前回

SIDE:レナ

トントントン…。
私は今、料理を作っている。大好きな圭一くんのために。



高校を卒業して私達は同棲をしている。興宮で働き始め、アパートを借りた圭一くんの部屋に私が転がり込んだ形だ。
同じ時間に起きて、同じ時間に寝る。
朝の『おはよう』から夜の『おやすみ』まで、同じお布団の中で…。少女だった頃の私が夢に見ていた生活。
そして二人で働いて、お金を貯めている。その目的は……うん。結婚…だよ。口に出して言いはしないけど…。
たまに喧嘩をする時もあるけど、私達は仲良しだ。
ああ…雛見沢で暮らしていた時と変わった事がある。例えば、すべき事が勉強から仕事に。ご飯を用意する相手がお父さんから圭一くんに。
あと…一人称が『レナ』から『私』になった事くらい。
私は仕事と圭一くんとの生活が楽しくて充実した日々を送っていた。



「ただいま~…」
「お帰りなさい。今日もご苦労様だったね」
圭一くんは近頃、夜の九時を回った頃に帰って来る様になった。仕事が忙しいらしく残業に次ぐ残業…。
地方公務員の私とはえらい違いだ。
「レナ。飯出来ているか?」
「うん。はい、座って座って!今ご飯温めるから待っててね」
私は圭一くんの鞄を受け取って、食卓に座る様に促した。
「頼む。腹減った…」
仕事の疲れからだろうか、食卓に頬杖をつきながら圭一くんが大きな欠伸をした。
「なあレナ…」
「ん?なぁに圭一くん?」
「あ~…その………。あ、あはは!何でもねぇ」
何かを言おうとして、笑いながら誤魔化される。近頃の圭一くんは、こんな感じで少し様子がおかしい。
「はう」
妙にソワソワしてて落ち着きがなく、気が付いたら私を見つめている時もある。
「よ、よし。飯だ!飯!」
そう言ったのを聞いて、私は食卓に料理を並べながら考える。もしかしたら圭一くんは何か悩み事でもあるんじゃないかと。
例えば仕事に失敗したとか、変な事件に巻き込まれたとか…。私に心配を掛けたくないから、言い出せずにいるのではないか?
黙々とご飯を食べる圭一くんの顔を見ながら私は思い付く。
大好きな圭一くんの悩む姿は見たくない。だから言い易い様に緊張を解いてあげよう。そうしたら話してくれるかも知れない。
圭一くんが楽しい時は私も楽しい。逆に辛い時は私も辛い。
「圭一くん。お風呂の用意出来てるよ」
晩ご飯を食べ終わり、ボーッと煙草を吸う圭一くんに私は後片付けをしつつ、そう声を掛けた。
「ん…ありがとう」
そして最後に一服して煙草を灰皿で揉み消し、ノソノソと脱衣所に姿を消したのを確認して、私は寝室に足を運ぶ。
そしてタンスを開けて『ある物』を探す。それは私にとって、とても懐かしい物で何故か捨てられなかった。
たった一年弱しか着なかった筈なのに、もっと長い年月を共に過ごした様に感じてしまう…愛着を持ってしまったのだろうか?
それとも、あの頃の私の癖で『かぁぃぃ』から捨てられなかったとか?ともかく沢山の思い出の詰まった大切な物なのだ。
…あった。
私は『それ』を手に取って、服を脱ぎ捨てる。一通り袖を通して、何とか着れる事を確認してホッとする。全体的に少し小さいけど…仕方無いよね。
それだけ『成長』したって事なのだから…。私はそれを着たまま、部屋の電気を消して布団の中に潜り込む。
あとは圭一くんがお風呂から出て来るのを待つだけだ。え?これだけで言い易い様になるのかって?
