掲載単行本:1スウの銅貨1スウの銅貨(ラポート刊)
初出:プチコミック1981/9
ページ数:27(雑誌掲載時は20)
シリーズ:COVERT SONG
粗筋:フランス。仕事で訪れた田舎町で行方知れずの末弟ミーロに出会った主人公は、ミーロの旅の連れであるロバのパロールの死に立ち会う。ミーロは2年前、町で会った物乞いの少女にお金を施した時、自分を見もしなかった彼女と歳の変わらぬ自分が、家族の愛を一身に受け、幸せであることに罪悪感を覚え、家を出てしまったのだ。年老いたパロール、飛べない鳩のルラと旅を続けたミーロは、いろいろな人に出会ったが、物乞いの少女と自分との差をいまだ受け入れられずにいた。しかし、パロールの死により起こった奇跡がミーロの中で何かを溶かし始めていた。やがてミーロの姉、アンナの結婚式の日、ミーロはようやく家に帰ってくるのだった。
キャラクター:ミーロ、パロール、ルラ、物乞いの少女、ミーロの兄、ミーロの家族、ミーロの出逢った人々
関連作品:りる・ろん・ろん
備考:単行本のタイトル作品。筒井さんの作品で鳩の名前は「ルラ」と決まっているようだ。狂言廻しでもあるミーロの兄さんは最後まで名無し。「りる・ろん・ろん」に出ている少年は鳩のルラを連れているけれど、ミーロか?

タグ:

作品
最終更新:2006年10月08日 13:00