前回

「あああぁぁぁぁ!ああん!あはぁあぁぁ!」
誰もいない空洞に響き渡る私の声。発せられる振動に身悶えども動く事はできない。
やっとローターも動きを停止したようだ。私は荒い呼吸を付きながらも自らの精神状態を確認する。

……私はまだ大丈夫だ。

定期的に振動を起こすローターは静止し、私に短い休みを与える。
固定され、私に貼り付けられたローターの入った膣からは私の愛液が便器に垂れ続け、便器の水の音と共鳴し、水面に波紋を立てる。
私の両手は天井に下ろされた鎖の枷に吊り下げられており、脚は私の秘部を強調するようにM字に開脚され便器の上に鎖で固定されている。
要するに私は捕まって、調教という名の下に辱めを受けているのだ。
私が目覚めて見た最初の光景は、蔑んだ視線を送る悟史君と魅音の姿。
そのときには既に私の身体は全裸に剥ぎ取られており、便器の上に拘束されていた。

「……私は負けない」

小さく呟き、自分に言い聞かせる。時間さえ判断できないこの空間では昨日も今日も知る方法も存在しないが
体感的に私は昨日から一日経過したのだとした。それならば早くここから脱出する必要がある。
昨日、彼らは今後について計画していた。沙都子だ。彼らに沙都子を好き勝手にさせてたまるか。
今の悟史君には人を惑わすことは造作もないようだ。まるで、言葉という魔術を掛けるように人を操れる。
私も沙都子がいなければ悟史君の家畜になっていただろうと思うと、心からぞっとした。早く沙都子を助けなければ……!
でもこの縛めを解くことは不可能だ。結局、私には沙都子を救う事も悟史君の目を醒まさせることも無理なのだ。

それでも、諦めるもんか。沙都子が私の目を醒ましたように、私が悟史君を狂気から救ってみせる。
例えこの身体が堕ちようとも心までは堕とさせない。絶対に……!

そして、私の意思の強さを試すようにローターは再び行動を開始するのだった。



井戸の外の世界が知りたくて。

私は井戸の底から這い上がろうとしました。

井戸の外の世界が知りたくて。

何度、滑り落ちて全身を打ち付けても上り続けました。

でも気づきました。

上れば上るほどに落ちる時の高さと痛みは増すのです。

外の世界への興味と全身の痛みが同じくらいになった時、

私は初めて蛙の王さまの言葉の意味がわかりました。

                   Frederica Bernkastel


ひ ぐ ら し のく 頃 に ~ 鬼 畜史 ~

第五話 ~ペット~




「離して魅音さん!一体どうしたんですの!?こんなの魅音さんじゃありませんことよ!」
「沙都子は何を言ってるんだか……。これが私だよ。悟史の忠実な下僕」

困惑する沙都子だがそのスジからは愛液が垂れ、ベッドを濡らしている。
やっぱりこいつは何だかんだ言いつつも、本能的にこれからの行為を期待しているわけだ。
沙都子のスジに手を伸ばしその入り口に一本の指を入れる。

「んひぃ!」
ははは!こいつさっきまであんなに抵抗していたのに早速本性を見せ始めやがった。ほらほら!
「あ、あふ!やぁ…だぁ!んあぁ!」
必死に身体を動かし僕の手から逃げ出そうとしているが、魅音の完璧な押さえつけ方に成す術もなく気持ちよさを受け入れるしかない。
「あはは!沙都子のオマンコぐしょぐしょだよ。おじさんよりすごいんじゃない?」
「あっ!オマンコ、ってなんですの…あぁ!」
言葉も知らなかったとはな。そういえば指導というのが名目だったっけ?
ならちゃんと指導してやろうじゃないか。くくくくく!