クスクス。男の人ってのは何歳になっても『甘えん坊さん』なの。
だから、これで良いんだよ。それに何個かの隠し味を加えるだけ。例えば、ギュッと抱き締めて優しく口付けしてあげたりとか…。それだけで『かぁぃぃ圭一くん』になってしまう。
私は頭まで布団を被って、圭一くんを待つ。十分、二十分…。時間にしたらそれ位だろう。床の軋む音が寝室に近付いて来る。
そして襖が開いて、圭一くんが口を開く。
「…なんだ。寝ちまったのか?」
そんな事を言いながら、腰を屈めた圭一くんを、私は腕を掴んで勢い良く布団の中へ引きずり込んだ。
「うおっ!お、起きてたのかよ!?」
私は驚く圭一くんの身体に覆い被さって、口を開く。
「あはは♪びっくりした?」
「そりゃそうだろ!ったく…何かと思ったぜ」
私に驚かされて、ブツブツと言っている圭一くんの首筋に顔を埋めて、甘えた声で呟いてみる。
「あのね。明日はお休みだよね…久し振りに……しよっ?『レナ』…圭一くんが欲しくて堪らないの」
まず一つ目の『隠し味』は、一人称を昔の言い方に直す事。懐かしくて、新鮮な気持ちにしてあげるの。
「そのレナって言い方、何か懐かしいな…。昔に戻った気分だよ」
ほら…圭一くんも、ちょっと乗り気になって来たよ。
強めに抱き締めて、優しく背中を撫でてくれる。私は圭一くんの首筋に鼻を押し付け、石鹸の匂いを嗅ぎながら頬を撫でる。
「ん……。ふふ…圭一くん良い匂いがするね」
続いて私は髪を掻き上げて、圭一くんに口付けする。始めは啄む様に唇同士を重ねて軽く吸う。
「ん…んぅ。ちゅ…ちゅっ…。あ…ふ…。ちゅ」
両手で圭一くんの顔を押さえて、唇を舌でノックする。二回、三回…。微かに開かれた唇の隙間から私は舌を侵入させた。煙草のハッカの味と苦味が口の中に広がっていく。
「は…ふ…ぅ。んうぅ…ぴちゃっ…。ちゅっ…んくっ」
舌を絡ませ合って、圭一くんの唾液を啜る。圭一くんからの甘い甘い媚薬を私は喉を鳴らして飲み込む。圭一くんの股間に秘部を擦り付けながら…。
「ふ…あ…。ぴちゃ…ぴちゅ。あは…。圭一くん…レナのこの格好どうかな?懐かしい?」
私は両手で布団の端を持って、圭一くんの上に馬乗りになって聞いてみる。
「おおっ!?すげぇ懐かしいな、おい」
圭一くんが満面の笑みで、そう返してくれて私も微笑み返す。前述の『ある物』はセーラー服…青と白の夏用。懐かしい青春の思い出だ。
圭一くんが転校して来た年の初夏に買い替えて、一緒に分校を卒業する年の夏までを共にした制服。
「ふふ♪レナのセーラー服を見て、おっきくなってきたんだよ」
徐々に硬く、熱を帯びてきたおちんちんにスリスリと秘部を擦り付けながら、圭一くんの手を胸元に持っていく。
「脱がせちゃう?…それとも着たままする?」
「ははは!そうだな…」「はうぅう…」

圭一くんが身体を起こして、私を押し倒す。そして…
「半脱ぎだ!半脱ぎ!上は着たまま、下は脱がせる!男の夢なんだぜ!」
圭一くんが両手をワキワキさせながらそう言って、寝間着を脱ぎ捨てて下着姿になる。

「圭一くん…顔がHぃよ。狼さんみたい……あう」
圭一くんが胸を揉み始める。優しく手の平で包み込む様に揉まれるの…。
「は…。んあ…あ」
制服の上から大きな圭一くんのお手々が蠢く。指を食い込ませ、マシュマロの様に柔らかい胸を揉みほぐして貰う。
