「こっちだぁああぁぁぁぁ~~!!」
半ば開き直りながら魅音からトランプを一枚引き抜く!
そこには俺の求めていた一枚がッ!
「あっ!?あるぇ~?ななな、なんでわかったの?圭ちゃんなら絶対にこっち選ぶと思ったのにぃ~~!」
魅音が顔を真っ赤にして地団太を踏む。絶対に負けはないと思っていたらしい。
「私も圭一さんなら絶対に左のカードを選ぶと思いましたのに、右を選んだのはどうしてですの?」
「まぁ俺も雛見沢に来て長いんだ。魅音の考えてることくらいわかるようになってきたぜ」
「なんか嘘っぽい~」
あぁ嘘だぜ。だが俺が勝ったことには間違いないッ!
「まぁまぁ魅ぃちゃん!今回の勝負は魅ぃちゃんの負けだから、おとなしく罰ゲーム引いて!」
「はいよぉ~」
ふてぶてしく魅音は箱の中から罰ゲームの書かれた紙を取り出す。
「なんて書いてあるのですか、み~?」
「っーーーーーー!?」
魅音の顔が音を立てて赤くなった。
「な、なんて書いてあるの魅ぃちゃん?レナたちにも見せてよ」
「いや、なんでもない!コレは駄目!次のに行こうッ!次ッ!次ッ!」
真っ赤になった魅音は両手をブンブンと振って罰ゲームの内容を見せまいとしている。
魅音が慌てるくらいなのだから、それはとんでもない内容なのだろう。
「内容くらい教えてくださらないと、そんなの納得できませんわ。それに少なくとも敗者にはそのような選択はございませんことよ~?」
そのとき!俺の膝くらいの高さを何かが通り抜けて行った。
それは梨花ちゃんだった。梨花ちゃんが魅音の右手の用紙めがけて飛んでいくッ!
CS板でゲイボルグの一枚絵があったからって、今度はサイコクラッシャーか…。
やっぱオヤシロさまの巫女は違ぇなあと感心していると。
「勝者に34回胸を揉まれる」
梨花ちゃんは、その場にいた者の心に直接届くような優しさに満ち溢れてた声で、そう告げた。

教室には二人、なにをするでもなく椅子に座って互いの出方を伺っていた。
(ちょっと~どうしたらいいのよぉ~?圭ちゃんに胸揉まれるって…一体誰が書いたのよ~?)
魅音はなんとなく書いたのは梨花ちゃんじゃないのかと思っていたが、確証がなく悶々としていた。
レナが気を利かせて(?)二人だけにしてくれたのだが、今思うとみんながいてくれたときにしてもらった方がよかったのではないかとも思えてくる。
(あぁ~!!こんなの圭ちゃん以外が勝てば、まったくどうでもいい罰ゲームなのになんでこういうときだけ圭ちゃんは勝つのかなぁ~。絶対おかしな運もってるよぉ~~)
(どうしたらいいんだろっ、こういうとき?

1『いいよ、圭ちゃんなら…』
2『胸なんて、なかった』
3『圭ちゃん、気にしないで!おじさんを男だと思って、ドーンと来い!』

 …あぁ~!どれも違う気がする!!本当にどうしよう?しかも実際に圭ちゃんに触られたりなんてしたら…ッ!!)

「なぁ、魅音?もうそろそろ帰らないか?」
「ふぇ?でも罰ゲーム…」
「まぁ、あいつらもココを監視してる訳じゃないんだし大丈夫だろ。なんか適当に感想言えばなんとかなるって!」
「でもレナがもし、ちゃんと罰ゲームしなかったら『リアルオヤシロ様ごっこの刑』に処するって…」
「まぁその刑がどんなものかわからないのが怖いが、大丈夫だろ。それとも魅音は俺に胸をこれでもかってほど揉まれたいのかぁ~?」
圭一はわざと手をワキワキと動かして魅音に詰め寄る。
「いやっ!それは…でもいいのかな…?委員長としてちゃんと罰ゲームしないと…会則第…何条だっけ?」
「俺も魅音のそのけしからん乳には前々から興味を持っていたんだが…」
「け、圭ちゃんッ!そんな目でおじさんを見てたのッ!?」
「いや、待てッ、魅音!その嘘…ではないが、違うんだ…」
「圭ちゃんのエッチ…」
「っーーーーー!?だから魅音!今日のところは何もせず帰るって言ってんだから別にエッチとか…」
「今日じゃなかったらするんだ…」
「そ、そんなつもりは…あぁ~わかったよッ!じゃあお望みの通り、今ッ!ココでッ!揉み倒してやるッ!!!」
「ちょ…じょじょじょ、冗談でしょ!?け、圭ちゃぁん!?」
「ぷぷぷ…ははははは!! あぁ冗談だから帰ろうぜ。もう遅いしな」
(えっ!?本当に何もしないんだ…そ、そうなんだ…なんか残念…じゃなくて…よかったなぁ…?)


