「いやー魅音に来てもらえて助かったぜ。今夜はカップラーメンで済まそうと思っていたが、こんな豪勢な食事にありつけるとは。くぅ~幸せだぜ」
そんな俺の言葉が恥ずかしかったのか、照れを誤魔化すように魅音は盛大に笑いながら俺を茶化す。
「圭ちゃんは大袈裟だなぁ。でも圭ちゃんが一人で夕飯作りしてボヤでも起こすよりは
おじさんが作ってあげた方が前原家の安全に繋がるしね!」
「いやいや。俺が褒めてるのは何も飯の上手さだけじゃねーぞ。
そんな短い破廉恥なメイド服で料理を作る魅音の姿といったらこれまたたまりませんなぁ~」
「う…罰ゲームだから仕方なくだよ!本当はこれ圭ちゃんに着せる予定だったのに…
明日は圭ちゃんを猫耳メイドにしてあげるから覚悟しておく事だね!」
まるで学校にいる時と変わらない会話とテンション。でも魅音と過ごすこうゆう時間は本当に楽しい。

何故俺が自宅で魅音と二人で食事をしているかというと、
今日の部活で俺が優勝者、魅音がビリだったからだ。
今日の罰ゲームは「ビリが優勝者の専属メイドになる事」普段なら荷物持ちで良かったんだが
今夜から明日にかけて俺の両親が東京まで出張だったので、
その事を帰り道で魅音にぼやいたら
「圭ちゃんが可哀想だからその…食事ぐらい作ってあげてもいいよ」
という事になったのだ。実に有難い。
ちなみに料理を作ってもらっている時も食事中も
魅音がメイド衣装のままなのは俺のリクエストである。
なんだかんだで魅音は押しに弱い。そして優勝者の権限は絶対なのだ。
余談だがこんな俺達でも一応恋人同士だし誰かにはっきり宣言したわけではないが
多分部活メンバーにはバレバレだと思う。
だからその…男ならちょっとした下心もあったわけで。

「ご馳走様でした!いやー本当においしかったぜ!魅音はこれから…どうするんだ?」
さり気なく。本当にさり気なく聞いてみる。
「ああ、私も着替えて片付けしたらもう帰るよ。圭ちゃんの飢えは防いだみたいだしね。
今日の夕飯の残りをラップしておくから、明日の朝御飯はそれをレンジで暖めればOKだよ」
こうゆう面がガサツに見えて意外とまめな魅音の女の子らしさを感じる。

いや!そうじゃなくって!お前、俺と二人きっりなのに何もしないで帰るのかよ!!俺達恋人同士だよな?
ああ、そうだ。せっかく魅音がメイドさんになってるんだからご奉仕プレイとかもいいなぁ。
「へ…?」
「あ?」
なんとも言い難い空気が流れる。ん…?
もしかして俺また考えている事がそのまま口に出ていたか!?
魅音の表情が赤くなったまま固まる。
「ごごごごごごめん!なんでもねぇ!冗談だ、冗談!気にしないでくれ」
しばらく思考停止したように固まっていた魅音が意を決したかのように口を開く。
「…ぃぃょ」
「…え?」
驚かされたのは俺の方。
「圭ちゃんがしたいって言うなら…いいよ」



…―――――――――――

「っ…は…みお」
「ふぅ…ん…ぅ」

ええっと…俺は夢を見てるんだろうか。魅音とSEXした経験がないわけではないけれどこの状況は初体験だ。
リビングのソファーに座る俺の前に跪きながら、
ピンク色の可愛らしいメイド服に身を包んだ魅音がたどたどしい舌使いで俺のものを舐めあげていく。
フリルのブラウスから覗く豊かな胸元もたまらないが、
俺と目を合わせるのが恥ずかしいのか目を伏せたまま頬を染めて奉仕してくれる姿は絶景そのものだ。
そんな魅音を目の辺りにしていた俺が限界を訴えるのにそう時間はかからなかった。

「んぐ…けいちゃん…気持ちいい…?」
ずっと俯いていた魅音がふいに俺の方を見上げてきた。お前…!その台詞に涙目の表情は反則だろ…!!
やばいやばいやばい!!
「魅音…!も…出るから離っ」
「ふぇ?…!ひゃっ」
慌てて魅音の頭を引き剥がしたが時すでに遅し。俺の放った精液は容赦なく魅音の顔面を汚した。
「ご、ごめ…大丈夫か…?…っ!」
「あ…う、うん」
故意ではなかったとはいえ物凄く卑猥な光景だ。俺は荒くなった息を思わず飲み込む。
顔射なんてされた事のない魅音はいきなりの出来事に頭がついていってないようだった。
いかんいかん、先に魅音の顔についた精液を拭き取らねば。
俺は慌ててテーブルの上に置いてあるティッシュ箱からティッシュを数枚とり出して
魅音の顔についた精液を拭き取っていく。

その時ボーっとしていた魅音がふいに口元についていた白濁をペロリと舐めた。
「あはは…圭ちゃんのって苦いね。でも、おじさんの口で感じてくれたなら嬉しいなぁ」


…………


ななななななな!?