「ほら、ここがオマンコだよ沙都子」
沙都子の秘裂を両手で押し広げそれを鏡で沙都子に見せ付ける。
沙都子はあまりの恥ずかしさに鏡を見るとすぐに顔を背けたが、それを押さえつけている魅音が許さない。
手で沙都子の顔を再び鏡まで向き合わせ、そこに顔を固定する。沙都子は鏡から視線を外すがすぐにその視線が鏡まで戻ってくる。
どうやら興味津々のようだがそれに気付かれないように振舞っているようだ。ウブなやつめ。

「で、これがクリトリス。まあ、見るよりも実際に体験したほうが早いか」
沙都子の肉芽を手で摘むと今までで一番大きな声が響き渡る。
「あああぁぁぁぁぁ!」
ガクガクと身体が痙攣し、沙都子の目が大きく見開かれる。身体をしばらくピン、と伸ばしたかと思うとすぐに動きが終わり
息をつきながら力なく倒れこむ。
「そして今のがイクって感覚だよ。あと、僕のおちんちんからはザーメンっていう液体が飛び出すんだ。でね、ザーメンは沙都子のオマンコにかけるものなんだ。分かった、沙都子?」
尋ねても返事はない。というよりは、返事ができるほど余裕がないのだろう。
「じゃあ魅音。お手本を見せてやって」
「りょ~かい」



「ほら沙都子。私がお手本見せてやるんだからしっかり覚えなよ」
僕は観察に回る事にした。絶頂を迎えたばかりの沙都子にはもう逃げる気力が残っていないと確信したからだ。
そうでなくても裸のままでこの家から逃げれる筈が無い。
魅音が沙都子を押し倒し、沙都子の秘裂に指を入れ、かき混ぜる。
「ああぁ!ああっ!んっ!あっ…やぁぁぁ!」
「前から沙都子を食べたかったけど、まさか実現する日がくるなんておじさん思わなかったよ」

男と女の絡みでは見れない艶やかさ。
魅音は沙都子に身体を絡め、乳首を擦り合せながらも沙都子の首筋にキスマークを付けていく。
それでいて沙都子の秘部を責めるのも忘れない。

「んっ……!ふぁ……あぁ……!」
「ああ!ひぃ!あぁぁ!ああ!」

異なる二人の媚声。沙都子は先ほどまでの快感があるが、魅音には無い。
だが、次第に沙都子に変化が起き始める。魅音の身体に嫉妬したのか、或いは不公平だと思ったのか。
沙都子の反撃が始まった。

「ふぁぁぁぁぁぁ!」

魅音の媚声。沙都子が目の前で揺れる巨乳にしゃぶりついたのだ。それも思い切り。
魅音は思わず背中を仰け反らせたが、その瞬間を沙都子は見逃さなかった。そのまま魅音を押し倒しマウントポジションの位置に付く。そしてさっき教わった知識を早速利用し始めた。魅音の顔のある位置とは反対の方向を向き、頭を下げて魅音のソコを見ながら手で責める。

「はあぁぁ!ああっ!ん…ああぁ!」
おぼつかない手つきだが、魅音には快楽として承諾されたようだ。
だがここで沙都子に誤算が生じる。沙都子が魅音のソコを見ようと頭を下げた結果お尻が上がり、
それが魅音の顔の目の前で停止してしまったのだ。魅音は目の前にある沙都子のスジに気付きそこに吸い付く。
「んひぃぃぃぃぃぃぃ!」
いまだ経験してなかった未知の体験に陶酔する沙都子に構う事無く、魅音はソコに舌を掻き入れた。

「ひゃああ!あひぃ!あひっ!あぅあぁぁ!」
そこからは魅音の独断場。反抗する余力を失った沙都子に追い討ちをかける。
沙都子はもう限界のようで魅音の責めに身を任せている。その表情からは恍惚とした表情が見て取れた。
そして最後に沙都子のクリトリスが魅音によって強く摘まれた。
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
完全に魅音に打ち負かされた沙都子の甲高い声が上がる。
さすがにその年でこの責めは辛かったのか、涙も零していた。
「まったく、とんだ雌猫だね、沙都子は。おじさんもついつい本気だしちゃったよ」
横たわる沙都子のそばで舌なめずりする魅音。沙都子も相当疲れているだろう。
だが、容赦する気など微塵も無い。あと、一歩で沙都子は『完成』するだろう。
恐らくほとんど沙都子は堕ちている筈だが、決め手が必要なのだ。
それが……これだ。
魅音に沙都子の両方の太ももを掴んで持ち上げてもらう。
「にー……にー……?」
「ほら沙都子。ここでおしっこしようか?我慢できないだろ」
沙都子が尿意を催している事は分かっていた。そして沙都子が自分からは漏らそうとはしない事も。
だから僕は『こう』する。
「ひゃあぁぁぁ!ああ!漏れる!やめてくださいまし、にーにー!」
沙都子の声は無視し、沙都子のソコを吸い上げる。
しばらくすると、沙都子の身体が大きく震える。僕はそれを尿意のサインだと受け取り最後にクリトリスを甘噛みする。
「漏れる、漏れ……ああ……ふやあああぁぁぁぁぁ!」
さっと顔を避難させ、沙都子のソコを見つめるとそこからは一気に黄色い液体が溢れ出てくる。
ぷしゃあぁぁぁ………
「あ……ああぁ……あぁ……」
もはや自分の意思では止められない沙都子の顔には、恥ずかしさと悔しさと、そして排尿による安心感が滲み出ていた。

