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鬼畜王K1 〜鬼し編・其ノ捌〜<牝獣>

その36からその44まで収録





  私は彼を深く愛している、だから一緒ならどんな死にも堪えられる、
  しかし、一緒でなければ、たとえ生きていても生きていることにはならない!

   ミルトン『失楽園』第九巻より


――最初に見えたのは、教室の天井。
なぜ、こんなところで寝ているのか…まったく頭の整理がつかない。
確か、レナと大事な話をしていたことは覚えている。そしてレナがいきなり抱き締めてきて…それから…。
それからの記憶が無い。ということは、そこで私は気を失ったのだ。…何かが起きて。
今、かろうじて頭だけは思い通りに動いてくれている。でも私の身体は、思う通りに動いてくれなかった。
『立ち上がらなきゃ』そう思っても、手足が重くて駄目。力が入らず、ただ気怠い感覚が身体を支配している。
「…気が付いた?魅ぃちゃん」
私を呼ぶ声。すぐ側に立っていたのは、レナだった。
「…あ…。レ、レナ…?」
私の視界はまだぼやけている。だが、毎日見ているレナの顔を見間違えることはない。
「…私、どうして…こんなところで、寝て…」
「…」
私の質問に答えず、レナは私の手に自らの手を絡めた。
「…っ…レナ…いきなり、なんの真似…」
またしても無言を通し、レナが私に覆い被さってきた。彼女の下に組み敷かれる態勢になった私だが、やはり身体は自由にならない。
レナが私を見降ろしている…其の時、気付いた。
レナの瞳に。…いつもの、澄んだ瞳じゃない。今のレナの瞳は…深い闇の色。
だけど、レナの顔は微笑をたたえたまま。それがなおさら…怖ろしい。
「レナ…わ、私を…どうするつもり…」
「魅ぃちゃん」
レナは私の頬に指を置き、大事な人形を慈しむように撫でている。
「…魅ぃちゃんの肌…すべすべしてて、かぁいいよぅ…」
…「かぁいい」という単語で気付いた。それはレナが「かぁいいモード」を発動させた時の決まり文句だ。
ということは、単に私をかぁいがっているだけなの…?それにしては、この状況は異様…。
「はぅ…魅ぃちゃん…んっ」
「んんッ!!?」
レナが突然唇を重ねてきた。
私はレナを押しのけようとするが、手に力が入らない上に、下半身は彼女が足を絡めて動けなくなっている。
レナは私の頭を両手で掴みながら、唇を押し付けては離し、息継ぎをしながらまた唇を重ねてくる。
「ふぅ…ん…ぷはぁ…うんっ…れろぉ…」
「んうッ…んんん…ッ…ぷはッ…んふっ…んんんんッ!!?」
突然、私の口内にレナの舌が入ってきた。生温いモノの感触に私は動揺するが、彼女はさらに舌を絡めてくる。
「ぴちゃ…んふ…ちゅる…んはぁッ…魅ぃちゃん…」
「んッ…ふぅ…はぁ…レ、レナ…」
レナはようやく口を離してくれた。舌を絡め合ったせいだろうか、彼女と私の間に唾液の糸が引いていた。
「はぁッ…はぁッ…レナぁ…。あ、あんた、どうして、こんなこと…」
肩で息をしながら、レナに問う。訳が分からない、なぜ私はこんな状態になっているの?なぜ私は、レナとこんなことをしなきゃいけないの?
「『こんな』こと…?…魅ぃちゃん、もしかして全然気持ち良くなかった?」
「き、気持ち良い…?」
「そうだよぉ…。レナ、魅ぃちゃんと気持ち良くなりたくてやっているのに、魅ぃちゃんは気持ち良くないのかな?…かな?」
「そ、そういうこと聞いてるんじゃなくって…!私は、なんでこんな状態で寝てて、なんでレナと…その…キ、キスしたりしなきゃいけないのかってこと!」
「…あはは…魅ぃちゃん、そんなこと気にしてるの?…そんなの、どうでもいいことなのに。…まぁいいや、教えてあげるよ。
…レナがね…魅ぃちゃんを気持ち良くするためにね…ちょっとだけ眠ってもらったんだよ。…圭一くんからもらった、お薬でね」
「…!け、圭ちゃんの?」
「凄いお薬なんだよ、だよ?このハンカチに染み込ませて、ちょっと嗅がせただけで魅ぃちゃんがおねむしちゃったんだから」
レナはポケットからハンカチを取り出した。それを見て思い出す。レナに抱きしめられた後、急に意識が消えた瞬間を。
「魅ぃちゃん、少しだけおねむしてたけど…そんなに時間は経ってないよ。せいぜい10分くらいかな。
…魅ぃちゃんの寝顔…ほんとにかぁいかったんだよ…あのままお持ち帰りしたくなっちゃったよ、はぅ~☆」
レナがかぁいいモードに入ったようだ…ったのは一瞬。すぐにあの瞳で私を見つめてくる。
「でもね、今日はお持ち帰りするのはダメなの…。圭一くんに言われてるから」
「な、なんでそこで圭ちゃんが出てくるの…?」
「…だって…これから、これから…レナと、魅ぃちゃんは…」
そこまで言うと、レナはまたしても唇を塞いできた。だが今度はすぐに離し、口許を少しだけ上げながら囁いてきた。
「圭一くんにね…いっぱいいっぱい、かぁいがってもらうんだから」
…私は、動かない身体を震わせながら、その言葉を受け止めた。
「かぁいがってもらう」?圭ちゃんに?レナと私が?それって…。
「…あは、魅ぃちゃん、もしかして良く分かってない?
しょうがないなぁ…レナ、一回しか言わないからね?…圭一くんの前ではいくらでも言えるけど、魅ぃちゃんにはまだちょっとだけ恥ずかしいから」
レナは私の耳元に顔を近付ける。吹きかかる吐息が生暖かくて、ゾクリとしてしまう。

