明朝4:00に開始される48時間作戦に備え、俺達は魅音の家に寝泊まりすることになった。
雛見沢の興廃はこの一戦に掛かっている。
各自、最高のコンディションを整えておくべし。……魅音の指示に従い、俺達は早めに眠りにつくことにした。
しかし……俺は寝付けないでいた。
いつもより早い時間に布団に入っても、そうそう眠れないものだというのは理解している。しかしそれ以上に、神経が高ぶってどうしようもなかったというのが大きい。
それはたぎる攻撃衝動であり、同時に防衛活動でもある。
戦いに赴く以上、本能的に湧き上がる自然な反応だというのも分かっている。しかしこれじゃ……本番前に参ってしまう。
「くそっ」
俺は舌打ちをして目を開けた。
あれ? 障子の向こうに誰かいないか?
月明かりに照らされて、人影が映っている。

誰だろう……こんな時間にやってくるっていったら、それは――

1,クララ☆じゃないかな。かな
2,おじさんはクララ☆だと思うよ~
3,間違いなくクララ☆ですわね
4,クララ☆なのです。みー☆
5,きっとクララ☆なのですよ☆ あぅあぅ☆


俺以外にまだ眠れない奴がいるのかと思い。そっと布団から抜け出し、障子へと移動する。
「クララ☆? ……どうしたんだよ? こんな時間に」
戸を開けると、そこにはクララ☆が立っていた。
「前原さんこそ、まだ起きてたんですねぇ。どうしたんです? ……眠れませんか?」
「あ……ああ、まあな。でも、それはクララ☆だって同じだろう?」
「んっふっふ~。それはそうでしょう。……私だってこれでも長い間、色々な男を見てきたんです。こういうときの男がどのような気持ちなのか、よく知っているつもりです。だから前原さんのことを考えると……気になったんですよ」
クララ☆が……俺のことを?
俺のことをじっと……優しく慈しむような目で見るクララ☆。
俺は不覚にも、その視線にどきりとしてしまった。
「あ……ありがとう。でも、俺なら大丈夫だぜ? もうすぐ眠れそうなんだ。だから、心配しないでクララ☆も明日に備えてくれ」
強がりだと自覚しながらも、俺はクララ☆にそう言ったのだけれど……。
「前原さん。それ……嘘でしょ?」
「嘘なもんか。本当だぜ? さっきからずっと眠くて眠くてしょうがないんだ……」
でも、クララ☆は苦笑を浮かべるだけで……。
「はうっ」
唐突に、俺は息を呑んだ。
「ク……クララ☆?」
「……んっふっふ~。いけませんよ前原さん。前原さんのここ、すっかり縮こまっちゃってます。今からこんなんじゃ、明日になって苦労しますよぅ?」
「あ……ああっ」
クララ☆はパジャマの上から優しく俺のオットセイ☆を揉みほぐし、そして巧みに指を絡め、擦り上げてきた。
「や……やめろよ。クララ☆ 俺……そんな……」
「恥ずかしがらなくていいんですよ前原さん。自分に素直になって下さい。男なら、至極当然なのですから」
まるでその言葉が引き金になったかのように、俺のオットセイ☆はクララ☆の手の中で大きく膨らんだ。
「うっ……ふうっ」
恥ずかしさに俯く俺。
「ええ……、それでいいんです。そのまま、感じて下さい」
はぁはぁと、俺の息が荒くなっていく。
ダメだ…………こんなんじゃ我慢出来ない。俺は……俺は……。
「クララ☆……。ごめん。俺……」
「私が欲しくなっちゃいましたか?」
俺が黙って頷くと、クララ☆は優しい微笑みを浮かべた。
「嬉しいですねぇ。……では、中に入りましょうか」
障子を閉め、俺達は布団へと向かった。
クララ☆が、その上に横たわる。
その艶めかしさに、俺は生唾を飲んだ。
ゆっくりと、クララ☆の上に覆い被さっていく。
ボタンを外し、シャツを横に開くとクララ☆のたわわに実った乳房とお腹が露出した。
俺は恐る恐る、クララ☆の胸へと手を伸ばす。
むっちりとした柔らかさと温かさが手のひらから伝わってくる。俺は優しく、クララ☆の胸を撫で回した。
「……前原さん。そんなんじゃダメですよ」
しかし、クララ☆から鋭い視線と言葉が投げかけられる。
「えっ? ……でも、俺……」
がしっ!
俺が言いよどんでいると、クララ☆は俺の両手を掴んできた。
その上、ぐいぐいと凄い勢いで自分の乳房に俺の手のひらを押し当ててくる。
それはあまりにも乱暴で粗雑で……、でもその分俺の手のひらから伝わってくる刺激はさっきとは比較にならなくて……。
俺の頭に一気に血が昇る。
「そんなもので満足なのですか? 私を抱きたいと思う気持ちはそんな程度のなのですか? もっと滅茶苦茶にしてみたいとは思わないのですかっ!! 私は、前原さんのすべてを受け入れる覚悟なんですよ? がっかりさせないで下さい」
それは、あまりにも衝撃的な言葉だった。
それこそ、ハンマーでぶん殴られても、これほどの衝撃は得られないに違いない。
プツン
切れた。……何か分からないけど、俺の頭の中にある何かが切れた。
「……いいんだな? クララ☆」
自然と、俺の目が鋭くなるのを自覚する。
「いい眼です。それでこそ漢。……私の愛する前原さんです」
俺は吼えた。
吼えながら、クララ☆の胸を滅茶苦茶に責め立てた。
しゃぶりつき、舐め回し、力一杯揉みしだく。
欲望の赴くままに、骨の髄まで味わい尽くすかのように、クララ☆の体を弄ぶ。
そして、そんな乱暴な責めにもしっかりと、クララ☆の体反応してきた。
「……どうした? もう限界か? そろそろ俺のものが欲しくて堪らないんじゃねぇのか?」
「むっふっふ~っ☆ えぇえぇ。その通りですよ。実を言うとさっきから待ちきれないんです。さあ、早く挿れて下さいっ!」
ふっ ……可愛い奴め。
俺はにやりと唇を歪めた。
スカートとパンティを脱がし、愛液が溢れ、どろどろになったクララ☆の秘部に先端を当てる。
ひくひくと花開いたクララ☆の秘部は、待ち焦がれたと言わんばかりに、スムーズに俺のものを飲み込んでいった。
「んふううぅぅっ!!」
俺のものが入るのと同時、クララ☆は満足げに体を震わせた。
肉厚のあるクララ☆のそこは俺のものを柔らかく、しかし強烈な締め付けで包み込んでくる。
「気持ちいいぜ。クララ☆。最高だ」
「そう言われると嬉しくて、照れちゃいますねぇ。んっふっふ~」
どこまでも熱く、固くなっていく俺のオットセイ☆。
俺は、ガンガンとクララ☆の膣をオットセイ☆で抜き差し、掻き回し、犯した。
その度に高いものになっていくクララ☆の嬌声。そして、俺の眼下で、快楽に顔を歪めるクララ☆。
ぱんぱんと俺の肉とクララ☆の肉がぶつかり合う音が部屋に響く。
「前原さん。……私……そろそろ……」
「イクのか? いいぜ。俺も出すぞ。クララ☆の中に出してやるっ!」
「はい。いいですよ。出して下さい。私の中にっ……!!」
「あっ……うおああああぁぁぁぁぁぁっ!1」
「ぬふほおおおぉぉぉぉっ!!」
びくんびくんと俺のオットセイ☆が震え、クララ☆の中にたっぷりと精液を注ぎ込む。
そしてクララ☆は、体を痙攣させながら、結合部が俺の精液で満たされていく感覚を愉しんでいた。