もう、どうにでもなればいい。

そう沙都子が思ったことを確認した僕は、沙都子を征服したことに大きなカタルシスを感じていた。
所詮、口でなんと言おうとも女なんてこんなもの。快楽に溺れ、男の存在によってのみ満たされるその身体は男の所有物だと言っても過言ではない。女同士で快楽を得ようとしても、射精を受けることはできない。
大体、恋愛という現象自体が理解し難い。世間一般的に恋愛は美化される傾向にあるが、それが人間の所有欲の一つだとは考えない。
否、考えようとしない。認めたくないだけ。
女なんて男の快楽を満たすもの以外の何者でもないのだ。そしてそれは年齢に関係などない。

そしてその論理は沙都子にも適応される。
最初こいつが生まれたときはとても可愛く見え、この妹を守ってやろうなんて思ったものだ。
しかし守ってやった挙句に、こいつは僕を叔母という外敵から身を守る盾にしやがった。それでも僕は唯一の肉親と言う理由で守ってやった。だが沙都子は僕が苦しんでいることになど気付かない、いや…気付いてない振りをするやつだった。
そうさ、こいつは疫病神だったのさ!居るだけで害を吐き散らす害虫。
こいつが居なければ叔母との喧嘩に悩まされる事も無かった。こいつさえ居なければ僕が症候群を発症することも無かった!
こいつさえ……居なければ!!
だが……その罪は今から償わせる。僕の快楽人形としてね。それがこいつの運命だったんだ。
沙都子は魅音に持ち上げられたまま力なくうなだれている。
そして僕は沙都子のスジに硬くなったペニスをあてがい……ゆっくりと挿入した。
本当は力いっぱいに腰を振りたかったのだがここはなんとか抑えた。僕のペニスはどんどん沙都子を侵略し、処女膜に到達する。
「じゃあ沙都子。いくからね」
こくん、と首を縦に振り了承した沙都子の処女膜を遂に破る。
「……ッッッ!!!」
そこからは沙都子の愛液に混ざり赤い液体が流れ出ていた。
「っあ!あぐぅ!……ッ!!」

ずちゅ…ずちゅ……

ゆっくりだが、卑猥な音が鳴るたびに沙都子は痛みに顔を歪めていたが、そのうちその表情に変化が現れる。
「あふぅ……あぁ……良いですわ……」
沙都子に現れる快楽の色。それを確認した僕は徐々に腰のスピードを早くさせる。
「はぁあぁ!ああぁぁ!オマンコが熱いぃ!もっと早く突いてくださいまし!ああっ!」
さっき言葉を教えた甲斐もあったという事か。沙都子はあられもない言葉を発しながら乱れていく。
そしてそれにより、この場の淫猥さが増している。沙都子は完全に僕のペニスの虜となっていた。
「沙都子のオマンコ、ぐちゃぐちゃで僕のを締め付けてくるよ!そんなに僕のペニスがいいのかい!?」
「いいですわ!ふあ!もっと突いてぇ!」
やはり沙都子のナカは魅音や詩音よりも狭かった。僕のペニスを食いちぎらんとするようにぎゅうっと締め付けてくる。
締め付かれ、ナカで反復を繰り返す僕のモノに溜まる射精感。あまりにも美味しそうに僕のモノを咥え込むものだから
自然と腰の速さが早くなっていく。沙都子の奥にガンガンと僕のペニスを打ち付ける。
「はぁぁ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あぁ!」
血の繋がった妹を犯している背徳感は僕の興奮を助長させるだけだった。今まで手塩をかけて育ててきた食べ物を
しっかり調理して食べている状態……とでも言うべきか。今の沙都子は僕の為に調理された食事って事だ。
「にーにーのザーメン!私にたっぷりかけてくださいまし!ふあぁぁぁ!」

「そろそろ出る!沙都子!出すぞ!」
「来てぇ!ふぁ!ザーメン一杯かけてぇ!にーにーの!きてぇぇぇ!」

ドピュ!ドピュ!ドピュ!

「にゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
子猫のように叫びながらイク沙都子。しばらく僕の射精を受け入れた後、そのままゆっくり瞳を閉じて寝てしまった。

あははははは!これで部活メンバーの半分は堕ちた。あとはレナと梨花だけ……。
詩音はどうせすぐに堕ちるだろう。あの詩音がローターに耐え切れたはずが無い。
ならこれからは大胆な行動に出てもいいだろう。幸いにもこっちには『部長』の魅音がいる。彼女に任せれば
部活の罰ゲームを称して誰かを陥れる事もできる。圭一の存在はもはや僕を脅かすものではない。
だったら明日にでもレナを堕とすか。梨花は御三家の会合に忙しかったはずだから学校が終わればすぐに家に帰るだろう。
その点魅音はお魎が会合に出るので自由の身。そして部活でレナをたっぷりと悦ばせてやる。
それすらも終わったら……梨花を心の芯まで調教して……ククククク!アッハハハハハハハハハハ!!



━━どこかで、音が聞こえた気がした。

何の音だろう……?

その音は私の下腹部から唸る様に聞こえてくる。

誰の声だろう……?

その声は私の口から吐き出されている様に聞こえる。

霧散した意識を掻き集めて、それをカタチにしようと試みる私。
情報は使う事によって意味が見出せる。持つだけでは駄目だ。そして、今がその機会のように思えた。

私はそこまで考えて自分の眼を開いていない事に気が付く。視界は最も重要な情報の一つだ。
ほら、明かりを感じる。さあその眼を開くんだ……。

私は恐れながらも眼をゆっくりと開ける。私の視界に光が入ってきた。眩しい。
そこで私が目にしたのは…………。

その瞬間。私の身体に冷たいものが振り掛けられ、私の五感は急速に機能を回復した。
「……………ッ!」
「お?起きた?あんた今まで返事が無かったからとっくに壊れたのかと思ってたよ」
目の前には魅音の姿。ああそうか……私はまだ捕まっているのか。水をかけられたらしい私の身体は全身びしょ濡れ。
だが、意識が回復したと同時にローターの働きによる快楽がこみ上げてくる。
「……っああ! あああ! ひぁぁぁぁぁ!」
「おっとゴメンゴメン。スイッチ切るの忘れてた」
魅音が手にあるスイッチを押すと、私に埋め込まれたローターは振動を停止していった。
「はぁ! はぁ! ……はぁ……はぁ……」
呼吸を整え、快楽を押しつぶす。それが終わってようやく私は魅音をまっすぐ見据えることができた。
「お姉……。私をどうする気、ですか……?」
「悟史の肉奴隷にする」

あまりにも容赦なく、そして一切の感情を付与させずに魅音は私に言い放つ。
……怖い。迷いの無さがそれを醸し出させている。

「いや~、それにしても驚いたよ~。悟史でも『詩音はもう心が壊れてるだろう』って言ってたのに、まだ平気なんてね」
私の裸体を品定めするように見つめる魅音。とても平気ではないのだが、隙を見せないように話題を逸らすことにした。
「!?沙都子は、沙都子はどうなりました……?」
「あ~、沙都子か~。沙都子は堕ちたよ。最後はもうおねだりまでしちゃってさ、ざまぁなかったね」
沙都子……。どのようなやり方で沙都子を陥れただろうか。
「それでね。今度、レナを悟史にプレゼントしようと思うんだ」

『プレゼント』。その言葉の意味を理解し私は驚愕する。

「そんな……! お姉にとってレナさんは最高の親友だったんじゃないんですか!? そのレナさんをどうしてッ!?」
「最高の親友……? 詩音、あんたは勘違いしているよ。レナが親友なんて反吐が出るね。あの女は圭ちゃんを私から奪った泥棒猫なんだ!だから私はレナに復讐するのさ。悟史はレナを犯したいみたいだったし、レナも悟史君の味を知ったらきっと逃げ出せなくなる」

魅音の思考はもはや狂った回路のようだった。悟史君と肉体関係を持っているのに、それでもなお、圭ちゃんのことでレナさんを憎んでいる。
普通はそんな考えには至らないし、未練がましいにも程がある。それに、レナさんは圭ちゃんを奪ったわけではないし、魅音には今でも圭ちゃんを奪う機会がある。
自分の都合のいいように記憶が改竄されている。

