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「な、レナ。次の祭日開いてるか? 」
帰り支度をしていた私にいきなり空気読めない2号こと、圭一くんが話を掛けていた。
「……えと、何かな圭一くん? 」
正直、男の子と話すのは面倒くさいのだが一応は友達として通っている。ここは話を聞いてやる。つんと無視するわけにもいかない。
「あのさ、映画見に行かないか。一緒に」
どうやらデートのお誘いのようだった。無論私はそれを断る。大事な沙都子ちゃんのお勉強と体を見なくてはならないし、何よりなんで圭一くんなんかと遊びに行かなくちゃいけないのだ?
どうせ遊び終わった後は私とセックスを求めてくるのだろう。男子ってそんな生き物だ。下半身が全ての厭らしい獣だ。気持ち悪い。
そんなに寝たけりゃ魅ぃちゃんを誘えばいいのに。あの子は圭一くんに惚れているようだし、純情で押しには弱そうな感じだし。
魅ぃちゃんがもっと年下だったらきっと私は魅ぃちゃんを手篭めにしてた。もったいないなあ。しかも魅ぃちゃんは双子の姉。生まれがもう少し遅かったら、双子幼女の姉妹丼を私はきっと企てていただろう。なんだかんだ言って魅ぃちゃんは美人だし、双子の妹のほうも気は強いが私と同じくらい可愛いしね。今度あの二人の幼い頃の写真を借りようか。
新しいおかずにはなってくれるかもしれない。

話題は戻るが最近、圭一くんに悩まされている。毎回のようにデートやらお泊りやらを求めてくる。
しかも結構しつこい。やんわり断ってはいるのだが本人は気にも掛けずに繰り返し誘ってくる。馬鹿な男子だ。私は沙都子ちゃんたちにしか興味ないのに。
「そ、そっか、じゃあまた暇ができたら今度は行こうぜ」
「うん、いつかまた」
そのいつかは二度とくることは無いよ。卑しい圭一くん。身の程を少しはわきまえてくれないかな。すっごく迷惑だし。



