「レナから」
俺ははっきりとそう答えた。
「えっ……えっ……? レナと? 本当にそれでいいの? 圭一君」
嬉しさと同時に、レナが魅音に気を遣っているのが分かる。
「ああ、魅音にはさっき口で搾り取られたし……それに、部活でもレナが二位だったじゃねぇか。順番からいってそうだと思うぞ?」
「そういうこと。……ささ、レナはおじさんのことなんか気にせず、思う存分乱れてくれていいよ」
「う……うん。それじゃあ……あの、痛くしないでね」
レナが口に手を当ててもじもじする。……ううっ萌えっ。
「まあ……努力する」
しかしそんなこと言われても、こっちだって初めてなわけで……俺はそう答えることしかできなかった。
「じゃあレナ、俺こうして座っているから、自分で挿れてくれよ。魅音はレナを後ろから支えてやってくれ」
「う……ん。分かった。そうするね」
「大丈夫だよレナ……、私もついてるから」
レナは頷くと、おずおずの俺の前に進んできた。
「じゃあ圭一君……いくね……」
ゆっくりとレナが俺のオットセイ☆へとしゃがみ込んでくる。
俺はオットセイ☆を構えながら、レナを待ち受けていた。
真っ白なレナの胸が俺の目の前へと近づいてきて……ふるふると震えている。
でも、その上にあるレナの真剣な表情を見ると、俺はそれを触って……レナを茶化すような真似は出来なかった。
ちょん と俺の亀頭の先とレナのものが触れ合う。
びくっ とレナは震えた。
「け……圭一君。圭一君の……その、私……」
「レナ?」
レナの秘部からとろとろとした液体が流れて、俺のものを濡らす。
「……大丈夫だよ、レナ。レナのここはちゃんと潤っている。心配しなくても、レナは圭ちゃんのものをちゃんと受け入れることが出来るよ」
レナを後ろから優しく抱きしめている魅音。
「魅ぃちゃん……」
レナは小さく頷いて、再び挿入を開始した。
ずっ ずずっ ずっ
ほんの数㎝ずつのゆっくりとしたスピードで、レナの中に俺のものが入っていく。その俺のものを包み込む暖かな感触に、思わず自分でレナの中に突き入れたくなる。
でも、レナは震えながら、小さく喘ぎながら懸命に挿入しようと頑張っている。そんなレナの頑張りを無視するような真似は、俺には出来なかった。
「け……圭一君……」
レナは震えながら、俺に微笑んだ。
「レナ? ……って、おいっ!」
ずぶぶっ
一気に、何かを切る感触と一緒に俺のものがレナの奥深くまで差し込まれる。
「魅音?」
「違うよっ。私じゃない。私何もやってない……」
魅音も慌てて首を振る。一瞬、魅音が変に気を利かせたのかと思ってしまったけど、そうじゃない。考えてみれば、魅音もそんなことするはずがない。
「ごめんね……圭一君。レナ……ゆっくりとしか出来なくて……我慢、させちゃって」
レナは俺の肩にしがみつき、震えながらそう言った。
俺の頬に、レナの涙が一筋流れた……。
「レナっ!」
気がつけば俺はレナを力一杯抱きしめていた。右腕でレナの頭を抱き抱え、柔らかい髪を撫でていた。
「そんなことない……そんなことないからっ!」
そんなレナに……俺はもう気持ちがいっぱいになっていて……それでも、いや、そうだからこそ、俺のものはレナの中でより強くいきり立っていた。
レナの中はきつくて……それでも健気に俺のものを受け入れていた。
「圭一君……動いて?」
「レナ……大丈夫なのか?」
「うん……ゆっくりしてくれれば大丈夫だから……」
おそるおそる、俺は腰を動かした。
ねちゃねちゃと、結合部から淫猥な音が響き始める。俺とレナが繋がっているという確かな証拠。
