シエル×圭一

雨の降りしきる林の中で、俺は穴を掘り続けていた。
掘っても掘っても周りから流れ込んでくる土で穴が埋められていく。
掘っている実感はわかないが、それでも時折泥だらけの靴を突っ込んでみると、確かに穴が深くなっていくことが分かる。
掘りつづければ沙都子を救うことになるんだ…元通りの平穏な日々が戻ってくるんだ…
掘れ…掘れ…!

時折車が通りかかり、…あわてて何度も木陰に隠れた。

……皆ただ通り抜けるだけ。こんな暗がりに目なんかこらさない。
……理屈ではわかっていても、やはり隠れずにはいられない………。

本当に怖いと思ったのは、…そんな車の一台が、偶然にも俺を目撃するかもしれないということよりも…。……車の気配を悟れる距離が、次第に短くなっていることの方だった。

始めのうちは、ずっとずっと彼方からの、水溜りを裂く水音で気付けた。
……それがだんだん気付けなくなり、…ついさっきの車に至っては、ヘッドライトの灯りが漏れてくるまで気付けもしなかった。

自分の感覚がどんどん鈍くなっているのがわかる…。

今この場を、……死体を埋めているという致命的現場を、…誰かにそっと覗かれていても……気付けないのでは………。

そう思った瞬間に……全周囲をぎょろっと見渡した。

気付いたときにはもう遅かった。

「前原くん……?」

背後には、懐中電灯を持った人影が……知恵先生が立っていた。

『せ、先生…!』

ドウスル……コロスカ………

俺の最悪の想像とは裏腹に、先生は予想外の行動に出た。

『前原くん……』
傘を放り、涙を流しながら俺に近寄ってくる知恵先生。

『ありがとう……前原くん…』

そう言って知恵先生は、俺の両頬に手を添え……
唇を重ねてきた…。

『せ、先生…』


『十字架を一人で背負う必要はありません。
私たちは……共犯です』

その言葉で、俺は……今まで目を背けてきた、人を殺すという大きな罪に気がついた。
そして同時に…もう、独りじゃないんだという不思議な安堵感に包まれた。

『…これまで前原くんには独りで頑張ってくれましたね…
もう独りじゃないんです……私も、一緒です…』

『先生……』

3度目の同じコトバ……だがそれはどれも意味合いが異なる。

『…ひとつになりましょう……前原くん……』

『…そ、それって!?』

『もう恐れる必要はありません…』
先生は、自分の衣服を脱ぎ始めた。

『まっ、待ってくださいよ!?そんな…』

静止する俺の声を聞かず、
全裸になった知恵先生は、俺の服を無理矢理脱がせた。

『…や、やめてください…知恵先生』

抵抗しようとしたが、疲弊しきった体では思うように体が動かせない。


『…大丈夫です、前原くん』

知恵先生は、身動きとれない俺の体を可憐な舌で舐め始めた。

『…あ…ち……知恵先生…っ……』

『…前原くんのおちんちん、もうこんなになってる』

冷たい手を孤立するそれに添える先生。

『…そ、それは……』

『…前原くんのここ、可愛いですね』
知恵先生は、俺のモノを頬張った。

『…せ…んせい……』

『うっ、うんっ、…あむっんっ…』

俺のを口でしごき始める知恵先生。

俺はたまらず、自分のモノに脈を打ち合わせた。

『うっ…んっ…むっ……』
知恵先生の動きが早くなったと思うと、

『…せ…先生……もう……』
たゆたう快感に、俺は早くも射精を迎えそうになっていた。

と千恵先生は動きを止め、俺のモノの裏筋を舌で這わせた。

『…あっ……知恵先生……』
ドクンと大きく脈打ち、ドロドロとした白い液体が流れ出る。
ゴクリと全てを受け入れる知恵先生。

『…前原くん、早いですよ』

微笑む先生が無性に愛しく思えた。

『…す、すいません』

『…前原くんも、女の子をリードさせるくらい立派にならないと……』

先生は、俺の口元に自分の股間を押し付けた。
『さあ、前原くん…今度は私のもやってください……』

『…先生!』

俺は、先生の花びらをむさぼるように舐め始めた。

『…あっ…んっ……前原くん……』

舌を、先生の中に潜り込ませる。

『あんっ…前原くん……もっとぉ……んっ…』
先生の中から蜜が溢れてくる。

『…前原くんも……一緒に気持ち良くなりましょう』

『…え?』

と知恵先生は、自分の股間を今度は俺のモノに移動させた。

『先生……』

『いきますよ、前原くん……』

先生は、ゆっくりと腰を降ろした。

『前原くん…あっ!』

『知恵先生の中……暖かい…』

『前原くんこそ、私の中でビクビクってなってますよ…』

知恵先生は、馬乗りのような状態で自分の中で俺のモノをこすりつけ始めた。
『…んあっ、あっ、…あんん…ま、前原くんん…!』

『せ、先生!』

俺のモノを締め付けてくる、智恵先生の中。

『…前原くん……いっ……いっちゃ……』

『…もう…だめ……先生!』

『…あはぁあああっ!!!』


俺は、ドクドクっと知恵先生の中で果てた。


『…はぁ…はぁ……これで……罪は二人のものです』

気付けば、雨は上がり、ひぐらしたちがなきはじめていた。

「知恵先生…ありがとう……」

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最終更新:2007年01月25日 02:49