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【スキル制】

(用語:TRPG)
キャラクターを作成する際、「スキル」と呼ばれるキャラクターの技能・特技を選択するシステム。
豊富なスキルを適宜選択することで、キャラクターの個性を細かく表現できるのが特徴。その一方で、たくさんのスキルから真に必要なものを見極めることは難しいため、キャラクター作成が難しく時間のかかるものになるという欠点もある。
このような欠点を補うために、必要最小限のスキルをパッケージ化してまとめて取得できるようにしたり、クラス制と組み合わせて「このクラスではこれこれのスキルを選択できる」という方向性を明示するなどの手法が考えられている。

関連:【クラス制】


【鈴木一也】

(人物)
すずき・いちなり。ゲームデザイナー。コンピュータRPG『女神転生』(ナムコ、アトラス)シリーズのプロデューサーであり、『女神転生』TRPGシリーズのデザイナー。通称「大司教」。父親は鈴木銀一郎。
世界中の神話伝承やオカルトに通じる。インドに傾倒していて、イベントなどには民族衣装を身に着け、香を焚いて現れる。また、画家サルヴァドール・ダリに酷似した独特な口髭をトレードマークにしているため、卓上ゲーム板内では「ダリヒゲ」とも呼ばれる。
その風貌ゆえ奇抜な人物として漫画などに描かれるが、本人の発言はいたって普通である。ただし、彼がデザインしたテーブルトークRPGは、アイデアが先走ったためか、プレイするのに困難なものが多い。

関連:【鈴木銀一郎】


【鈴木銀一郎】

(人物)
すずき・ぎんいちろう。有限会社翔企画社長、有限会社宙企画顧問。通称「銀パパ」「大佐」。ゲームデザイナー鈴木一也の父。
80年代、国産のウォーシミュレーションゲームである『朝鮮戦争』や『日本機動部隊』、カードゲーム『モンスターメーカー』などを製作。卓上ゲームを黎明期から支えた人物。卓上ゲーム界の最年長であり、現在も『モンスターメーカー』シリーズの監修を行っている。
90年代は一線を退いていたが、田中としひさの漫画『おこんないでね』や、JGCでのゲスト出演をきっかけに再び脚光を浴びることになった。
TRPG歴は短く、『ルール・ザ・ワールド』をプレイしてからは遠ざかっていたが、近年のローズの新版と共に始めたらしい。ダイス目の良さで知られており、しばしば卓ゲ民には「リアルでサマをしている」と言われている。また、システムデザインの監修を勤めることもあるが、長年のボードゲーム歴からか「ゲームシステムに必要なルールだけを揃える」というスタンスを好むため、欲しい要素が薄い、上級者向けであるという評価をされることがある。

関連:【鈴木一也】


【鈴木土下座衛門】

(俗語:TRPG)
(1)
萩原一至の漫画「BASTARD!!」の単行本に登場したモンスター。雑誌連載時は「ビホルダー」だったが、ビホルダーはD&Dのオリジナルモンスターであったため、当時D&D発売元だった新和からクレームが入り、担当編集者の鈴木が土下座して原稿改定することになった、と言われている。
なお、「ビホルダー」が漫画に登場する以前から「BASTARD!!」では、D&Dのイラストの無断複写が大量に使われていたという疑惑があり、「ビホルダー」だけがクレームの原因ではなかったという説もある。

(2)
上記(1)のエピソードにちなんで、ビホルダーを指す隠語。

関連:【D&D】 【赤箱時代】


【鈴吹太郎】

(人物)
すずふき・たろう。ゲームデザイナー兼有限会社ファー・イースト・アミューズメント・リサーチ(FEAR)代表取締役社長。
日本でのテーブルトークRPG業界で古くから活躍。PCを1つのコマとしてではなく、個別のストーリーが語られる展開を好み、そのようなセッションを数多く続けてきた。その信念を『トーキョーN◎VA』シリーズ、『ブレード・オブ・アルカナ』に取り入れる。
また、ゲームデザインの意図を理解することはプレイングやマスタリングに重要と考え、ゲームデザインのコラムを精力的に発信したり、ルールブックにデザイン意図のコラムを書いたりしている。

関連:【FEAR】 【FEARゲー】


【スタック】

(用語:SG)
一つのヘックスに、複数のユニットが一塊になっている状態のこと。
ウォーシミュレーションゲームでは、スタック状態になっていると、敵への攻撃や、敵からの防御において、様々な影響を受けるゲームが多い。
(支援射撃が行われていたり、別部隊への攻撃にまきこまれたりしたことの表現)

関連:【ヘックス】


【スタンダード】

(俗語:TRPG)
井上純弌が『アルシャード』で提唱した理念。古典的な「剣と魔法」に留まらず、近代兵器、忍者・侍などの東洋風ガジェット、ロストテクノロジーなどを盛り込んだ、近年のコンピュータRPGやライトノベルにありがちな世界の表現を目指すこと。

(板語)
(1)
TRPG市場における標準性、普遍性。あるいはその性質を備えた製品。
入手の容易さ、知名度の高さ、初心者のための利便性、熟達者のための奥の深さなどがその構成要因と考えられているが、決定的な定義は未だ存在しない。

(2)
上記(1)について論じる卓上ゲーム板のスレッド「スタンダードTRPG議論スレ」。しかし実際には、自分の好むシステムを支持する者同士の水掛け論に陥り易く「益体もない論争を隔離する場」として認識される。

