妻に離婚を要求されたとき、私は目の前が真っ暗になりました。
心底妻を愛していた私にとって、それはまるで半身を削りとられたようなショ
ックでした。
自ら死を選ぼうかとも思いました。それほど私は妻を愛していたのです。
しかし悩み抜いた末に、結局私は自殺を思い止どまりました。一人娘の礼奈が
私についてきてくれると言ったからです。
あれから数年、近頃では私の妻恋しさの一念も薄らいできましたが、それでも
酒に酔ったときだけはもうろうとした頭の中が、過去の思い出でいっぱいにな
ってしまうのです。
そしてあの夜、あの男がやってきて、私は散々に殴りつけられました。
妻に捨てられた悲しみから立ち直るためにすがりついた女までもが、金目当て
に寄ってきただけだったことに気付いて絶望的な気分で倒れ伏し、朦朧とした
頭の中は妻の思い出に占領されていました。
あの男を連れて出ていき、しばらくして帰ってきた礼奈が甲斐甲斐しく私を介
抱してくれました。懸命に謝る私に
「いいよ、お父さんはちゃんと間違いに気付いてくれたもの…」
と明るく慰めてくれるのです。
「お父さんは私にとってたった一人のお父さんなんだから」
「礼奈、ゴメン、ゴメンよ…」

私は思わず礼奈を抱きしめていました。
中学二年になった娘は、最近は驚くほど妻に似てきたのですが、そっくりの笑
顔や声、言葉の一つ一つをきいているうちに、私は一瞬妻が目の前にいるよう
な錯覚にとらわれていました。
「礼子…」
「なにするの、お父さん、お母さんと間違えたりしないで」
冗談としか考えていない礼奈は、私の腕をふりほどこうともしないで、苦笑し
ています。
その瞬間、私ははっと我にかえったのですが、それも一瞬のことで、私は礼奈
をその場に押し倒してしまったのです。
妻と礼奈の顔がオーバーラップしていたことは確かですが、かといって見間違
えるほど、どうかしていたわけではありません。
それが礼奈とわかっていながら私は抱きしめていたわけですが、混乱した頭が、
礼奈を娘としてではなく去った妻に似ている一人の女として、捉えていたので
はなかったからでしょうか。
「お父さん、なにするの!」
危険な気配を感じたのか、礼奈は必死にもがきましたが、逆上した私には理性
は残っていませんでした。上から押さえつけたまま唇を奪って、力まかせに洋
服を引きはがしていたのです。
「やめてっ、お父さん、おねがい…」

哀願する礼奈の声が、逆に私の獣欲を刺激しました。
理性も観念もタブーも消しとんで一匹の野獣と化した私は、たった一枚礼奈の
体に残っていたパンティまで荒々しく引き裂いてしまったのです。
真白な女体が目の前にある。妻が去って数年、孤塁を守ってきた私には強過ぎ
るほどの刺激でした。
痛いほど張りつめて天を突いたモノを、私は礼奈の膣口にあてがいました。
「いやぁ、やめて、お父さん、そ…そんな…ことっ…」
もがく礼奈の肩を引きよせるように、私は腰を突きだしていました。
「うっ…い、いやっ」
痛さに顔をしかめながら、礼奈は、ずり上って逃げようとしましたが、私はか
まわず突き進みました。
尺取虫のように逃げる礼奈を、とうとう壁際まで追いつめて、私は重心をのせ
ました。頭が壁にぶつかっているので、それ以上逃げることはできません。
「…あっ…ううううっーーっ」
奥まで侵入を果たしたとき、礼奈は顔を歪めて悲鳴を上げましたが、その表情
に私は新婚初夜の妻を思いだして余計燃え上がってしまったのです。
「痛い、痛いの…お父さん、おねがい…もうやめて…」
苦痛の坤きを洩らしながら哀願する礼奈の体を、私は執拗に責め苛みました。
礼奈の優美な首筋がのけぞり、身悶えします。
13才の膣壁はあまりにも狭く、抜き差しする私のペニスも痛みましたが、そ
れを遙かに上回る快感が波の様にして突き抜けていきます。
「あっ…あぅっ、お父さん…」
その言葉によって今犯している相手が娘である事を実感してしまい、私のペニ
スは興奮のあまりビクンッと跳ね上がりました。
久しぶりに忘れていたものを取り戻した、そんな快感に浸りながら私は溜まり
に溜まったものを、礼奈の体の奥深くに注ぎこんでいたのです。
「ひ、ひどい……」
太股に鮮血をしたたらせて泣き伏す礼奈の姿を眺めながら、私は茫然としてい
ました。
一瞬の激情から覚めてみると、自分の犯した罪の重さが恐ろしくなります。重
い体を引きずるようにして立ち去る礼奈に声をかける気力もなく、私は一晩中
まんじりともせずにその場に座り込んでいました。
翌日は、さすがに気がひけて顔を合わせづらかったので、朝から出かけて酒を
飲み、酔って帰宅したのです。
礼奈は寝てしまったのか姿をあらわさないので、正直いってほっとした気持ち
でした。二度とあんな過ちを犯してほならないと自分に言い聞かせながら、私
は布団にもぐりこみました。酔いも手伝って、すぐに眠りにおちていったので
す。
夢うつつの中で下半身が変にむずむずしているのに気が付きました。
「……!?…」

