ハンター8号

提案者:真城 悠(新生ハンター8号はELIZAのアイデアによる)
ハンター一覧表
ハンター・シリーズ

イラスト:畑野祐夏さん

ハンター組織のスカウト部門勤務。
希少種である「ハンター」体質を持つ人間を見つけ出し、組織に勧誘するのが仕事である。
余りにも突飛な話なので信じさせるのが大変である。
劇中では5号を勧誘しようとして…

ハンター8号 登場作品リンク

ハンターシリーズ22:『五番目の男』(真城 悠)
ハンターシリーズ40:『夢御伽』(Zyuka)
ハンターシリーズ167:『転生』(ELIZA)
ハンターシリーズ169:『ハンターミニミニ劇場 第14幕』
ハンターシリーズ175:『とあるブログより』(ELIZA)

作者(提案者)裏話(text:真城 悠)

新生ハンター8号/蜂須賀 舞(はちすか まい)
年齢:6歳(0か月、修正年齢5歳8か月)、誕生日は4月1日、「魅力的」だが決して「美人」ではない容貌
身長:101.5cm(クラスで一番の小柄)、体重:14.5kg(ほぼ標準)

 元はハンター組織のエージェントでしたが、不幸にも華代被害の「とばっちり」に遭って現在の姿にされました。この不幸な体質は現在も変わっていないようで、何か不運なことが起こる場合は、十中八九彼女の身に降りかかります。
 彼女は小学校のクラスでは人気者です。華代被害者の常として「魅力的」な(しかし決して「美人」ではない)容貌をしているせいもあるのですが、相手の心を読んだり的確な言葉遣いをするエージェントの技能をクラスメートに応用しているのがその理由です。(彼女は決して交渉術がうまいわけではありません。)
 彼女の肉体はいわゆる「超未熟児」として生まれたので、非常に脆弱です。医者からは毎日の服薬を忘れると1日もたたずに死が訪れ、毎月の診療を怠ると突然倒れる可能性があるといわれています。しかし、きちんと服薬と診療を行っている限りは、普通の子どもと同じように生活することが可能です。
 彼女にはそれ以外にも肉体的な欠陥があります。彼女はアルコールに対する耐性が非常に低く、いわゆる「ノンアルコールビール」でも普通のビールと同じように酔ってしまいます。また、彼女は極度の遠視で、度の合った眼鏡がないと読書や手先の作業が極端に難しくなります。彼女はそれらの欠陥を逆に利用しており、読書や工作などで「子どもらしさ」が求められる状況で眼鏡をわざと外して能力を下げたり、ストレスの発散のためにいわゆる「ノンアルコールビール」を飲んだりします。(流石にアルコールが全く入っていないと酔えないので、「グローリー」(アルコール度数0.9%、我々の世界では「ブローリー」)などの銘柄が好みです。)
 彼女は華代被害に遭う前の記憶や技能を全て覚えています。エージェントとしての技能の他にも古武術を使うことができますが、武器の多くは特別にあつらえたものでなければ使えません。これは体力の問題であると同時に体格の問題です…彼女は古武術の体の使い方をマスターしているので、同年代の子どもでは考えられない力を出すことができますが、相対的な大きさや重量による重心の変化にまでは対応できないのです。その上、彼女の素手戦闘の技術は体系的なものではなく、組み技が全くと言っていいほど使えません。技術を習得していないだけでなく、体格が小さく遠視のために眼鏡がないと焦点が合わないためです。
 しかし、彼女の戦闘能力が完全に失われたわけではありません。短剣等の小さな武器は問題なく使えるので、敵が注意を逸らした隙(大抵の場合、それは敵が自分に気が付いていない時か仲間と敵を挟み撃ちにしている時です。)に急所を狙い撃ちすることで一般人なら当てれば一撃で重傷を負わせることができます。(当て身ならば気絶させることもできます。)彼女がよく狙う「急所」は腕や脚の関節、腎臓、首、橈骨動脈や大腿動脈です。椎骨動脈等、他の「急所」は「大して効果がない」か「リスクが大きすぎる」ため、ないし鼠蹊部の場合は「事情が解る」ためにあまり狙いません。なお、この「急所攻撃」を用いてもそれなりの訓練を受けたプロには太刀打ちできませんが、彼女が全力で防御に専念した場合、一般人が彼女に攻撃を命中させることはまず不可能です。
 彼女の現在の精神はほぼ完全に性転換されたハンターエージェントのそれです。そのため、彼女の普段の言動は非常に大人びており、会う人のほとんどは彼女に対してませた印象を抱きます。ただし、大抵の場合は彼女に言いくるめられてしまうので、不審に思われるところまでには至りません。また、ハンターエージェントのときからの誇りとして、一般人は必ず助け、保護しなければならないと考えています。
 彼女には「女性としての人生」の記憶もあります。その中には3歳の時から続けているバレエ教室の記憶もあり、ハンターエージェントとしての敏捷性も手伝って現在はプロのカドリーユ(アーチスト)と同程度のバレエの技術があります。古武術の動きが身に付いている彼女にとって、バレエの「浮き足立つ」動きは全くなじみがないものでしたが、彼女はそれを新しい体の使い方として受け入れています。また、バレエ教室の先生がフランス人なので、バレエ教室で話されるフランス語と大学時代に学んでいたフランス語の知識が重なり、最低限のフランス語会話ができるようになりました。
 古武術とバレエの動きの組み合わせは、彼女に全く新しい回避能力を与えました。普通に跳躍したりアクロバティックに攻撃を回避したりするだけでなく、通常は絶対に避けきれないと思われるような攻撃(機銃掃射など)も瞬間的に「安全地帯」に飛び込むことで回避できるようになったのです。ただし、成功率は高くないので彼女が「無謀な行動」をとることはありません。
 ハンター組織では、彼女は非常勤ハンターとしてときどき勤務しています。両親(2人とも一般企業に勤めています。)がハンター組織のことを知らないため、普通の小学生として生活しなければならないからです。両親は娘が「子どもモデル」として働いていると認識しています。(8号の友人等も同じ認識です。)そのため、彼女は「カモフラージュのため」60号に時々写真を撮られることが義務となっています。

