そろそろ頃合いだろうか。オーブンからは甘い匂い。テーブルには軽くつまめるようにサブのお菓子も準備完了。
後はお湯が沸くのを待つだけ。
この間買った紅茶でおもてなし。私の大好きな甘い香り。

室内に漂う甘い香りにうっとりしていると、ピンポンと呼び鈴の鳴る音。
急ぎ足でドアへ向かい扉を開ける。
「どうぞ。もう少しで妬き上がるからね」
「なんか甘い匂いがするなーって思ってたら、お菓子作ってたんだね。何作ってんの?」
「まだ内緒。出来上がってからのお楽しみだよ。」
魅ぃちゃんは口を尖らせながら、えーとか、ちぇーとか言っていた。それがまるで小さな子供がする仕草に余りに酷似していたからつい笑ってしまった。
「何ー?レナ?何か面白い事でもあったのー?」
「ううん。なんでもないよ。ただ魅ぃちゃんかぁいいなぁって思って。」
「ちぇー。そうやっておじさんをバカにしてー。そんな悪い子には園崎直伝!くすぐり攻撃~」
そうやってじゃれあっている間にお湯が沸いた。
「じゃあ魅ぃちゃん。お湯が沸いたみたいだから私は紅茶とお菓子準備するよ。」
焼き上がったお菓子を味見。うん。大丈夫。
紅茶も淹れたし、後は食べるだけ。
「魅ぃちゃん。食べよ。今回はちょっと甘さ控えめにしてみたんだけど、どうかな?」
「うん!確かにいつものよか甘さは控えめだけど、それの効果も相まってか余計にこの紅茶にあうねぇ~。最高!最高!」
「喜んでもらえてうれしいな。おかわりもあるからたくさん食べてね。」
魅ぃちゃんは本当に美味しそうに食べてくれてる。そんな魅ぃちゃんを見てると何だか私まで嬉しくなるような気がした。
「あちち。レナ~?ちょっとおじさん舌火傷したみたい。水もらえるかな?」
「もう。魅ぃちゃん。そんなにがっつかなくても食べ物は逃げて行かないよ?」
水の入ったコップを持って魅ぃちゃんに渡そうとした時不意に何かにつまづいた。
そのまま水は魅ぃちゃんへ
「ごっごめんっ…魅ぃちゃん大丈夫!?」
へくしっと小さなくしゃみが一つ。
悪い事をしてしまった。早く着替えさせないと魅ぃちゃんが風邪をひいてしまう。
「魅ぃちゃん。服脱いでもらえるかな。」
げようとする魅ぃちゃんの体を捕まえる。
「えっ?なに?なに?何!?何すんの!?いや、マジで大丈夫だかんね!?脱がせなくていいからね!?」
「魅ぃちゃん。そんなずぶ濡れでいつまでもいたら風邪ひいちゃう。それに体も冷えてる。うちのお風呂貸してあげる。その間に私が服乾かしておくから。」
それでもなお嫌がる魅ぃちゃんを見て私は決心した。
―――強制的に脱がせる。

有無を言わさずにシャツのボタンを外していく。
一つ、二つ、みっ…手が捕まれた。魅ぃちゃんが今にも泣き出しそうな顔でこっちを見てる。
胸元を片手で抑え目を潤ませる魅ぃちゃんはひどく扇情的だと思った。
魅ぃちゃんから目をそらし作業を続けていく。
この時には抵抗はなくなっていた。魅ぃちゃんは顔を真っ赤にして俯いていた。
ボタンを全て外し終わりシャツを脱がせようとした時にもの凄い抵抗を受けた。
「レナっ…背中は…背中は見ないでっ…」
消えてしまいそうな小さな声。
「知ってると思うけど私の背中には刺青あるんだ。………刺青ある人なんか嫌でしょ?それにこの刺青は園崎次期頭首の証。レナには次期頭首の私じゃなくて部長として、親友としての私を見て欲しいんだ…」
ポツリポツリと呟くようにして言葉を紡いでいく。そんな魅ぃちゃんは今にも壊れてしまいそうで、何とかして守ってあげたくなった。
「大丈夫。刺青があったって何があったって魅ぃちゃんは私の親友。だから大丈夫……私を信じて。」
半泣きだった魅ぃちゃんは今はもう完全に泣き出していて。そんな彼女を私は強く抱き締めた。頭を撫でてあげると、嬉しいような恥ずかしいようなそんな顔で魅ぃちゃんは笑ってくれた。

