2008/01/05(土)投稿


あの日、心の内に秘めていた俺の肉欲が現実になった。きっかけは何気ない日常の一コマからだった。

「……なあ魅音、俺の履き古しのパンツなんか盗んで……一体何をしようとしてたんだよ……」
俺の目の前で顔を紅潮させている魅音に迫った。洗濯かごに入れて置いた俺のパンツを片手に握り締めている姿を見て俺は若干の失望を覚える。
「あ、あの……そのこれは……違うの……」
その大きい瞳を左右に大きく泳がせながら魅音はつぶやくように答えた。
「トイレ借りたときにさ、洗濯かごの中見たらさ……」
「……それで」
「け、圭ちゃんのがあって……その、いいにおいだったからさ……あの、つい……」
しどろもどろの魅音の告白に衝撃が走らずにはいられなかった。こっそり俺のパンツを盗んで、慰み物にしようとしてた訳なのか……
「ごめんなさい!!圭ちゃん……わ、私……魔が差したというか……」
明らかに動揺の激しい魅音を軽蔑の眼差しで見つめる。いつも俺に見せ付けてくる勝気な性分はすっかり影を潜めている。もじもじと体を揺り動かし、涙目で謝罪をし続ける魅音が俺の嗜虐心をくすぐった。俺の底に眠っていた、人様には言えない変態的な欲求がじわじわと体を支配していった。
「……いいぜ魅音。誰だって間違いは起こしちまうからな……このことは誰にも口外しない」
魅音の表情が和らいでいくのを一瞥した後、俺は付け加えた。
「ただし、一つ条件がある」
多分それを伝えたときの俺は口角を醜く釣りあげ、ほくそ笑んでいたはずだ。魅音の表情がみるみると困惑したものとなっていく。
……やっぱりお前っていい顔するよな……魅音。

「……圭ちゃん、これって……」
魅音は目の前に置かれた器具を目を丸くして凝視している。
透明のピストン式のガラス管、グリセリン液の入った茶色の薬瓶、精製水入りのポット、ビニールシート。
まあ驚いてしまうのも無理はない。
「もう勘付いてるかも知れねえが……」
「もしかして、さっき言ってた条件って……」
恐る恐る言葉をつむいだ魅音に対して、胸の高鳴りを抑えながら俺は答えた。
「……ああ、 これからお前のアナルを開発させてもらう……それが条件だ」
アナルという言葉に身体を震わせた魅音は少しの間、蝋人形のように固まっていた。
「……そんな……圭ちゃん、嘘でしょ……?」
「いや、俺は本気だぜ……」
「…………」
急に黙りこくる魅音。俺たちの間を沈黙が支配する。
意を決した俺は沈黙を破った。
「……いいんだぜ魅音……今日の魅音の行為をバラしちまっても。……あいつらどう思うだろうなあ……」
はっと魅音が顔を上げるのがわかる。
「まさか、女が男の下着を盗むなんて前代未聞だよなあ。しかもそれが、わが部の部長、クラスの委員長だもんな……それに……」
「やめてよ!!」
俺の話は途中で折られた。そして魅音は俺から目を逸らしゆっくりと言葉を続けた。
「……わかった。圭ちゃんの……その条件呑むよ……元凶は私にもあるし……」
落ちたのか? これから俺は魅音のアナルを味わうことができる……のか? 
魅音の、仲間に醜態を晒したくはない手前、この尋常でない取引が結びついたのかもしれない。
いや、もしかしたら魅音もアナルプレイに興味を持っていたのかもしれない。今となっては、それを知る術は無い。
まるで覚めない夢を見ているようだった。肉欲にまみれた享楽はこうして俺の手中に転がり込んできたのだ。



