「鉄ちゃんさぁ…。最近、元気無い?」
ワシに背を向けてブラジャーを着けながら、律子が呟いた。
煙草を銜えたままでのその動作は酷く緩慢で、気怠げだ。
「んぁ…?何言っとんね、おみゃあ」
温くなった枕元のビールを呷って、ワシは不機嫌に返事した。

最近、律子の様子がおかしい。
ワシとこうしてセックスする時の反応が、変わってきたのだ。
女の事はよく分からないが、ワシも経験は豊富なクチで、女が満足しているか否かが分からないほど青くは無い。
だから、ワシの責めに対して律子がどのように感じているのかが、分かってしまうのだ。…つまり、本当にイッたのかそれとも演技をしているのか、と言うことだ。
最近の律子の反応は、明らかに後者だった。
どんなに突いても、別の場所に挿れても、手マンをしても。鈍い反応しかしてこない。
むしろ、明らかに演技と分かる素振りで、ワシにもっと強い刺激を与えろとせがんでくる。さっきも、イッたばかりのワシのチ○ポをくわえて、早く元に戻れと責め立ててきたのだ。

「…ふぅん。ま、いいけど」
攣れない素振りで律子がワシを一瞥し、ブラジャーのホックに手を回す。
その態度が気に食わなくて、ワシはリナの髪をひっ掴み、無理矢理ベッドに引き倒した。
「やっ、ちょっと…!痛いから止めてよ!!」
律子がワシの手に爪を立てるが、お構いなしだ。ワシは毟り取るようにブラジャーを奪うと、律子の体を組み敷いた。
豊満とは言えないが、やや釣り鐘形の胸が目に飛び込む。腰に突いた星の刺青と相俟って、豆電球の光に反射したそれは、酷く淫らに見えた。
「こんダラズがぁ…。何ね、そん態度は」
「何ぁん?ムカツいてんの、鉄っちゃん」
「……!!ホンマ、こんダラズがぁッ!!」
一発、二発と律子の顔にビンタを喰らわせた。激しい音と共に律子の胸が揺れ、ベッドがギシギシと軋む。
ギロリと律子はワシを睨んだ。力では敵わないことを知っているためか、唇を噛んで、睨み続けている。
嗜虐心をそそる良い反応だ。ワシはチ*ポが硬くなっていくのを感じた。
「そおりやぁぁぁッ!!」
その硬くなったチ*ポを律子のマ*コに付き挿れる。不意を突かれて律子が叫び声を上げるがお構いなしだ。
何度も腰を振って、自分自身がイクためだけに、叩き付ける。ぴちぴちという肉同士がぶつかる音が、酷く耳障りだ。
「あぁんっ♪鉄ちゃん、激しいっ☆」
胸をたぷたぷと揺らして、リナが叫ぶ。
クソっ、クソっ、クソっ、クソッ……!!
何だよ、その声は。まるで自分は気持ち良くないのに、早くイッてほしいとばかりの演技じみた声はよオォッ…!
もう、ワシは出すことしか考えていなかった。オ*ニーと同じ、自分が気持ちよくなるためだけの単純な動作。
「く、くおおおおお。うりゃぁぁぁ…」
しばらくして、精子を吐き出す。女がどういう状況であろうとも、一定の刺激があれば達してしまうことに、ワシは男の空しさを感じていた。
「ああんっ☆鉄ちゃん。イイよォ…」
ニヤリと、醜悪な笑顔を浮かべて、律子が脱力する。まるで自分がイッていないことを告げるように、その声には感情が無かった。
やめろ、こんダラズが…。ワシに、そんな顔を、見せるな…。

