楽しかった日常は、いとも簡単に崩れ去る。…たとえ今日が幸せでも、明日や明後日が幸せとは限らない。
――――――まさにそうだ、とレナは思った。


「恥知らず、外道、卑劣漢!汚らわしい悪党が私に近寄るな、近寄るなぁあっ!!」

近寄ってくる無数の男たちに向かって、私は暴れながら口汚く罵った。
………仲間たちと過ごした毎日は本当に楽しくて、私の数多い宝物の中でも一番大事でかけがえのないもの。…それを壊したアイツらを、絶対に許さない。許せるわけがない。
どいつもこいつも性欲を丸出しにして、知性の欠片も感じさせない奴らだ。…気持ち悪い。
その気持ち悪い手が、私の制服にかかる。
「…なっ、何、やめて、やめろ!私に触るな!!」
「お嬢ちゃん、おとなしくしてな。かわいい顔に傷を付けたくないだろ?」
ぴたぴたと小刀を私の頬に押し付け、片方の手がぞわぞわと私の体を這う。悪寒が全身をかけめぐり、震えた。
「セーラー服って良いよな、なんか禁断の果実って感じでよ…!」
…バカな男。AVの見過ぎだ。頭の中に花でも咲いているんだろうか。…そんな嘲笑も届く事なく、私の制服はビリリと一気に引き裂かれた。
白い下着が露わになる。もう、男たちが何をしようとしているのかは明確だった。
「…ひ、ぁう………!」
男はそれを乱暴に剥ぎ取り、私を一糸纏わぬ姿にした。
「…………うう…っ!」
脇にいた男たちが私の足をぐいと開く。秘部が外気に晒される感覚がしたと思うと、次の瞬間には男の顔が間近に迫っていた。私のソコに、男たちのねっとりとした視線が纏わりつく。
間宮リナ―――私がもしあの女のようだったら、こんな羞恥も感じなかったのかもしれない。でもここにいるのは美人局じゃなく、ただの小娘だ。どうすることも出来ず、ただ恥ずかしさに俯いた。
「や、やぁ…っ!」
「まだ触るなよ?じっくり見とけ!中学生の生マンなんか滅多に見れないからな!」
ぎゃはは、と下品な笑い声が響く。…耐え難い恥辱。私の秘部に男たちの視線が集中する。
――――私、こんな恥ずかしい姿を――――やめて、見ないで―――

じわり。





「…お~?なんも触ってねぇのに何か出てきたぜ。やらしい女だな、見られてるだけで感じちゃったのかよ?」
「ち、違…!」
私が違和感を感じた時は既に手遅れだった。ソコは熱を帯び、うっすらと濡れ始めていく。意思に反して、悔しく思えば思うほど蜜が溢れだしてきた。
股間が疼く。…でも誰も触らない。見ているだけ。これ以上もどかしい拷問は無かった。
「クネクネしちゃって、誘ってんのかね?ぎゃはは!」
「…は、……ひうっ!?」
「ん~、良い匂いだな~!」
男が秘部に鼻先を宛て、くんくんと匂いだす。息がかかり、僅かな刺激にも敏感になっていたソコはひくひくと震えた。
「やめ、この…変態!…っぁああっ!!」
男がレナのソコを舐めた。早く触ってほしい、と膨れ上がった肉芽を唇で挟み、甘噛みする。
じゅるるるるっ!
「あぁああああああっ!」
男がわざとらしく音を立てて吸う。周りの男達もいつの間にか参加して、私は全身を貪られていた。男たちの唾液でベタベタになった体が空気に触れてひんやりする。
かり、と乳首を噛まれた。嬉声とも悲鳴とも取れる叫び声が木霊する。レナははぁはぁと荒い息をして、じっと耐えていた。
「そろそろ…いくか?」
「俺が先だぜ!!お前ばっか良い思いしてんじゃねぇよ!」
既に朦朧とした意識の中で、男たちがぼそぼそと話すのが聞こえた。…挿れるつもりだ。
嫌だ、絶対に嫌だ。奴らはゴムなんて着ける気はさらさら無いだろう。あろう事か中に出してしまう奴も絶対にいる。今日は危険日なのだ。絶対に嫌、絶対にダメ……!
もうほとんど体力は残っていないけれど、レナは最後の力を振り絞って地面に這う。
ずりずりと這う背中にどしりと男がのし掛かった。
「なんだ、バックが好みか?」
「いや、いやあ…!お願い、やめ…」
そう言うと男は私の腰を持ち上げ、…ずん、と……何の躊躇もなく貫いた。
「あっ、ゃあああぁあっ!!!痛、嫌ぁあっ、抜いてぇ!」
「嫌だねぇ!こりゃ良いぜ、狭いから締め付けてきやがる!」
男はパンパンと腰を打ち付けながら胸の突起を弄る。
声にならない声が出た。それはひゅ、と情けない音で男たちの野次にかき消される。
もっと激しくやれ、その外野の声に答えるように男の腰が速くなっていく。男が腰を打ち付けるたび、ぐちゅぐちゅと結合部からいやらしい音が聞こえた。
私はというと、もう抵抗する気力も体力もなく―――ただゆさゆさと揺さぶられ、男の欲望を受け止める、それだけ。




「出すっ、中に出すぞっ、出る、ぉぁあああっ!!!」
「や、いやぁああああ!やめてぇえええ!」

どくん。

…何か熱いものがぶちまけられたのを感じた。
男がそれを引き抜くと同時に、つ、と白い液が糸をひいて溢れ出す。

――――お母さん、妊娠してるの。

ふいにその言葉を思い出した。私も、妊娠しちゃったのかな。汚らわしいと思ったあの女と一緒か―――――ああ、皮肉。
どうしてこんなことになっちゃったんだろう。なんでこんなことになっちゃったんだろう。
普通に笑って、普通に遊んで、普通に恋して。幸せになるはずだったのに、なんで―――
そう思っていると、男にがしりと胸を掴まれて現実に引き戻される。
「ひっ、…あぅ…」
「おいおい、まだ終わっちゃねぇぜ?他の奴の相手もしてやんな!」
「い、いやぁああああっ!」


―――恐怖は続く、まだまだ続く。
惨劇は続く、まだまだ……………続く。

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最終更新:2007年04月29日 17:54