「んあ…う。はあ…はあ…っあ」
「おっ。乳首発見…ほれほれ」
硬くなった乳首を見つけた圭一くんが、親指で転がす。強弱を付けて上下、左右…そしてゆっくりと円を描く様に。
「は…はうぅ。んうっ。はあっはっ…はっ」
「相変わらずムチムチした、いやらしい身体だよな。それで小さめのセーラー服なんか着た日には…堪らねぇぜ」
そう言うと、圭一くんはセーラー服をグイッと押し上げて、胸に顔を押し当ててグリグリしてくるの。
「あは☆圭一くんが赤ちゃんになっちゃった…。よしよし」
ほら、寝る時ってブラジャー着けてないよね。だからセーラー服の下はすぐに、プリンプリンな柔らかぁ~いおっぱい。何歳になっても甘えん坊さんな圭一くんの頭を抱き締めて、優しく撫でてあげるの。
「は、はうぅ~…。はっ…ん。あ…あ。あう…」
グリグリに飽きたら、次はおっぱいを口に含んでチュウチュウしてくる。舌先でチロチロと転がされ、甘く噛まれる。その心地良い刺激に、私は身体を小さく身悶えさせて甘受する。
「ん……あっ!は…。あ…。い、良いよう。もっと噛み噛みしてぇ」
胸を鷲掴みにされ、乳首に吸い付き、舐め回され、噛まれる…何回も、何分も。それに指で摘まれ、転がされて私は発情する。全身が熱く疼いて堪らなくて、布団を握り締めて甘く喘ぐ。
「んあ…。あっ。…ひうっ!はあぁ…!あんっ!」
硬くて大きい圭一くんのおちんちんを、秘部に擦り付けられる。
「はっ!は…っ!あっ!…はあ。ふふ…♪お返しだよ」
圭一くんも気持ち良くなりたくて仕方無いみたい。だからおちんちんを揉み揉みしてあげるの……足で。私は大きく開いてあった両足を曲げて、圭一くんのおちんちんを挟み込んで優しく撫でる。
「うあ…。き、気持ち良、い…はあ」
下着越しに熱さを伝えてくる、立派なおちんちん。その大きく張り出した頭を指先で揉み揉みしてあげた後、土踏まずで包み込む。
「はあぁ…っ!レ、ナっ!それっ…弱いんだよ!も、もう少し優しくぅっ!してくれっ!」
右足は時計回り、左足は半時計回り。強めに挟み込んでグリグリしてあげると、圭一くんが胸を愛撫するのを止めて喘ぎ始める。
「だぁめ…。ほら…お口がお留守だよ?」
私は再び圭一くんの顔を抱き込んで、足の親指で裏筋をなぞる。そして続けて口を開く。
「ねぇ…。レナのあんよ気持ち良い?もっとしてあげよっか…ねっ?」
子供をあやす時の様な優しい声で言って、圭一くんを抱き起こす。
「う。あ…はあぁ…。くっ」
私は後ろから抱き付いて、下着を脱がせる。そして足でおちんちんを扱く。優しく…でも力強く、絶妙な加減で…。
「ぴちゃ…ぴちゃぴちゃ。んふ…。あむっ…。ちゅっ!ちゅっ!」
足の親指で先っちょをグリグリしながら、圭一くんの身体に舌を這わす。肩、背中、鎖骨…首筋。何回も強く吸い付いて、私の証を残して…最後に耳を攻める。
「んむぅ…あふ。ちゅる…。くちゅくちゅ」
お腹を撫でながら、唾液たっぷりな舌で耳の中を舐め回す。舌先でつついて、小刻みにチロチロとくすぐる。足裏で包み込んだおちんちんが跳ねる。先走りを溢れさせてヌルヌルだよぅ。
「はっ!は…レナぁ…!」
そんなに気持ち良いの?クスクス…じゃあ、もっと良くしてあげる。私は圭一くんの耳元で囁く。
