上京物語 第1部


284 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/03/28(水) 00:50:20.72 ID:YphUMpQ0
上京物語 第一部



進路相談

きょうし「なあK。 なんやねんこれ。」

K「え?」

きょうし「就職するんか?」

K「ん~。 まあ ええやん?」

きょうし「高校いかへん~ってやつたまにおるけどな、 絶対後から後悔すんねんで。

      お前なんかしらんけど成績もええから N高でもその気になればいけんねんぞ。

      陸上で推薦とか 特待生でも 来とるらしいやないか。 」

K「いや 俺も 学校も勉強も 嫌いじゃないよ? でもまあ 俺かて色々あんのよ。

  こればっありはしゃあない。」

きょうし「ん~まあ、 簡単な考えで決めるような奴ではないのは知ってるけど・・・。

      孤児院の方にはゆうてんのか? 今日は来てへんみたいやけど」

K「いや 俺は高校 大学 と 行かせてくれるつもりみたいなんよ・・。」

きょうし「なんやそれ。 じゃあ 行かせてもらったら ええやないか。」

K「あかんよ。 俺は一番上やから 行かせてくれる気なんやろけど

  弟とか妹の事考えるとな。 俺に金かけさせるわけにゃいかんよ。」

きょうし「は~・・・・。 なんか中学生のくせに達観してんなぁ  お前は」

K「まぁどっちにしろ 俺は何やっても食っていけるよ。」

きょうし「ん~・・・。」


287 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/03/28(水) 01:04:38.35 ID:YphUMpQ0
病院

K「じーちゃん。」

えんちょう「ん?」

K「俺 高校いかへんつもりなんやけど おかーちゃん怒るかな。」

えんちょう「あほか・・。 変な心配 せんでええねん。 高校くらいいけ。」

K「じーちゃん おれ 色々知ってんねん。 ぼちぼち 俺に任せてや。」

えんちょう「なにをゆうとんねん・・・。」

K「じーちゃんは リハビリちゃんとして はよ病気直して 施設帰ったりいな。」

えんちょう は 脳溢血になり この年からでは もし病気が回復しても

体が満足に動かないことも 知っていた。

えんちょう「なさけないわ・・・・・。」

K「泣くことないやろ。 大丈夫や。」 


289 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/03/28(水) 01:31:29.17 ID:YphUMpQ0
K「(貯金 けっこういってるな・・・。 一気に渡すわけにも いかんし

   月の仕送り が こんなもんで・・。 ん~。)」

K「大阪 か 東京かな。」 てん てん

K「あ。」 がさがさ がさがさ

たたたたたたたたた  ぴ ぴ ぴ ぴ ぴ

ぷるるるるるるるるる

F「んん? 誰?」

K「わかるかな。 1年半前 くらいに 電話で話した Kやけど。」

F「お。 お~お~。 覚えてるよ。 久しぶりだな。 どした?」

K「自分 仕事してる?」

F「ん。まぁ 一応な…。」

K「やっぱ 田舎より 東京とかのほうが 稼げるかな。」

F「どーかしたのかよ。」

K「ちょっとな。」


290 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/03/28(水) 01:32:38.98 ID:YphUMpQ0
第2部 ~東京へ~ に つづく



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最終更新:2007年03月28日 14:36