私は驚きのあまり声もでませんでした。なんと礼奈が添寝するように私の側に
横たわって、しかもわたしのモノを指で愛撫しているではありませんか。
「お父さんはよほどお母さんを愛してたんだよね。かわいそうなお父さん…」
そういいながら、指を這わせるだけでなく、足さえも絡ませてくるのです。
「礼奈…おまえ」
「いいよ、お父さん…なんにもいわないで。これからはレナがお母さんの代り
をしてあげる…」
礼奈は私の耳元に囁きながら、ぴったりと体を密着させてきました。心臓の鼓
動が感じられるほど間近から、礼奈の肌の匂いが漂ってきます。
「いっ…いや、昨日のことは忘れるんだ礼奈、父娘でこんなことをしては……」
そういいながらも、礼奈の指に包まれた私のモノは意思に逆らって大きくなっ
ていきます。
「お父さん、気にしなくていいんだよ。レナはお父さんが好きなんだし、レナ
をお母さんだと思って愛してくれてもいいの」
胸にすがりつく礼奈がいじらしくて、私は思わず抱きしめていました。
いけない、いけないと思いながらも、手は無意識に礼奈の太股を割っているの
ですから、自分の意思の弱さには我ながら情けなくなります。
泉はシットリと潤っていました.
「れ…礼奈っ…」
欲望に負けた私は昨夜に引きつづいて、またしても礼奈の体に侵入してしまっ
たのです。
「…あうっ…」
礼奈は一瞬顔を歪めて坤きましたが、二度日のことでもあり、私のモノは比較
的抵抗なく奥に到達することができました。それでも動きだせばやはり痛いら
しくて、顔を歪めているのですが、私に気を遣わせまいとして必死に耐えてい
る様子がいじらしくなります。
ほのかな電気スタンドの光りに照らされ、パジャマのはだけた胸元から、淡く
ピンクに染まった肌が見えました。
私はパジャマの前のボタンを外して、膨らみかけの乳房に手を這わせました。
まだ発育途上ではあるものの、充分に女を主張している手応えがあります。
実りかけの果実のような肢体から放たれる甘酸っぱい汗の匂いが私の鼻孔を刺
激しました。礼奈の躯にペニスを突き入れながら、親子として過ごしてきた十
数年が走馬燈のように頭の中を駆け抜けていきます。
まだ中学生の娘と交わるという倒錯的な状況で、私の忍耐力はあっという間に
限界を突破してしまいました。
「出るっ…ああっ、もう出てしまうよ…礼奈」
「あうっ…い、いいよ、中で出して…今日は大丈夫な日だから…あふぅっ…」
切れ切れの声で必死になって答える礼奈の膣に、射精直前のスパートをかけて
いきます。
さらに激しい痛みに襲われた礼奈は、私の背中に手を回してギュウッと抱きし
める事によって、痛みから逃れようとしているようでした。
そして私は、苦痛と怯え、ある種の悦びをたたえた瞳で、ジッと私を見つめて
いる礼奈の体に、こらえきれない激情の塊りを一気に注ぎ込みました。
これでやめよう、もう二度と過ちは繰り返すまいと考えながら、その夜は結局
朝までつながったままでした。
都合四度も礼奈の中に果てたのですが、こんなことは新婚一年日の妻との営み
以来はじめてのことです。
青春が戻ってきたような気持ちでした。ご近所でも若返ったようだと評判で、
恋人でもできて再婚するのではないかと噂されています。
しかし、再婚だなんて冗談ではありません。今の私には礼奈以外の女など目に
入らないのですから。
礼奈は妻の再来です。かつての新婚時代を思いだしながら、私は今、幸せな日
々を送っています。
最初の頃のような罪悪感めいたものはなにもなくなりましたが、それは礼奈も
同じようです。
「レナはね、お母さんの代わりなんだよ」
それが口癖でなんの屈託もないようなので、私も罪の意識を感じないですんで
いるのかもしれません。
父親と娘が夫婦同然の暮らしをしている…。
世間一般の常識から考えたら空恐ろしくなる事実でしょうが、今の私どもには
そんな常識は通用しません。
私にとって今の礼奈は娘であるだけでなく、恋人であり妻なのです。
例え地獄に落ちても悔いはない。そう覚悟すれはこの暮らしも楽しいものです。
「あっ、だ、だめだよ、お父さん、煮物が焦げちゃう…」
甘ったるい声で体をゆする礼奈の腰を抱え込み、台所仕事の最中に立ったまま
侵入するのが帰宅の挨拶です。
獣のような私ども親娘の生活を、理解してくれる人はだれもいないでしょう。
しかし、それでもいいのです。だれに理解されなくとも、私と礼奈は堅い絆で
結ばれているのですから。

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最終更新:2008年01月04日 19:05