魅音もレナを抱きしめたまま、レナの耳を……首筋を舌で愛撫する。
レナの中のざらざらした部分を俺の亀頭のカサで撫でる。ゆっくりと……しかしなるべくリズミカルに……。
「んんっ……」
レナが強く俺にしがみつく。
「レナ?」
「大丈夫……ちょっと、気持ちよくなってきただけ……はうっ」
正直言うと、俺もこんな経験があった訳じゃない。レナの中に俺が挿している。それだけでもうイってしまいそうだった。
でも、イクにはまだもう少しだけ刺激が必要で……。
背中に回していた手をレナの腰に当て、少しだけ強く腰を動かす。
「んっ……圭一君っ、ちょっと……」
「ごめんレナ。俺……もう我慢できない」
より深く、より強くレナの中へと押し入る。
レナの胸が俺の体に押しつけられ、潰れる。
「んんっ……いいよ。圭一君。そのまま……私を……」
「うくっ」
俺は小さく呻き、レナの中へと射精した。
レナの体も小さく痙攣しながら、それを受け止めてくれた。
「圭一君」
「レナ」
俺達は互いに見つめ合い……そして、軽くキスを交わした。
そして……少しの間だけ余韻に浸ってから、俺はレナの中から出ていった。
唐突に襲ってくる脱力感。緊張の糸が切れて、体に力が入らない。
「…………圭ちゃん」
「魅音?」
「魅ぃちゃん?」
顔を上げると、レナの後ろで魅音が切ない目をこちらに向けていた。
「あの…………私……。レナと圭ちゃん見ていたら……その、なんだか……でも、圭ちゃんはもう……」
確かにもう、俺のオットセイ☆は二度の射精で、いい加減休息を欲しがっていた。
「大丈夫だよ魅ぃちゃん。……圭一君ならきっと魅ぃちゃんともSEXしてくれる」
おいおいレナ、さすがにそれはキツイぜ。…………しかし、そうだよな。ここで期待に応えなきゃ男じゃないよな。
「魅音。……俺なら大丈夫だ。魅音となら、必ず最後までイクことが出来る」
「ホントに……? じゃあ、……来てよ」
切ないような瞳を浮かべたまま、魅音はその場で横になった。
俺は、よくよく考えてみれば魅音の裸をまともに見るのはこれが初めてだったんだなと、今さらながらにそんなことを考えていた。
レナもスタイルは整っていたが……魅音はまた、それよりもう少し大人の女というか……でもまだそこまで達していないけれど……でも、女性特有の包み込むような豊満さを兼ね備えていた。
ごくり と、俺は思わず生唾を飲んだ。
「圭ちゃん? やだな。そんなに見つめないでよ」
「ごめん。ちょっと……見とれていた」
その言葉に嘘は無い。
俺は無言で魅音の上に覆い被さった。
「きゃっ」
普段の部長然とした魅音からは想像することも出来ない悲鳴。ふと俺は『詩音』も魅音だったのだと、改めて感じた。
魅音の耳、頬、首筋、そして胸の周りをゆっくりと舌で這い、そしてその大きさにふさわしい柔らかさと弾力を兼ね備えた胸を……手のひらで愛撫する。
「ん……んんっ」
魅音は両手で顔を覆い、必死に呻き声を押し殺していた。でもむしろその押し殺した呻き声が、俺の欲情を掻き立てていく。
「あはは。魅ぃちゃんよっぽど待ち焦がれていたんだね。……こんなに感じて……下の方もどんどん濡れていってるよ」
「レナぁ~」
ふと視線を魅音の顔にやると、魅音は泣いていた。
「圭一君。魅ぃちゃん、もう我慢できないって……」
「ううう~~~っ」
半ベソをかきながら、魅音がレナを見つめる。恥ずかしいからそんなこと言わないでくれと懇願している。
「違うの? 魅ぃちゃん」
「………………違わ……ない……よぅ……。圭ちゃん。違わないからぁ……」
「じゃあ、……もう挿れるぞ?」
魅音は小さく頷いた。