「じゃあ、魅音ここに横になってくれ。うん、そうだ。体をこう、横にして……」
俺に言われたとおりに魅音は側臥位に付した。魅音の頬は淡く紅色に上気している。
「圭ちゃん、その……こんなことされるの初めてだから……」
「ああ、俺の言うとおりにしてくれ。そうすれば何も痛い思いをすることなんてないからな」
なるべく魅音を刺激させないように言葉を選んだ。ここまで来て逃がすわけには行かないのだ……
「それじゃあ魅音、下着を脱いでくれ」
俺の言葉に促されて、魅音は自分の両手をその長めのスカートの中に伸ばした。手を差し込んだ形にスカートの生地が膨れ上がり、徐々にそれが足元に向かっていく。
「…………!」
魅音のほっそりとした指に引っかかった薄緑色の下着が顔を出した。しわくちゃになった魅音のパンツと恥らいながら脱衣する姿が俺にの下半身に火をつけていく。
魅音の下着が取り払われた。よって魅音のスカートの中は何もつけていない状態になる。
「よし、じゃあ……」
魅音のスカートに手をかけた。震える指先が魅音の陰部をさらけ出していく。
魅音の吐息が漏れるのを聞く。
──こ、これが魅音の……!
露になった魅音の蕾とその2cmほど上に存在する桃色の裂け目。少しくすんだ色と桃色のそれを俺は脳の中に焼き付けた。
息を呑んで魅音の愛らしい蕾を視姦する。
「圭ちゃん……あまり見ないで……」
「お、あ……ああ、悪い」
恥らう魅音に正気に戻された俺は用意してあったローションを指に塗りこめた。すっと魅音のひだに触れた。心臓が火をくべられた様に激しく脈打つ。
魅音の半身がぴくりと動いた。
「リラックスしろ……魅音」
心の中では平静を保とうとするが、俺のペニスは激しく脈打っていた。魅音の肛口のひだから温かい体温が俺の指先から感じられた。そのまま指をくわえ込ませた。
「……ひあ……圭ちゃん……指が」
俺の人差し指を魅音のくすんだアナルに出し入れする。ぬぷりと腸液とローションが混じり合う音が辺りを支配する。
「……大丈夫だ。よくほぐしておかないと注射口が入らねえからな」
もっともらしい言い訳を立て、魅音のアナルを出来るだけ長く感じようと努めた。
数十秒ほどそうしていたが、これ以上やると魅音を不安がらせてしまう。そう感じた俺はゆっくりと指を引き抜いた。
「ん……」
照り輝く指を見つめる。魅音にバレ無い様に恐る恐るそのにおいを嗅いだ。
───う……あ。こ、これ。
魅音の中のにおいを初めて嗅いだ。形容のできない甘美な香りが俺の鼻腔を突き抜けて言った。
そのにおいに酔いながら、俺はグリセリン水溶液に満たされたガラス管を手に取った。注射口を魅音のぬらぬらした光沢を放つ肛口にゆっくりと差し入れた。静かにシリンダーを加圧する。
「う……ああ……」
恐らく初めて味わう肛口内への異物感に困惑と羞恥が感じられているのだろう。その聞いた事の無い声と湧き上がる魅音への征服感が俺の勃起したペニスを痛いほど押し上げてくる。
「力を抜いて、リラックスしてろ……」
透明のシリンダーを徐々に押し込んでいく。目をつむり必死に異物感に耐えている魅音は眉間に皴を寄せ苦悶の表情を浮かべている。
───ああ、いいぜ魅音。その苦しそうな顔、もっと見せてくれよ……
シリンダーを最後まで押し切った。
───500ミリリットルは初っ端から少し多かったか……
牛乳瓶二本分ぐらいを飲み込んだ魅音のアナルはひくひくと艶めかしく蠢いている。こぼれた薬液が魅音の太ももをつうっと伝っていった。
「……お、終わったの? 圭ちゃん……」
「ああ、これから薬液を充分に行き渡らせるため、少しこのままの姿勢でいてもらうぞ……魅音」
薄桃色をしたほっぺを携えた魅音は、こくりとうなずいた。
「……う……う、んん……」
魅音が声を漏らし始めた。薬液が隅々まで行き渡り、腸内の蠕動運動が著しくなったのだろう。
「圭ちゃん……あの……はぁ、はぁ……苦しい……の」
「もう少し我慢しろ……そうしないと薬液が中に残っちまう」
呼吸が荒くなり始めた魅音はしきりに俺を上目遣いで見つめてきた。
───そんな目で見ないでくれよ……魅音……気が遠く……なっちまうだろ……
整えられた両の眉尻を少しハの字に曲げ排泄欲を必死に耐えている魅音。その荒々しい呼吸音と苦しそうな顔が俺の嗜虐心を締め上げてくるのだ。
「そうだな、あと四十秒……我慢しような……魅音」
「よん……じゅう……」
ボソリとつぶやいた魅音は自らのお腹を両手で摩りながら、そのときを待つ。
「はぁ……はぁ……」
苦しそうに息を吐く魅音がそこに横たわっていた。額にはうっすらと汗の粒が浮かんでいる。
「よん……じゅう経ったよ……」
「よし、じゃあ……」
俺は限界に近い魅音の尻の下にビニールシートを敷いてやる。
「もし……かして、はぁ、んぁ……こ、ここで?」
「そうだぜ、魅音。その様子じゃあ下のトイレまでもちそうにないからな……」
何か言いたげに俺を一瞥した魅音だったが、
「……う……ぅんん!!……ああ……」
魅音の押し殺した声と共にくぐもった腹の音がはっきりと聞き取れた。
「さあ、魅音。もう……我慢しなくてもいいんだぜ」
決壊しそうなくすんだアナルをすぼませながら、魅音は言葉を紡いだ。
「い、いいの……? 出して……いいの?」
ぐっとお腹に手をあてている魅音に最後の言葉をかけてやる。
「いっぱい、出して……いいんだぜ……」
「んんん!あ……っ……あ……」
魅音の肛口がひときわ高く隆起した。
「んん……はぁぁぁ……」
俺の目の前で魅音の奔流が垂れ流されていく。いつも勝気な親友の尻穴から下劣な破裂音と粘度のある水音が響いてきた。俺の耳はその音に犯されていく。恍惚とした笑みを貼り付けた俺が魅音の醜態を見守る。俺の脈打つペニスはまるで怒髪天を貫くかのような勢いでそそり立っていた。