いつもの帰り道。圭ちゃんは普段となんら変わらない会話を続けてる…。
罰ゲームのことは、本当になかったことになっていて…。
「じゃ、また明日な。数学の宿題忘れずにやっとけよ!」
圭ちゃんはそう言って、手を振りながら背中を向けた。
(このままじゃ、本当に何もなかったことになっちゃう!いくら圭ちゃんでも急に胸を触られるのはイヤだけど…でも!)

「な、おい魅音!?な、何してんだよ!?えっ、ちょっ、お、おい!?」
私は圭ちゃんを後ろから抱きしめていた。
(あぁ~~っ!?ななな、何やってんの、私?うぅ~、恥ずかしいけど…でも、この体勢じゃ顔は見られないし…)
「み、魅音…まさかここからバックドロップに発展するんじゃないよな?」
「し~な~いぃ!!!そのぉ…そう! 明日みんなから罰ゲームの感想聞かれたときに『魅音の胸は筋肉ばかりで硬かった~』なんていわれないように…、ね?」
「あっはははっ…。そうだな…はははは…」
「どうしたの?圭ちゃん?前かがみになって?」
「いや…ははは…気にするな…。魅音に投げられないように踏ん張ってるだけだ…ははは…」
「だから投げないってばぁ!」
「そ、そうだよな…っていつまでこうしてるつもりだ?」
「う~ん…もうちょっとこうしてよっかな?圭ちゃん、少し困ってるみたいだしぃ~?」
「あっ!魅音、お前なんかずるいぞ!」
「幸いなことに誰もみてないしね~、もうちょっと圭ちゃんを困らせてみよっかな~?」
「…好きにしろっ!」
「♪」
もっとこうしていたかったけど、遠くで車のエンジン音が聞こえて、どっちからともなく二人は離れた。
(離れようと思ったら、自分でも離れたのに…うふふ♪)
「じゃ、もういいよな?それじゃあな!魅音!」
圭ちゃんは少し前かがみになりながら小走りで帰っていった。なんかカワイイ♪
…。


翌日の放課後。
「圭一くんに魅ぃちゃん!昨日の罰ゲームちゃんとやってくれなかったんだよね?だから二人とも罰ゲームなんだよ、だよ?」
「な、レナ!?なんでそんなことわかるんだよ、オイ!?」
「わっ!バカ、圭ちゃっ…」
「やっぱりちゃんと罰ゲームを履行してなかったのです。オヤシロ様ごっこのコスチュームを公由に用意させた甲斐があったのです。にぱー☆」
「な、なにぃ…!?」
「では、舞台を祭具殿前へと移すのでしてよ~!」

そこで俺と魅音は巫女さんの衣装に変えられて…。魅音はともかく、俺がこの衣装を着るのは神への冒涜なのではないのか?
「大丈夫なのですよ、圭一。オヤシロ様も大爆笑なのです、あぅあぅ」
うぅ…あんな初歩的なミスをこの俺が犯すとは…。悔やんでも悔やみきれねぇぜ…。
それにしてもこの衣装、脇のあたりが開いてて…魅音を横から見ると…よ、横乳が…。脇に絶対領域…。た、たまらん…。
魅音の高校生とは思えない二つのでカメロンの付け根が、今惜しげもなくッ!あぁそれってどんな横乳だよ…。
「け、圭一さんの魅音さんを見る目がいやらしくてよ~」
沙都子が蹴りを入れる。
「け、圭ちゃん!?な、ぁあ?!」
魅音もドコを見られてたか気づいた様で、腕を組んで絶対領域を死守する…。ちぇ。とりあえぜ沙都子を全力で投げ飛ばしておく。
「それじゃあ『リアルオヤシロ様ごっこ』開始なんだよ、だよ?」
俺はレナの説明を聞いて、その通りにセリフをしゃべる。