その日のHRの終わった後、私は学校に戻っていた。うっかりして忘れ物をしてしまったのだ。放課後にはほとんど誰もいなくなる夕方の分校。急ぎ足で自分の教室に向かった。
「ぁ……はぁはあ……ナ……」
自分の教室から何か妙な声のようなものがかすかに聞こえ、思わず足を止めた。
その気味の悪いような声の正体を確かめようと、ゆっくりと教室に忍んでいった。
「あ、ああ、レナ! レナぁ!! 」
その気味の悪い声は、私の名前を連呼していた。恐る恐る、閉められたドアの窓からそっと中を私は見た。
───! 
それを見た瞬間、一瞬で嫌悪がこみ上げてきた。圭一くんが、あの雄豚が、誰かのリコーダーを舐りながら……ズボンを下ろしていた。
「レナの……臭いが、味が……」
信じたくはなかったがその笛には竜宮という名前が刻印されていた。圭一くんは私のリコーダーをおかずにし、みんながいない放課後を見計らって自慰をしていたのだ。
がくがくと手が震えていくのが分かる。恐ろしさではない……怒りでだ。意識を怒りに染められた私は無意識のうちに教室のドアに手を掛けていた。
「ぁ、なっ! れ、レナっ!? 」
冷めた目で無様な豚の狼狽を見据える。圭一くんは右手を硬直させたまま佇んでいた。汚い汚い肉の塊を勃起させながら。
「圭一くん、何をやっているのかな」
「れ、レナ。これ……これは……ああ」
いきなりの訪問に驚いてしまったのか、まるで口が動いていない。
「とりあえず、説明してもらえるかな」
ゆっくりと圭一くんに近づき、声の抑揚を出さずに言った。
「ち、違うんだ……レナ……全然……あの……」
「説明」
圭一くんの目の前にあった椅子に腰を掛け、その豚が何を説明してくれるのかを待った。
「……あのその……レナの笛で……」
片手で股間を隠してるのがとっても無様だ。しかも説明するスピードが遅いし……
ぼそぼそ言ってて声が小さいし。
「オナ……オナニーを、あう!!」
苛苛し過ぎて考えるより先に手が飛んでしまっていた。ひりひりと右の掌が痛い。
ぱんと小気味の良い音が教室に響いた。ちょっといい音だと感じてしまう。
ぞくぞくしたS心が少しずつ湧いてきているのがわかる。
「この変態の恥知らず、しかもその笛誰の? 竜宮って書いてあるけれど」
「はい……ごめんなさい……必ず弁償を……!!」
そばにあった机の脚を蹴り上げる。びくっと圭一くんの体が震える。
「弁償とかじゃないの圭一くん。圭一くんさ、つまり私をおかずにしてたんだよね」
「……」
聞こえないようなのでもう一度けたぐりを入れる。
「何黙ってんの犯罪者。聞こえなかったの? 」
「は、はい……レナをおかずに……してて」
相も変わらずぼそぼそぼそぼそ声が小さい。
「ふーん。ちょっと、手どけて」
圭一くんははっと顔を上げこちらをじっと見てきた。
「手をどけてって言ったの。ていうかあんまりこっちみないでくれる。気持ち悪いから」
圭一くんの気色悪い視線に耐えられずに私は言った。
少しの逡巡の後に圭一くんは股間を隠していた手をどけた。……あんなに罵ったのにも関らず、圭一くんのは天を目指すようにそそり立っていた。Mっぽいからなあ圭一くん。
グロテスクなそれから今にも白濁が発射されそうだった。
「反省の色無しだね」
「あ……あぁレナ……」
びくびく震えているそれを見ながら私は妙案を思いついた。圭一くんに私の恐さを教え今後、近寄らせなくする冴えた方法。しかも視覚的にも結構面白いかも。
「いいよ、圭一くん続けて」
「……えっ? 」
「続けてよ」
「続けるって……」
「頭やられたの? オナニー続けるに決まってるでしょ? 」
本当にバカになっちゃたのかと思ったが理解はできているようだ。きっと股間に血が回りすぎて頭の処理が遅れたのだろう。
「さっさとやって。じゃないとみんなにばらしちゃうよ? 」
ふふ、初めはどうなることかと思ったけれど、今日はちょっとだけ面白い余興が見られそう……