それからというもの、俺は魅音のアナルを徐々に開発していった。初めの頃は指を出し入れするもためらっていた魅音だったが、今ではあらゆるプレイを尻穴でできるようになった。俺の童貞は魅音に捧げた。もちろん魅音は今でも処女のままだ。処女なのにアナルを犯すという世の理を離れた背徳的な行為がさらに俺をエスカレートさせた。罰ゲーム用の衣装を着せて犯したり、浣腸液を仕込んだまま、登下校させたりもした。カメラを使ってハメ撮りしたこともある。顔を苦痛に歪めながら苦しみを忍ぶ魅音の表情を俺は求めるようになったのだ。
しかしだんだんとエスカレートする行為に魅音は涙を浮かべて静止を求めることもあった。そのときは俺に対して行った魅音の所業を暴露してやると脅してやった。
「お前が俺の下着を盗もうとしたこと……あのことをみんなにバラしてもいいんだぜ。お前のハメ撮りの写真付きでなぁ……」
その一言だけで魅音を押し殺しことができた。そのまま涙目の魅音を犯すのも一興だった。
俺の欲望を実現させてくれる魅音をどうして手放すことができようか……魅音の肛口にあったほくろの形やアナルの味を鮮明に思い出すことができるところまで来ているのだ。このまま魅音を貪り続けてアナルでしか感じることのできない女にしてやる……



ふしだらな享楽を貪り続けていたある一日だった。俺の家にとある来訪者が訪れて来る。
「こんにちは、圭ちゃん」
「おう……詩音か。いきなりどうしたんだよ」
魅音の妹である詩音がやってきたのだ。
こいつは魅音の双子の妹の園崎詩音。魅音とは瓜二つの存在ではあるが言葉遣いや性格は全く似ても似つかない。都会暮らしの詩音は少し垢抜けているといってもいいくらいだ。
───詩音を犯したらどうなるんだろうか。
姉とは違い詩音は激しい感情の持ち主だ。その大きな瞳を激情に染めて俺を罵倒してくるのだろうか。激しい言葉に耳を犯されながら詩音のアナルを犯す。そんな妄想が俺の耳の中を廻っていった。
「まあ、あがれよ、詩音」
「ええ、そのつもりです」
普段とは何か様子が違っていた。いつも見せる笑顔がこの詩音にはなかった。一向に表情を崩さない詩音に不信感を募らせながら、俺は部屋に招いた。

