PRISMA
サークル:CYTOKINE
Number | Track Name | Arranger | Original Works | Original Tune | Length |
01 | F [intro] | 隣人 | 東方永夜抄 | 恋色マスタースパーク | [02:15] |
02 | Stardust Reverie [Electronica] | [04:35] | |||
03 | Blazing Star [Mixture] | [03:30] | |||
04 | Asteroid Belt [2Step] | [04:09] | |||
05 | M [interlude] | [01:07] | |||
06 | Master Spark [Chip Tune] | [02:07] | |||
07 | Earthlight Ray [Nu Soul] | [04:19] | |||
08 | Milkyway [ambient] | [04:57] | |||
09 | Event Horizon [TechnoPop] | [03:26] | |||
10 | Starlight Tyhoon [Orchestra] | [03:58] | |||
11 | S [outro] | [01:08] | |||
12 | F.M.S [Secret Track] | [05:55] |
詳細
レビュー
- 原曲香る系恋色マスタースパークオンリーアレンジ。11曲全てが同一人物による同一曲アレンジというコンセプト、現時点での私の記憶では今まで誰もやったことがなかったはずだ。理由は単純、製作者も聞く側も「飽きる」の一言に尽きるのだが、製作者がジャンルを幅広く、いろいろな角度からアレンジできるのであれば話は別である。そして、この作品については、まあ話は別であったと言えるだろう。日夜魔法の研究に余念なく工夫を凝らし続ける魔理沙のスペカの名前を各曲に冠し、おそらくは各スペカの弾幕のイメージを織り込みつついろいろなジャンルのアレンジを詰め込んだこのアルバムには、そこかしこに魔理沙らしさが香っている。まさに(私のような)魔理沙好きにはたまらない一作だろう。
例えて言うならば、万華鏡のように散らばる幻想的な電子音が漂うStardust Reverieから一転、極太レーザーで強烈な体当たりをかますミクスチャー・ロックのBlazing Starを左右に振ってほうほうの体で切り抜けたところに不意に遭遇したAsteroid Beltの2-Stepをかわし、一息ついて来たる魔理沙の代名詞たるMaster Sparkに備えようと力を入れたのにまさかのChip Tuneですかされたあたりで苦笑い、とそんな感じ。これはなかなか面白い。コンセプトアルバムとしては十分に成功していると思う。個々のアレンジの質も、奇抜さに感嘆というものはなくそのあたりはやや淋しいが、十分に水準以上でまとまっており、その多芸さはなかなかのものだろう。
以上、個人的に魔理沙推しなので大いにフィルタがかかっているが、詰まるところ、魔理沙好きなら十分に楽しめると思う。マスタースパークよりもマジックの方が、という人もとりあえず買っておけばいいのではないかと思う。魔理沙好きじゃなくとも楽しめるんじゃないかと思いたい。ただ、あとはもう一押し、お題目である「弾幕はパワー」を感じさせてくれる曲が足りないようにも。最後がいくら優雅なオケアレンジとはいえStarlight Typhoonじゃ、ちょっと魔理沙としても格好がつかないだろう。そんなアルバムの統一感とかはとりあえずFinal Master Sparkあたりで破壊してほしいところだった。魔理沙の力強さを感じさせてくれる曲で締めてくれれば… ん? 何かクソっ速いダンストランスが? -- 電波? (2007-03-22 08:13:07)