「さぁ魅音。覚悟はいいな?」
圭ちゃんが嬉しそうに私ににじりよる。
「うぅ…」
約束は守らなければならない。私は観念して、その場に跪いた。

きっかけは、圭ちゃんの筆箱がなくなったことだった。
「魅音!」
「おじさんじゃないよ!」
「嘘だっ!」
「嘘じゃない!犯人がおじさんだったら犬の真似でもなんでもするよ!」
そんな約束をした。
家に帰って鞄をみると、中には圭ちゃんの筆箱があったというわけ。
…入れた覚えはないのに。

「犬の真似でもなんでもするんだよな?」
「そうだよ!圭ちゃんの犬になったげるよ!」
覚悟は決まった。四つん這いになって圭ちゃんをにらみ付ける。
「これでいい?」
「おや?犬って日本語話したっけな?」
「うぅ…」
屈辱だ。身に覚えのないことで、こんな…
「首輪もつけないとな」
圭ちゃんはどこからともなく、昔沙都子につけたような首輪をとりだした。
名札がついており、そこには「みおん」と書いてある。しかも引紐までついている。
「ちょ、圭ちゃん…」
「さぁ魅音!これからお散歩に行こうな!」
圭ちゃんは私の首に首輪をとりつけた。…つけるときにおっぱいをさわられた。
くそっ…この屈辱、絶対に晴らしてやる!

まさか本当に雛見沢村をあるかされるとは思わなかった。
四つん這いで、圭ちゃんに引っ張られて…擦れ違う人には異様な目で見られる。
恥ずかしさで死んでしまいそうだった。
「魅音、どうだ?楽しいか?」
「わん…」
楽しいわけがない。ああ、手のひらと膝がいたい…
「圭ちゃぁ~ん!」
…しかもこのタイミングで、一番会いたくない人に遭ってしまった。
「お、詩音」
「あら?…これは?」
双子の妹は、不思議そうに私を見つめる。
「犬だ」
詩音は最初、怪訝な表情を浮かべていたが、やがて嫌な微笑みを浮かべた。
「へぇ…犬ですかぁ。」
「ああ、犬だぜ。」
「お手!」
詩音は私に手を出した。…噛み付いてやりたい気持ちを抑えながら、私は詩音に手を乗せた。
「わぁ、犬ですねぇ!」
「犬だぜ」
「あれ…そういえば圭ちゃん。尻尾はどうしたんです?」
「尻尾?」
「この犬、尻尾がありませんよ?」
「そういえばそうだな…」
圭ちゃんがお尻をなでて来る。…変態親父か、こいつは!
「よかったら…えーっと。これ。使いませんか?」
詩音は、手に提げていたバッグから動物の尻尾…を模したものをとりだした。
上半分はふさふさとした尻尾だが、下はビーズが数珠つなぎになっているようだ。
なんとなく、使い方が分かってしまった。なんでこうもピンポイントなものばかり…!
とにかく、これだけは阻止しないと…!
「け、圭ちゃん!おじさん怒るよ!」
「犬はしゃべっちゃだめですよ?」
詩音が頭をなでてくる。
「さぁ圭ちゃん、これをこの子にとりつけちゃいましょう!使い方わかりますよね?」
「ああ。…さぁ魅音!」
スカートをまくりあげられる。ここは野外だ。人通りが少ないとはいえ、野外なのだ。
外でお尻丸出しなんて…!
「へぇ…ピンクなのか。意外と似合ってるぜ。」
ああ…圭ちゃん、見ないでよ…
「さぁ圭ちゃん!」
「ああ…ご開帳!」
私の下半身を守る要の布が、ずるりと引き下ろされた。
外気に、素肌がさらされているのが、嫌でも分かった。
お尻を突き出したような格好で、道端にいる自分を想像した。…もういや…
「さぁ魅音…」
「や、やめてよぉ…」
「泣いちゃダメですよ、ご主人様が困っちゃうでしょ?」
詩音がまた頭をなでてくる。
「魅音…力を抜いてくれ。」
「いや!絶対やだ!」
「…圭ちゃん。」
詩音が圭ちゃんにアイコンタクトを送った。次の瞬間。
「くすぐりっ!」
「わひゃひゃひゃひゃひゃ!」
詩音が突然、脇をくすぐりだした!
無防備になったお尻の穴に、異物が挿入される。
「…うぅっ…」
最悪だ。お尻から尻尾生やして、わんわん鳴いている自分を想像する。…祟ってやる!
「これでパンツはくのはちょっと無理ですねぇ…」
「だな。預かるか。」
膝辺りで止まっていた下着を、圭ちゃんは嬉しそうにはぎとっていった。

