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鬼畜王K1 〜鬼し編・其ノ玖〜<狂宴>

その45からその48まで収録





 「あなたの口があたしの口に応え、あなたの舌があたしの舌を呼び、
  あたしを逸楽に誘って行くわ。
  ああ、あたしがあなたにしたことを、あなたもあたしにしてちょうだい、
  そしてあたしを快楽で死なせてちょうだい」

   マルキ・ド・サド『悪徳の栄え 上』「クレアウィル夫人のこと」より


「ふふ、魅ぃちゃんのオマンコ…綺麗なピンク色だね…」
覆い被さっているレナが、私の秘裂を指で左右に広げた。
「あ、あんまりじろじろ見ないでよ、レナぁ…」
レナのまじまじとした視線を下半身で受け止めていることに、私は恥ずかしさを覚える。
…だが同時に。「見られている」ことに対して、少しだけ胸が高まっていくのが分かる。
「…あはは、魅ぃちゃん…嘘だよ。…魅ぃちゃんのオマンコ汁、さっきよりも溢れてきたよ?
…レナに見られて感じてるんじゃないかな…?かな?」
あぁ、やっぱりレナは鋭いなぁ。…私のことなど、とっくに見抜かれているんだ。
大切な親友であるレナに、己の秘部をさらけ出しているという、この異常な状況。
にも拘らず、このままどこまでも爛れた時間を共有したいという思いがあった。…もはや私の羞恥心など、快楽の前では無力。
…レナに見られて興奮してる…園崎魅音は、そういう女なんだ。
「…はぅ…魅ぃちゃん、どんどんオマンコが大洪水だよ?…レナの指がふやけちゃうよ…んっ」
レナは指で私のオマンコの上下になぞり、オマンコ汁を指で掬い取った。
そのまま指についたオマンコ汁を口でチュパチュパと味わうように堪能している。
…まるで、愛おしい人からの『ご褒美』をこぼすまいとするかのように。
「んん…ちゅぱ…ちゅる…ん…ふふ…魅ぃちゃんのオマンコ汁、とってもおいしいよ…。
甘くてツンとした匂いで…レナ、もっともっと欲しいよぅ…」
レナが私に流し目を送る。…その視線には、『自分のオマンコもいじってほしい』というアイコンタクトが含まれていた。
私はようやく、目の前にあるレナのオマンコに意識が向かった。
ヒクヒクと震えているそれを、恐る恐る左右に押し広げる。…粘膜と粘膜の間にオマンコ汁の糸が引き、「にちゃぁ」という音とともに内部が明らかになった。
これが、レナのオマンコ…ピンク色の肉壁と、透明な汁で満たされた密壷。
同じ女でも、自分のとはまったく異質なモノに感じられる。そして、ここに、圭ちゃんのアレが…。
私はそっとレナの中を指で触れてみる。生温かく、ぴちゃぴちゃとした表面と、うごめく体内の感覚が指から伝わる。
「んっ…はぁ…」
レナが少し声を出した。私の指に触れられたことが刺激となったのだろう、私のオマンコにレナの熱い吐息がかかる。
その吐息が、私のオマンコに対する刺激にもなる。私も「あんっ…」と声を上げ、お互いの性器への刺激に反応した。
「あ…はぁ…。魅ぃちゃん…レナね…もっと魅ぃちゃんの指で、レナのオマンコをいじってほしいな…」
「んぅ…レナも、私のオマンコ、いじっていいよ…。私、もっと気持ち良くなってみたい…」
私は荒い息を吐きながら、レナを見つめる。レナもまた、妖艶な光を放つ瞳で私を見たあと、ニヤリと笑った。
「ふふふ…いいよ、魅ぃちゃん。でもね…魅ぃちゃんのバージンを間違えても貰うわけにはいかないから、レナは指じゃなくて…お口で頑張ろうかな」
言葉と同時に、レナは頭をかがめて私のオマンコにチュっと口付けた。
「ふぁぁッ」
私はビクンと体をのけぞらせた。
レナはそのままオマンコにキスしている。そして、オマンコをこじ開けるように舌を侵入させてきた。
ぬらりとしたモノが、私の一番敏感な場所を蹂躙する。
「じゅ…ちゅる…ぷちゅ…じゅる」
「はぁっ、あぁぁッ!レ、レナぁ…んん、ふぁッ!…ああんッ」
私は快楽で身を捩らせ、レナに舐められる度に体が跳ね上がる。
下半身への刺激で、上半身が上手く動かせないくらい。快感が電流のように体内を走り抜ける。
それでも私は、レナを気持ち良くしたい一心で、指を動かす。
レナのオマンコの入り口付近をを最初は一本で、しばらくして二本の指で上下に動かす。
「んはぁッ!…ちゅ、んん…あんッ!…魅いちゃん、んあぅ!…いいよぉ、もっと、指で出し入れしてぇ…!」
レナが唇を離し、アドバイスする。私の上で懸命に崩れ落ちそうなのを我慢しながらも、腰がガクガクと震え始めていた。