「…圭一くんのおっきいオチンポで、レナたちのオマンコにズコバコしてもらってね…
いっぱいいっぱいオチンポ汁を注いでもらって、レナたちを何度も何度もイかせてもらうんだよ」

…なによ、それ。
…レナが…あの、レナが…いつも笑顔で、かぁいいものには目が無くて、大好きな圭ちゃんの前では少し顔を赤らめながら話すようなレナが、
エッチな話には神速のレナパンを繰り出してくるようなレナが…なんて、はしたないことを口に出してるの?
だけど、それよりも気になることを…レナは言った。「レナたち」と。
じゃあ…私は、これから…圭ちゃんに…。

「…い…嫌ああああぁぁぁぁぁッ!!!!」
私は力の限りに叫んだ。
叫ぶと同時に、涙が溢れてきた。
「嫌、嫌、嫌ッ!!やめて、やめてよッ!!レナ、お願いだからやめてぇ!!そんなの私、望んでないよッ!!!」
ただ叫び、拒絶する。動かない身体をなんとか動かそうとするが、やはり身体は反応してくれない。
それでもさっきよりは少し感覚が戻ってきたが、レナにぐっと両腕を掴まれ、それをはねのけることも出来ない。
「魅ぃちゃん、落ち着いて」
「嫌、嫌、嫌なのッ!!…なんで!?なんで、こんなことするの!?…私は、確かに圭ちゃんのことが好きだけど、こんなことは望んでないよッ!!」
「…魅ぃちゃん」
「いくら圭ちゃんとレナでも、いきなり私を眠らせたり、いきなりキスしてきたり、いきなりヘンなことに誘ったりするのはおかしいよッ!!
なのに、なのにレナも、圭ちゃんも、そんなこと平気でやって、平気で口にして、絶対おかしいよッ!!」
「…」
私は泣き叫んで、肩を震わせてレナに許しを乞う。
彼女は私を両腕で押さえつけたまま、ぼんやりと私を見つめている。
「…レ、レナ…お願い…もうやめてぇ…圭ちゃんと一緒になりたい気持ちはあるけど…こういうことで一緒になるなんて…嫌ぁ…」
「…るさい…」
「…どうして…レナが、圭ちゃんと、こんな真似を?…圭ちゃんが、言い出したことなの?…それとも、レナが…?」
「…うるさい…」
「…いくらなんでも、酷いよ…。私は…圭ちゃんを本気で好きで、レナにも打ち明けたばかりなのに…。
…こんなことを、力づくでされたら…私、圭ちゃんとレナを…少しだけ…」
「うるさい…!」
「う、疑うわけじゃないんだけど…レナって、そういう女の子じゃないはずだって、信じてるんだけど…」