圭一「かかってこい!!このバケモノがぁああぁあああぁぁ!!!」
魅音「ぎゃあぁああぁぁああぁあぁっぁぁぁ!!!!」

………。
「なんか全然おもしろくないね?どうしてだろ?どうしてだろ?」
「でも魅ぃは胸を隠して、相当堪えてるようです」
「じゃあこう変更しよっか!」

圭一「かかってこい!!このおっぱいオバケがぁあぁぁああぁぁ!!!」
魅音「うわぁああぁあぁぁぁぁあああぁん!!!!!」

「み、魅音さん、泣いてますわよ?いいんですの?」
沙都子は見てはいけないものを見てしまったような顔で怯えている。
「レナが満足するまでやらせるといいのです。レナはこの前魅ぃに『レナは肩凝らなさそうでいいなぁ…』っていわれたのを相当根にもっていますです」
……。
雛見沢は今日も平和のようです。

「かかってこい!!この乳だけ女がぁああぁあああぁぁぁああ!!!」
「うっく…うぅ…け、圭ちゃぁああぁあぁあん!!」



1『いいよ、圭ちゃんなら…』


「いいよ、圭ちゃんなら…」
(あぁ~!何言ってんの、私ぃ~~!?そんなこと言ったら!言っちゃったらぁ~!)
「はぁっ?お前本気で言ってんのか?魅音!やっぱ嘘~とか言うなら今のうちだぞ!」
「圭ちゃんなら…少しくらいいいから…ね?早く終わらせちゃお?」
魅音は椅子に背をもたれて圭一を上目遣いで眺めている。
そのしぐさがいつもの魅音とは違う、とても艶かしいものに見えた。
「あぁ、わ、わかった…」
圭一は少しためらったあと、魅音の胸に手をのせた。
「ほ、本当にいいのか…?ってここまできといてなんだが…」
「う…うん、早く34回揉んじゃってよ…」
「さ、34回ってのは両手なら17回ずつなのか?それとも両手でも34回なのか?なぁ、そこんとこのルールはどうなってんだよ?」
「別にどっちでもいいから…早くしちゃってよ…」
圭一の思い切りのなさに魅音は少し呆れていた。
でもそれが圭一の良さなんだと嬉しく思う、矛盾する考えも同時に持っていた。
「じゃあ、失礼して…」
「うん…」
圭一は恐る恐る魅音の胸を弄(まさぐ)る。
魅音にはそれがくすぐったいものでしかなかった。
「あっひゃひゃ!く、くすぐったいよ…圭ちゃん!?」
「いや、そう言われたって…」
圭一は律儀にも1、2、3と回数を数えながら胸を揉み続ける。そしてその数が17となった。
「これで両手合わせたら34回だ。文句あるまい!って、なんか俺への罰ゲームみたいにも思えたが…」
「おじさんだって圭ちゃんにこんなにくすぐられるとは思わなかったよ!なはは…」
「別にくすぐったわけじゃないけどな…」
圭一は揉み終わるとすぐに自分の席について、魅音に背を向けた。
「圭ちゃ~ん?なんでおじさんに背を向けるのかな?なんか隠してない?」
「な、なにも隠し事なんてしてなぇよ!俺たち仲間だろッ!?仲間は隠し事なんてッ!?」
「じゃあこの固くなったオットセイ☆さんはなんなのかなぁ~?おじさんにはよくわかんないけどぉ~?」
「はっ!魅音!?お前…ちょっと待て!自分が何握ってるのか…」
圭一は魅音の目を見て椅子から転げ落ちる。
その目は、見るもの全てを射抜いてしまう鷹の目そのものだった…。
「うっ…うわぁあああぁあぁ…!!!」
パコン!
気づけば圭一はとっさに握った分厚い古語辞典で魅音の頭を力いっぱいに殴っていた。

