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緊急資料集・速報11月11日
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pipopipo555jp
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緊急資料集・速報11月11日
皆様おはようございます。
私は昨日11月10にち、福島市の県文化センターで開かれた、県立医大放射線健康センター主催の「甲状腺検査説明会」に参加してきました。新幹線に乗る贅沢をしたのは5年ぶりです。
説明会は、4日に郡山市で開かれ、10日が福島市、18日が南相馬市の予定です。18日は午前中が福島市での「第9回福島県県民健康管理検討委員会」で午後が南相馬市での甲状腺説明会です。 鈴木眞一教授は、その前日の17日が「民医連本部講習会」ですから、休む暇がありません。でも、停年までまだ10年ある50代の若さですから、きっと、多忙は野心によって克服できることでしょう。
会場は全席約300席、ざっと見渡して、6~7割が埋まりました。 プログラム(式次第)は、郡山のときと同じです。
I、広報特任教授松井史郎さんの挨拶5分
II、県立医大放射線健康センター甲状腺検査部門長鈴木眞一教授による 説明約1時間
III、鈴木教授による甲状腺超音波検査の実演15分
IV、質疑応答 約1時間半開会が1時半
II、県立医大放射線健康センター甲状腺検査部門長鈴木眞一教授による 説明約1時間
III、鈴木教授による甲状腺超音波検査の実演15分
IV、質疑応答 約1時間半開会が1時半
で閉会が4時半すぎ、たっぷり3時間となりました。 前回郡山と違っていたのは、家族連れの参加者、こどもの検査判定を心配する参加者が多かったことでした。
鈴木教授の話は、前回とあまり変わりがありませんでしたが、各部分への時間配分など、ところどころ化粧直しをしたあとが見られました。「広告」が本業である日経BP社の松井特任教授の、裏方としての努力があったのいでしょう。
しかし
そうしたスマートさは、質疑応答でもろくも崩れ去りました。
そうしたスマートさは、質疑応答でもろくも崩れ去りました。
- もともと虚偽である「子どもの甲状腺がんは進行が遅い」は強い口調で語れなくなり、
- 「放射線による発ガンは想定していない」「チェルノブイリの状況は考えていない」と、チェルノブイリを教訓としてないことを、教授の口から露呈しました。
- 会場の皆さんには「開き直り」と映ったことでしょう。
- 「もしチェルノブイリのような症例をみたら検査体制を替える」という鈴木私見を添えて言い訳に努めていました。
- なんの根拠、文献名も示さず「最近の論文ではチェルノブイリの甲状腺がんも放射線の影響よりも普段からのヨウ素摂取量の不足が原因している」と話をそらしました。これは、前回4日の郡山説明会にはなかった要素です。
- この問題は、根拠、文献名典拠を明らかにさせて、市民と科学者の内部被ばく問題研究会のような専門家の検証が、絶対に必要です。
- 要するに「福島県立医大の検査モデル」は、甲状腺の専門家であっても「子ども」と「放射能」に関しては、全く臨床経験がないといってもいい医師たちが、何の知見もないままに政策的判断を優先させて、組み立てたモデルだということです。
質疑応答のなかで目を見張ったものは、検査を受けた子どものことを尋ねる、多数の保護者の皆さんからの切実な質問でした。それには鈴木教授はタジタジでした。
- 1つはA2判定、B判定を受けた子どもたちの、再検査までのインターバルの問題です。多くのかたが自分の子どもの例を具体的に述べながら質問しました。鈴木教授は2年で大丈夫だと口先では断言しましたが、これが放射線影響を無視したものであることが分かるや否や、断言すればするほど保護者の不安にまったく応えてない検査体制であることが明瞭になりました。
- もう一つは、自分の子どもの検査結果を知るための手続きと費用の問題です。質問のなかで、検査結果の「情報開示」を受けるためには、3回の関門があることが明らかになりました。
1)まず戸籍謄本を役場で有料で貰い受け、県立医大健康センターに送ります。そのチェックを経て、まず「情報開示請求費用振込み用紙」をもらわなくてはなりません。
2)銀行郵便局で振込みを済ませると、初めて「情報開示請求」に必要な書式が送られてきます。
3)「情報開示請求用紙」に必要事項を書き込んで送ると、初めて、決して鮮明とはいえない超音波エコーの静止画像が送られてきます。 - いったい、「検査結果は誰のもの」なのでしょうか? 端的に指摘したお母さんがいました。自分の子どもの甲状腺がどうして「鈴木教授のモノ」になるのか? どうして「県のモノ」になるのか? 「同意書」を事前に求めるような検査には、ワタシは応じません!! そのお母さんの悲痛な叫びです。
- 多くの方が質問をしましたが、そのなかの少なくとも4人は、内部被曝研の公開質問状を読んで質問なさっているようにお見受けしました。もちろん内部被曝研とは関係のない方々です。インターネットをつうじて読んで下さったのだとおもいます。
- ともかく、これから説明会を開けば開くほど、鈴木教授をはじめとする県立医大への不信感は高まりそうです。
アップされたら、私も点検しながら詳報を書くつもりです。