「クソっ、ムカつくのぉ…」
数日後、ワシは一人で興宮の商店街を歩いていた。
6月というのにまるで真夏のような日差しだ。アーケードの有線から流れる音楽も耳障りに聞こえる。
吐息のように抜ける高い歌声。危険地帯だったか停戦地帯だったか、最近流行りのバンドだそうだ。
しかし、今のワシにとっては只の騒音にしか聞こえない。とにかく苛立ちを押さえる為に街に出てきたはずなのに、さらに苛立ちが加速する。
腹立ち紛れに、目の前に路上駐車してあったバイクを蹴飛ばす。すると、ドミノ倒しのように隣のバイクもろとも派手な音を立てて倒れた。
「ああんっ!ナンじゃぃ、ワリャァァ!!」
同時に、バイクの側でウンコ座りをしていた学ラン姿の男達が立ちあがった。ツッパリの歌を歌っているなんたら銀蝿みたいな頭の、世間知らずそうなクソガキだ。
「ナンね!何か文句あんのかぃ、オドレらぁああ!!!」
生意気にもメンチを切って来たこのガキどもに、ワシはホンマのメンチというものを教えてやった。
一気に距離を詰めて、腹からの声をぶつける。怒声と言うものに慣れていない素人ならば、至近距離で鳴り響くドラ声にまず間違い無くビビる。
「え、あ、あっ、うぉ…」
この馬鹿どもも例外ではないようだった。当たり前だ。自分よりも弱い奴にしか凄んでいない奴が、恐喝を本職としているワシのメンチに耐え切れるはずはない!
「おおぅ!?何なぁ、ソン目はァ!!ワシに文句があるんかィ、コラァ!!」
「い、いや、そんな、ことは」
「じゃったらぁ、ナンねアン態度は!!オドレらよりもワシは年上けんねぇ、クチの聞き方知らんのかこんダラズどもがァァ!!!」
「ひ、ぃ…。す、すいません!すいません!!」
最初の威勢はどこにいってしまったのだろうか、ガキどもはすっかり震えあがっていた。ふん、もうこっちのものだ。
ワシはガキどもを見定めた。金は・・・持っていそうに無い。
それならばバイクでも売らせてオトシマエを付けさせるか、それとも女友達をワシに献上させるか、はたまた北○鮮産の白い粉でも買わせるか。
あれこれとこのガキどもから搾り取る算段を考えてながら、ワシは周りを見渡した。怒声によって多くの人間がこちらを遠巻きに見ているが、ワシと目が合えば誰もが視線を反らす。良い気分だ。
その中で、ワシと目が合っても反らさない奴が居た。いや、正確には二人。ワシを見て笑っている・・・?
見覚えのある顔だった。当然だ。ワシを見て笑っている人間の一人は、律子だったのだから。
(り、律子ッ!?)
思わず叫びそうになって、ワシは思いとどまる。律子の隣には男の姿が、仲が良さそうに腕を組んで笑っている男の姿があったからだ。
趣味の悪い白色のスーツに原色のワイシャツ、成金趣味のような金縁眼鏡に、指には見るからに高そうな宝石の指輪。
葉巻を吸い、ニヤけた目でこちらを見ているその様は、どこかの勘違いした田舎者が精一杯の自己主張をしているようにも思える。
この、ワシと同じチンピラの臭いのする男には見覚えがあった。
男の苗字は竜宮。女房に捨てられた、雛見沢に住んでいる甲斐性なしの男のはずだった。

