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NASAボールデン局長のつぶやき ~太陽からの攻撃~


「ふぅー、この前、発表した警告をみんな、わかってくれただろうか」
革張りの椅子に思いっきり足を伸ばして、寝そべるようにして沈み込んだボールデンは深いため息をつきながら目をつぶった。

 2013年がピークになる太陽の嵐からの直接の影響は計算済みだが、その他、部下から上がってくるレポートで、今後の予測を聞いてると、地球規模の未曾有の自然災害が起きるのは間違いない。

NASAからの警告:
「NASAのご家族の皆さまへお願いしたいことは、今皆さまが西海岸から離れたところに住んでいるのか、東海岸の近くにいるのか、メキシコ湾沿いなのか、五大湖の近くに住んでいらっしゃるのかは分かりませんが、自然災害があなたの住んでいる地域に起こったことを考えてみて欲しいということです。
9・11テロのような外部からの攻撃が起こった場合について考えてみてください。そして、その前に皆さんがしておくべきことについてご家族と話をし、予期せぬ出来事に対してどのような準備が必要なのかを話し合っておいてください。
ご自宅にて、家族でするべき準備がどんなことなのかを意見を出し合ってください。緊急時の災害対策用品一式を準備しておいてください」

 私の立場からは、あういう曖昧な言い方しかできなかったが、太陽からのコロナ放射の影響だけでもこの前のカトリーナ台風の約200倍だ。
 これには太陽風から地球を守っていた磁気シールドにほころびが見つかったことも大きい。

 その影響で何が起きるのか、緊急の用意をしておくことが必要だ。
カナダではケベック州全体の送電が9時間も停まってしまったことがある。

 一番、心配なのは、その影響での地震、津波、台風、竜巻、などだ。
特に地震が思わぬところで発生するだろう。
原発などコンピュータや電気に頼っている所が一番、盲点になることもわかっている。
 電力系統とそれを制御するコンピュータがズタズタされたら、人間の手でもどうしようもなくなる。
昔のコンピュータなら横に電卓を置いて、万が一に備えたりしていたが、とても人手で間に合う段階ではない。現在は3重のバックアップを置いているものもあるが、その3台が同時にやられることは想定されていないのだ。

 太陽からの攻撃、なんて言ったとしても、誰も真に受けないかもしれない。

 具体的な問題や対策はアメリカ国民にも知らされていない。


 このアメリカでもマスコミはコントロールされていて、経済を冷え込ませ、アメリカのモノが売れなくなるような情報はもれないようになっている。

太陽と地震の関係もやっと解明されはじめたところだ。

 地域や家庭への送電の制御にもスマートグリッド化が進んできているために、かえってこの危機の危険性が増大してしまったのだ。
 まあ、運命とも言えるのだろうか。
あまりにも便利さや自分たちの利益だけを求めすぎて、そのしっぺ返しとしての未曾有の宇宙からの大災害で、人類の多くが滅びていくのか?


もっと痛い目にあわないと、ここの国民もめざめないかもしれない。


自分でもゾッとして、深く沈んだ椅子から起き上がるのだった。


 そして本来は一生涯、変わることのないDNAが、最近、囚人のDNAをトレースすることで変化している人を見つけた、という記事がちらっと頭をかすめた。その時は「そんなバカな」と苦笑いして読み飛ばしたことを思い出した。

 「ただ、もしかして、それが宇宙の、いや神の......」

ボールデンは机の上で両手で頭を支えながら細かく頭を振って、その考えを否定しようとした。