梨花ちゃんの舌が上下するたびに、熱いものがこみ上げてくる。
俺の我慢は、もう限界だった。
「梨、梨花ちゃん、でる!でるから!」
俺の言葉も聞こえないのか、梨花ちゃんは顔を遠ざけようとはしない。
むしろ、熱病に浮かされたかのような顔を近づけてくる。
「いいのですよ圭一。そのまま、白いものをいっぱいだすのです」
そして・・・梨花ちゃんはそう言い終わるないなや、敏感な先端部分をぱくりと咥えこんだのだ。
「ぅくっ!」
俺は大量の白濁液を、梨花ちゃんの口内に弾けさせた。
私は月明かりの差し込む窓辺に腰掛け、疲れ果て眠る圭一を眺めていた。「あぅあぅ・・・口の中が、まだ凄い味なのです・・・」
突如、暗闇から三人目の声がする。私はその声の主に向けて、冷たく言い返す。
「飲んでみたいと言い出したのはあんたじゃない、羽入」
「そ、それは言葉の綾なのです。梨花が毎日惚気るから、困らせようと思っただけなのです!」
羽入のそんな言葉に、つらつらと思いを巡らせる。
確かに圭一が私を受け入れて以降、羽入には構って上げられなかった。
たまに話せる機会が出来ても、圭一の話ばかりだった・・・
「・・・悪かったわ、羽入」
「いえ、僕も梨花が幸せならいいと思っていたはずなのに・・・ごめんなさいです」
「ダメ。それとこれとは話が別よ・・・キムチは久しぶりに食べるわね・・・」
私の言葉にあぅあぅ言い始める羽入。私はその顔を見て笑った。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2006年09月07日 12:14