「次は舐めっこしよっか?ペロペロしてあげる」
そう言うと、圭一くんが横向きに寝転がる。そして借りてきた猫みたいに大人しくなって、期待に満ちた目で催促してくるのだ。
「ふうぅぅ~…」
私も横向きに寝て、圭一くんの下腹部に顔を近付けて、おちんちんに息を吹き掛けて焦らして遊ぶ。それだけでヒクヒクと痙攣するおちんちんの反応が面白くて、何度も何度も繰り返す。
「…っあ!んあっ!あふぅ…ぴちゃ!ふっ…くちゅ」
すると怒った圭一くんが私の足を開かせ、秘部に吸い付いてきた。
ちょっと意地悪だったかな。だから『ごめんなさい』の代わりにおちんちんの先を舌先で舐める。圭一くんの愛撫に甘えた声を出しながら唾液で湿らせた唇で啄みつつ、チロチロと舌で先走りを舐め取る。
続いて私は圭一くんの身体に跨がって、顔に秘部を押し付けておねだりする。
『レナのおまんこをもっと気持ち良くして』と、腰をフリフリさせて…。
「んっ!ふあ…!ぴちゃ!ぴちゃ!あっ!ちゅるっ!」
下着を横にずらして秘部を拡げられ、指を挿入されて私は身体を震わせ悦ぶ。ほてった身体を甘く溶かす心地良い快感を得たから。
「ふ…!ちゅぶっ!ちゅぶっ!んうっ!んふ!ちゅばっ!」
私は吸い付く。力強く、情熱的に…。圭一くんの『キモチイイ部分』を唇を窄めてねぶり、奥へ…奥へと受け入れる。
「じゅるっ!ちゅぶっ!ちゅぶっ!ふあぁっっ!!」
圭一くんと私は融け合う。口で、舌で、手で…。膣の中で何度も指を弾かれ、クリトリスの包皮を剥かれて吸われる。その度に私は身体を弓なりに反らせて喘ぐ。
蕩けきって、甘えた牝犬の啼き声を洩らしながらも、私はおちんちんを咥え込んで離さない。

愛しい『圭一くんJr.』を舌で包み込んで、はしたない音を出しながら吸い上げる。片手で根元を優しく扱き、空いている手でタマタマを揉みほぐす。
「んあぁっ!は!あんっ!やあっ!あひぃっ!」
圭一くんがクリトリスを強く吸いながら、舐めてくれるの…。ベロベロってして、唇で挟んで圧迫してきて…堪らないよぅ…。
「ちゅばっ!ちゅばっ!んふぅっ!!ちゅぱちゅぱ!あ、あぁぁ!!もう…っはうっっ!ら、らめぇ!!」
絶頂を迎えそう……と思ったら、圭一くんが激しい愛撫を止めて、優しくクリトリスを舐め始める。
「はうぅ…。ふ…あ…け、けぇいちくんの意地悪…。あうっ!」
私がそう抗議すると、再び圭一くんが膣内を指で掻き回しながら、クリトリスを吸ってくれた。
「んあぁっ!あっ!あっ!あっ…。うぅ…」
でも、また『良く』なってきた所でお預けを食らって、焦らされてしまう。
「は…ふ。じゅるっ…ちゅ。ちゅぷっ」
私は圭一くんのおちんちんをしゃぶる。唇をおちんちんの頭に引っ掛け、短い間隔で口を上下に動かして『続きをして?』っておねだりする。
「ん…む。ぢゅぶ!ぢゅぶっ!んうっ…じゅぷっ!」
「レナ。そろそろ欲しいか?」
私のおねだりに圭一くんが身体を起こして、抱き抱えてくれる。
「…うん。圭一くんが欲しいよぅ」
仰向けに寝かされ、両足を開かれる。その間に圭一くんが割って入り、 避妊具を着けようとするのを私は手を押さえて制止する。
「今日は着けなくても良いんだよ。……は…あ…んう」
おちんちんが秘部をなぞる。下から上に濡れ具合を確認する様に何度も何度も…。
くちゅ…くちゅ…。