ファッション…基本的に新8号の提案にお花さんのセンスが加わっている。
  • 髪:烏の塗れ羽黒の髪をまとめ上げている。シンプルなヘアピンをしているが、長いほう(髪の中に埋もれるほう)の端が加工されており鍵開けなどの工具としても使える。
  • 頭:d3oの帽子の上に革製の航空帽をかぶっている。金属板やヘッドホンが仕込まれているので意外に重いが、その分防御効果は高い。
  • 顔:サングラスをかけており、それとは別に額にゴーグルがある。帽子も含めると、「紅の豚」のポルコ・ロッソのイメージに近い。なお、サングラスとゴーグルには度が付いており、散弾程度なら確実に防ぐ強度を持っている。
  • 上半身:デザインは色々だが、基本的に手袋も含めて切創防護服。必要ならば任務の場所に応じた迷彩を選ぶ。なお、胴体部分には防弾ベストが仕込まれている。
  • 下半身:サイズの合ったチェーンソー防護ズボンの上から、フェイクファーの巻きスカートをゆるく巻いている。履いているのは登山用シューズ。
以上、下着類も込みで約3kg

典型的な装備(外見)
子供用のクライミングパック(15l)から特大の剣型バーベキュー串が1本収まりきらずに飛び出している。
これは実はお花さんが提供した武器だが、カモフラージュのために彼女は4人分のチタン製クッカー、アルコールストーブ、ライター、特注の1ポンドスキットル(中身はエタノール)、調理ナイフ(厳重にしまってあり、そう簡単には取り出せない)をリュックサックの中に入れている。
それ以外にも、任務に応じて様々な装備を持ち歩くが、動きが鈍らないように総重量は必ず5kg以内に収めるようにしている。(上の装備で約1.3kgなので、実質は約3.7kgまで)

親戚関係

父親
母親:蜂須賀雪
本人:蜂須賀舞
弟(乳飲み子)

