「変身」

「ところでアーカード」
「なんだ?」
「お前、任務中一体何処で寝泊まりするつもりだ?」
エヴァの問いかけにアーカードが答える。
「ネギ先生の部屋に泊めて貰おうと思っている」
「は!?ちょ、ちょっと待った!!」
「どうしたアスナ嬢?」
「どうしたもこうしたも無い!ネギはあたしとこのかと相部屋なのよ!?男のあんたを入れられるわけないでしょ!?」
「ふむ…………では、少し待っていろ」
そう言うと、エヴァのログハウスのドアを開けて出ていくアーカード。
それを見て全員が疑問の表情を浮かべる。そして数秒後。

ガチャ

ドアが開いた。そこに居たのは一人の黒い長髪をした妖艶な少女。しかし、その口から出てきた声は。
「これで問題あるまい」
アーカードの低い声。

絶句。エヴァでさえ、頭の中は真っ白のようだ。
五分近く経ってから最初に再起動を果たしたエヴァが言った。
「………………とりあえず、気味が悪いから姿を戻せ。話はそれからだ」

「このかというのは近右衛門の孫の事か?」
あれから十分ほど経つがまだアスナが再起動していない。小声でなにやら呟いている事から、完全にあっちの世界に行ってしまっているようだ。
そのためアーカードの質問には刹那が答えた。
「はい。そして私がお嬢様の護衛を務めさせてもらっています。ですが、それが何か?」
「近右衛門の孫ならば保有する魔力量は相当なものだろう。奴等はそれを狙って来る可能性がある」
それを聞いたアスナがようやく再起動を果たす。
「ちょっとそれ本当!?」
「間違いない。捕まれば魔力を搾取されて殺されるだろうな」
「そんな事は………!」
「絶対にさせません!」
「そうよ!そんなやつらギタギタにしてやるわ!!!」
アーカードの答えに対して強い意思を持って答える。
「…………ところでアーカード?」
「今度はなんだアスナ嬢?」
「あんたが座ってるその棺桶は何?」
「私の寝床だ」
「…………………」

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最終更新:2007年01月22日 11:53
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