「それでなんだよ、用事って」
改めて俺は用件を聞いた。真剣な眼差しで俺を見つめていた詩音は言った。
「単刀直入に言います。これ以上お姉に手を出すのはやめてください」
「……どういうことだ」
「とぼけても無駄です。圭ちゃんがお姉を食い物にしていること……全てお姉から打ち明けられました」
───なるほどな……あいつ話したのか……
詩音によると魅音は全てをさらけ出したらしい。あいつがそこまで、しかも実の妹に打ち明けるとは思っても見なかった。写真まで撮っていたのに。それを包み隠さずに詩音に話したのか? 
あの気の弱い魅音が……?
「……お姉は泣いていました。泣いて私にすがり付いてきて……」
詩音がぐっと俺を睨み付けた。
「あんな悲しそうなお姉……今まで見たこと……なかった……!」
いたたまれなくなった俺は怒りに染まる詩音から目を逸らした。心を落ち着かせて考えを整理する。先ほどから考えていたことだ。
魅音が俺に対して行った所業、その代価として魅音を犯し続けたこと。写真も撮ってある。
そのようなことを他人にしかも実の妹に話すか? あいつは園崎の頭首になる人間だ。それなのにそんなことを暴露したらそれこそ末代までの恥になる。村の信用とやらも失墜するはずだ。
つまりだ。魅音は誰にも話せるはずは無い。だから今、俺の目の前にいる奴は詩音のフリをした魅音だと思っている。詩音のフリをして俺を脅しに来たのだ。
一旦席を立ち、俺は言葉を紡いだ。
「しかし詩音、あいつは俺の下着を盗もうとしたんだぜ……」
そのまま、自分の机の前に立つ。
「それはわかっています。確かにお姉に非はあります。しかし、それに見合うだけの償いは行ってきたでしょう?」
詩音の語りを聞きながら俺は引き出しを引いた。
「だから、これ以上お姉にちょっかいを出すのはやめてください」
俺は机に常駐してあったイチジク型の携帯浣腸器を数個と罰ゲーム用に使っていた銀色に輝く手錠を一組忍ばせた。
「そうか……確かに筋は通ってるよな……詩音」
ポケットにそれらを忍ばせた後に再び詩音に向き合った。
「なあ、詩音。俺がこのまま魅音に手を出し続けたら、どうなると思う?」

「死ぬでしょうね」

間髪いれずに詩音は言い放った。まるで家畜を見るかのような目で俺を見据えている。一時の逡巡のあとに詩音は立ち上がりながら答えた。
「圭ちゃん。私としてもお姉としてもできるだけ穏便に済ませたいと考えています。だからこれ以上の厄介ごとを起こさないで」
そのまま踵を返す詩音。