まずい…。これはまずい…。
いきなりのことでびびってしまったとは言え、思いっきり殴ってしまったのはとてもまずい…。
たぶん脳震盪で気絶しているだけだろうが、魅音のことだ…仕返しが怖い。
とりあえず、気が付いたときの最初の一撃が怖い…。
俺はロッカーの中から縄跳びを出して、それで魅音を後ろ手に縛り上げた。
「なんか、さらに怒りそうだが…」
魅音は健やかに寝息を立てている。それと同調するように、その大きな胸が上下に動くッ…。
「っーーーーー!」
どうしてもさっき揉んだ魅音の胸の感触が甦る。
表面的には何も考えてないように振舞っていたが、初めての行為に心臓が口から出てくるのではないかというほどに興奮していた。
もう一度、魅音に触れてみたい…。今なら眠っている…大丈夫だッ!
それにまだ17回しか揉んでない。あと17回だけ…。
再び魅音の胸に触れる…。柔らかい…。
ずっとこうしていたい気持ちに駆られる、そんな感触。
そしてもっともっと感じたい…そんな欲望がこみ上げてきて、圭一は魅音のシャツのボタンをパチン、パチンと外し始めた。
シャツの中にはかわいい柄のブラジャーとそこからはみ出さんばかりのものがあった。
「うっ…!」
圭一にも少し罪悪感が現れてきて、本当に触っていいのかという疑問が生じ始めた。
だが、ここで後戻りできるほど圭一は大人ではなかった。
ブラのはずし方はわからないので、ブラの下に手を滑り込ませて魅音の乳房に直に触れるッ!
服の上とは全く違う感触に自制心というものが崩れ落ちる。
そして圭一は17回という免罪符を忘れて、何度も何度も魅音の胸を揉み続けていた。
「んん~~~っ!?け、けけけ圭ちゃん!?ちょっと、あんた何してんの~~~?」
「何って…その…」
魅音が起きることを全く想定してなかった圭一はただただ狼狽する。
「け、圭ちゃんが…こ、こんなこと…し、しかも腕まで縛って…へ、変態ッ!」
「み、魅音…ちょっと待ってくれ…その少し説明が難しいんだが…」
「この状況で何が言えるってぇの!?もぅ、最低ッ!」
「あ、あの魅音…その…こんなときにこういうこと言うのはおかしい気がするけど…でも本当なんだ…俺…」
「今日はもう圭ちゃんの話なんて聞きたくない!」
「俺…こっちにきてから、まだ日が浅いけど、その…魅音のこと、たぶん、ずっと前から好きだったんだ…と思う」
「っーーーーー!?」
「だから…こんなことしちまった…ていうのはズルイってのはわかるんだけど、ただ興味本位でしたとかじゃなくて、魅音が好きで好きでしょうがないからこんなことしちゃったっていうか…」
「わかったから、早くこの縛ってるのほどいてよ」
「あぁ!すまなかった。今ほどくからッ!」
縄跳びをほどき魅音の腕を自由にする。
「ほら、コレで…ッ!?」
ブンっ!!
一瞬何があったのかわからなかった…。急に視界が90°回転したかと思うと頬に少しの痛みが走った。
「圭ちゃん!最低ッ!大ッ嫌い!」
魅音は目に涙を溜めていた。そしてそれが流れだすのを必死に堪えていたようだった。
(最低?大嫌い?俺、ふられたのか?)
まさか…?魅音は俺のこと好きだったんじゃないのか?
むしろレナも沙都子も梨花ちゃんも…。みんな俺のことを好きだと思っていた。
少なくとも魅音だけには好かれてるって自負があっただけに…なんて情けない…。
俺は大馬鹿野郎だッ!こっちでは女の子にモテモテであわよくばハーレムなんて…考えてた自分が、ものすごく情けない…ッ!
いや、そんなことより…大好きだってやっと気づけた魅音にこんなこと言われるなんて…。
俺は泣いていた。嗚咽をもらし、肩を震わせながら…。我慢できなかった…。