魅音の入り口に、俺のものをあてがい、魅音の愛液をまとわりつかせる。
「圭ちゃん。お願い。お願いだから……」
「あはは。圭一君。魅ぃちゃんもう待ちきれないって……」
レナの言葉にあうあうと魅音が呻く。
「なら……一気に行くぞ? 魅音」
魅音は何も言わず、ただこくりと頷いた。
「んっ」
年齢の差なのか、それともより時間をかけた分ほぐれていたのか、魅音の中にはレナのときよりもスムーズに入っていった。
「大丈夫か? 魅音」
ふるふると、レナの時と同様に震える魅音。
「大丈夫。……大丈夫だから」
「魅ぃちゃん。すっごく気持ちよくって、もう我慢出来ないって……ホント、えっちだよね」
そう言うレナも、言うことで興奮しているのかさっきから秘部をまさぐるのを止めようとしない。
「魅ぃちゃん。ほら、魅ぃちゃんの腰小刻みに揺れているよ? 圭一君のオットセイ☆がもっともっと欲しいって言ってる」
それだけじゃない、魅音の中もまたねっちりと俺のものを包み込んで、ひだが俺のものに絡んで、くわえ込んで離そうとしない。
二度の射精なんか無かったかのように、三度の射精感に襲われる。
気がつけば、俺もまた本能の赴くままに腰を振っていた。
「魅ぃちゃん。……圭一君もね、魅ぃちゃんの気持ちいいって……」
「あうあううううっ」
きゅううっ
レナの台詞に反応して、魅音がよりいっそう締め付けを強くする。
俺ももう、本当の本当に……何が何だか分からなくなっていた。魅音が俺の腰に足を絡めて、レナがまた何かを言っていて……ただただ、俺は快楽を貪っていて……。梨花ちゃんや沙都子の嬌声を聞いた気がして……。
「あっ…………ああっ」
それこそ搾り取られるように、俺は魅音の中に射精し、そして彼女の体へと倒れ込んだ。
そして、ぼやけている頭の中で……魅音が俺の背中を撫で……レナがイク声を聞いた気がした。

帰り道。
魅音の叔父さんの店を出て……表には本当にそういう店が並んでいて、補導されるとまずいので裏から出た。
俺を含めみんな……なんだか気恥ずかしいような、それでいてどこか誇らしいような……そんな気分だった。
夕日がとても綺麗に感じて……ひぐらしのなく声が心地よかった。
「あれ……俺の五万円……」
自転車を止める。
なんとなく厚みが変わっていたような気がして財布を見てみると、いつの間にか部活の優勝賞金である五万円が無くなっていた。
「ああ、それ? あの部屋借りるのにどうしても必要だったからさ……使わせてもらったよ」
「ちょっと待て魅音。それどういうことだよ?」
「圭一さんも鈍いですわね~。最初からそういう予定だったんですのよ? 誰が勝っても優勝者は敗者に奉仕してもらうんですの」
「優勝しようとしまいと、圭一の運命は決まっていることだったのですよ。にぱ~☆」
「どうせなら、みんなで使う方が楽しいかなって……」
つまり、みんなは最初から五万円の使い道を決めていて……俺はそのシナリオから一歩も抜け出すことが出来なかったわけで……ある意味、最終的に勝ったのは誰?
疑問符を浮かべて仲間を見ると、彼女達はぺろっと舌を出していた。
「な……な……」
俺は、しばらく口をぱくぱくさせて……。
「なんじゃそりゃ~っ!!!」
俺の絶叫が雛見沢に響き渡った。
まあ、確かに俺もみんなでぱ~っと、とは思っていたけどさ……。
俺のそんな思いは…………ひぐらしだけが知っていた。

―END―

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最終更新:2007年03月10日 21:30