濡れそぼった秘部から聞こえるやらしい水音が恥ずかしくて、私は顔を横に向けて手で覆う。
「あうぅ…。んはぁ…あ…。やぁ……あっ」
でも圭一くんに、その手を退かされ、布団に押さえ付けられるの…。トロンと蕩けたスケベな顔を見られちゃう。
「んう。はうぅう。…はう」
少しだけ挿入されて、すぐに抜かれて擦り付けられる。私は圭一くんの意地悪な悪戯に身を捩らせる事しか出来ない。
「んっ…う。あ…ふぁ…。あ…っ」
焦らしに焦らされた後おちんちんが膣内に挿入される。私は甘さの混ざった声で喘ぐ。久し振りの『圭一くん』は熱くて硬くて……ちょっぴり痛くて…でも、気持ち良くて身体の力が抜けてしまう。
「あ…は♪は…っあ…。んふ…んんっ…はあ…はあ」
私に覆い被さってきた圭一くんを抱き締めて頭を撫でてあげる。これが二つ目の隠し味。疲れた圭一くんを優しく受け止めて癒してあげるのだ。
「ふ…。あっ…くぅ…。あふぅ…もっと奥まで来て…っん」
ゆっくりと腰を進める圭一くんの身体に足を絡ませて抱き寄せる。おちんちんの頭が膣肉を掻き分けて入って来る快感に私のスケベな身体が反応して、絡ませた足に力が入る。
「んあ…あっ。はっ…はっ…!」
圭一くんが腰を捩らせて、奥を掻き回す。ゆっくりとした動きで味わう様に…。
「んあ…はあ。はうぅ…すっごく良いよ…溶けちゃいそ、う」
優しく子宮を擦られ、時折コツコツと小突かれる。私は耳元で『感想』を呟いて、腰を圭一くんに合わせて控え目に振る。
「ひあうっ…!ふ…あっ…あっ…あんっ」
「エロい顔しやがって…ほれほれ。くっくっく…ここか?」
圭一くんが根元まで貫いた状態で腰を揺さぶる。膣内を縦横無尽に柔肉を絡め取りながら暴れる、大きく張り出したおちんちんの頭の硬さに私は喘ぐ。そう、わざと控え目に喘いであげる。我慢して押し殺した啼き声を耳元で…。
三つ目の隠し味だよ。圭一くんは『こういう』細かい仕草に凄く興奮するのだ。
『気持ち良くて堪らないけど…恥ずかしいから、Hな声が出そうなのを我慢してるの…』
そんな仕草をしてあげると、膣内でおちんちんが硬くなっていくんだよ。パンパンに張り詰めて弾けるんじゃないかって位。
「ふっう…。はっ…はぁ…はんっ!レ、レナ熱いよぅ…ひうぅ…!おまんこがジンジンして溶けちゃうようぅ~っ」
子宮にグイグイとおちんちんを押し付けられて、円を描く様に腰を動かされる。本当の『キモチイイH』を圭一くんがしてくれて、私はトロンとした顔で微笑む。汗ばんだ首筋に鼻を押し当てて牡の匂いを嗅ぎながら、啄み、吸い付く。
「ふ…あっ…。んうぅ。ふ…ふぅ。あふぅ…はっ!」
抱き締められ、腰を控え目に前後に振られると、やっぱり我慢出来ない。悦びに満ちた喘ぎを抑える為に圭一くんに纏わりつく力を強めて、私は再びおねだりする。
「んあっ!あっ…んっんん!けぇいちくぅん…チュウして…」
「はっはっ…。レナ、口を開けろよ…あ~ん…」
私は言われるままに口を開く、圭一くんが吸い易い様に少しだけ舌を突出して、腰を左右に捻って甘える。
「ん…ふ…。あ、あふ…ふ。んむぅ…くちゅくちゅ…」
舌を甘噛みされ、吸われる。口外で舌を絡ませ捕らえどころの無い『圭一くん』を追う。緩慢な動きで突かれて、蕩けきった秘部と舌が奏でる卑猥な水音を聞きながら、圭一くんの質量を身体で受け止める。