…。
何分くらい、そうしていたんだろう?
「あのさ…圭ちゃん?」
「ほっといてくれ…」
「いや、そのさ…泣いてるの?」
「見りゃわかるだろッ!」
「あのさ…なんでまた泣いてるの?」
「好きな子にふられたら、男でもこうなるって俺も初めて知ったよ…」
「あはは…圭ちゃん本気だったの?」
「本気も本気だッ!」
「じゃあ…その…」
「へっ!?」
「許してあげる…私も圭ちゃんのこと大好きだから…」
「へっ!?お前さっき、大嫌いって?」
「それはッ!人が寝てるときにあんなことするからだよ!あんなこといくら好きな人でもされたら恐いんだから!」
そう言って魅音は俺の頬を舐める。
「あは、しょっぱい♪」
その魅音の笑顔を見て、全てがふっとんだ。魅音の意外と華奢な体を思いっきり抱きしめるッ。

…。
「圭ちゃん、さっきからおっぱいばっか触ってる…」
さっきから俺の右手は魅音の左胸にそわせている。なんか落ち着くし…。
「魅音…あのな…」
「何?圭ちゃん?」
「魅音が気を失う前な…お前俺の大事なオットセイ☆にいたずらしただろ?」
「あっ!?あっでもあれは…」
「よく考えたら魅音もチェリーの俺にひどいことをしたと言えないか?よってお仕置きだッ!」
「えっ?でもあれはノーカンでしょお…ってダメ?」
「ダメっ!」
俺は魅音の上着を全て脱がし、ロングスカートも剥いてやった。魅音は下着一枚だけになり、必死に胸と下を隠している。
「圭ちゃんも脱がないと不公平だよぉ…」
「それもそうだな…」
俺もトランクス一枚を残し服を脱ぎ捨てる。
「圭ちゃんは男の子なんだから全部先に脱いでよ…」
「却下だッ!」
俺は魅音を押し倒し、胸に顔を埋める。
暗くてよくわからないが、魅音の大きな胸はとてもいいさわり心地でずっとこうしていたい。
「んもぅ~圭ちゃん。赤ちゃんみたいぃ~!」
確かにこう胸ばかり弄ってると、子供っぽいな…。今度は左手でお尻に触れてみる。
「ひゃっ!?」
「なんだ…魅音!?胸よりお尻の方がいいのかぁ?とんだ変態さんだなぁ~?」
「し、知らないよぉ~。そんなの!」
魅音のお尻に対する反応がいいので、楽しくなって魅音のお尻を楽しむ。
となると、魅音のバックを取りたくなるもんだ。
魅音の体を力ずくで回転させて、その背中を抱きしめるッ!
「あっ…っ!!」
「ふぇ…?っーーーーーー!?」
ずっと失念していたが魅音の体には刺青が彫られているといつか聞いたことがある。
そして俺の目の前には立派な鬼の刺青が確かに…あったッ!
「圭ちゃん…見ちゃった…よね?」
「あ、あぁ…本当にあったんだな?」
「う、うん…。こんなの見たら引いちゃうよね…。私の背中…変だよね…」
…。
重い空気が流れる。俺は魅音がこの刺青を背負わされて、今までにどれくらい辛い思いをしてきたかわからない。
だから、俺には魅音にかけてやる言葉が見つからない…。でもッ!
「ひゃっ!?ちょ!け、けけ、圭ちゃあん!?」
俺は魅音の背中を舐めた。この刺青が俺の舌で消えるなら…そう思って舐め続けた。
「んっ!くぅ!ちょ!圭ちゃん!?それ…ちょっと…マジでやばい…あふぅん…」
「どうしたんだ魅音?情けない声出して?」
「べ、別に何でもないよ!?圭ちゃんこそ!急に背中なんか舐めて変態さんだよぉ!…ひゃう!」
「じゃあ背中舐められてこんなに感じてる魅音はもっと変態さんだなぁ…。」
「圭ちゃんの、ばかぁ…くふんっ!」
魅音の背中を舐め続ける。魅音の性感帯はお尻かと思っていたが背中だったとは…。このエロ頭首様め…。
「圭ちゃぁん…あの…あのさ…」
トロンとした目で魅音が俺を見つめる。
「どうした、魅音…そんな背中舐められるのいいか?」
「!? そ、それはまぁ、…いいって白状するけど…さ。そのね?なんか忘れてないかなって…?」
忘れた?確かにゴムは持ってないけど…畜生、こんなことなら先物取引しておくべきだったぜッ!
「そうじゃなくて、き、……とか」
顔を真っ赤にして魅音が何か言っている。小さい声で聞き取れない。
「だからぁあッ!」
意を決したかのように魅音が顔を近づけて、唇と唇が触れ合った…。
「うむっ!?」
ファーストキスはいちご味なんて言うけど、あれは嘘だ…。現実は、なんというか生々しい。
初めての味覚にポーっとしていると魅音の舌が俺の口の中に入ってきた。
「んっ~?ぅうっ~ん!?」
なんで初めてのキスでこんなことを?いろんなことを考えていると魅音の方から唇を離した。
「はぁ…はぁっ、圭ちゃんのファーストキスげっと~♪」
「おっ!おまっ!お前なんでこんなに上手いんだよ?」
「えっ?だってたくさん練習してきたんだもん…。圭ちゃんとする日に備えて…」