こうゆう事を計算ではなく素でやってしまう魅音の破壊力といったら本当に測り知れない。
同時に俺の中で何かが切れた音がした。切れたとは言っても堪忍袋の緒ではない。理性の糸ってやつだ。
役割を終えたティッシュを放り投げると俺は衝動に任せたまま魅音をソファーの上に押し倒し乱暴に口づける。

「んぅ!?けぇちゃ…っ…ん」
「はぁ…魅音…口あけて」
「やっ…ん」
まだ自分から舌を差し出すという行為が恥ずかしいのか、魅音はキスをし始めても最初のうちはなかなか口を開いてくれない。
なので俺は攻め方を変える。固く閉ざされた魅音の唇の輪郭を自分の舌でなぞるように優しく舐めてやる。
「っ」
魅音の身体がぴくりと跳ねた。
その身体を自分の体重で押さえつけ、隙を見逃さずに開いた魅音の口唇の間から自分の舌を差し込む。
そしてそのまま逃げられないよう顎を固定し、口内で捕らえた魅音の舌を乱暴に絡めたり吸ったりを繰り返す。

「は…ふ」
漏れた吐息はどちらのものだったか。
口付けた時に感じた自分の苦い味がお互いの唾液の味で分からなくなる頃には
魅音もおずおずと自分から舌を差し出してくれるようになっていた。


「ふ…ぅっ…んんっ…ぅ」
苦しいのか気持ちいいのか。固く握り締めた魅音の拳にぎゅぅっと力が入る。
そんな魅音のちょっとした動作に身体が火照っていくのを感じた。もっと魅音をどうにかしてやりたい。
口付けは続けたままで右手をスカートの中に潜り込ませ魅音の秘部を下着の上から撫で回した。
「ひ!?圭ちゃん…やめ」

羞恥心を煽るためあえて鼻と鼻がつきそうな距離で囁いてやる。
「なぁ?魅音のここ濡れてる。もしかして俺の舐めながら興奮してたのか?可愛い顔して魅音ってやらしいな」
「やぁ…!ち、違…」
「じゃぁキスだけでこうなっちゃったのか?どっちにしても魅音は変態だな」
「違!違う!圭ちゃんが触るからでしょ!圭ちゃんのバカぁ!」
ここまでくると普段強気の魅音だってもう真っ赤になって涙目だ。
魅音にこんなにも可愛い一面があるなんてきっと俺しか知らない。いや、俺だけが知っていればそれでいい。
ワーワーと喚く魅音の口を自分の口でもう一度塞いだ。うん、魅音を黙らせるにはこれが一番手っ取り早い。
そしてそのまま右手を使って下着を引き摺り下ろし、魅音の中に指を一本差し入れる。

「っ!ま、待って圭ちゃ…まだ!あ…」
空いた方の手で魅音の白いフリル付のブラウスのボタンを外して胸を露出させる。
魅音の白くて大きい胸に吸い付いたり乳首を舌で転がしたりいじくり回し、
もう片方の胸は左手でグリグリと乳首を摘まんで可愛がってやると
三箇所からの攻めに耐えられなくなったのか魅音はイヤイヤをするように首を左右に振った。
「ふぁあ…や…そんないっぺんに…ふ…っ…んぅ!」
声を聞かれるのが恥ずかしいのか必死に我慢しているのが分かる。
そんな仕草ですら今の俺には火種にしかならない事を魅音はきっと理解できていない。
魅音の中の指がなじんできた事が分かるとそのまま指をもう二本追加した。


「ぁっ…ああ…は…んっ!」
くちゅくちゅといやらしい音が室内に響く。
「魅音?気持ちよかったら声我慢しなくっていいんだぜ?魅音のかぁいい声もっと聞きたい」
「アっ!んあっ!…い…あ」
カリっとちょっと強めに胸の突起を甘噛みしてやる。
中に入れた指をバラバラに動かしてみたり緩急をつけて出し入れしている内になじんできたようで、
魅音の表情も快楽の色が濃くなっている。喘ぎ声を我慢する事も出来なくなってるようだ。