「うるさいうるさい!うるさいうるさいうるさい!!うるさいうるさいうるさいうるさいッ!!!」

レナは目をカッと見開き、私の両腕を力いっぱい握ってきた。
突然の彼女の激昂と腕に走った痛みに、私はただ身を竦めた。
「ひ…ッ!」
「うるさいぞ、園崎魅音ッ!!おまえは圭一くんのことが好きだと言っておきながら、圭一くんを疑うのかッ!?
圭一くんへの想いは譲れないと言っておきながら、圭一くんに抱かれることを嫌がるのかッ!?
そんな気持ちで、恋敵である私に自分の想いを打ち明けてきたのかッ!?
どうなんだ、園崎魅音ッ!?」
「…ッ…」
「私は大好きな圭一くんにだったら、いくらでも抱かれてもいいッ!!圭一くんのことが本気で好きだから、圭一くんの前でだったらいくらでもはしたない『女』になれるッ!!」
「…」
「…それは圭一くんが望むことだから!圭一くんが望むなら、命だって惜しくない!
それだけ覚悟して、圭一くんと幸せを掴むの!レナは、圭一くんと幸せになるためなら、何でも出来るよ!」
「…レナ…」
さっきまでの激昂ではなく、レナは私を諭すように話している。
…口先だけで覚悟の無い私を、励ますように。
「…レナはね…圭一くんに言われたの。…『オヤシロさまの祟りから、お前を守ってやる』って」
「…!」
オヤシロさまの祟り…レナが心底恐れていることを、どうして圭ちゃんが?
「圭ちゃんが…レナを…」
「綿流しの晩…レナのところにやってきて、言ってくれたの。…そこで…レナたちは…」
レナはそこでハッとして、私から目を逸らした。
…分かってるよ、レナ。その先を言えば、私を出し抜いたように聞こえちゃうからでしょ?
圭ちゃんに選んでもらえたって、勝ち誇るように聞こえちゃうからでしょ?
…そう。レナは、綿流しの晩に、圭ちゃんに抱かれたんだ。
…やっぱりなぁ。圭ちゃんは、レナが大事だったんだね。…私なんかじゃ、女の子らしいレナに最初からかなうはずなかったんだね。
「…あはは」
私は力無く笑ってしまった。
レナが驚いて私を見る。…そこで私は安心した。レナの瞳…いつもの瞳に戻ってるのが分かったから。
「あははは…ちぇっ、レナに負けちゃったかぁー」
「え…?」
「おじさん、せっかくレナに打ち明けたのになー。『圭ちゃんが大好きだ』って。
…でも、もう圭ちゃんはレナを選んだでしょ。…なら、私はもう…」
「…魅ぃちゃん」
「あっはっはっは、いいんだよ、レナ。あんただって、圭ちゃんが大好きなんでしょ?
圭ちゃんもレナが大好きなんだから、それでもうおじさんの入り込む隙なんてないわけ。
…レナの気持ちの方が強くて、圭ちゃんにそれが通じた。私の気持ちは、圭ちゃんに打ち明けるまでもないほどのものだった。
だから圭ちゃんと一緒になれなかった。…それだけだよ」
「…違うの、魅ぃちゃん…!」
「おめでとう、レナ。圭ちゃんと、幸せになるんだよ?おじさん、これからはそれを願って…」
「違うの、魅ぃちゃん!!」
レナが私の言葉を遮って叫んだ。
…瞳に涙を浮かべ、やがてポロポロと私の頬に雫が落ちた。
「…レナ」
「確かに…私は圭一くんに抱かれたよ…。でもね、それはレナだけの幸せで…魅ぃちゃんの幸せじゃないの」
「それは…」
「私は、魅ぃちゃんの気持ちも痛いほど分かるよ。…圭一くんが大好きなのは、レナも同じだし、魅ぃちゃんも同じ。
…レナは圭一くんに抱かれて、幸せになれた。でも、レナは魅ぃちゃんにも幸せになってほしいの…」
「…」
「…圭一くんはね…魅ぃちゃんを、最高の『仲間』だと思ってる。でも同時に…魅ぃちゃんを、異性として意識しているのも事実なの」
「…!ほ、本当に…?」
「圭一くんが言ってた。『魅音は普段ああいう態度だけど、きっと本当はすごくかぁいい女の子なんだろう』って。
…だから…今日、ここで、レナと一緒に『かぁいいところ』を見たいんだって…」
「…そんな、ことを…圭ちゃんが…」
レナはニコリと笑い、私の頬に手を添える。
泣き腫らした瞳でも、精一杯笑顔にしようとしている。
…さっきまで怯えていた私を、安心させるために。
「…魅ぃちゃん。圭一くんのことが好きな私たちは…圭一くんに同時に抱かれてもいいはずだよ。
…圭一くんも、私たちを分け隔て無く好きでいてくれるから」
「…レナ…」
「私たちは、誰でも幸せになる権利がある…圭一くんは、その願いを叶えてくれるんだよ。
…レナは、圭一くんを信じてるから…魅ぃちゃんにも、圭一くんを信じて欲しい。
圭一くんは…私たち二人が大好きで堪らない、愛しい存在なんだから」
レナはニッコリと微笑んだ。
…私は、レナの笑顔に、笑顔で返すことが出来た。

