宝石乙女まとめwiki

貴方は私のマスターだから

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
  パタパタパタパタ、パタパタパタパタ
  カチャカチャ、カチャカチャ
  パタパタパタパタ、パタパタパタパタ
「ん? おーい、ペリドット? どうした?」
「あら、申しわけありません。マスター。ちょっとお菓子作りの準備を」
  パタパタパタパタ、パタパタパタパタ
  カチャカチャ、カチャカチャ
  パタパタパタパタ、パタパタパタパタ
「お菓子作りって……いつもしているじゃない?」
「今回は特別なんです。しかも、あの娘たちに教えなきゃならないものですから」
「あー、なるほど。それで材料から、道具から引っ張り出してるわけだ」
  パタパタパタパタ、パタパタパタパタ
  カチャカチャ、カチャカチャ
  パタパタパタパタ、パタパタパタパタ
「ええ。みんな同じものを作るわけないでしょうから……自分で作れる娘はいいとしても」
「そっかぁ。『大切な日』かぁ。みんなの顔が目に浮かぶよ。手伝えることがあったら言ってよ。僕も一役買えると嬉しい」
「はい。そのときはお願いしますね。あ、それとマスター」
「ん?」
「妹たちのチョコの試食だけは、遠慮してくださいね」
「なぜ?」
「『私の』マスターだからですっ!」
「りょーかい」
  パタパタパタパタ、パタパタパタパタ
  カチャカチャ、カチャカチャ
  パタパタパタパタ、パタパタパタパタ

  それから数日の間、我が家は甘い香りに包まれていた。


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