律子が計画を持ちかけてきたのは、数ヶ月前のことだった。
「鉄ちゃん、聞いてよ~。アタシね、また新しいカモ見つけちゃった~☆」
丁度前の美人局でせしめた金も底を付きかけていた時だった。スナックに来た客の中に、良いカモを見つけた律子は、とても上機嫌にその男の事を話していた。
興宮に在る小さな服飾会社の二次会だったらしい。辛気臭い数人の男達が店にやってきた時に律子が接待した男が、その竜宮だった。
女に免疫が無いのか、竜宮は終始丁寧に女の子に接していたらしい。そういった男の心得方を十分に知っている律子は上手く振る舞い、わずかな時間で打ち解ける事が出来たそうだ。
その男はかなり酔っていて自分から身の上話を振って来たそうだった。
女房に男を作られて捨てられた事、娘と二人で逃げ帰るように故郷へ帰ってきた事、友人のツテで服飾会社に再就職した事…。
中でも、「秘密だよ」と言って律子に打ち明けた話が、金になる話だった。
何でも、離婚の手切れ金として女房からかなりの額を貰っており、今は娘の進学資金等のために貯め込んでいるとのことらしい。
「それがねぇ、本当に結構な額なんだってぇ~♪」
金の話になると、嫌になるくらい律子の顔は醜く歪む。だが、それはワシも同じ事だった。
「ね~ぇ、鉄ちゃん。良いでしょ?」
美人局をするには、女が獲物とネンゴロになる事が必要だ。つまり、律子が他の男に抱かれるという事を意味する。
まぁ、自分の女が他の男に抱かれて良い気分をする奴は居ないが、ワシも夢見る童貞少年からは想像も付かないくらい汚れている。だから二つ返事でOKを出した。
「も~ぅ、少しは悩んでよ。何ともないのぉ?」
「馬ぁ鹿、ワシ以外で律子を満足することの出来る奴なんておらんからよぉ…」

律子はこちらも驚くくらいに貪欲である。並の男ならその「おねだり」に耐え切れず、律子を満足させてやることなど出来ない相談だった。
だが、目の前の竜宮と腕を組んでいる律子を見ると、まるで恋人同士が寄りそっているように見える。ワシにも見せたことのない、その、言葉に出来ない色気を隣の竜宮に振りまいているようで…。
「!!」
呆然と律子を見ていたワシは、そこで信じられない光景を見た。
律子が竜宮の唇に顔を近づけて、…キスをしたのだ。
キスをされた竜宮も竜宮で、恥ずかしがる事無く律子の頭に手を回し、ディープ・キスを楽しむ。まるで、このワシに見せ付けるかのようにッ…!!
「お、オンドりゃあぁぁぁ!!」
ワシは叫んだ。「ひっ!」とガキどもが悲鳴を上げて竦むが、お前等にじゃない。あそこにいる二人にだ。
「おお、こわ」
声は聞こえないが、キスを終えてこちらを見ていた律子で口元がそう言っていた。同時に、隣の竜宮が律子の肩を抱き、ワシに背を向けてその場から足を踏み出していった。
「ま、待てぇ、ダラズがァァァ!!」
ガキどものことも忘れ、ワシは二人を追いかけるために後を追った。余程血走った目をしているのだろうか、まるで十戒のように人ごみがさっと二つに分かれる。
二人はすぐ脇の路地に入っていった。確かそのまま抜けるとセブンスマート近くの県道に抜ける道だ。
走って路地へ入ると、二人の背中が少しずつ近づく。歓楽街の路地には人気が無く、こいつらを問い詰めるのにはもってこいの場所だった。
美人局で獲物と恋人ごっこをする事は分かる。しかし、さっきのリナの態度は何だ…!
湧き上がる怒りにまかせ、ワシは何度も路地のわき道に入る二人を追いかけた。あと数歩で手が届く距離にまで追い詰めた気がする。
その時、不意に竜宮がワシへと振り向いた。
(笑っている!?)
嫌な予感がワシの脳裏を掠めた。瞬間、鈍くて強い衝撃が、ワシの頭を襲った。
視界が暗転し、急速に意識が失われる。まるで鉈で峰打ちされたように、頭が割れるような痛み。

「あは、あはははは。鉄平さん、お~持ちかえりぃ~☆」

律子とは別の女の、奇妙なほどに明るい声が聞こえた。
声の主は誰なのだろうか、考える前にワシの意識は、途切れた。


「んっ…。あふぅ…」

頭が痛い。
まるでガキの頃にかかった熱で寝こんだ時のように、痛い。

「はぁ、はぁ、ああ、あああっ…」

苦し気な声。やめてくれ、こちらまで苦しくなる。

「ひゃっ、ひっ、は、はぁぁぁぁぁっ」

くそ、やめてくれ。いや止めろ、止めろと言っているだろう…!!

