宝石乙女まとめwiki

そこに触っちゃいけません

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jewelry_maiden

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だれでも歓迎! 編集
  気になる……。
  ピョコッ
  うちにいる三人の宝石乙女……その中の一人、殺生石。
  ピョコッ
  尻尾は以前にも触らせてもらったことがある、しかし今は尻尾より気になるとこがある……それは、何かあると動く耳。

  コソコソ、そ~、後ろから近づいてみる。
「どうかしましたか、だんな様?」
  殺生石が振り向く。
「い、いや、何でもないよ!!」
  隙がないな。それに気になるからって耳を触らせてくれなんて言えないよな。何かいい方法ないかな?
「?? 何かあったら何でも言ってくださいね」
  うぅ、殺生石の言葉が痛い。そう思ったときに、殺生石が顔を前に戻すその瞬間、ひらめいた。今だっ!
  フニッ
「ひゃんっ」

  フニフニフニ
「や、ちょ……だんな様ぁ、止めてください」
「すごい、尻尾よりも毛が細かくて……すべすべだ。裏側なんて病みつきにになりそう」
「喜んでいただけるのは……嬉しいですが、耳だけは……ひゃあっ、くすぐったいです!」
「殺生石って耳弱いんだ」
「わかった……なら、離して……くださ、い」
  さすがにそろそろマズイので離してあげる。
「ごめん、ピョコピョコ動く耳がちょっと気になって」
「耳はあまり触らないでくれるとありがたいです。尻尾ならまた触らせてあげますから」
「本当にごめん」
  でも可愛かったなぁ。

 後日。
「だ・ん・な・様。フゥ~」
「うわぁっ! な、何するんだよ!!」
「耳というものがどれほど敏感なのかわかりましたか?」
  あれから殺生石は、僕に隙があるたびに息を吹きかけたり、耳を触ってくる。やっぱり殺生石には勝てないなぁ……。


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