そうだ。私が圭ちゃんを好きな気持ちは、誰だろうと止められるものではないはずだった。
ちょっとばかりレナの方に先を越されたとしても…それがどうした、ぐらいのものだ。
私の大事なものは、いつか圭ちゃんに捧げるんだ。…レナが、既に捧げたことは関係ない。
圭ちゃんが大好きだったら…順番なんて関係ない。圭ちゃんに初めてを捧げられるかどうかが問題なんだ。
そして、圭ちゃんが私を望んでいるなら…私は、喜んですべてを捧げるんだ。
圭ちゃんに抱かれることを…むしろ喜ばなきゃいけないんだ…。

「…レナ、分かったよ。…私、圭ちゃんに抱かれたい…」
不思議と、身体が軽くなっていた。私はレナの頬に両手を伸ばし、覆い被さっているレナの顔を近付ける。
穏やかな表情をしたレナと、間近で見つめ合う。…すると、ヘンな気分になってきた。
…さっき、レナとキスしちゃったんだなぁ…私。
レナの唇に指でそっと触れる。ふにふにとした、柔らかい感触。
…それを楽しんでいると、レナが私の指に舌を絡めてきた。ぬらぬらとした緩慢な動きに、私の指が巻き込まれる。
反対に、レナが私の唇をふにふにと触ってきた。…ふふ、レナにもやってやろうか。
私はレナの真似をして舌を出し、レナの指をペロペロと舐める。
お互いの指をヌチャヌチャと舐め合う行為…それ自体が官能的なのに、
女同士で——しかも、無二の親友であるレナとやっているということが、さらに背徳感を煽られてしまう。
「…ぷはっ…レナ…」
「…れる…ん…魅ぃちゃん…」
…私たちはいつの間にかお互いの顔を近付け…指だけでは飽き足らず、再び唇を重ね合わせていた。
「…んっ…ふぅ、んっ…ちゅ」
「んん…ちゅう…ぷぁっ…んふ…」
今度は、貪り合うように舌を出し合う。口の中で唾液が混ざり、それは媚薬のように私たちを熱で浮かしていく。
お互いの身体を抱き締め合いながらの、激しく淫らなキス。
…ようやく唇を離した時、自分の身体がこれまでにないような火照りを感じていた。
レナも同様なのだろうか。瞳が潤みながらも呼吸がいつもより荒い。
私たちは見つめ合い…そして、私の方から切り出した。
「…ねぇ、レナ…。圭ちゃんに抱かれる前に、レナと…気持ち良いことしてみたいな…」
レナは上気した顔で、クスリと笑った。
「…いいよ…。女の子同士で、いっぱいいっぱい気持ち良くなっておこうね…」