「ってそれで他の男と練習してたら本末転倒だろぉ~?俺はなんなんだよぉ~?」
「えっ?別に男の人と練習したわけじゃなくって…レディコミを参考にしてさ…」
「参考にして?」
「まえ圭ちゃんにもらったお人形で練習してた…」
顔を真っ赤にさせながら、それでも恥ずかしいことを素直にしゃべったコイツが本当にかわいくてしょうがない。
俺は魅音が(俺が?)心行くまでお互いの唇を求め合った。
「ねぇ圭ちゃん…さっきから固~くなったオチンチンがおじさんの太ももに当たってるんだけどぉ~?」
「な、そりゃ。固くもなるわ!てか魅音、お前、オチンチンって…」
「へっ?圭ちゃん、なに恥ずかしがってんの~?もっと言ってみよっか?おじさん、圭ちゃんのオチンチン見てみたいな~♪」
「ば、バカ!見ても何も喜ばしいことなんてないぞ!ってウワっ!」
魅音が俺のトランクスを勢い良く脱がす。マイオットセイはそれにあわせて行儀良くコンニチワをした。
「あはは、圭ちゃんのオチンチン、なんだかカワイイ♪」
「魅音、それけなしてるのか?本気で悔しいぞ…」
「別にただの感想だって!気にしない気にしない!よっと!」
押し倒されて、魅音にのっかかられる。魅音は背を向けているが何かヤバイ気がする…。
「男の子はこういうことすると気持ちいいんでしょ~?」
魅音がペロペロと俺の温室育ちのオットセイを舐め上げるッ!これは…イイ!
「あっ、魅音んっ!これもレディコミの知識なのか? んっ!」
「へぇ~ちはぅよぉ~?コレは…ふぅ…詩音が教えてくれたの!」
「詩音?」
「悟史、だいぶ良くなったけどまだ退院してないでしょ?で、詩音が毎日お見舞いに言ってるのは知ってるよね?」
「あ、あぁ…」
「それでベッドの上の悟史に詩音はいつもこんなことしてるんだって~」
「それって色々問題ないか…なぁ魅音?」
悟史とはまだ一度しか会ったことないからどんな奴かよく知らないけど、あの詩音に言い寄られたら何も言えなさそうな奴だったよなぁ…。
「あとこんなこともするんだってさ~!」
魅音はチロチロとカリを舐めながら、その大きな胸でマイサンを圧死させようとしてきたッ!
「んっ!ちょ…魅音!!」
「圭ちゃんはおっぱい大好きだからこんなのもどぅ~?」
魅音は裏スジのあたりを周りの柔らかさと比べると少しだけ固い乳首で擦りあげてきたッ!
「うわっ、ちょ、魅音…それヤバイ!マジでヤバイ!略してマジヤバっ!!」
大きな快感が脊髄を通り抜けて、俺のオットセイが渾身のエネルギー弾を魅音の口の中に放つッ!
「うぇ…こほっ、んふっ…オホンっ!け、圭ちゃん早い!早すぎるよぉ~?」
「悲しいけど俺、童貞なのよね…」
「そんなこと知ってる~。でもこれって、こんな苦いなんて~。うわ~ん、圭ちゃん、えんがちょ~」
「な…なんてことを…」
「ウソ、ウソ!ちゃんと綺麗にしてあげるよ!」
自分でもびっくりするくらい出していた…。それを健気に舐めている魅音がすごくカワイイ…。
「ねぇ圭ちゃん?なんでこの子もう大きくなってんの~?」
それは魅音が回復系魔法を唱えたからだと思うが…。
それにしても男である俺がこうも、魅音に主導権をとられているのはまずいッ!
ここらで一矢報いねばッ!
俺は我慢できずに後ろから魅音を抱きしめた。
「ちょっと~?まだ終わってないよぉ~!そんなに慌てなくても…」
「いや、俺はもう我慢できない!それにこんなにカワイイ魅音が悪いんだぁ~ッ!」
「ケダモノ~!しかも後ろからなんて…」
「魅音も初めてなんだろ?」
「えっ!?う、うん…そりゃもちろんそうだけど…」
「バックはあまり痛くないって言うしさ…」
「えっそ、そうなの…?」
「俺もよく知らんが何かで見たことがある…大丈夫だッ!」
「で、でも…きゃふッ!」
魅音を黙らせるには背中の性感帯を刺激してやればいい。そう、後ろをとった俺は魅音に負けない!
さっきはいい様にやられたが、今度は俺の番だッ!そう、これからはずっと俺のターンっ!!
「入れるぞ、魅音っ!」
「ふっーーーーー!?」
俺は勢いよく魅音の中にオットセイをぶち込むッ!熱いッ!なんて熱いんだっ!
コレが俺たちの友情の答えか…!なんてよく分からないことを考えながら、俺は腰を上下に動かし続けるッ!
「あ、ちょ、ちょっと待って、け、圭ちゃん!?うん、ほんのちょっと!」
「うるさいっ!」
背中を舐めて、片手で乳首を摘みあげて魅音を黙らせるッ!
「んふっーーーーー!?」
すごい…好きな女とつながっていることがこんなに気持ちいいなんて…。
俺は何ともいえない達成感とともに、魅音の中に思いの丈をぶちまけた…。