「……もう行くのか?」
暗がりの中、俺はクララ☆へと声を掛けた。
「ええ。名残惜しいですが、私は署へと戻ります」
「……そうか」
冷えた夜の空気が、火照った体に気持ちよかった。
「どうやら。もう大丈夫のようですね。どうです? 出したらすっきりしたんじゃありませんか?」
「まあな。……でも、それだけじゃねぇぜ」
「それだけじゃないとは?」
寝室を出ようとするクララ☆に、俺ははっきりと言った。
「愛してるぜ。クララ☆」
クララ☆は優しい微笑みを浮かべてくれた。
「ありがとう。前原さん。……それでは、おやすみなさい。作戦が終わったらまた会いましょう」
俺は黙って頷いて……、クララ☆は障子を閉め、去っていった。
俺は目を瞑った。
不安や恐怖といったものはもう何もない。あるのはただ……炎のように熱く、それでいて水のように落ち着いた不思議な感覚だけだった。
俺がまどろみへと落ちていくのに、そう長い時間は掛からなかった。


翌日。
「うおおおおおっ! バスターホームランッ!!!」
カキイイイイイイイイイィィィィィィィンンッ!!!
俺は渾身の力を込め、山狗をバットで吹き飛ばした。
彼はあっという間に空の彼方へとすっ飛んでいった。きっと今頃は星になっていることだろう。
「はぅ~☆ 圭一君大活躍だよ。凄いんだよ。はぅはぅ~☆」
「いやまったく、今日の圭ちゃんの動きは冴え渡ってるね。おじさん惚れ直しちゃいそうだよ」
「そうですわね。何だか、人が変わったみたいですわ」
「……そうね。100年見てきた中でも断トツの凛々しさだわ。……何か知ってる? 羽入?」
「さあ? 僕は何も知らないのですよ? きっと愛の力なのです。あぅあぅあぅあぅ☆」
そう、クララ☆と結ばれ、男から漢へと生まれ変わった俺に、もはや敵はいなかった。
俺は仲間達に振り返った。
「よっしゃみんなー。次行くぞ次ーっ! さっさとこんな戦い終わらせちまおうぜーっ!!」
『おお~っ!!!!』
俺も含め、拳を天に向ける部活メンバー。
心なしか、笑顔を浮かべる俺の歯が光った気がした。
見てくれているか? クララ☆。きっとこの戦い、勝って会いに行くからさ……。それまで、待っていてくれよ。
空を見上げると、クララ☆が笑っている気がした。

―クララ☆END―

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最終更新:2007年04月05日 00:13