関連:【SRS】


【スティーブ・ジャクソン】

(人物)
(1)
ゲームデザイナー。1951年イギリス生まれ。
1975年に、高校の同級生であったIan Livingston(イアン・リビングストン:現EIDOS Interactive会長)と共に、Games Workshopを設立。1982年、ゲームブック"The Warlock of Firetop Mountain(火吹き山の魔法使い)"を発表。ゲームブックという新たなジャンルを確立し、卓上ゲーム界に衝撃を与えた。
その後、Games Workshopを売却、1997年にピーター・モリニューが設立したLionhead Studiosに参加。コンピュータゲーム"Black and White"などの開発に携わる。
代表作には"Fighting Fantasy"シリーズ、"Sorcery"シリーズなど。
卓上ゲーム板ではアメリカのジャクソン氏と区別するため「イギリスの~」「ゲームブックの~」がつく。

(2)
ゲームデザイナー。アメリカ出身。
1980年、Steve Jackson Gamesを設立。翌年、ボードゲームの"Car Wars"、カードゲームの"Illuminati"、そして汎用ロールプレイングゲームシステム"GURPS"を発表。人気を不動のものとする。また、"Fighting Fantasy"シリーズの"Scorpion Swamp(サソリ沼の迷路)"、"Demon of the Deep(深海の悪魔)"、"Robot Commando(ロボット・コマンドゥ)"を執筆。このとき筆名を用いなかったため、イギリスのスティーブ・ジャクソンと同一人物との誤解が生まれた。
熱心なSFファンで様々なSFの会合に出席しているという。
卓上ゲーム板ではイギリスのジャクソン氏と区別するため「アメリカの~」「GURPSの~」がつく。

関連:【FF】 【GURPS】


【スティーブ・ジャクソン・ゲームズ】

アメリカの【スティーブ・ジャクソン】が設立した企業。出版社も兼ねており【GURPS】のルールブックを自ら出版している。GURPSの製作、出版のほか、マンチキンの製作、販売も行っている。電子販売部門【e23】も持っており、自社の商品のみならず他社の商品もオンラインで販売を行っている。

関連:【スティーブ・ジャクソン】 【GURPS】 【e23】


【ステージ制】

(用語:TRPG)
シーン制とは異なる概念の「シーン制のゲーム」としてしばしば挙がるもの。板ではよく『ダブルクロス』のステージと混同される。ステージ制という名称は因果横暴の代表作『巨神戦記ギガントマキア』において「ステージ」というゲーム進行時間の名称がなされたことによるが、同作の前からウィッチクエストやゼノスケープなどで同等のやり方がされていた。
ステージ制の特徴は、シーン制がGMの意志を最終的な決定とするのに対し、(部分的にでも)GMの提示を受けてPLが最終的な決定を下すことをルールとして定めていることにある。「シーン制は一本道」とはオモロがよく言うことだが、ステージ制と比較してみるとその意味は(非シーン制と比較するよりも)理解しやすい。

【棄てプリ】

(板語)
(1)
富士見ドラゴンブック『スクラップド・プリンセスRPG』の通称(蔑称?)。「棄てプリ」自体はゲームの原作である同名小説の通称としても使われるが、卓上ゲーム板では通常、ゲームのみを指す。
グループSNE監修の文庫型TRPG、しかもソード・ワールドRPGとの互換を謳う「2d6システム」搭載との宣伝に期待が寄せられたが、発売された製品はユーザーの期待に応えられるものではなかった。

(2)
卓上ゲーム板において、上記(1)のゲームを専門に扱うスレッドのこと。肝心のゲームが期待外れだったため、住人のおふざけが炸裂するネタスレと化した。
他のスレッドで論争が加熱した場合「棄てプリスレへ行け」と追い出されることがあるが、これは一説によれば(1)のゲームが、キャラクター同士の論争をゲーム的に処理する「論争システム」を搭載しており、論争の処理に適しているからだ…と言われる。もっとも「論争システム」の巧拙と関係なく、今の棄てプリスレでまともな議論など出来はしないのだが。

関連:


【ストーリーテラー・システム】

(作品:TRPG)
White Wolf社がWoDシリーズなどに利用しているシステム。能力値と技能値の合計数の10面ダイスを振り、難易度以上の目を出したダイスの数を成功数とする。
簡単に使えるが、欠点が多い。欠点についてはストーリーに応じてstoryteller(GM)が判断するようになっている。

関連:【WoD】


【ストラテジー】

(用語:SG)
strategy(戦略、兵法)。複数ターンにわたる長期的な戦略を必要とするボードゲーム、シミュレーションゲームのこと。

関連:【SG】


【すべて転倒】

(俗語:TRPG)
日本初の国産ファンタジーTRPG『ローズ・トゥ・ロード』における伝説的誤植。
ルールブック内の「アクシデント(いわゆるファンブル)表」の中に「すべて転倒」という記述が存在した。
実際にはこれは「すべって転倒」の誤植である(同表の中には「すべって転倒」と書かれた効果も並んでいた)。しかし当時はTRPG自体が珍しく、判断材料もない時代。記述を違えることなく「その場に居合わせたすべてのキャラクターが、なぜか一斉に転倒する」と裁定されるケースがあった、と伝えられている。
すでに述べた通り、これは単なる誤植だったのだが、1993年に発売された新版『ファー・ローズ・トゥ・ロード」のファンブル表には「すべて転倒(注意:これは誤植ではありません)』という注意書き付きの効果が登場。また2002年に復刻された『ローズ・トゥ・ロード』では、サプリメントで補完されたアクシデント表の中に「全て転倒」という誤植を疑う必要のない表記で記載されるなど、同シリーズ定番のネタとして扱われている。

関連:【BEST BIND】 【兒】 【プルトニウム貨】




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最終更新:2014年12月28日 21:06