「だ、ダメっ、い、イッちゃううぅぅぅん!!」

一際大きな叫びに、ワシは目を覚ました。
同時に、手足に鈍い衝撃を覚える。
「な、なんねぇっ、こりゃぁ!!」
ワシの手足、そして腰に自由は無かった。荒縄で縛られて、ベッドの縁らしきものに縛り付けられていたためだ。
そして、ワシの全身は何も来ていない状態で、文字通りすっ裸となっていた。肉厚なワシの胸板の、腕の肌色が見える。
「く、クソっ!こ、こりゃあ、一体!?」
自分を襲った突然の事に、ワシは叫んだ。全身を動かすが、きつく縛られているためかベッドが軋む程度にしか動かない。
「よぉ、お目覚めかい…?」
誰かがワシに声を掛けてきた。しかし、縛られたワシからは木造の天井と蛍光灯の豆電球しか見えない。
「おい…」
声の主が何事かを指示するのと同時に、ワシの髪が乱暴に掴まれ、首の下に太い枕らしきものが差しこまれた。自慢のパンチパーマが抜ける感触と同時に、頭への鈍痛が戻ってくる。
「なッ!!」
痛みに閉じていた目を開けた瞬間、ワシの目に信じがたい光景が写った。
目の前には肌色の塊があった。重なるように引っ付き、奇妙な前後運動を繰り返している。良く見ると、その塊は二つの同じような物体が重なりあい、そこから肉のぶつかり合う音が聞こえていた。
時折、悲鳴のような声が漏れる。まるで、それは。
「以外に遅かったな、先にイッてたぜ」
塊がワシに声を掛けた。間違い無い、こいつは竜宮だ。では、もう一方は…。
「ほら、お前も挨拶してやれよ」
「はう、あ、ふぁ、ひい…」
繋がっていた部分を外して、竜宮がそれを、いやそいつの体制を入れ替える。
「律子っ!!」
濁った目をワシに向けたモノの正体は、律子だった。何も着けていない状態で、胸が、細い腰が、星の刺青が、丸見えになる。
「あ、鉄ちゃん、お久しぶ、りいぃぃぃっっ!!」
呂律の回らない声を出していた律子が、突然叫ぶ。それほど太いとは言えないが、黒光りする竜宮のチ○ポが、律子のマ○コを一気に突いたのだった。
「はふ、あぅぅ、パパぁ、酷いぃ…」
「挨拶が長ぇよ、そら、お仕置きだ」
見せ付けるように、竜宮が腰を振る。後ろから律子を抱きかかえる、いわゆる背面座位の形になっているため、繋がっている部分が丸見えになっていた。
「聞いたぜ。てめぇ、リナと組んで俺をハメようとしたんだってなぁ」
上下運動を繰り返しながら、竜宮がワシに向かって話す。話しながらも指は律子の胸を鷲掴みにし、もう片方は内腿の部分をリズミカルに触っていた。
「美人局かぁ、テメェ上等抜かしてくれるじゃねぇか。なぁ、リナぁ」
「ふぁ、ふぁぃ、パパァ…」
「リナのマ○コで俺をハメるってか、ハハハ、確かにリナのマ○コにゃ、ハメられてるなぁ、気持ちイイからなぁっ!!」
「ひゃうああぁッ!!ダメぇ、クリちゃんいじっちゃダメええッ!!」
「残念だったな、テメェ。リナはテメェのチ○ポよりも、俺の方がイイってよ!ヒャハハハッ!!」
「う、うんっ、パパの、パパのチ○ポの方が大っきくて、太くて、ひもちイイのォォッ!!」
「あぁ~。痒い、テメエのそのド外道な企みを考えると、首が痒くなるぜ…」
時折、竜宮は律子から指を離すと、首筋をボリボリと掻いていた。
掻くというよりも、爪で掻き毟ると言った方が正しいか。首筋の皮が破れて赤い血が滴り落ちている。
「リナもダメな奴だなぁ…。こんな奴の言い成りになっちまって」
「ご、ごめんなふぁぃ、だって、パパのこと知らなかったから、ひゃぅぅっ!!」
「だから教えてやってるんだよ、俺のことを、リナの身体中隅から隅までなぁっ!」
「あはああぁぁっ!!そんなに、奥にぃ…!」
「見てるか、テメェ。リナはもう俺のモンなんだよ。そら、リナ。お前からも言ってやれ」
「は、はい、パパァ。り、リナはぁ、ぱ、パパのものです…」
律子から告げられる残酷な言葉。自分が竜宮のモノであると何の澱みもなく告げたその目に、ワシの姿は写っていなかった。
「違うなぁ、リナ。こうだろ?『はしたないリナは、パパのオマ○コ奴隷です』だろ?」
「ひぁ、はぁ、ふぁ、ふぁぃ。はひたなひ、リナはぁ、パパのオマ○コどれひです…」
「良く言えたなぁ、リナ。こいつはご褒美だッ!!」
「ひっ、ひはぁぁッ!!う、うれひぃっ!パパのオチ○ポが、いっぱいぃぃっ!!」
「オラオラ、そろそろイクぞ、全部ぶち込んでやるから受け止めろォッッッ!!」
「ふうあああっっっ!!パパのが、パパのがリナのオマ○コの中にぃぃぃッッッ!!」
一際大きいピストン運動の後で、律子の身体が痙攣し、果てた。しばらくして繋がった部分から大量の精子が零れる。
律子が、汚されてしまった。当の昔に失ったはずの感情が何故か甦り、ワシは無言のまま涙を流した。