「じゃあ圭ちゃん、お散歩頑張ってくださいね!」
「おう!任せとけ!」
圭ちゃんは手を振った。
「さぁ魅音…」
「嫌だよぉ…」
「ほら、犬はなんて鳴くんだ?」
「わん!」
はぁ、早く終わってよ…
圭ちゃんの家の近くまできた。圭ちゃんは私のパンツを嗅いだり裏返したりしている。
嫌だ…気持ち悪いというより、なんか汚い部分を凝視されているみたいで。
お尻の異物感は相変わらず。しかもパンツはいてない。
擦れ違う人は私をにやにやと見つめて来る。
なんだかもう…恥ずかしくて死にそうだ。
「魅音、ご苦労様だったな。」
圭ちゃんもにやにや笑っている。うぅ…こっちは顔から火が出る思いだよ!
「これで許してやるよ」
「ほんと!?」
「ただし…最後に。犬の真似をしてこの木に小便するんだ」

え?

「圭ちゃん。あれは縄張り云々で、雌犬は木におしっこかけないよ。」
「じゃあ雄犬の真似だ。これをしたら終わりにするし、明日レナや沙都子にも言わない。」
「ほんとに…?」
「ああ。約束は守るぜ。」
これで終わりなんだ。でもこの木におしっこかけるなんて…
「ほら、早くしないと人が来ちゃうぜ?」
そうだ、早くしないと…こんなところを誰かに見られたら私もう生きていけないよ…

スカートをめくりあげる。空気に触れてすぅすぅする。
四つん這いになり、右足をあげて木にひっかけた。
圭ちゃんはしゃがんで、私の女性器に視線の高さを合わせた。
…恥ずかしすぎる。もう形容できる言葉が見つからない。
でも、これが終われば…!
「…うんっ…」
下腹部に力を入れ、力一杯におしっこを出そうとする。しかし…
「…圭ちゃん、出ない」
どうしても出なかった。尿意は確かにあるの。羞恥心が邪魔をするのか?
「昼にあんなに水飲んだのにか?」
「うん…」
「仕方ないな…」
圭ちゃんが立ち上がった。
やった、終わりだ!
「手伝ってやるよ」
と思ったのも束の間。圭ちゃんは私の下腹部を、両手でマッサージしはじめたのだ。
「ううっ!圭ちゃん、やめてよ!」
「ほら、我慢は体に毒だぜ?」
ぎゅっ、ぎゅっと、力強い衝撃が私の下腹部を襲う。いけない、出ちゃいそう…
「さぁ、早く…!」
出る、出ちゃうよ…嫌だよぉ、お外でなんて嫌だ…!
ついに我慢の限界がおとずれた。
嫌な痛みとともに、私の膀胱が決壊を起こした。
「いやぁぁっ!」
ぷしゃぁぁぁ…と勢いよく、おしっこが木を濡らしていく。
圭ちゃんは間近な距離で、夢中になって私の排泄を見つめている。
跳ねる飛沫が、圭ちゃんの顔にわずかにひっかかった。汚いよ…
「嫌だぁ…見ないで…」
涙が出てきた。早く終われ。これ以上こんなことしたくない…
だが、私の意思に反して、おしっこはまだ続く。
「勢いいいなぁ…」
圭ちゃんがそう言いながら、私の揺れる尻尾を引っ掴んだ。
「ふぇ?」
右足をあげておしっこを出したまま、私は間抜けな声をあげた。
「それっ!」
何かを考える間もなく、私の尻尾は一気に引き抜かれた。
「ふぁぁん!」
嫌な感じだったが、何か気持ち良かった。
おしっこの勢いも、やっとおさまってきたようだ…

「ううっ…ひぐっ…」
なんてところを見られたんだろう…
汚いところを凝視されて、その前でおしっこ漏らして…最低だよ、私…
いくら罰ゲーム(に似たもの)とはいえ、これはあんまりだ。
私のプライドはすでに粉々だった。もう生きていくのも嫌だ。
パンツも穿かないまま、私は四つん這いのままですすり泣き続けた。
ふと、女性器に変な感覚を覚えた。
「け、圭ちゃん!」
「ちゃんと拭き拭きしないとな。」
圭ちゃんはハンカチを出して、私のおしっこを拭き始めた。
もう、死にたい…恥ずかしすぎて…お母さん、どうすればいいの?

