口接し編(圭一×レナ)と肌合し編(圭一×レナ)の間の話です。

 服脱し編(圭一×レナ)

「レナ、レナぁ……!」
 圭一は息を荒げながら、ただひたすらレナを求め続けていた。
 スリットから手を滑り込ませて撫で回していく肢体は、衣服越しとは比較にならないほどに柔らかく、そして滑らかだった。
 先程まで圭一の身体の下で蠢いていたレナも、今は彼の執拗な愛撫をもはや拒むことなく、身体の奥から湧き上がる喜びにその身を委ねている。
「はぁ…っ、んぅ―――」
 快感のあまり口から漏れてくる彼女の喘ぎ声が、圭一の全身を更に燃え上がらせ、その行為をエスカレートさせていく。
 やがて、彼の腕がレナの衣服を本格的に剥ぎ取りにかかり始める。
 両脚を包んでいる黒のニーソックスと、上下一体のため少々苦労したものの白いワンピースをするりと脱がせていく。
 引き裂いてしまいたくなる衝動を抑えるのが大変だったが……。
『服は脱がしても靴下は脱がすな』というのが彼の持論だが、それはあくまで対象に萌えを求めている時の話だ。
 いま圭一が求めているものは、萌えという抽象的なものではなく、目の前に横たわる少女の全てなのだから。
 程なく、レナは下着姿にまで剥かれた。
―――きれいだ……。
 見れば見るほど吸い付きたくなる魅力的な身体を目の当たりにし、圭一は思わず息を呑んだ。
 穢れの無い白い柔肌が少々眩しかったが、彼女が意外と大人っぽいものを愛用していたという発見が、彼の欲望を更に掻き立てる。
 もはやそれは臨界点に達しつつあったが、一息吐いて肺の中に新鮮な空気を送り込み激情を宥める。
 大丈夫、焦ることはない。どうせ獲物はもう逃げやしないのだから。
 現に眼下に横たわるレナは、瞳を閉じて全身を紅潮させたまま身動き一つせず、狼が牙をむくのをじっと待っていた。
 この期に及んで抱くのを躊躇ったら男じゃない。


 決意も新たに圭一は彼女の身体に覆い被さると、薄い布地に覆われた双丘に自らの頭を埋める。
「きゃっ……!」
 これにはレナも身を硬くするが、それ以上の反応は見せなかった。
 危うく大切な人を永遠に失ってしまうところだった自分への罰と、こうして彼と一緒にいられる喜びと、自分を助けてくれた彼への愛情が彼女の抵抗を封じさせていたのだ。
 こうなれば、もはや遠慮は無用だろう。
 彼の指がレナの胸元を覆う真白い布地を摘まんで徐々にずらし、その中身を剥き出しにしていく。
「は…うぅ……」
 さすがに恥ずかしいのか僅かに声を上げるが、それで圭一の動作が止まる筈がなく、また彼女も敢えて手で隠そうとしなかった。
 やがて、形の良い豊かな白い二つの果実が完全に露わとなった。
 圭一は思わずゴクリと唾を飲み込む。
 夢にまで見た光景が、今まさしく眼前に広がっているのだ。
 そして、彼の理性と正気が保たれたのもここまでだった。
 いきなり両手で目の前の膨らみを鷲掴みにすると、やんわりとではあるが、力を込めて揉み始めたのだ。
「んっ…やぁ……っ!」
 先程までの優しい愛撫から、情欲に身を任せた荒々しい動作に変わったことに気付き、思わずレナは声を上げてしまう。
「だ、だめ…もっと―――んんっ!」
『優しくして』とお願いしたかったのだが、すぐさま圭一の口付けがレナの抗議を封じてしまう。
 しかも、『もっと』のところで途切れてしまったせいか、握力が更に強まってきたようだった。
 もう一度抗議するため、何とか唇を離そうとするが、その前に胸を揉みしだいていた両方の手が、レナの背中へと回りこみ、彼女の上体を軽く浮かせる。
 そして、唇から離れた圭一の頭が、再びレナの胸元に移動したかと思うと、そのまま一心不乱にむしゃぶりついてきた。
「ひゃうっ!」
 彼の口の中に半ばまで吸われ、舌先で先端の突起を転がされる度に、レナの身体がビクンと震える。
「やっ、あぁ……っ!」
 さすがに耐えられず圭一の頭を押し退けようとするものの、彼女の細腕ではどうしようもなく、ただひたすら貪られ続ける。
 次第にレナの理性も消え去りそうになっていた。
「はぁぅ…、けぇ…いち、くぅん……」
 甘ったるい声でそう呟くと、観念したのか、それとも自分の気持ちに素直になったのか、もっと早く食べて欲しいとばかりに圭一の頭を抱えるように優しく抱き締める。
 当然、攻める側の行為もそれに応えるかのように更に激しいものとなっていく。
 やがて、彼の腕がレナの腰から内股へと沿うように伸びていった。
 反射的に両脚を閉じてその侵入を拒もうとしたものの、一歩遅く圭一の掌を挟み込む結果となり、却って微妙な指先の動きが敏感に伝わってしまう。
「う…あっ……!」
 瞬く間に力を失ったレナの両脚は、外部からの侵入をもはや止められなかった。
奥まで入り込んだ圭一の手が、彼女が最後まで身に付けていたレース付きの白く薄い布地を、いとも簡単に取り除く。
 こうして、一つの芸術作品とさえいえるレナの裸体が全て露わとなるが、すでに彼女の柔肌に溺れている圭一にそれを観賞する余裕など無かった。
 そのまま、ひとしきり可愛がった後、自らも着ている服を全て脱ぎ捨てると、レナの両脚の間に自分の身体を割り込ませる。
「……レナ、いいか?」
 最終確認のつもりなのか、圭一が静かに呼びかける。
 勿論、ここまで来て止めるつもりは毛頭ないのだが、それでも彼女に嫌がって欲しくはなかったのだろう。
 すると、レナは無言のまま彼の背中に腕を回し、静かにだがはっきりと頷いて同意する。
 それを見届けると、圭一はゆっくりとその奥への侵入を開始する。
 ここまでたっぷり可愛がられたためか、すでにそこは、彼を受け入れる準備が整っており、初めてながらそれを行うのに苦労はしなかった。
 もっとも、決してスマートとは言えず、途中からレナも痛みで僅かに顔を歪めはしたものの、大好きな人のありったけの想いを受け取った彼女の心の中は、やがてそれ以上の喜びで満ち満ちていったようだった。
 そして、二人がお互いを求め合う甘い夜は、まだ始まったばかりだった。





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最終更新:2010年03月20日 16:38