私たちは、指と唇でお互いを貪る。
いつもの教室で、グチュグチュといやらしい音を立てている。
親友同士で快楽を得ようと必死になり、背徳と愉悦の挟間で溺れている。
――圭ちゃん。園崎魅音は、こういう女だったんだよ…。
…それでも。それでも圭ちゃんは、私のことを…抱いてくれるの…?

一瞬だけ脳裏に浮かんだ、大好きな圭ちゃんの笑顔。
だがそれも、レナの激しい舌使いによってかき消されてしまった。
「あん、あ、あぁ、あぅ!レナ、レナぁ…!」
「ぴちゅ、ぷちゅ、れろ…んんッ!み、魅ぃちゃ、んんん…ッ」
レナの唇、私の指。お互いが相手のオマンコの中を刺激し、もうすぐそこまで限界が近付いていた。
「はぁ、あぁ、んんんッ!…レナ、わ、私、もう…」
「ぷぁ、じゅるん、びちゅ…あは、レ、レナもぉ…魅ぃちゃんの指でイっちゃうかな、かな…!」
「あ、あ、あぁ、ダメ…!また、またイっちゃうよぉ…!」
「いいよ、魅ぃちゃん…!レナも一緒に、イキそうだから…今度はレナの目の前でオマンコ汁飛ばしてね…?」
レナがさらに舌を激しく突き出す。今まで以上に攻撃的な責めは、私を存分にイカせるためだ。
私は今にも意識が落ちそうなほどの快楽を押しとどめ、レナのオマンコへ指を送り出す。
中を傷つけないようにしながらも、ジュボジュボと音を立てて出し入れする。
…すでに処女を失ったレナの膣内だからこそ、私の指をも受け入れることが出来るのだ。
さっきまでの経験で、レナが特にビクンと体を仰け反らせるポイントを重点的に責める。
案の定、レナは「んんあぁぁッ!!」と今まで以上に歓喜の声を上げる。
それが面白くて、わざとおじさんくさい口調でラストスパートへ向かう。
「んん、はぁ、レ、レナもイクんだ…?ここが、ここがイイのぉ?んん?」
「はぅ、あふっ、はぁぁッ!!…魅ぃちゃん、ダメぇ…!レナも、そこまでされると、もう…!」
「くくく、レナもいい声で哭いてるじゃん…あー、凄い、凄いよぉー、どうなのぉ?ここ?ねぇ?ここなのぉ?ここイイのぉ?
あー凄い凄い、溢れてきてるよー?グショグショだねぇー、レナぁ?イイのぉ?おじさんの指イイのぉ?ねぇ?」
「は、あ、あ、あんんッ!!…み、魅ぃちゃん、急におじさんくさいよぉ…んんぁあッ」
「さっきのお返しだよー?あー凄い出てるねぇ、おじさんの指がふやけちゃうよぉー?
凄い凄い、濡れてるよぉ?ねぇレナ、イっちゃう?おじさんの指が良過ぎてイッちゃう?ねぇ?もうイク?もうイっちゃってもいいのぉ?ねぇ?」
「んん、あん、あはぁ!!…イ、イク、レナ、イっちゃうのぉ!!」
「…くく、じゃあおじさんモードはこれくらいにして…。レナ…私のも忘れずにいじって…イカせて…?」
「はぅ、んんんッ!!…ちゅる、じゅぶ…!んっ…」
「ふあぁッ!!…あぅ、そ、そこ、や、んああああッ…!!」
レナが私のオマンコの中に在る突起物――その手の本で以前読んだが、クリトリスと言うらしい――をいきなり甘噛みした瞬間、今まで以上の電流が走り抜けた。
…次に同じことをされたら、絶頂を迎えるだろう。
「はぁ、んん、レナ、レナぁ…!ホントに、ダメぇ…私もぉ…」
「魅ぃちゃん…!レナも、イっちゃうよぉ…!」
私たちはアイコンタクトを取る。
…二人で、一緒に。
そして、レナは私のクリトリスを。私はレナのオマンコの弱点を、同時に刺激した。
「んんああああああぁぁぁぁぁーーーーッ!!!」
私たちは同時に果て、ビクンビクンと数秒間身体を震わせた。
レナのオマンコから、ピュッピュッとオマンコ汁が噴き出し、私は顔でそれを受け止めた。
同様に、私もはしたなくオマンコから汁を噴き上げ、レナの顔にかけてしまった。
…ようやく快感が収まり、私は肩で息をしながら天井を仰ぎ見る。
身体は重いが、イった後の疲労感はなぜか心地良かった。…一人で自慰に耽った後もこういう感覚だったが、悪い感覚ではなく、むしろ好ましくさえ思った。
レナと一緒にイった…それが『幸福』として私の中にあったのだ。
レナは呼吸を整えた後、私の横に寝そべるように顔を近付けてきた。
そのまま手を、指を絡め、身体を密着させる。
「…レナ…」
「…魅ぃちゃん…」
互いの吐息がかかるほどの距離で見つめ合い、そのまま吸い寄せられるように唇を重ねる。