「この位でいいか…?」
頃合を見て指を引き抜く。すっかり蕩けた表情になっている魅音に今度は耳元で囁いた。
「魅音。ここからどうして欲しい?」
「え…?」
おいおい、まだ赤くなるのか。本当に退屈しない奴だな。
可愛くて仕方ないがもっと魅音をいじってやりたいので、更に意地悪な言葉を紡いでやる。
「魅音が望む通りにしてやるから言ってみろよ」
「う…うぅ」
魅音はまるで羽入のようにあうあうとうろたえながら焦っている。
そんな事言わなくっても分かる癖に…と涙目の魅音が視線だけで訴えてくるが無視を決め込む。
「ご主人様がメイドの言う事聞いてやるって言ってるんだから」
「ひゃ…!?圭ちゃ…!」
挑発するように魅音の耳の中に舌を差し入れ、聴覚をも犯すようにわざと音を立てて舐めてやる。
その度に魅音の身体がビクビク痙攣するのが楽しい。相変わらず耳弱いんだな。
決定的な刺激は与えず緩い愛撫で魅音をじっくり焦らす。

「ほら、魅音」
「ぁ…も…!圭ちゃん…その」
「ん?」
「…しぃ…」
「聞こえなかった。もっと大きな声で言わなきゃ分からないぞ」
追い詰めるようにちょっと強めにクリトリスを刺激すると魅音は白旗をあげた。
「ぅ…もぅ欲しい…」
「”何が”欲しいんだ?」
「な…な…!」
もう魅音の顔は真っ赤でゆでだこ状態だ。まだまだこの程度じゃ済まさないけどな。
「だ…だから圭ちゃんの…入れて欲し…ぃ」
「俺の”何を””どこ”に入れて欲しいんだ?」
「や…もう…やぁっ」
羞恥心に耐え切れなくなったのか魅音は涙を流した。
流石にやりすぎたと思う反面泣き顔の魅音も愛しくってもっと苛めてやりたいという欲望がじわじわと生まれる。
「上手におねだりも出来ないメイドにはご褒美あげられないなぁ」
魅音の右手が動いたかと思うとその手は俺のすっかり硬く立ち上がった股間に触れた。小さな声で呟く。
「圭ちゃん…圭ちゃんのコレ、私の中に入れて…」
魅音を追い詰めているようで追い詰められていたのは俺だったのかもしれない。

俺は本日二度目の衝撃音を聞いた。



「っ、あああぁっ!!」
「うっ…きつ…大丈夫か…魅音?」
あえて魅音のメイド服は脱がさず(ここが大事だ)正常位でなんとか魅音の中に収める。
挿入時には痛みも伴うのか魅音は苦しそうに息を吐いた。でも見たところ快楽が勝っているようで安心する。
「ご、ごめん…魅音、もう俺我慢できな」
先程からの魅音の天然発言や乱れたメイド服姿に俺の理性なんて一つも残っていなかった。
魅音の呼吸が落ち着くのを待つ事も出来ないまま、一心不乱に腰を振って魅音を攻め立てる。

「あっ!…っ…アアっ!んっ…あ、はっ…」
まだ身体が追いつかないのか俺の性急な攻めに耐え切れないのか魅音は必死に俺の背中に爪を立てながら喘いだ。
Yシャツ越しにちくりと感じる背中の痛みでさえ気持ち良くって仕方ない。
全身で感じてますと答えている魅音の反応がたまらなくって、
涎を零して喘ぐ魅音の唾液を舐め取るように舌を這わせそのまま口付ける。
「ふ…んぅ…はぁっ…んあっ」
腰の動きは緩めずに魅音の唇から首筋へ今度は舌を這わせ、そのまま喉に噛み付いた。
「いっ…た…ぁ、ああっ」
自分が魅音という動物を捕らえた肉食獣になったような…そんな征服感を感じて増々興奮する。
「っ…は…」
「んあっ!?あ、やあぁっ!や…そこ…そこ駄目!」
「駄目じゃなく…て、イイんだろ?…ほら」
魅音が一番感じる…だからこそ感じ過ぎて辛い場所を俺は知っていた。
その場所をグリグリと刺激してやると甘い嬌声に泣き声が混じる。
「や…っ…そこやだぁ…も!んあっ…ああぅっ!」
肉と肉がぶつかる音と粘着質な水音、そして魅音の嬌声が俺達の行為の激しさを教える。
「ひっ…アあっ!んぅ…あ、あ、ああ…っ」

