「っ…くぅっ……ふふっ……あはァ…っああぁぁあぁぁん!!」

乱れた嬌声が響き渡る。
腰の動きに合わせて目の前で胸と髪が揺れ続けた。
「…程々にしてくださいよ三佐、明日の総指揮が残っているでしょう。」
「はあぁぁ……ああっあはははぁ…あっ、」……まるで聞いていない。
ただ一心不乱に腰を振っている。


現在、R殺害直後の深夜。その死体は早朝にでも発見されるだろう。
そしてその頃には緊急マニュアルの発動要請が届き、ほぼ間違いなく受理され…その深夜には村が滅ぶ。
…目の前で快楽を貪る上司の筋書き通りに。
そして先程の『綿流し』を遂げた彼女を思い出す。
歓喜と狂気に満ちた顔でその興奮を持て余したのか、誘ったのだ。自分を。
…淫靡なまでに妖しく笑う顔の下で、その女に蹂躙された少女の骸が血の海に埋もれていた。


「ひゃはああぁぁん!!あはっ…あっあっあふぁ…ふふ…うふふふふ……」
乱れた嬌声が狂気を帯びる。
自分の欲望のままに腰を打ち付け肉芽を擦りつけ、肉壁はそこに収まっているものを容赦なく締め上げる。
…あ、自分で乳首弄り始めた。
「………はぁ。」
額に手を当てて溜息など、こんな状況では普通あるまじき事なのだろうが……
相手がそれを意に介していない…というかもはや気付こうともしないのでよしとしよう。
一部分に限っては血も熱も集中しているのだが、それに反して頭は冷え切っていた。
何にこんなに冷めているのか。
目の前で痴態を晒す三佐にか、これから村が迎える終焉にか、それに自分が関与した事にか…
「うふふぅううっ!あはぁっ!神、…よ、わひゃしはか、みにぃいいぃあああぁん!」
「…はぁ。」
また溜息。あー幸せが逃げるな。
『惚れてなくても行為には及べる』という言葉を初めて実感する。
というか、神、ねぇ。
そういえば望んでたかこの人。形骸となった信仰を嘆いてもいたか。
だが、雛身沢のオヤシロさまとやらが神の骸というなら
この目の前の神の資格を得たと信じているものは疾うに堕ちているだろうに。
「あはははははは!ひぁああ!!あふぅ…んああっひははははははははぁ!!!」

狂った声が響き渡る。

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最終更新:2007年06月22日 01:11