…。
「くくっ…ぷぷぷぷ…あははは…」
突然、魅音が笑い始める…。そんなに嬉しかったのだろうか?
「あはっ…くくく…はぁはぁ…もうダメだ…あひゃひゃ!あっははは!あっあひゃひゃひゃひゃ!」
「な、なんだよ魅音!?気持ち悪い笑い声出して…お前にはムードってもんがないのか?」
「へぇ!?だってさ…圭ちゃん。あひゃひゃひゃ、コレ見てみ?」
魅音が指差した先には俺が出したらしい飛沫があった。
「えっ、コレが…?」
「だからね、圭ちゃん?圭ちゃんが私の中に出したと思ったものがここに飛んでるってことは…最初っから入ってなんかなかったんだよ!」
「はっ?」
「おめでとうッ!圭ちゃんはまだ立派な童貞だッ!ぶっひゃひゃひゃッ!!あ~お腹痛い~!!」
「え、あの?…魅音?」
「どうしましたか!前原童貞兵ッ!あっひゃひゃひゃひゃひゃ!」
「っーー!」
「圭ちゃん、今晩のおかず、なんだろね?酢マタ!?ふふふっ…あはは、あひゃひゃひゃひゃひゃ!はぁ~もうダメ!死にそう…」
「俺如キニ…」
「へっ?何、圭ちゃん?」
「祟リ犯サレルナヨ!?」
「っーーーーーーーーーー!!!???」
俺は魅音を再び押し倒す。あぁーもう知らねぇ!もぅ俺キレた!もーぅ、何するかワカンネぇ!
「ちょ…圭ちゃん…冗談だって冗談ッ!あのあの、い、言い過ぎたよ、ゴメン!ねっ!」
俺は何も言わずにそそり立つ肉棒を魅音の秘部にあてがうッ!今度こそは逃さないッ!
「えっ!?圭ちゃん!?マジ…ちょ…タンマタンマ…うぅんーーーー!?」
今度はしっかりと入ったはずだ。魅音の顔が少し歪んだ。
と同時に強引にことに及んだことに対する罪悪感。
「み、魅音…大丈夫か…?」
「大丈夫かって…圭ちゃんがやっといて、そんな言い方ないよ…」
「あっ…ゴメンな…。その…頭に血が上っちゃって…」
「いいよ…。圭ちゃん、そんくらいじゃないといつまでたってもしてくれそうにないし…」
「な、なんだよ、それ?」
「圭ちゃんは、こういうことすごく優柔不断だもん。だからわざと圭ちゃんを怒らせたり、主導権とってみたの…」
「う…」
「私たち、しばらくこういう関係が続きそうだね…。顔色一つ変えずにエッチなことしてくるような圭ちゃんはまだ想像できないな…」
「あはは、俺そんな風に思われてたのか…。でも俺、そんな風に人の顔色伺って、自分のしたいようにしない魅音も好きだぜ…!」
「っーーーー!?」
「うん、カワイイ、カワイイ」
「ちょっとぉ~、圭ちゃんバカにしてるでしょぉ~!って、あふぅん!?」
動くのをやめていた腰をまた動かし始める。だがすぐに絶頂を迎えてしまうッ!
「魅音、出すぞ、んっ~~!」
「ふぇ…?も、もう?」
俺のオットセイは空中で火を吹き、それは魅音の背中にかかった。
「でも、圭ちゃん…ちょっと早すぎ~!」
「う…すまん。それはこれから特訓していくということで…」
「しょうがないなぁ!めでたく童貞を卒業した前原圭一に私、園崎魅音が一生、訓練に付き合ってあげよぅ!」
「ははは…なんだよそれ…。」
そのときした、魅音とのキスはとても甘かった。