可愛らしいスカートから伸びる綺麗な足が俺を拘束する。そしてここまできて魅音も腰を振り始めた。
魅音から求められているような感じがしてなんとも言えない感覚が湧き上がる。

「あぅ…アっ!やっはっ…ああっイ…い…」
「…ん…今なんて…」
「イ・・イイ!…は…んああ」

魅音は行為の最中にイイと言う時は大抵自我を失っている時だ。
まだ羞恥心が残る時は魅音はなかなか素直に気持ちいいとは言ってくれない。
イコール魅音ももうすぐでイキそうなのだと悟る。
そして限界が迫っているのは魅音だけではなかった。

「アアッ!あ、や…あ、たし変にな…変になっちゃ…ふああっ」
「ああ、どうせ俺しか見てないんだからもっと変になっちまえ」
ギリギリまで引き抜いて思いっきり奥まで貫く。
「あああっ!ひぁぁっ」
魅音が感じる度にきゅうきゅうと中が締まるのが分かる。
いい加減こっちが変になりそうだ。

「うん…あっ!…い、イイ…気持ちい…圭ちゃ…も」
「「もっと」?っ…それとも「もう」?」
「圭ちゃ…けぃ…っうぁ、あっ…も…ダメっ…イ、イク!」

ガツガツと狂ったようにお互いの性器を擦り合わせる。

「あ、あ、イっちゃ…!はっ、あああああああっ」
「う…っ…」

一際大きく魅音が悲鳴に近い嬌声を上げ、全身を震わせ果てる。
俺は跳ねる魅音の身体を強く抱き締めて
逃げる事を許さないかのように精液を魅音の中に叩きつけた。



…―――――――――――


「みおーん…生きてるかー?」

ソファーの上でぐったりしている魅音の頬を軽くペチペチと叩き問いかける。
「うぅ…だめ…死ぬ…」
「まさか気絶するとは思わなかった…スマン。正直やり過ぎた。
でも魅音かぁいいかったな。あんな可愛い声で喘ぐし善がるし。もう録音して聞かせてやりたいぐら…ぶへっ!!」
俺の顔面に魅音の投げつけたクッションがクリティカルヒットする。
「わー!もう黙れ黙れ~!圭ちゃんの変態~!!」
「ほほ~?それだけ元気があればまだまだいけるよな?」
黒い笑顔で魅音ににじり寄る。
「ぎゃ~!ケダモノ~!もう無理!本当に無理!」
「ああ、そうそう。魅音が気絶してる間に風呂沸かしておいたんだ。
どうせなら一緒に入るか。魅音も身体ベタベタで気持ち悪いだろ?」
「お、お風呂って!?わ、わわっ」

わたわたと動揺する魅音を抱きかかえてリビングを後にする。
すっかり着崩れたメイド服姿の魅音をお姫様抱っこしてるだけでまたムラムラときてしまいそうだがここは我慢だ。
「けっけけけけ圭ちゃん!お、下ろして!自分で歩ける!歩けるからっ!」
「なーに言ってんだよ。まだ腰立たないんだろ?遠慮するなって」

「う…わ、分かったよ。たまには圭ちゃんにも男らしいところを見せてもらわなくっちゃね」
はぁ、とことん素直じゃない奴め。だがそんな魅音だからこそイイのかもしれないな。

「でもこうゆうのってなんていうか…御飯作ってもらって二人で飯食って、更に一緒にお風呂って新婚さんみたいでいいよな」
「#×○▽☆■$%!?」
魅音さーん?頭から湯気が出てますよー?でも気にせず俺はそのまま続ける。
「その…さ、いつかは俺のメイドさんじゃなくってお嫁さんになってくれよ…な…?」
ちょっとストレートすぎたか?自分で言っておきながら少し気恥ずかしくなる。
「~~~~っ!」
当の魅音は俺の胸にしがみつき顔を埋めたまま震えてる。
悲鳴を耐えているような声が魅音から漏れるが決してこっちを見ようとしない。
本当に分かりやすい奴め。俺以上に魅音が動揺してくれるから俺自身は幾分冷静になれたようだ。



仕方ない。
魅音の赤くなった耳を見れば答えは分かっているが
返事は改めて風呂の中で聞くとしよう。

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最終更新:2007年06月22日 05:27