「にゃはははぁ~♪」
「ちょっ、た、たんぱっ、くる、くるしっ、アッー」
だんな様の首を、腕で締め上げる蛋白石。しかも笑顔で。
その顔は真っ赤で、普段より少々だらしのない様子。
「……蛋白石、もっと行儀良くなさい」
全ての原因は、だんな様が友人から頂いたというお酒。
わたくしのよく知らない西洋のお酒らしいのですが、それを蛋白石がじゅーすと勘違いして……。
気づけばこうして出来上がった蛋白石が、だんな様に絡んでいるという現状。
まったく、そこはわたくしの定位置……じゃなくて、早く何とかしないとだんな様が大変なことに。
「にゃぅ~……」
「って、電気石まで飲んで……きゃっ、し、尻尾に抱きついてはっ」
「もふもふぅ……」
全身に巡る妙な感覚。
電気石に抱きつかれると、これと同時に毛が逆立ってしまう。
だんな様は静電気と申しておられましたが……いや、今は冷静に考えている場合ではない。
「あぁーっ、おねーさまずるぅ~い」
床に倒れているだんな様。
そして標的はわたくしに……これは、嫌な予感が。
「わたしもぉ~……もぉふもふするぅーっ」
「え、た、蛋白石、何を……きゃーっ!」
少女の体をしていても、蛋白石の力はわたくしも認めるほどに強靱。
軽く押し倒され、覆い被さられる。
「えへへぇ~」
「な、何ですか、その下品な笑みは……」
「せっしょうせきぃ……チュー」
近づいてくる、蛋白石の顔。
こ、これは……いけない、この唇はだんな様だけのっ。
「は、離しなさ……って、そこっ、触っては……あっ」
「だいすきだよぉ、殺生石ぃ~」
上半身は蛋白石、尻尾は電気石。
すっかり動きを封じられてしまった……このままでは、このままではっ!
「い……いい加減に……っ」
「ちょっ、た、たんぱっ、くる、くるしっ、アッー」
だんな様の首を、腕で締め上げる蛋白石。しかも笑顔で。
その顔は真っ赤で、普段より少々だらしのない様子。
「……蛋白石、もっと行儀良くなさい」
全ての原因は、だんな様が友人から頂いたというお酒。
わたくしのよく知らない西洋のお酒らしいのですが、それを蛋白石がじゅーすと勘違いして……。
気づけばこうして出来上がった蛋白石が、だんな様に絡んでいるという現状。
まったく、そこはわたくしの定位置……じゃなくて、早く何とかしないとだんな様が大変なことに。
「にゃぅ~……」
「って、電気石まで飲んで……きゃっ、し、尻尾に抱きついてはっ」
「もふもふぅ……」
全身に巡る妙な感覚。
電気石に抱きつかれると、これと同時に毛が逆立ってしまう。
だんな様は静電気と申しておられましたが……いや、今は冷静に考えている場合ではない。
「あぁーっ、おねーさまずるぅ~い」
床に倒れているだんな様。
そして標的はわたくしに……これは、嫌な予感が。
「わたしもぉ~……もぉふもふするぅーっ」
「え、た、蛋白石、何を……きゃーっ!」
少女の体をしていても、蛋白石の力はわたくしも認めるほどに強靱。
軽く押し倒され、覆い被さられる。
「えへへぇ~」
「な、何ですか、その下品な笑みは……」
「せっしょうせきぃ……チュー」
近づいてくる、蛋白石の顔。
こ、これは……いけない、この唇はだんな様だけのっ。
「は、離しなさ……って、そこっ、触っては……あっ」
「だいすきだよぉ、殺生石ぃ~」
上半身は蛋白石、尻尾は電気石。
すっかり動きを封じられてしまった……このままでは、このままではっ!
「い……いい加減に……っ」
このわたくしが、あんなにもうろたえてしまうとは……情けない。情けなさすぎる。
「あうぅ……」
「きゅぅ~……」
床の隅で気絶している二名の乙女。たった今わたくしが強引に吹き飛ばした結果。
久々に力を放出したせいか、勢いが……情けない。
そして着物は乱れ、すっかり毛が逆立ってしまったわたくし……。
お酒は酔った者勝ちとはよく言うが、これでは泣きたくなってしまう。なかなか直すのも大変で。
情けなくて、泣いてしまいそうな、そんな気持ち。
……そういえば、だんな様は。
「せっしょーせきぃ」
「え……きゃあっ!」
だんな様の、妙に陽気な声。
それと同時に背後から押し倒される始末。
……情緒不安定のわたくしに、その衝撃は力を発動させる引き金以外の何物でもなかった。
「あうぅ……」
「きゅぅ~……」
床の隅で気絶している二名の乙女。たった今わたくしが強引に吹き飛ばした結果。
久々に力を放出したせいか、勢いが……情けない。
そして着物は乱れ、すっかり毛が逆立ってしまったわたくし……。
お酒は酔った者勝ちとはよく言うが、これでは泣きたくなってしまう。なかなか直すのも大変で。
情けなくて、泣いてしまいそうな、そんな気持ち。
……そういえば、だんな様は。
「せっしょーせきぃ」
「え……きゃあっ!」
だんな様の、妙に陽気な声。
それと同時に背後から押し倒される始末。
……情緒不安定のわたくしに、その衝撃は力を発動させる引き金以外の何物でもなかった。
わたくし、酔っぱらいは……嫌いです。