…。
「ねぇ圭ちゃん…何か足音聞こえない…?」
ことも終わり、服を着ているときだった。俺たちは着替えを止め、音の出所を伺う。
「や、やばくねぇか…こんなとこ見つかったりなんかしたら…。
「しっ!」

カッカッカッ…ガララッ!
「WAWAWA、忘れ物~♪レナは~豪快にぃ~鞄ごと忘れ物しちゃったんだよぉ~、だょ?」
レナだ!あのバカ!なんでこんなときにッ!
「うぅん?誰かいるのおッ?」
レナの声は確実に俺たちのいるあたりに投げかけられていた。
「にゃ、ニャ~~~♪」
「ば、バカっ!」
よせばいいのに魅音が猫の声まねで答える。しかも全然似ていないッ!こいつは真性のアホだ!
なんでこんなやつ、好きになっちゃったんだろう…。
「なぁんだネコさんかぁ~、ビックリした~」
ちょ、バカはあっちにもいた!なんなんだ、ココは?
「そうです。ネコさんです~」
魅音が鼻をつまんで応える…。オイオイッ…。
「ここのネコさんはお話もできるんだねぇ~」
カチャっという音に一瞬遅れて、パッと教室に明かりが灯った。
「って騙されるとでも思ってんのか、このお子ちゃまカップルがぁ~!!」
ビビクゥ!
レナさんの怒鳴り声は半端じゃなかった…。
「ねぇ、魅ぃちゃん…さっきおばあちゃんから電話があったよ…?そちらのおうちにうちの魅音はいませんですか~って。早く帰った方がいいと思うな」
「えぇっ!?ま、マジ?じゃっ、じゃあね、圭ちゃんにレナ!また明日~!」
魅音がものすごい勢いで教室を出て行った。
「さぁて圭一くん?何があったか教えてもらおうかな、かな?」
レナさんが…俺に近づいて…来るッ!!!

…。
帰り道。とっぷりと夜は更け、かえるの声がうるさい。
その帰り道で俺は罰ゲームからレナが来るまでのことを詳細にゲロっていた。
そのたびにレナは楽しそうに相槌を打っていた。
なんとか友情関係が崩れることはなさそうだ。
「で、結局。圭一君は3回もイっちゃったんだ!?」
「はい、その通りでございます、レナ様」
「しかも一分で…へぇ~すごいね、あはははは」
こうなったらもう笑うしかない。俺とレナは雛見沢の夜道で気持ち悪いくらいに大声で笑いあっていた。
「あっはははははは!ぶわっははははは!」
「ねぇ、圭一君?」
レナの歩みが止まる。
「ん、何だ?」

「早すぎ」

喉が、痒い…


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最終更新:2007年03月24日 18:43