「お姉! あんたは自分の良い様に記憶を捻じ曲げてる! レナさんは何も悪くありません!」
「うるさいよ詩音!うるさいうるさいうるさいうるさい!」
その瞬間。怒り狂った魅音の手が私に飛んでくるのをかろうじて捉えた。
「っあ!」
右頬に魅音のビンタが打ち込まれる。そこは痛みを強調するかのように真っ赤に腫れていた。
しまった……そう思ったときには既に遅かった。私は感情的に話すことで、魅音の機嫌を損ねてしまったのだ。
私の両手両足の拘束が取れていない状態で相手を挑発したことに後悔した。軽率だった。
「あんたさ、最近なんか調子乗ってない?」
「………………」
「言いたい事があるならいいなよ、ほら!」
「ひぅうぅ!」
お姉の足が伸びてきて、私の秘裂をいじくった。お姉の冷たい足の指が熱を帯びた秘裂に入り込み、温度差が私を襲う。
「やぁああ!ふやぁぁぁあ!ああああああああ!」
先ほどまでローターによって長時間刺激を受けていた私の秘裂はすでにぐしょぐしょで、少しの刺激に敏感に反応してしまう。
お姉はしばらく足技で私を弄び、私がイク直前に私の秘裂に顔を近づけ、ふっ、と息を吹きかけた。
「んぁああああああああああああ!!」

拘束されている範囲で最大限に私の身体が飛び跳ねる。
自分の意思とは無関係に大きく開かれる口と出される声。目の焦点が合わない。
くらくらした頭がやっとまともになり始めたとき、私は再び快楽に身を悶えさせた。
「んうぅ!?お姉!?やめ、てぇええ!」
私がイッた直後でも、魅音は容赦しなかった。
ただただ、自分の怒りを払拭するために私をイかせることに専念している様子だった。
私はというと、魅音に成すがままで、もはや自分の高まった性欲を押さえつけるのも限界が近づいていた。
ふと魅音に目をやるとそこには……嘘、そこまで……するの……?

魅音の手には極太の浣腸器が握られていたのだ。

「いやぁっ!やめてお姉!謝るから!」
「今更遅いね」

身動きが出来ない私に近付き、手足の鎖を魅音が付け替えたりすると、いつの間にか私は便器に肘をついて、魅音にお尻を向ける姿勢になっていた。
魅音はそんな私のアナルに浣腸器を入れようとする。けど私には抵抗する力もなければ耐え切れる力も残っていない。
拘束された身体を必死に動かして浣腸器から逃れようとしても、魅音から見ればただお尻を振って浣腸を心待ちにしている雌豚にしか写らない事に私は気付かない。こんなの嫌だ……!
そして私の抵抗むなしく、ついに液体を注入されてしまった。

「うぅ……あぁぁ……はぁぁ」

未知の異物感と恥辱が私を襲う。あぁ……こんなのって……。
徐々にシリンダーから伝う液体が私の肛口内に蓄積されていく。全てが注入されるまでの数秒が私にとっては無限のように感じられた。
お腹から音が聞こえ、それが魅音の耳に届いたであろう事に私は今まででも味わった事のない恥ずかしさがこみ上げてきた。

「詩音のここ、ヒクヒクしてるよ。可愛い」

分かってる。分かってるからそんなこと言わないでよ……。
こみ上げてくる排泄感に耐える私の肛門は出来る限り強く結んであるが、いつまで持つかは分からない。
だが魅音はそんな私にお構い無しに私のアナルに何かをぶち込んだ。

「がっ!?あぁあ!痛い!お姉痛い!」

なんと魅音は大きなバイブを私に差し込んだのだ。私のアナルは入り口にあるバイブと排泄物にせめぎあっている。
いまだかつて誰にも捧げたことのない私のアナルは魅音のバイブによって無慈悲に押し広げられる。
振動を発していないのは助かったが、これはまずい。

「はぁ……!はぁ、はぁ…ん……!」
「詩音さ。これ、出したくない?そこの便器で」
魅音は苦悶の表情を浮かべる私の耳にそっと囁く。蛇が私に知恵の実を食べろと唆す。
「詩音がね、もし悟史の肉奴隷……ちょっと言い方を変えようか。悟史の性欲をその一身で受け止める大事な人になるのなら、私は詩音の手足を拘束している鎖を取り外す事ができるんだ。そしたら詩音は私にその汚い物を見せずにそこの便器にいつも通り座って用を足す事ができるんだよ……?ねぇ、これのどこに詩音の不満があるの?」
「そ、そんな…………!」
魅音に私の醜態を晒したいとは思わない。けど、あの悟史君の言いなりになるのも嫌だ。
二つの矛盾が私の頭の中で対立を始める。駄目!選びきれない!

