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IV-09<スタジオ、水島総氏、大高未貴氏によるまとめ>
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【沖縄戦】「美しい死」と「不潔な死」
IV. 伊波苗子証言(2) 2012.3.1 書き起こし
IV. 伊波苗子証言(2) 2012.3.1 書き起こし
IV-09<スタジオ、水島総氏、大高未貴氏によるまとめ>
動画https://youtu.be/O6i1g0Tu6vY?t=25m43s
動画https://youtu.be/O6i1g0Tu6vY?t=25m43s
<スタジオ>
(水島)はい。やあ、なかなか凄い証言ということで、ま2つあると思うんだけど、1つ目は、サイパンから来た人だということね。
(大高)高校三年生
(水島)これやっぱり、ま、スパイ行為を強要されたんだろうと思うね。
(大高)ずいぶん米軍がね、そのー、サイパンにいた日本人をスパイに、船の中で教育して送り込んだと、
(水島)その、焼きゴテなんかあるっていうのはね、相当強烈だったんだろうな*85、これねー、
(大高)ですねー
(水島)だからこれは、2つあってね、1つはその女性に対してもね、こういう、ホントにスパイやっててね、ある意味で見事にね、こう貫いてね日本女性として死んでったていうね、ことと、もう一つは、兵隊さんたちに失礼だよね、これね。
(大高)そうですねー
(水島)スパイはスパイなんだね、これね、
(大高)手りゅう弾持って、壕に近づいてきたわけですから*86、
(水島)うん
(大高)うん、そりゃ致し方がないことで、単なる住民ではないということですね*87。
(水島)そういう事実を伝えて貰いたいよね*88。
(大高)そうですね
(水島)勝手にレッテル貼りをやるんじゃなくてね*89a。
(大高)はい
(水島)こういう人だったと、こんなに大事な証言なのに、取材来てないんでしょ。
(大高)そうなんですよ、同じ那覇にいて10分車走らせれば、いつでも証言取れるのに、なぜ、こういうホントに、ねぇ、あの32軍のこと一番分かっている方に取材をしないのか、不思議でならないのですけど
(アシスタント)沖縄メディアにはジャーナリストいないんですかね。
(大高)ですかねえー!
(水島)政治活動家はいるけどね、プロパガンダ専門家はいるけども、最初に結論ありきなんだよね結局ね、ホントのこと伊波さんに聞きたくないってことなんだね。
(大高)でも、恐ろしいなと思うのは、もしこういう伊波さんのような方いま94(才)ですか*89b、居なかったときにやはり、こういったウソの事実が、こうレッテル貼られて、看板が作られてしまったときに、もうホントにこれ、歴史を無視する話になるので、メディアは加担していただきたくないですね。こういう、イデオロギーの闘争に。
(水島)これがねえ、まあ、冒頭でもいいました、南京大虐殺のねプロパガンダとネ、ほとんど同じなんですよね
(大高)ええ、
(水島)で、ただ皆さん、さっき大高さんにも言ってもらいましたけど、新聞がね、このチャンネル桜のね、データみんなから殺到したってお陰で変わったんですよ。だから皆さんの力で、こういう不当なネ、イデオロギーでやってるものに関しては*90、変えるができるってことですね。
(大高)はい、
(水島)えー、これホントに、伊波さんに関しては申し上げたいと思いますね。
(大高)そうですね。
(水島)まあ大高さんも、ご苦労様でございました。
(大高)いえ、県知事も
(水島)ひとことどうぞ
(アシスタント)チャンネル桜は真実の言葉を伝える使命があるんだな*91、ということをホントに、いま改めていま実感しましたね。ハイ
(水島)ということですね。仲井真知事もこれはね、あの一応、常識あるってことだね。
(大高)考え変える気はないと。
(水島)はい
(大高)ただまだ、予断は許さない状況ですねどね。
(水島)はい、ということです。今日はどうもありがとうございました。
(大高、アシスタント)ありがとうございました。(28:37)
- *85 焼きゴテは米軍が当てた、という確たる証拠はない。日本側の拷問による可能性も、伊波さんの話を聞いてて、感じざるを得ない。
「足にね短刀も突いてるけどね、言わない。もう爪も引き切ったり、足の先も突いたりしてね、もう血もアレしてるけど、最後に『上原キク、日本人女性です』、これだけ」
といった無茶な拷問を日本軍はするのだから。→前項*66 - *86 →前項*73
- *87 水島氏は、スパイなら殺して当然だといっている。水島氏と同じような発言をしている人物が、実は、1945年の第32軍地下司令部の中にもいた。司令官の副官で辻遊廓や将校用慰安所の設置工作をした坂口勝大尉だ。
「歩哨の玉城上等兵が語ったところによると、『挙動不審な五十年配の男が付近をうろついているので、尋問したら、応答の態度から常人と異なっているので、精神異常者と判断し、水を求めていたので、飲ましてから追い返した』とのこと。この話が坂口大尉の耳にも入ったようで、私は坂口大尉から呼び出しをうけた。『不審人物を何故連行して来なかったか。このような不審者はたとえ精神障害者でも射殺すべきであり、歩哨の取った処置は適切ではなかった。衛兵司令の監督不行き届きだ』と、激しく叱責された。」(濱川昌也著『第三十二軍司令部秘話 私の沖縄戦記』)
著者は、第32軍司令部管理部付き衛兵司令。司令部壕および牛島司令官の警備、防衛にあたっていた。→IV-A 海鳴り資料4
いま国会では、いわゆる共謀罪法案の審議が行なわれているが、金田法務大臣が「一般市民にはこの法律は適用しない」という答弁を繰返している。よく聴いてみると、当局の判断で調べの対象になった瞬間に、「一般市民」は、「一般」ではない「市民」になるということらしい。ここで水島、大高、伊波の3氏が言ってる、「スパイであって住民ではない」というリクツも、それにとてもよく似ている。軍がスパイの嫌疑をかけた瞬間に、嫌疑の正否は問題にせず、住民は住民ではなくスパイになるのだから。
- *88 事実を伝えて貰いたいよね?
それに対する答えは既に示されている。33軍司令部のナンバー3である高級参謀八原博通氏は、
「スパイ事件はときどきあった。二世が潜水艦や落下傘で、沖縄島に上陸して活動しているとか、軍の電話線を切断する奴とか、そしてこの女スパイのように、火光信号をもって敵と相通じるとか。しかしこれまで真犯人はついぞ捕えられたことはなかった。」と述べている。(『沖縄決戦』文庫版p210)→IV-A 海鳴り資料1 - *89a スパイというレッテルを貼っているのは、いったい誰だろう。チャンネル桜は、虐殺の事実が否定できなくなって、スパイというレッテルで、虐殺を正当化しようとしている。
- *89b 伊波苗子さんの年齢は、大高氏のこの発言に拠る。
- *90 いったい、どちらがイデオロギーなのだろうか?盲目的な愛国主義、殉国の美学こそ、強固なイデオロギーではないのか?
- *91 チャンネル桜では、「事実」であるかどうかに拘わらず、信じたいこと、信じるべきことを「真実」という。「真実」は「事実」に比べて意味あるもの、価値が高いものらしい。これがイデオロギーによる思考パターンの特徴で、かつては左翼にそのような傾向が強かったが、今では愛国主義者の十八番(おはこ)となっている。チャンネル桜の著作物や映像のタイトルに『××××の真実』といったものが多いことに、注目せざるを得ない。
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