ホックを外し、シャツを脱がして表れた傷一つない綺麗な肌。その背中には大きな鬼の刺青が刻まれていて、だけどそれすら美しいと感じてしまう。
「レナ…?驚いたでしょ。だから、見ない方がいいって―――」
魅ぃちゃんの声を遮るようにしてその上に声を重ねる。
「魅ぃちゃんの肌とっても綺麗だなーって思って。真っ白で傷一つなくて、羨ましいくらいだよ。」
ね?と小首を傾げながら魅ぃちゃんに笑いかけると顔を真っ赤にしたままそっぽを向いてしまった。
「レナはさ、私なんかよりもずっと女の子っぽいし、可愛いし、優しいし、私は、ガサツだし、女の子っぽくないし、それにいろいろっ……」
両手で頬を掴みこちらを向かせる。
「魅ぃちゃん。魅ぃちゃんがほんとは誰よりも女の子らしいこと、私が知ってる。圭一君は気付いてないと思うけど、私は知ってる。だから…そんな悲しい顔しないで。」
圭一君が知らなくても私が知ってる。圭一君が分からなくても私が分かってる。だから大丈夫。私の気持ちが魅ぃちゃんに伝わらなくたって、気付いて貰えなくても私は魅ぃちゃんの親友として傍にいられるだけで充分だから。
「ホラ、魅ぃちゃん。涙拭いて。泣いてばっかいると顔がいつも泣きべそかいてるような顔になっちゃうよ?それにさっきお風呂沸いたみたいだから、ゆっくりあったまって来てね。」
魅ぃちゃんは目元をグシグシと拭って「ありがと」と言ってから脱衣場にパタパタとかけていった。

魅ぃちゃんは私の親友。転校してきたばかりで右も左も分からなかった私に初めて声をかけてくれた人。
魅ぃちゃんは私を太陽みたいに照らしてくれた人だから私は魅ぃちゃんを傷つけるあらゆるものから彼女を助けてあげたい。
「魅ぃちゃん~?お湯加減はどう?」
「大丈夫!大丈夫。いいお湯だよ。おじさんの日頃の疲れもバッチリとれちゃうねぇー。………あのさレナ。さっきシャワー使おうとしたらお湯が出ないんだけど、ちょっと見てくれるかな?」
「うん。ちょっと待ってて。すぐ見るから」
調子を見ようとしてしゃがみこんだ瞬間何故か蛇口をひねっていないのに上から水が降ってきた。
「わっ!魅ぃちゃん、冷たいよ。それにわざと蛇口捻るなんてすっごく意地悪なんだよ。だよ」
「えへへーさっきのお返しだもんねー。」
風呂場に魅ぃちゃんのやたら楽しそうな声色が響く。少しイラっとしたが子供みたいに感情を表にする魅ぃちゃんを見てると怒る気力も失せた。「もう。魅ぃちゃんのせいでずぶ濡れだから私着替えてくるね。」
そう言い残し、風呂場を出ていこうとすると腕を捕まれた。
「あの…さ、レナも…お風呂入って体あっためた方がいいんじゃないかな…?せっかくお風呂沸いてるんだしさ。」
どうしようかと決めかねて思案していると
「レナも一緒にお風呂入ろうよ…?」
背後からの誘惑に負けた私はお風呂に一緒に入ることにした。

といっても本来私の家のお風呂は二人用ではないために二人で入るとかなり狭い。
必然的に私と魅ぃちゃんの距離はかなり近かった。
この近さと異様なシチュエーションのせいだろうか、魅ぃちゃんで少し遊んでみたいと心に魔がさした。
魅ぃちゃんの髪をくるくると弄びながらどんな事をしてあげようかと考える。
考えてもなかなか思いつかなかったので魅ぃちゃんの反応を見ながら決めていけばいいやと思った。
背後からスーッと魅ぃちゃんに近づき、さりげなく腰に手を回し顎を魅ぃちゃんの肩に乗せる。
「魅ぃちゃーん。お風呂きもちーねー。私いつも一人で入ってるから、こうやって二人で入るのって新鮮で何だか楽しいな。」
言いながら腰に回した手を下にずらす。
「あっ、ははは、そっそうだよね!レナは一人っ子だもんね!私は詩音がいるから、よく昔は一緒に入ってたりしてたかな~!」
魅ぃちゃんは私から逃れようと頑張ってる。心なしか声も震えてる。逃げようとしたって元々大した大きさもないお風呂だから逃げ場なんかないのに。
浴槽の縁に手をかけ中から出ようとする魅ぃちゃんの手を掴み強引に湯船に戻す。
「魅ぃちゃんはレナとお風呂嫌なのかな?」
「えっ!?ちっちがうよ!ただレナとお風呂なんて初めてだし…その、なんか頭がぽーっとしてきて…」
あぁもう。魅ぃちゃんってほんとにかわいいな。詩ぃちゃんが魅ぃちゃんで遊ぶ気持ち分かるかも。でも私は詩ぃちゃんみたいにえげつない遊びしないんだよ。
あくまでも合意の上で……ね。