でもそこで、ふと何かが閃いた。

━━━━━━ん?

ああ、そうか。私は選ぶ必要はないのか。
二つの矛盾を打破する突破口を見つけた私は心の中でやたら冷静に考えていた。
私は悟史君を狂気から救いたい。私は悟史君が好きだ。私はここで醜態を晒したくない。
このままここに居てもどうしようもない。なら……?

振りをすればいいのだ。悟史君の肉便器の振り。
ここで必死に反抗しても悟史君を救う事なんて出来ないだろうし、私は魅音に恥ずかしいところを見られたくない。
今、魅音に悟史君の肉便器になる、と言うのは恥ずかしくはあるが汚物を撒き散らすよりはマシだ。
言えばきっと私を解放して悟史君の所に行かせるだろう。それなら悟史君を救う事が出来るかもしれないし、
ある程度の生活の自由は保障される……筈だ。

よし。ならあとは魅音に言えば……!

「ねぇお姉……私……」
「ん?な~に、詩音?」
慎重に且つ適切な言葉を選んで……。
「私、そこの便器で……用を済ませたいの……。もう……駄目なの……!耐え切れない……!」
「なら詩音。何か言う事があるんじゃないの?」
落ち着け……。あくまで魅音の責めに耐え切れず、哀願するようにするんだ……。私なら出来る……。
「だから……お願いします……。この、汚らしい、め、雌豚を……悟史君の肉奴隷にしてください……」
「悟史『君』?あんたまだ立場が分かってないのかな。『ご主人様』って呼ぶんだよ」
「ご、ごめんなさい!わ、私を……ご、ご主人様の……肉奴隷に……してください……!」
駄目……!もう駄目……!排泄物がバイブを押し返すかのように溜まってきている。
出したいのに出せない状況に焦りが募り始める。早く答えて魅音……!そして早くこれを出させて……!

「いいよ詩音。便器で出させてあげる」

やった!これでこの悪夢から開放される……!魅音は私の手足の鎖を外し、私の身体を開放させ…………え?
足の鎖を解き、手の鎖も解いた魅音。私の身体は一日中地面に足を付けていなかったのでうまく立てず四つんばいになる。
でも便器は私の目の前にある。そして私が便器に手を掛けたとき……後ろから、ガッ、と腰を掴まれた。

「ねぇ詩音。私ね、やっぱりここでしてもらうことにしたよ」
「何でよお姉!私、ちゃんと言ったし、言いつけも守るよ!なのに何で!?」
「それはね……」

あんたが最初に私を怒らせたからだよ。

「い、いやああああああああああ!離して!離してよお姉!謝るから離してぇ!」
私の目の前に便器があるのに。
魅音は私のアナルに突き刺さっていたバイブを抜いた。
開かれた私の肛門からは、あっという間に茶色と白が流れ出てくる。
「あ、ぁぁぁぁ……!ふあぁぁぁぁ…………!」
卑猥な水音が響き、そこから異臭が漂ってくる。でも止めれない。
「あはぁぁ……あ、あぁぁぁ……」

良いざまだ。詩音は最近生意気だったが、こうして復讐のチャンスをくれた悟史に後でお礼を言おう。
泣いている詩音の地面には汚物が広がっており、その光景がさらに私をぞくぞくさせた。
でも約束は約束だからこいつを悟史にプレゼントしなければならない。
悟史にこのことを伝えようと、電話をするために外に行こうとする。

そしてここから出るときにちらっと詩音を見た。
恐らく本人は気付いてないのだろう。詩音はやっとたどり着けた便器にすがりつきながら泣いていて。

━━でも、その口を、まるで発情期の犬のように、大きく開き、舌をはしたなく出して、悦んでいた。

<続く>

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最終更新:2008年05月06日 19:26