ゆっくりとした動作で圭一くんはペニスを右手で上下し始めた。
「へえ、男子ってそんな感じでやってるんだね」
「はあはあ……」
突き刺さる視線が快感に変わっているのか、ペニスをしごく速度が格段に上がっている。
「ねえ圭一くん、恥ずかしくないの? 人前で、クラスメイトの前で自慰してるのに」
「あ、ああ……レナ……」
ちらちらと痛い視線を感じる。申し訳なさそうな視線が私のSっ気を燻らせていく。もっと近くで虐めてやろうか。その方が圭一くんもうれしいだろうから。
「ふふ……」
席を立った私は圭一くんの真横まで移動する。突然の私の行動にびっくりしたようでその右手の動きを止めた。
「レ、レナ? 」
そのまま接近し圭一くんの横から肩を抱いてやる。私の横乳を少しだけ当ててあげる。
「……ねえ圭一くん。自分の手だけでやってて気持ちいい? 本当はさあ……ほら、手を休めないで……レナの手でやって欲しいって思ってるんでしょ? ……違う? 」
 レナの手という言葉が出た瞬間、圭一くんはくぐもった息を吐き出してきた。
「ほら、こうやって……」
「あ、あう! 」
───ふふふ、まだ触ってないのに……
男って本当に変態。私の指をペニスに触れるか触れないかのところにかざしている
だけでこんなにも興奮しているんだもの。
「ほらぁレナのお手手でしごいて欲しいいんでしょ? もう少しで触れちゃうよう? 」
高速でしごかれているペニスのすぐ真横で指でしごく仕草をしてやる。
「あ、ああ、レナの……手が……指がぁ」
「もう少し我慢したら、してあげるから……もうちょっと頑張るんだよ? 」
艶めかしく動く私の指を圭一くんはおかずにしてるようだった。もう尿道口からは多量の我慢汁が垂れている。しゅっしゅっと肉棒を動かす音が教室に響く。
「ほら、もう少し、もう少し」
「レナ……! もう……俺! 」
圭一くんのはもう爆発寸前。もうすぐに臭くて白い液体が飛び出てきちゃうだろう。
馬鹿な圭一くん。もちろん私がそんな汚物をしごく……触れてやるわけが無い。
このまま煽るだけ煽って帰ってやろう。ごめん圭一くん、夕飯の支度しないといけないから帰るね、とか言って。
圭一くんの情けない顔が想像できてとっても愉快だ。
と、思っていた瞬間だった。
「ああっ! もう我慢……! 」
───つまらない男……もう出してしまうのか……っ?!
イってしまうのかと思ったがそうではなかった。圭一くんはペニスの真横にあった私の手を掴むとそのままペニスに添わせた。そして私の手の上からペニスを握り締める。
無理やり手コキを強要させられたのだ。男の力に抗うことができずに私は圭一くんのペニスから手を離すことができなかった。そのまま高速でしごかされてしまう。
「……!?ちょっと、圭一くん!」
「ああ、ごめんレナぁ! ごめんなさい! 」
気持ち悪い肉の感触が私の手のひらを包み込んだ。圭一くんの謝罪が何度も耳に障る。
「あっあっあ!! うああ!! 」
しごかされていた指から脈動が感じられた。尿道口へと位置を変えられた私の掌に圭一くんは全てをぶちまけたのだ。熱い液体のほとばしりが数度に渡って感じられる。
体を震わせて射精の余韻に浸る圭一くんは、だらしなく口を大開きにして荒い呼吸を繰り返していた。
「……きたな……うわぁ……きたない……」
臭くてねばつく白濁が私の掌のほとんどを染めていた。
「ごめん……な……レナ」
こいつ……私の掌で……しかも勝手に、予告も無しに……!!
かっとなった私は汚された左手で思いっきり圭一くんの頬を叩いていた。べちゃりと白濁が飛び付き圭一くんの頬を濡らした。
「この変態のオス豚! ※※※※※!! 」
そのまま、豚の髪の毛を掴み思いつく限りの罵詈を吐いてやった。できるだけ髪を使って手についた精液を取り除く。豚はあうあう言いながら顔を伏せていた。
付き合わなければ良かったという後味の悪さが全身を取り巻いていた。
「良かったね、圭一くん……汚い精液私にかけて満足でしょ? ……この犯罪者……」

気付くと蝉のうるさい鳴き声が教室の中まで届いていた。
「圭一くん、その笛、ちゃんと新しいのに取り替えておいてね。圭一くんの家、金持ちだからなんともないよね」
何も言わずにうつむく圭一くんにさらなる言葉を吐いてやる。
「あとさ、いっつも遊びに誘うのもやめてくれる? 気持ち悪いから本当に」
「あ、ぅああ……」
気の抜けた返事をした圭一くんに最後の言葉を掛けた。
「あとさ、もし私の沙都子ちゃんに手を出したら………………………………………………
………………………………………………………………………………………………………
言わなくてもわかるよね? 」
べたつく左手に悪態をつきながら、私は豚小屋を後にした。



「あーあ……」
まさかこんなところで圭一くんのお遊戯に突き合わされるとは思わなかった。
私は水道の蛇口に手を掛けた。ひねりを効かせると勢い良く水が流れてくる。
汚れた手を水にさらして清めていく。石鹸を手に取り丹念に消毒を行った。まるで全身を犯されたような感じがして体がだるい。汚された体は汚れの無い綺麗な体で清めなくては。
それができる存在は……いた。古手梨花ちゃんだ。三人の幼女のうちの最後の砦。幼女っぽく全く発育していない体はまさに聖なる存在だ。
彼女を抱くことができたら私の受けた辱めは解消されるはず。
「待っててね梨花ちゃん、必ず犯しちゃうから」
泡立つ指先をまじまじと見つめながら、私は再び水流に手をさらした。

続く
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最終更新:2008年03月15日 00:36