祖父
祖母
伯父
伯母
従兄
従妹

ここまでは確定

GURPS ハンター・シリーズでのデータ
蜂須賀 舞/ハンター8号 169CP
能力値 90CP
体力9[-10] 敏捷力14[80] 知力12[40] 生命力10[0]

副能力値 0CP
サイズ修正:-1 基本ダメージ:1D-2/1D-1 荷重基本値:8kg
ヒットポイント9[0] 意志力12[0] 知覚力12[0] 疲労点10[0]
基本反応速度6.00[0] 基本移動力6[0]

有利な特徴 85CP
文化適応/現代日本[0]
言語/母語、日本語[0]
言語/カタコト、英語[2]
言語/カタコト(会話のみ)、フランス語[1]
文明レベル8(^)[0]
ハンター基本セット(「見た目が未成年」「非常勤」のレンズを適用、「神の呪い/性転換後の姿で一生を過ごす」を追加)[20]
後援者/両親、15以下で登場[30]
ワープ移動(攻撃回避時にペナルティーを受けない(+25%)、能力に負担がかからない(+25%)、距離制限/10m(-50%)、射程減少/射程除数10(-30%)、非常時のみ(-30%))[30]
古武術の門弟である(特典)[1]
スモールソードを〈ショートソード〉技能で扱える(特典)[1]

不利な特徴 -74CP
財産/どん底[-25]
不幸[-10]
義務感/一般市民[-10]
遠視(矯正できる、-60%)[-10]
依存/よくある薬、毎日[-15]
メンテナンスが必要/月1回、1人の医師の診察を受ける[-2]
アルコールに敏感(修正-1)[-1]
ませた言動をする(癖)[-1]

技能 48CP
斧・メイス(並)敏捷力-1[1]-13
十手・サイ(並)敏捷力+1[2]-15
トンファー(並)敏捷力+1[2]-15
礼儀作法/道場(易)知力[1]-12
杖(並)敏捷力+1[4]-15
ナイフ(易)敏捷力+1[1]-15
ショートソード(並)敏捷力+3[12]-17
槍(並)敏捷力[1]-14
弓(並)敏捷力-1[1]-13
クロスボウ(易)敏捷力[1]-14
格闘(易)敏捷力+2[4]-16
スリング(難)敏捷力-2[1]-12
武器投げ/槍投げ(易)敏捷力[1]-14
武器投げ/ナイフ投げ(易)敏捷力[1]-14
尋問(並)知力-1[1]-11
嘘発見(難)知覚力-2[1]-10
手品(難)敏捷力-2[1]-12
言いくるめ(並)知力-1[1]-11
罠/TL8(並)知力-1[1]-11
鍵開け/TL8(並)知力-1[1]-11
拾集(易)知覚力[1]-12
踊り(並)敏捷力-1[1]-13
忍び(並)敏捷力-1[1]-13
登攀(並)敏捷力-1[1]-13
軽業(難)敏捷力-2[1]-12
跳躍(易)敏捷力[1]-14
時事知識/地方(並)知力-1[1]-11
地域知識/地元(易)知力[1]-12
兵士/TL8^/ハンター(並)知力-1[1]-11