「んあ…う!ふうぅ…!んっ!んっ!んむ!ぴちゃ!」
成人男性の平均的な体付きの圭一くんでも、私には『大きい』。
肩幅もあるし、締まった腹筋や堅い胸板が密着して…安心。護られている安心感が私の力を抜かせ、大胆にしていく。
「ふうぅぅん!あっ!あひっ!はっ…はっ…はっ」
抑えきれなくなり切ない声で啼き、腰を絶え間なく動かして自分から圭一くんを求める。舌を口内に侵入させて、頬や歯茎までネットリと唾液を絡ませ蹂躙して、柔らかい膣肉でギチギチに締め付けてトロトロな愛液を纏わりつかせる。
陰毛がベタベタになる位に愛液を絡ませて、ほてった身体の熱を膣からおちんちんに伝える『サカリのついた牝犬』のレナを、狼さんな圭一くんに美味しく食べて貰うのだ。
「あひっ!ひぅうっ…。ふっ!ふぅ!ちゅっ!ちゅっ!はうぅうっ」
圭一くんの唇を…舌を吸い、腰を動かして自分が気持ち良い様におちんちんを咥える。膣壁を擦り、押し拡げる硬くて太い立派なおちんちんが良過ぎてバカになっちゃう。
「あっん!あっふっ…あ、あん!奥ま、で当たってるのぉっ…らめぇ!壊れちゃうっ!」
徐々に抽出速度を速めた圭一くんが荒々しく貫く。子宮にガツガツと当たる痺れる快感に身体をのけ反らせる。
「はあ!あっ!くうぅっ!やっ!やっ…やぁっ!」
腰に絡ませた足でガッチリしがみついて、背中に回した手で軽く爪を立てる。獣の交尾みたいに荒々しく抱かれて、スキモノな身体を捩らせて悦ぶ。
「レナ!は…っ!そんなに良いのかよっ!はあっ!ふっ!」
胸元に顔を埋めた圭一くんの頭をしっかりと抱き抱えて、私は登り詰めていく。足の指先に入る力も自然に強くなって息が詰まる。
「んあっ!あうぅ!ふ…あっ!いっ!あぁっ!」
おちんちんを奥まで叩き込まれ、一打毎に私の身体が跳ねる。圭一くんの下で背中を弓なりに反らせて、嫌々する様に首を左右に振りながら。
「はぁんっ!んあっっ…!あっ!あっ!あっ…イ、イっちゃうぅっ!あひっ!あんっ!」
「俺もっ!い、一緒にイこうぜ!なっ?くあっ!し、締まる!食いちぎら、れそう!」
『一緒にイこう』
その一言に私の身体が敏感に反応して、勝手に締めちゃうの…。トロンとした目で圭一くんに微笑みかけて、微かに頷く。
「ひあぁっ!あっ…あっっ!?ああぁっっっ!!」
激しい乱打に私が達した瞬間、圭一くんが膣からおちんちんを引き抜いて、お腹の上に射精する。
「ふ…あ…。は…はあぁ…はあ…」
身体が一瞬燃えた様に熱くなって、すぐに冷えて、真っ白にフェイドアウトした視界が徐々に戻っていく。
熱い圭一くんの精の脈動を感じながら、汗ばんだ身体が寒さを覚えて、微かに震える。ううん…それだけじゃない、久々の営みに満足した歓喜の震えも…かな?
私達は互いの身体を撫で合って、乱れた呼吸を整える。
「はう…」
額に張り付いた前髪を圭一くんが指で払って優しく口付けしてくれ、私は困った様な声を洩らしてしまう。
圭一くんを優しく受け止める筈が、逆になってしまった気がする。だからお返しに圭一くんの頭を撫でてあげる。
『頑張ったね』
って。



「ねぇ…。圭一くん、何か悩み事とかあるの?」
事後の後、私は圭一くんの腕の中で、興奮が冷めるのを待って本題を切り出す。圭一くんは話してくれるかな?