「はぅぅ~。パパぁ、リナさんだけ、ズルいよぉ…」
その時、ワシの頭の上で声がした。
見ると、律子達と同じく裸の少女が、物欲しげな目で二人の様子を見ていた。
「おお、ごめんな、礼奈。ほら、おいで。」
脱力した律子からチ○ポを引き抜いて横たえ、竜宮が手招きをする。赤茶色の髪をした少女は嬉しそうに駆け寄り、胡座をかいたその足の上に、ちょこんと座った。
「まずは、綺麗にしてくれないかな?」
「はぅ~パパのオットセイ☆くん。頂きぃ~」
礼奈と呼ばれた少女は、あっという間に竜宮のチ○ポを口に咥えた。慣れているとしか思えない手付き、舌使いで、見ているだけでそそり立つようなテクニックをしている。
「随分、上手くなったな。最初の頃とは、段違いだぞ…」
「んっ…。らって、リナひゃんが、おひえて、ぐっ…。くれたもん…」
「おやおや、俺が知らない間に、リナとも仲良くやっているようだな~。お父さん嬉しいぞ」
な、なんじゃあ、そりゃぁ…?お父さんだって…?
ワシはこいつらの言動に目眩を覚えた。こいつらの言っていることが本当なら、こいつらのやっていることは!!
「最初は嫌がっていたもんなぁ、『お父さん、嫌だよッ!!こんなお父さんなんて嘘だッ!!』なんてなぁ…」
「うん、らってレナはお父さんの娘だし、間違っへるほ、思っへはから…」
「でも、やってみたら気持ちよかったろ?この気持ちよさに比べたら、モラルなんて薄っぺらいモンだからな」
「そうだね…。段々とひもち良くなって。ん…。今じゃお父さんと繋がってひなひと、嫌だよ…」
「俺もだ。どら、もうイイぞ礼奈。そこで横になりなさい」
「はぅ…。お父さんのオットセイ☆くん。おっきくなってる…」
十分に硬さを取り戻した竜宮のチ○ポを、礼奈と呼ばれた少女は名残惜しそうに口から離す。後を引く唾液と精液の雫が、妙にエロティックだ。