このあと、私は泣きながら家に帰った。
圭ちゃんに仕返しをすることすら考えられなかった。
とにかく、自分が嫌だった。

責任、取って貰おう。

「はぁ、はぁ…」
俺は今、自室にいる。
魅音には悪いことをした、と俺は思っている。
あそこで詩音がアナルプラグつきの尻尾なんか出さなければ、部活の罰ゲームのノリで終わったはずなんだ。
あそこから俺は、情欲に任せて、魅音に最低なことを要求してしまったのだ。

魅音が好きだった。だからこそ俺は、もっともらしいをもって魅音をいじめたかった。
だから、魅音の鞄に筆箱を入れ、マッチポンプを仕掛けたのだ。
あそこまでうまくいくだなんて、微塵も思ってなかった…
「はぁっ…魅音…」
あのまま、魅音は下着も穿かず、しゃくりあげながら帰ってしまった。
おそらく俺は嫌われるだろう。だが…俺は最低な男だ。
その下着と、魅音の小便を拭いたハンカチを嗅ぎながら、
カチカチに堅くした自分のチン○しごいてる、最低な男だ。

魅音の匂い。きつい匂いだが、今の俺にはいい匂い。
ああ…魅音…あのまま俺のペットにしたいくらいだった…かわいかった…!
きつい魅音の匂いをいっぱいに嗅ぎながら…
「魅音、出すぞ!」
俺は魅音の下着をブツにあてがい、そのまましごいた。
魅音の女性器があたっている部分に、亀頭が当たるようにして、そのまま…
「出る!魅音…!」

白濁液まみれになった女物の下着をみて、俺は激しい後悔の念に襲われた。
最低だ。最悪だ。ちくしょう。俺なんか地獄に落ちろ!

明日、真実を話そう。そのあとは野となれ、山となれ。
嫌われるだろう。軽蔑されるだろう。でもいい。
俺のしでかした行為は、最低なものなのだから…
一週間後
「じゃあね、魅ぃちゃん!」
「ごきげんようですわ!」
「にぱー☆」
3人と別れ、私と圭ちゃんの2人だけになる。
「圭ちゃん、おじさんたちも帰ろうか」
「あ、ああ…」
圭ちゃんは虚ろな表情で頷いた。
園崎家地下祭具殿。そこが圭ちゃんの、もう一つの家。
圭ちゃんは、夜までそこで過ごすんだ。私のペットだから。

圭ちゃんの自白を聞いたあと。私は圭ちゃんにビンタをした。
圭ちゃんは土下座して謝った。許す気にはなれなかった。
普通なら軽蔑してそれでおしまいなのだが…私の場合は違った。
私も圭ちゃんが好きだったから。
圭ちゃんには、私の私有品になってもらう。
それで許してあげることにした。私も圭ちゃんが好きだし、圭ちゃんも私が好き。
圭ちゃんも反省しているようだ。…まさか私のパンツを精液まみれにするとは。
けじめをつけてもらいたかったが、園崎にけじめをつけさせたら二度と圭ちゃんにはあえなくなるだろうし。
複雑な利害が組合わさった末の結果だった。

「圭ちゃん…」
「はい、魅音様…」
「おしっこしたいなぁ。」
「は、はい!」
圭ちゃんは正座し、狛犬のような姿勢になった。
私はその場でスカートを脱ぎ、下着を脱ぎ捨てる。
「圭ちゃん、あれ貸したげるよ」
「あ、ありがとうございます魅音様ぁ!」
圭ちゃんは地面に頭をつけて土下座する。
…情けないなぁ、下着ごときにこんなになって。なんでこんなの好きになったんだろう。
まぁ、でも…それでも、私の好きな男なんだけど。
「それより早く口開けて。」
「はい!」
圭ちゃんは私を見上げて口を開けた。私はその口をめがけて…

勢いのいい水流が、圭ちゃんの顔を汚していく。
「ごめん、はずれちゃったわ~」
「あ、ああ…」
圭ちゃんは嫌がりもせず、私の下の口から直接尿を飲み始めた。
本当に、無様。
「圭ちゃん、無様で気持ち悪いね。」
「んぐっ、…はぁ…ごめんなさい魅音様…どうか、この下僕めを見捨てないで…」
「見捨てないよ…一生…」
圭ちゃんの汚れた顔を、ハンカチで拭いてあげた。

圭ちゃんは極度の下半身フェチで私の下僕。
このことは、2人だけの秘密。
ひぐらしでさえも、知ることはないだろう。


後編へ続く

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最終更新:2007年02月13日 18:49