レナが私の首筋に口付けた。
チュッ、という音と同時に、私の身体がビクンと震える。
「ん…っ」
レナがさらにキスマークを首筋に作っていく。
同時にレナは私のネクタイをしゅるりと解き、シャツのボタンをひとつひとつ外していく。
ひとつ、ふたつ、みっつ…緩慢にボタンを外しながら、見え始めた私の肌にも丹念にキスしていく。
私はなされるがまま。さっきよりは身体が軽く、いくらか身動きは取れるけど、今はレナに身を任せたい…そう思っていた。
四つ目のボタンが外された時、私の乳房が露になった。
ブラジャーは付けているとはいえ、隠し切れていない部分があるのが最近の悩みだ。また少し大きくなっちゃったからなぁ…。
レナはそのまま私のシャツを脱がし、上半身はブラジャーを着けているだけになった。レナは私の乳房を、うっとりと眺めている。
今まで着替えを一緒にやったことは何度もあるが…こういう状況でレナにまじまじと私の胸を見られると、さらに私の鼓動が高鳴る。
「うふふ…魅ぃちゃんの肌、やっぱり綺麗だね…それに、おっぱいも本当に大きい」
レナは口許を少し吊り上げながら、私の乳房を両手で掴む。
「あっ…ん…」
「はぅ…魅ぃちゃんのおっぱい、マシュマロみたいでかぁいいよう…」
レナは私の背中に手を回してホックを外し、ブラジャーをも脱がした。今や私の上半身は何も身に着けていない。
レナがさらに乳房を揉みしだき、同時に肌へキスの嵐を浴びせる。
「ちゅ…、んっ…。…ぷちゅ」
「はぁ…ぅ、んん…っ…レナ…あぁん」
さっきは指で味わった、レナの柔らかい唇。それが私の身体を蹂躙する。
レナは時折、乳首を指で刺激してくる。その度に私の身体はビクンとのけぞり、快楽で頭が支配されていく。
「ふふ…魅ぃちゃん、乳首がもうコリコリだよ…だよ?…そんなにレナにいじられて、気持ちいいんだ…」
「んああ…ッ!」
レナは乳首をつまみ上げながら、私の反応を楽しんでいる。
もちろん乳房へのキスも忘れていないが、次にレナは乳首を口に含んでチュパチュパと舌で舐めてきた。
「ひゃんッ…!レナ、あんッ…それ…ッ」
「ん…ちゅぷ…ぷぁ…なぁに、魅ぃちゃん?そんなに、乳首イイんだ?」
「ふぁ…う、うん…。乳首、敏感過ぎて…」
「『敏感過ぎて』なにかな、かなぁ?…あははは、そっかぁ。魅ぃちゃんの乳首、もう上向いてヒクヒクしちゃってるもんねぇ。
…じゃあ今度はレナも、魅ぃちゃんに気持ち良くしてもらおうかな」
レナは私の上で膝立ちになり、セーラー服を脱ぎ捨てて、ブラジャーも外した。
私とは違い、細身の身体に似合う形の良い乳房――圭ちゃんの言葉を借りるなら「ジャストフィット」というやつだ――が露になる。
「魅ぃちゃん。…レナの胸も、触ってほしいな…」
レナは私の手を取り、自らの乳房に押し付ける。
一緒にお風呂に入った時、直にレナの胸を触ったことはあったが、今ほどレナの胸が肉感的に感じられたことはなかった。
私は寝そべったまま、レナの乳房をくにくにと動かす。
「ん…う…っ」
レナが眉間に皺を寄せ、懸命に声を抑えようとしている。
私に触られて、気持ちよくなってるんだ…そう思うと、自分の中の興味と好奇心と、…少しばかりの加虐性が刺激される。
私はさらにレナの胸を揉む。時々乳首を指で転がすと、その度にレナが「んッ」と声を上げる。
…これでおあいこだねぇ、レナ…くくく…。
部長兼委員長としてのプライドからか、負けず嫌いの自分が出てしまいニヤリとする。
だがレナと目が合うと、レナもまたニタリと笑い返し、がばっと私の両腕を掴んで胸への愛撫を止めさせる。
そのままレナが覆い被さってくる。そして、レナは私の乳首と自分の乳首を触れあわせた。
「ふぁぁッ!」
「んぁぁッ」
二人で、ほぼ同時に嬌声が上がった。
お互いの敏感な部分が、直接触れあっている。今までで一番の刺激…いや、快感。
「はぁ…はぁ…んん…あう…魅ぃちゃん…」
「んっ…ん…うぁ…レナぁ…」
二人で乳房を寄せ合って固定しあい、乳首を往復するように擦り合わせる。
乳首の先がじんじんと熱を帯びている。二人ではぁはぁと息を荒くし、更なる快感を得ようと乳房を押し付け合う。
目の前にあるレナの顔。上気して瞳は潤み、快楽に浮かされた表情。…きっと、鏡があったなら、私も同じような顔をしているのが分かっただろう。
そんなことを思いながらも、私の頭は冷静なんかではいられなかった。レナの唇に、むしゃぶりつくように私の唇を重ねる。