いきなり過激な事しちゃうと魅ぃちゃんが逃げ出しちゃうかもしれないから最初は軽めに留めておこう。
「魅ぃちゃん。のぼせちゃった?ちょっと湯船から出た方がいいかもね。あっそうだ。私が背中流してあげるよ。」
「いっいいよ!体洗う必要ないし。」
「ねぇ魅ぃちゃん。シャワーの水私にかけたの誰だっけ…?」
私がそういうと魅ぃちゃんは、うぅっと小さくうめいて「分かった」と言った。
ボディソープを手に取りそのまま魅ぃちゃんの背中にすり付ける。
「ひゃっ。な、なに?」
「なに?って…背中洗ってるんだよ。竜宮家ではこうやるのが常識なんだよ。」
「えぇ?嘘だぁ。せめて寝言は寝てから言ってよぉ~。」
「私はいつでも本気だよ。魅ぃちゃんにはぜーったい嘘なんかつかないんだから」
そのままスポンジで背中を洗う要領で両手を魅ぃちゃんの背中の上で上下させる。魅ぃちゃんの背中はスベスベでとても気持ちが良い。
「んー。背中はもう充分だね。じゃあ次、前いこっか。魅ぃちゃん、前向いて」
「まっまえっ!?背中だけって言ったじゃん!前なんか恥ずかしくて無理だよぉ…」
恥ずかしいのは魅ぃちゃんだけで、レナは全然恥ずかしくないんだよーと言い訳にならない屁理屈でやり込め強引に前を向かせる。
「はい。魅ぃちゃんスポンジ。これで体洗ってるところ私に見せてね?」
私に洗われるよりマシだと思ったのかちょっと安心したような顔でスポンジを私の手から受けとる魅ぃちゃん。――――魅ぃちゃん。スポンジ使うって事は今まで両手で隠してた部分私に見せるって事なんだよ。それに今洗わなくても後でしっかり洗ってあげるつもりだし。
じっと魅ぃちゃんが体を洗う様子を食い入るように見つめる。
「れっレナぁ…おじさんそんなに見つめられながらだとちゃんと洗えないんだけどなぁ…」
にこりと笑みを作り、続けてと促す。しばらく眺めていた後、魅ぃちゃんが終わったよと呟く。
「魅ぃちゃん。そこは洗わないの?」
両足の間を指差す。もちろん、控えめにそこを洗う仕草もしっかり見ていた。これは私のあえての意地悪。
「あ、洗ったよ。レナだって見てたじゃん。」
そうだっけととぼけながら、魅ぃちゃんのそこに指を滑りこませる。
「あれ?魅ぃちゃん。ここ何だか凄くヌルヌルしてるよ。ちゃんと洗ったのにおっかしいねぇ?」
魅ぃちゃんは無言で俯きながら私の指がこれ以上進入するのを両足を固く閉じて拒む。
「やっぱり洗えてなかったんだねー。嘘はよくないよ。そんな嘘つきの魅ぃちゃんにはお仕置きが必要かな?」
嘘なんかついてないと涙声で否定する魅ぃちゃんの唇をキスで塞ぐ。そのまま舌を強引に中に入れ、魅ぃちゃんの舌と絡める。
唇を離すと魅ぃちゃんの顔は今まで以上に真っ赤だった。ちょっと呼吸も荒い。
「れっレナ、やだよっ…こんな事…。何でこんな事するの…?」
それは魅ぃちゃんがあんまりにもかわいいからだよ。と言ってから勢いをつけて床にそのまま押し倒した。
「えっ!?えぇ?やだよっレナ!やだってば!」
必死で暴れる魅ぃちゃんを抑えつけて、そのまま耳を甘噛みすると魅ぃちゃんはくすぐったそうに体を捩る。
気持ちいい?と軽く問いかけると少し間を置いた後小さく頷いた。
軽めのキスをしながら手は徐々に下へ。途中なんだか硬いものにぶつかり位置からそれが魅ぃちゃんのアレだと分かった。
ぐりぐりと押し潰したり、弾いたりして遊んでいると時折魅ぃちゃんの押し殺したような声が聞こえてくる。
「魅ぃちゃん。声我慢しなくていいよ。」
「あ…でもっ、やっぱり…あのっ、恥ずかしいから…出せないよ…」
聞きたいから声出して、と胸の突起を一際激しく弄ぶと甘い声と共に魅ぃちゃんの体がびくりと痙攣する。