「……えっ!」
俺は詩音の両足を両腕で抱くように掴んだ。
「なあ、詩音。それ本当に魅音から聞いたのかよ……」
「な、何を……言って」
むちっとした詩音の制服のスカートから突き出た太ももに指を沿わせる。
「あいつ、写真まで取られてたんだぜ。そんな中であいつがお前に打ち明けるわけねえだろ……」
核心を突く。
「お前、魅音だろ……」
「バ、バカな事を言わないでください」
思ったとおりの反応を見せる詩音に対し、俺は実力行使を決意する。
「なら調べさせてもらうぜ……お前の体をな……」
そのまま足を抱いたまま、詩音の重心をずらした。わずかな悲鳴と共に詩音は床に付した。
そのまま、手錠を取り出し後ろ手にはめる。うつ伏せに拘束された詩音を俺は時間をかけて視姦した。
「……圭ちゃん、ふざけているのならやめてください。……後がひどいことになりますよ」
伏しているのにもかかわらず、詩音は眼光鋭く睨みを利かせた。
「いつもより強気じゃあねえか……でもなあ……」
うつ伏せになっている詩音の制服のスカートをぱっとめくる。純白の下着に包まれた張りのある双丘が顔を出した。そのまま下着をめくり上げ肛口を露出させた。
───ほら、言った通りじゃあねえか……
この詩音には魅音と同じ位置にほくろがあった。特徴的な形だったのでよく憶えている。
ほくそ笑んだ俺は空気にさらされている詩音のアナルに口をつけた。
「うぁ!! ……あんた、何をやって……」
───なんだよ魅音……もう慣れっこだろ。このぐらい……それに
「味もあいつと同じ。やっぱりお前、魅音だろ。詩音のフリをしたな……」
やれやれ、こんなことをしてまで俺との仲を切りたかったのか。こいつは。
「お仕置きだな……魅音」
ポケットから携帯用の浣腸器を取り出す。魅音はその容器が何を意味するか気が付いたみたいで、拘束された両手と自由の利く両足を使って抵抗し始めた。
「……手を……離しなさいよ」
「うるせえなあ、お前が初めに突っかかってきたんだろうがよ……っと」
そのまま俺は魅音の両膝の辺りに腰を下ろした。これで動きは封じた。魅音の下着を下ろし、露出した双丘をぐっと外側に押し広げる。見慣れた色と形をした蕾が露になる。俺の唾液によってぬらっとした光沢を引き放っている。
「いくぜ」
そのまま浣腸器を魅音の中に差し込む。指に力を入れて中の溶液を注入していく。
「……や、やめ……く……うあ」
空になった容器を放り投げ新しいものに持ち替える。溶液を注入していくにつれて、魅音はくぐもった艶かしい声を上げた。全てを入れ終わった後に俺は魅音の様子を見る。顔を伺う事は出来ないが腹を手で押さえ、肛口はきゅっときつく結んでいる。今回はえらく効きが良いらしい。
「まあ、普通ならここで出させてやるんだけどな……」
既に息が荒くなり始めていた魅音を見下ろしながら俺はベルトを緩めた。
「はぁ……はぁ、やめ……ろ!」
そそり立ったペニスを魅音のアナルに押し当てた。
「このまま俺のを入れてやるよ……魅音」
ローションをたっぷり垂らした後に俺は一気に中に入れた。
「あう……ぐ!! 痛!うう、ああ……」
「う、おお……今日はやたらと締め付けてくるじゃあねえか……」
いつも魅音のアナルを犯していたが、このときは尋常でないほどの締め付けを感じた。まるで、俺のペニスが喰いちぎられそうなほどであった。もう慣れっこのはずの魅音も歯を食いしばりその苦しみ……いや快楽に耐えているのだ。それもそうだろう。強烈な排泄感と共に挿入されてしまっているのだから。
「動くぜ……魅音」
「くぁ……くっ」
ペニスの先端に魅音の生ぬるい腸液と内容物が感じられた。いつもよりきつい腸壁の蠢きが俺のペニスを襲った。動きに合わせて粘膜が擦れ合う音が部屋に響く。
「うおお、いいぜ……魅音」
俺の下で苦痛に耐えている魅音。その格好は制服に身を包み髪をストレートに下ろしている。まるで詩音だ。
「へへっ、魅音その格好似合ってるじゃねえか。わざわざ俺のために詩音から借りてきてくれたのか?」
返事をしない魅音はただ深く息を吸っているだけだった。
「お前の妹も一度犯してみたかったんだぜ……でも簡単なことだったんだよ。お前がこの格好をしてくれたら良かったんだ……」
腰の動きを加速させる。まるで詩音を犯しているみたいですげえ気持ちいい。
「……やる…………はぁ……ろす……!」
詩音が何かをつぶやいた。腰を振りつつ俺は聞き耳を立てた。
「殺……す……殺して……やる……!」
この期に及んで強がりを見せる魅音だったが、その声はまるで本当に詩音から発せられたものではないかと錯覚した。
「すっげえ、押し返してくるぜ魅音……出そうとしても、出せねえだろ……俺が蓋しちゃってるもんなあ……」
「う……くあ」
くぐもった腹の音が鳴った。魅音にも限界が近づいているのだろう。先ほどの咬みつくような声と間の抜けた腹の音のギャップが俺の射精欲をプッシュした。
「くっ! そろそろ出すぞ、魅音」
そのまま腰を突き立てて魅音の中に全てを注ぎこんだ。射精に合わせて体を振るわせた魅音に俺は声をかけた。
「良かったぜ、魅音……おまえもそろそろ出さねえとな……」
ずっとペニスを引き抜いていく。
「……う、ああ……あ、あ」
長い間魅音に蓋をしていた俺のペニスを引き抜いた。ぽっかりと魅音のアナルは俺のペニスの形にぱっくりと口を開けている。
「さあ、出しちまいな……」
「あ……ああ!!」
魅音の全てがその肛口から噴出していく。水気をはらんだ破裂音が漏れなく付いてきた。白色と透明と茶色の交じり合った色彩が俺の瞳を染めた。もう心地よいと思ってしまう魅音の臭気が俺の鼻腔から脳へと突き抜けていった。