作者(提案者)裏話(text:ELIZA)
 私はハンターシリーズにおいて新キャラクターを作ることをあまり好みません。既存のキャラクターをいじるほうが楽しいのが1つ、自分のキャラクターでハンターの空きを埋めるのはもったいないと感じるのがもう1つの理由です。
 そこで私が考えたのは「一発屋ハンターの回収」でした。8号をハンター組織に復帰させたのはそのためです。(実現するかどうかは別にして、腹案のレベルでは他のハンターの回収も考えていました。)
 まず私が行ったのはこれまでの8号の描写を洗い直すことでした。ハンター組織に復帰させるためには大人に近いほうが望ましいのですが、『五番目の男』では小さな少女にされ、『夢御伽』では5年後の1号の結婚式で「小学生バレリーナ」となっているので、新8号が小学1年生である設定がほぼ確定しました。
 新8号が小学1年生であるとすると体は相当に小さくなるのですが、それでハンター組織に復帰できるだけの能力があるとすると…と考えて行きついたのがダンジョンズ&ドラゴンズ(3.5版)のハーフリングでした。(体格的にはノームでもよかったのですが、ノームは擬似呪文能力を素で使うので却下されました。)
 問題となったのはハーフリングの体格が人間の小学1年生の体格と比べてもなお小さいことです。ここから、「未熟児」「4月1日生まれ(=極限の早生まれ)」「発育に問題があるとみなされるかどうかぎりぎりの低身長」という設定が生まれました。
 次に必要となったのは新8号のクラスの決定です。「バレリーナ」なので〈芸能〉技能は必須なのですが、ダンジョンズ&ドラゴンズ(3.5版)では〈芸能〉をクラス技能としている(=技能を本格的に伸ばせる)クラスはそう多くありません。「元エージェント」の設定も生かそうとすると、クラスはローグ以外にありませんでした。
 新8号のレベルはそれほど高くしたくなかった(ダンジョンズ&ドラゴンズ(3.5版)では、レベルが上がるとキャラクターはどんどん人間離れしていきます。)のですが、常人レベルでローグとしての能力を生かすことを考え、レベルは2と設定しました。
 ハーフリングの2レベルローグで魔法的な能力とは関わらせない、と決まった時点でほとんどの技能が決まったのですが、特技(人間離れした特徴)では少し迷い、結局《俊足》を取得させることにしました。これにより50mを9.8秒で走ることになりますが、(小学1年生では規格外だとしても)十分「常人」の範囲内に収まります。
 最後に命名ですが、「8」なのでまず私が「蜂須賀」姓を思い付き、「舞」という名前は真城 悠さんにつけてもらいました。(踊りがうまくなるように、との思いを込めているのだそうです。)
 ここまででエピソードは十分に書けるのですが、設定のデータはダンジョンズ&ドラゴンズ(3.5版)によっているので、ガープスに焼き直す必要が生じました。(実は新8号の運用はガープス ハンター・シリーズの方が先なのです。)
 すると新8号に不利な特徴を持たせるべきなのですが、勝手に性格を変えるわけにもいかず、ダンジョンズ&ドラゴンズ(3.5版)で作ったデータを無駄にしたくもなかったので、肉体的に問題がある、遠視かつ不幸という設定が生まれました。
 それ以外のガープス ハンター・シリーズでのデータは、原則的に(パワーレベルを考えながら)ダンジョンズ&ドラゴンズ(3.5版)によるデータから移植したものです。細かい裏事情は以下に列記します。
  • 古武術…ダンジョンズ&ドラゴンズ(3.5版)のローグが習熟している武器の組み合わせをガープスで最も適切に再現するにはどうしたらいいかを考えた結果。小学1年生としては考えられないほどの身体能力を持つ理由としてもちょうど良かった。
  • フランス語会話…ダンジョンズ&ドラゴンズ(3.5版)のデータでは言語を追加で2種類取得できることになっていたから。1種類目は英語だが、2種類目をフランス語にしたのはバレリーナだから、会話だけにしたのはCP(割り振るポイント)が足りなかったのと、現在の新8号の立場では会話だけの方がふさわしいと思われたのが理由。
  • (特殊な修正をかけた)ワープ移動…ダンジョンズ&ドラゴンズ(3.5版)のローグの特殊能力「身かわし」の再現。
  • 母親の名前…「蜂須賀」を検索しようとしたらキーワード入力補助機能で「蜂須賀ゆきこ」が出てきたため。「蜂須賀ゆきこ」に関してはELIZAはほぼ何も知りません。
 なお、8号の身長や体重は4月時のもので、それ以外の時期では4月から1月経っているごとに6mm、0.25kgづつ成長しているものとしてもいいでしょう。また、『五番目の男』では「薄れいく記憶」と描写されているので、「忘れていた」技能や事実関係をひょっこりと思いだすことがあるかもしれません。(これができるのは原則的に本来の8号の提唱者である真城 悠さんだけでしょうが…)

  • 無関係と思われるコメントは削除しました。 -- ボランティアA
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最終更新:2021年09月07日 03:10
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