「レナぁっ…!もう…やめっ、やめてよっ、お願いだからっ…」
「嘘だよ。魅ぃちゃん。だって魅ぃちゃんすっごく気持ち良さそうだもん。証拠にほら…こんなに溢れてきちゃってるよ。」
魅ぃちゃんの秘部から愛液を指先で掬いそのままペロリと舐める
「そんなの…汚いから舐めちゃダメだってば…」
汚くなんかないよ。と言いながら魅ぃちゃんの秘部に吸い付くようにして舌を這わせる。じゅるじゅるとわざと音をたてると魅ぃちゃんは断続的に小さな嬌声をあげながら私から逃れようとした。
「ふぁっ…んっ、レナ、レナ…そんな所なめちゃっ…だめ…だって…………んぅっ」
びくっと魅ぃちゃんの体が痙攣する。
もう限界が近いみたいだった。だけどこのままイかせるのも面白味にかけるなと思ったので、またもや少し意地悪をしてあげようと、おもむろに魅ぃちゃんから離れ湯船に戻る。
魅ぃちゃんがそんなに嫌がるならレナは大人しくしてるよーと心にも無いことを言いながら魅ぃちゃんがしびれをきらすのを待つことにした。
しばらくすると魅ぃちゃんはチラチラと視線を送ってきたり、体が疼くのか時々身を捩らせたりしている。
もうそろそろか。のぼせたみたいだからもう出るね?と扉に手をかけると魅ぃちゃんが真っ赤な顔でこちらを見ていた。どうしたの?と声をかけると下をみたままモジモジしている。
「言ってくれなきゃ分からないよ。」そう言い残し、扉に再度手をかけると、小さな声で「だ----ら、-----レナに-----を-----して欲しい」と言うのが聞こえた。
聞こえなかったので再度言ってくれるよう頼むと小さいけどさっきよりハッキリした声で「レナにイかせて欲しい」と聞こえた。
よく出来ましたと、言うと同時に入り口付近を軽くかき回した後に一気に中に指を入れた。グチャグチャといやらしい音をたてながら指を増やしていくと、抑えきれなくなった魅ぃちゃんの喘ぎ声がひときわ聞こえる。
指で奥まで突いてあげると元から狭い魅ぃちゃんの中がぎゅうっと収縮し私の指を抑えつける。
「レナっレナ…!もっ、もう限界っ…お願いっ、お願いだから、もぅ我慢できないよ…」
魅ぃちゃんの一番敏感な部分を刺激すると魅ぃちゃんは背中を大きく反らせて達した。ふと指先に温かい感触。見ると魅ぃちゃんの秘部からは黄金の水が勢いよく出ていた。
しゃあぁぁという音だけが響く。排泄を見られたのが余程ショックだったのか魅ぃちゃんは嗚咽をもらしながらだだ「ごめんなさい。ごめんなさい」と謝るばかりだった。
大丈夫だよ。と体を抱き締めながら魅ぃちゃんの体を洗って綺麗にする。
魅ぃちゃんの泣き顔を見ていると少しやりすぎてしまった事に対して罪悪感が募ってきた。

後始末をした後背後から魅ぃちゃんを抱き抱えるような形で湯船に浸かっていると、魅ぃちゃんが指を私の手に絡めてきた。
「魅ぃちゃん?どうしたの?」
「レナ、私の事嫌いになったでしょ…?こんな歳になってお漏らしする子なんて嫌だよね?」
「ううん。そんなことないよ。それに私もちょっとやりすぎちゃったしね…。」
ごめんね。と言いながら魅ぃちゃんの背中に頭をコツンとぶつける。
しばらくそのままでいるといつの間にかこっちを向いていたのだろうか、魅ぃちゃんがモジモジしながら私の顔を見ていた。
「ん…。じゃあさ、今日の事は私たちだけの秘密って事にしようよ。他の誰も知らないレナと私の秘密。」
そうだね。と言った後しばらく笑いあい私たちは風呂場を後にした。

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最終更新:2008年05月08日 23:11