レナの口内に舌を入れ、はしたなく貪る。
…ああ、私は確かに負けず嫌いだ。レナの頑張りに負けたくない…私も頑張らなきゃ…レナをもっともっと気持ち良くしてあげなきゃ…
私の思いに応えるように、レナもまた情熱的な舌使いで私の舌をとろけさせる。
そして、乳首の刺激が下半身を刺激し始めた。さっきから、股間がむず痒くて仕方が無い。
…ジュンと濡れ出す感覚。一人で慰めた時はあったが、その何倍もの快楽。
私は一人の時も、それほど我慢出来る方ではない。…だから、こんなにもレナに責め立てられては、ひとたまりもなかった。
「んん…ッ!あ、あん、あぅ…ッ!レナ…私、もう…ッ」
「はぁ、はぁ…あはは、魅ぃちゃん、もうイきそうなの?…結構早いんだねぇ、もうちょっと我慢したらいいのに…ッ」
「あん…はぁう!…だ、駄目…ッ!ち、乳首だけでも…イ、イキそうなの…ッ!」
「あははは…ッ!じゃあいいよ…レナが、あん…魅ぃちゃんを先にイかせてあげるよ…ッ!」
レナはさらに激しく乳首を押しつけ、同時に上下に動いてコスコスと刺激した。
私の乳首はこれ以上無いというほどにピンと上向き、ヒクつき、そして…。
「うぁぁッ!…イ、イク…!イっちゃうのぉ、レナぁ…ッ!!」
「あは、はは…!はぅ…魅ぃちゃんがかぁいくイくところ、レナがちゃんと見てるからね…!遠慮しないで、思いっきりイってほしいな、ほしいな…!」
「あ、あ、あ、あ、イク!イクッ!!あああああーーーーーッ!!」
私は限界を超え、あられもない声を出して絶頂を迎えた。
ビクビクと身体を数回痙攣させ、ぐったりと地面に倒れ込む。
乳首は未だにヒクヒクと上を向き、乳房はレナの唾液と私の汗でぐしょぐしょ。
そして…絶頂を迎えた時に溢れた液体で、パンツは肌にぴったりと貼付いている。
まだスカートを身に着けているから、レナに目撃されたわけではないが…イった瞬間の下半身をレナに見られたら、恥ずかしいにも程がある。
いや、今もレナの下で息を整えている私は…冷静に考えればかなり恥ずかしい女だ。
レナは息の荒い私を気づかうように、頬に手を添える。
「魅ぃちゃん…イッたんだね。…気持ち良かった?」
「はぁ…はぁ…。…う…うん…。…凄かったよ、レナ…」
私の正直な告白に、レナは妖艶な微笑みを向ける。
「うふふふ…でもね、魅ぃちゃん…まだレナ、魅ぃちゃんのかぁいいところ、全部見てないんだ…。見せて欲しいな…魅ぃちゃんのオマンコ」
レナが私のスカートに手をかけ、するすると脱がしてしまう。
私は絶頂の後で身体が思うように動かず、またしてもレナになされるがまま。
レナはそのままパンツにも手をかけ、グチョグチョに濡れた下着をゆっくりと引き剥がす。
「あははは、魅ぃちゃん…すごいよ?こんなにオマンコ汁流して…」
パンツと性器の間に、糸が出来るくらいに溢れた恥ずかしい液。レナは『オマンコ汁』と言っていたけど…私はまだ、羞恥心が邪魔してそう呼べない。
「ああ…そんなに、見ないでぇ…!恥ずかしくて、死にそうなんだよ、レナぁ…」
「恥ずかしくなんかないよ、魅ぃちゃん…。魅ぃちゃんのココ、すっごくかぁいいよ?
…じゃあねぇ…レナのと見せ合いっこすれば、恥ずかしくないでしょ?」
レナは私の上で自身のスカートを脱いだ。そして青と白のストライプ柄のパンツに手をかけ、私のを脱がした時のようにゆっくりと、見せつけるようにずり下げる。
…パンツと、レナの性器の間に、滴る糸が見えた。
「あは…レナもね、魅ぃちゃんと乳首擦り合わせて、感じてたんだよ…だよぉ?
…オマンコ汁、もう溢れちゃってるの…」
レナはパンツを脱ぎ捨てると、私の顔の上に性器が来るように覆い被さってきた。
…目の前に、レナの秘裂があった。ヒクヒクと動き、そのピンク色の割れ目からは甘ずっぱい匂いの液体がこぼれ落ちていた。
「ふふ、これでいいでしょ、魅ぃちゃん?…レナが一生懸命魅ぃちゃんのオマンコをかぁいがるから…
魅ぃちゃんにも、レナのオマンコ…かぁいがってほしいかな、かな…」

…もはや、それまでの羞恥心など私の中から消え失せようとしていた。
ただ、目の前にあるレナの…オマンコ。そして私のも…快楽でめちゃくちゃにしてほしいという一念だけが、私を支配していた。


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最終更新:2008年02月08日 01:31