「ただいまー」
日曜日。用事をすませて家に帰る。もう昼ごはんの時間はとっくに過ぎてるかな。
……と、ここでいつもならあるはずの鶏冠石の返事がない。
「……鶏冠石~」
反応なし。少し嫌な予感が頭をよぎり、速足でリビングに向かう。
「鶏冠石!」
日曜日。用事をすませて家に帰る。もう昼ごはんの時間はとっくに過ぎてるかな。
……と、ここでいつもならあるはずの鶏冠石の返事がない。
「……鶏冠石~」
反応なし。少し嫌な予感が頭をよぎり、速足でリビングに向かう。
「鶏冠石!」
――そこにはソファーで座りながら、すやすやと寝息をたてる傍若無人お嬢様が。
「まったく……春眠暁を覚えず、か。まだ春じゃないと思うけどな」
いつものお返しに、髪にペンを挿したり鼻つまんだり顔に落書きしてやろうかと思ったけど……。
「今回は俺も横で寝ちゃうのが一番の仕返しになるかな」
冬にしては少し暖かい休日のひとときは夢の中。
夢の中で出会えたなら、それはきっととびっきり。
木洩れ日のララバイでおやすみバイバイ。
「まったく……春眠暁を覚えず、か。まだ春じゃないと思うけどな」
いつものお返しに、髪にペンを挿したり鼻つまんだり顔に落書きしてやろうかと思ったけど……。
「今回は俺も横で寝ちゃうのが一番の仕返しになるかな」
冬にしては少し暖かい休日のひとときは夢の中。
夢の中で出会えたなら、それはきっととびっきり。
木洩れ日のララバイでおやすみバイバイ。
「う……さむ……」
う、ん……何時間くらい眠ってたんだ? 八時……半?
「しまった、寝過ごしたな……鶏冠石~、起きろ風邪ひくぞー」
「ん、さむ……さむい……」
「わぁ鶏冠石! そんなくっつくなって!!」
「ん~……」
「い、イケナイヨ! ボクたちそんな……!」
「うー……ん? きゃあ!」
「ほっ、起きたか鶏冠――」
「ななななんてことをしますのあなたはッ!! 眠っている乙女にいかがわしいことをするなんて!!」
「は? ちょ、ま――」
「問題無用です!!」
う、ん……何時間くらい眠ってたんだ? 八時……半?
「しまった、寝過ごしたな……鶏冠石~、起きろ風邪ひくぞー」
「ん、さむ……さむい……」
「わぁ鶏冠石! そんなくっつくなって!!」
「ん~……」
「い、イケナイヨ! ボクたちそんな……!」
「うー……ん? きゃあ!」
「ほっ、起きたか鶏冠――」
「ななななんてことをしますのあなたはッ!! 眠っている乙女にいかがわしいことをするなんて!!」
「は? ちょ、ま――」
「問題無用です!!」
この季節の気温と乙女の気分は変わりやすい。
幸せな時間は儚くとも儚くとも。
辛い時間があるからこその幸せです。
幸せな時間は儚くとも儚くとも。
辛い時間があるからこその幸せです。
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