文を読み上げると、法廷内は一瞬、静まり返った。その後すぐに裁判長は退廷した。梅沢さんらは代理人弁護士から耳元で敗訴を伝えられ、ぶぜんとした表情を浮かべた。

 梅沢さんらは落胆が大きく、記者会見には姿を見せなかった。代理人の徳永信一弁護士らは会見で「全くの不当判決。重大な人権侵害だ」と憤った。

 控訴審で原告側は、昭和20年当時、軍の伝令役を座間味島で務めた民宿経営、宮平秀幸さん(78)の新証言を証拠提出。村の幹部らから手榴(しゆりゆう)弾などを求められた梅沢さんが断り、忠魂碑前で自決のために集まっていた住民に解散を命じたとの内容だった。



 しかし、2審判決はこの証言を「不自然な変遷があり、明らかに虚言」と退けた。一方、今回も1審判決に続いて、隊長命令の有無については「証拠上断定できない。真実性の証明があるとはいえない」との判断が示された。閉廷後、梅沢さんらは代理人に「事実でないことを書いたものが出版を許されるとはどういうことなのか」と聞き、上告については「もちろんです」と答えたという。

 一方、大江さん自身はベルリンの大学で行っている講義のためドイツに滞在中。大江さん側の代理人弁護士は会見で「言論の自由を尊重した画期的な判決だ」と評価した。


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