結局、あの後魅音は一切口を利かずに出て行ってしまった。
───やれやれあの後の処理、大変だったんだぜ……
まあそれに見合うだけの対価は十分いただいたのだが。
自分の部屋で射精の余韻に浸っていた俺にまたもや客が訪れた。
「こんにちは、圭一君」
「おう……レナか。どうしたんだよ」
こいつは竜宮レナ。俺と同い年で仲間思いの優しい奴だ。去年この雛見沢に引っ越してきたらしい。
───レナを犯したらどうなるんだろうか
ときおり見せるかぁいいモードとやらに入って、俺のペニスにはぅはぅとよがり狂うのだろうか。
それとも激情に任せて、俺に汚い言葉を吹っかけてくるのだろうか……
「……どうしたの、圭一君?」
「あ、ああ……悪りぃ悪ぃ……」
俺の様子を見てくすりと微笑んだレナは言葉を再開した。
「あのね、これ。今日学校で集まりがあってね……」
レナが小さな新聞紙にタッパーを差し出した。そして学校でおはぎを作っていたことを俺に伝えてきた。
「おお、おすそ分けか。サンキュ。」
「ふふ、魅ぃちゃんたちと一生懸命作ったんだよ」
──────え?
「……魅音もか?」
「そうだよ、圭一君」
 俺の中で黒いもやが渦巻いていく。
───嘘だろ……だって魅音はさっきまで……
「レ、ナ。このおはぎどのくらい前に作ったんだよ」
「え、っと2,30分ぐらい前かな」
───馬鹿な。30分前といえば俺が魅音を犯していたじゃないか。
こみ上げてくる不安が徐々に実を結んでいく。
「あのさ、レナ。本当にそれ魅音と作ったのかよ……」
怪訝な表情を浮かべたレナは答えた。
「どうしちゃったの……確かに魅ぃちゃんと作ったよ。知恵先生と校長先生も一緒だったから、気になるなら後で聞いてみたらいいよ」
俺は確かに魅音を犯していた。でもそのとき魅音は別の場所にいた。じゃあ俺が犯していたのは一体誰なんだよ? まさか本当に詩音だったのか……? 俺の家に来ていたのは。でもきちんと確認していたではないか。あの魅音のほくろの位置、そして味も。
……もしかしたら。どっちとも同じ位置にほくろがあったというのか? 有り得なくは無い。ほくろの位置が似通っている奴なんて大勢いるだろう。それがただ姉妹だっただけで。
……そうだ! 詩音の護身用のスタンガンはどうした? 詩音なら俺であろうと容赦なく使って来たはずだ。でも……詩音はあの時携帯していなかっただけでは? ただ俺に忠告に来ただけだ。武器のようなものは必要なかった……もしくは故障中だったということも考えられる。
つまり俺は魅音か詩音かの明確な区別が付かないまま、ことに及んでしまったのだ。
───本当に俺は詩音を犯してしまったのか……?
がくがくとタッパーを持つ手が震えた。
「どうしたの、圭一君……顔色、悪いよ……」
レナの言葉など耳に入らなかった。ただあの時の詩音との会話が俺の頭の中で反芻されていたから。


───なあ、詩音。俺がこのまま魅音に手を出し続けたら、どうなると思う?───

───死ぬでしょうね───

fin

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最終更新:2008年01月06日 23:35