…相手が愛おしくて堪らない…そんな愛情溢れる、優しいキス。
私たちはお互いを許し合ったという、誓いのキス。
…圭ちゃんを想う気持ちに、変わりは無い。けれど、それが二人の友情を壊すことはないだろう。
私たちは、それを乗り越えられるはず…私がレナを愛するのと同様、レナも私を愛しているのだから。

「いつか、私たちのうち、どちらかを圭ちゃんが選び取ったとしても…」
私はレナの髪をサラサラと撫でながら呟く。
「恨みっこなしだよね?レナ…」
レナは私に微笑んだ。それは、女の私ですら蕩けてしまいそうなほどの、女神のような微笑み。
「…うん。…レナは、魅ぃちゃんも、圭一くんも大好きだから…そのどちらも失いたくないよ。
…圭一くんがレナと魅ぃちゃんのどっちを選ぶかはまだ分からないけど…どんな未来でも、みんなが『幸せ』なら、レナはそれでいいよ」
そう言ってニコリと笑ったレナに、私もニコリと笑い返した。
「…でも、出来れば」
不意に、レナが呟く。
「…圭一くんはレナのお家に、ちょっとだけお持ち帰りしたいかな、かな。はぅ~☆」
いきなりのかぁいいモードに私はぎょっとしたが、今の発言は油断ならない。私は唇を「3」の字にして抗議した。
「ちょっとレナぁ~、それってずるい~!圭ちゃんはおじさんが」

「『おじさんが』なんだって?…魅音…。クックック…」
背後に響いた、男の子の声。
毎日聞いている、毎日聞きたい、彼の声。
でも、こんな姿で、こんな状況で、圭ちゃんが現れるなんて。
慌てて起き上がり、自分が裸体であることに気付いて胸と下半身を隠す。
そして、圭ちゃんの顔を恐る恐る見る。
…教室で、いきなり素っ裸で寝そべってる私たちを、圭ちゃんはどんな顔で見たのか?
困惑?それとも驚愕?あるいは茫然?

…否。そこで私が見たのは、圭ちゃんの『歓喜』の表情だった。

「…け…圭、ちゃん…?」
「ククク…よくやったぞ、レナ」
圭ちゃんは、レナに目配せをした。
…レナの表情からさっきまでのかぁいいモードが消えていた。代わりにあるのは、私の前でも見せなかったほどの火照った顔。
それは恥ずかしさや照れというものではなく、おあずけを喰らっていた犬が飼い主にご褒美をもらう前のような、期待に満ちた表情。
不意に、レナの言葉を思い出す。
「圭一くんに、いっぱいいっぱい『ご褒美』もらおうね…」
『ご褒美』って…そういうことだったの、レナ?…私を篭絡することが…本当の目的だったの?
…そうか、これから、レナと私は…圭ちゃんに抱かれるんだ…。
レナと快楽に溺れ、忘れかけていた。そう、それが…レナの『目的』。そして、圭ちゃんの『計画』でもあったんだ。
じゃあ、私の『願い』は…?

冷静であろうとする思考とは裏腹に、やはり身体は思い通りになってくれなかった。
不敵な笑みを浮かべている圭ちゃんと目を合わせた瞬間。
私の中で何かが弾ける音が聞こえ、同時に下半身が再び熱を帯び始めていた。


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最終更新:2008年02月08日 01:46