「へ…?う~ん…いや、悩み?かな。まあ…考え事ならあるよ」
「ん…やっぱり。私には話せない事なのかな……心配なの。…良かったら聞くよ?」
私は言葉を選びながら、圭一くんにそう問い掛ける。
「圭一くん…言える事だけで良いよ。無理はしないで?私も一緒に悩んで、泣いて…その覚悟位はあるんだよ。そして最後は笑おう?ねっ?聞かせて…」
そう言って、私は問い掛けるのを止める。圭一くんが話す覚悟が出来るまで待とう。そう決めて沈黙する。
静寂…。時間にしたら五分とか十分…でも今の私には一時間にも思える永い時間。そして圭一くんが口を開く。
「……レナは今、輝いているか?線香花火みたいに」
『線香花火みたいに輝きたい』
それは、私達が男と女の関係になった日に圭一くんに紡いだ言葉…。覚えてくれていたんだ。 でも、それ聞かれた意味が分からなくて困惑しながらも返事を返す。
「うん…。でも、まだ足りないよ。…もっと圭一くんに輝かせて貰いたい…」
圭一くんの胸に添えた手を軽く握って私は呟く。
「そっか…。うん…。俺なりに考えてみたんだよ。レナを輝かせる方法。間違っているかも知れないけど…聞いてくれるか?」
私は頷く。まずは聞いてみないと分からない。どんな結果でも必ず答は出すよ。
圭一くんが起き上がって、ハンガーに掛けてあるスーツの中から何かを取り出して、再び私の横に座る。
「俺達、付き合いだして結構経つよな。レナと一緒に居てさ、すっげぇ楽しくて…暖かい気持ちになって嬉しいんだ」
私もだよ。少女だった『レナ』の頃から、ずっとそう想っていた。
「恋をして、泣いて笑って…さ。全部言いきれない位、楽しかった。だから…いつまでも一緒に居たいんだ」
絞り出す様に言葉を紡ぐ圭一くんの顔を見て、私は気付く。何を言わんとしているかを…。残業が多かった理由もね。でも…全部聞かないと怖い。もし勘違いだったら怖い。
「今は収入も少ないし、まだ下っ端だから幸せに出来るか…いや。絶対に幸せに……もっとレナを輝かせてあげたい。してみせる。だから…」
そこまで言って、一呼吸置いて圭一くんが続ける。
「…これ、出しに行かないか?」
圭一くんが一通の封筒を私の手に渡して、確認する様に促す。
震える手で封筒を開けて、中身の紙に目を通す。まず一番に確認したのは書類の種類。
そう。もう分かるよね?婚姻届だ。そして私が待望んで、夢見ていた名前を見つける。
『前原礼奈』
見間違いじゃない。そこには確かに書いてあった…圭一くんの配偶者の氏名として。
涙が溢れて、零れそうになるのをグッと堪えて私は圭一くんの横に座って、肩に頭を預けて口を開く。
「…良いお嫁さんになれるかな?」
今まで色々な事があった。
「なれるさ。むしろ、もうなってるよ」
圭一くんを想って眠れない夜を過ごした。
「私を大事にしてくれる?」
想いを隠すのが嫌になって、泣いた日だってあった。
「する!これだけは約束する!」
親友と同じ人を好きになって諦めてしまおうと考えた事だってあった。
「私を泣かせちゃヤダ…」
そんなある日、小さな芽が芽生えた。
「大丈夫。そうならない様にするから」
ふとした事から圭一くんとの距離が縮まった。
「うん。私の作ったご飯…ちゃんと食べてね?」
初めて触れ合って…それは今なら笑い話だけど、あの時は凄くドキドキしてたんだよ?
「私より先に死んじゃ嫌だよ?」
圭一くんに想いを告げて、私達は付き合い始めたね。
「う~ん…努力するよ」
覚えている?あの戯れ合った夏の日を。
「煙草の本数は減らして?身体に悪いから」
そして結ばれた時の熱い夜を…。
「う…わ、分かった。頑張るよ」
初めてで、戸惑って…一緒に手探りで覚えていったよね。
「優しいお父さんになって欲しい」
そこから愛を深めて仲良しになっていったね。
「レナとなら、良いお父さんになれる。…レナとじゃなきゃ…無理だけどな」
些細な事で喧嘩して、その回数だけ仲直りした。
「本当に?」
これからも…圭一くんと歩いて行きたい。背中を追いかけるのではなく、横に並んで最後まで一緒に…。
「本当だ?嘘は言わねぇ。オヤシロ様に誓っても良いぜ。嘘をついたら天罰を与えてくださいってな」
いつかは圭一くんの赤ちゃんを産んであげたい。
「ふふ…圭一くんらしいなぁ」
本当はプロポーズは雰囲気のある所で。とかと思っていたけど、私達は私達だ。他の人と違っても良いよ…。でもちょっぴり残念かな。だから…御仕置だよ。
私は圭一くんの胸板に拳をコツリと軽く当てた後、満面の笑みを浮かべて圭一くんの顔を見て口を開く。
「ちゃんと幸せにしてくれなくちゃ駄目なんだよ!約束っ!嘘をついたら



れなぱん!

だよ!」


終わり
+ タグ編集
  • タグ:
  • 圭レナ
  • R18
  • 祭囃し編後
  • ラブラブ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年06月13日 18:05