礼奈は竜宮の言いつけどおりに床に身を横たえる。律子好みの高級な南国柄の絨毯の上だ。
年にしては育っている胸が仰向けになった瞬間に揺れる。髪の毛が床へと下がり、首筋が顕わになった。
竜宮と同じように、血で真っ赤に塗れている。こいつも痒いのだろうか、しきりに首筋に手をやっていた。
「おっ、もう十分に濡れているな。これなら挿れても大丈夫だな…」
「はぅ~。お父さん、指なんかじゃ、ダメだよ…」
「わかっているさ、礼奈。そらあっ!」
「はっ、はううぅぅ~ッ!!」
一気に竜宮が礼奈に腰を突き出した。ビクンと礼奈の体が跳ね、高い叫び声が聞こえる。
「はぅ、はぅっ、お父さんッ!うあぁぁ…。大きいよお…ッ!!」
「くぅっ、いい反応だッ。どんどん、イクぞぉ!」
竜宮は深く礼奈の膣内を抉るため、礼奈の片足を自分の肩にかけてピストン運動を開始した。いわゆる松葉崩しの体勢だ。
「ふああっ、ふああっ!凄いよ、お父さんの、お父さんのがレナの奥までえっ!!」
「おいおい、まだまだこんなもんじゃないぞ。おおおっ!」
「や、やだぁ、レナ壊れちゃう、壊れちゃうよぉ…!」
「そうだ、壊れてもいいんだぞ、礼奈…。いっそのこと、何も考えられなくなってしまえ!!」
「はぅぅっ、はぁぁうぅっ。レ、レナ、もう、もうっ…」
「くううっ、そうだ、締め付けろ。俺をもっと、締め付けろおっ…」
登りつめようとする親子は完全に男と女だった。いや、自分達が親子だということすらも、快感にしようとしている。
そうだ、裏ビデオで良くある近親相姦モノだ。ワシにそのケは無いが、ああいうジャンルがたまらないと言う奴は以外に多い。
こいつらも、そのクチなのか?いや、それ以上にこいつらは壊れているのか?ワシには全く理解出来なかった。

「あぁん、パパぁ、礼奈ちゃあん…。ワタシも、欲しいよぉ…」
竜宮が娘とイこうとしているその時、床で放心していた律子が二人の元へ近づいていった。
だらしなく開いた口元、とろりと淫らに濡れた瞳。ワシにも見せない色気を持った間宮律子がそこには居た。
「おお、ほったらかしにして悪いな。礼奈、お前も良いか?」
「うん、レナも、リナさんと一緒が良いよ…」
「嬉しい…。ありがとう、礼奈ちゃん」
ああ、もうわけが分からなくなってきた。竜宮も、律子も、礼奈も、こいつらはもう人間じゃない、まるで昔読んだエログロな小説に出てくる陰獣のようだ…!
「はは、ははははははははっ!」
狂った獣達の世界で、竜宮が笑う。それはまるで映画の中の怪物の笑いのようで、酷く現実離れした笑いだった。
「リナも礼奈も仲良くなって、俺は嬉しいぞ…!礼奈、もうすぐ俺とリナは結婚するからな、新しいお母さんになるんだぞぉ!」
「お母さん?新しいお母さん…?」
「えぇ、そうよ、礼奈ちゃん。ワタシね、パパしかもう見えないの、礼奈ちゃんのパパが好きなの。・・・ワタシじゃダメかなぁ?」
「お母さん…。レナのこと、お父さんのこと捨てたりしないかな、かな…?」
「当たり前よ…。ワタシ、もうパパ以外の人じゃダメなの。もう、すっごくて、あなたのお母さんが捨てたことが信じられないッ…!」
「…そうなんだ、あは、あははははっ!それじゃあ、あのお母さんは嘘のお母さんだったんだ。これからは、リナさんが本当のお母さんになるんだ…ッ!」
「そうよ、パパと同じように、ワタシも礼奈ちゃんが好きよ。んんっ…」
「はぅ…。礼奈も好き、好きになれるよ。んっ、お母さん…」
律子と礼奈、女同士のキス。百合というのだろうか、その光景は現実離れしていて滑稽にも思えた。
それはそうだ、ここは陰獣の世界なんだ。だから何が起こっても不思議ではない。
「よし、じゃあリナはここ、礼奈の上になって、礼奈はここでリナを可愛がれ」
 竜宮がリナの体を礼奈の顔面の上に持っていく。丁度マ○コの部分が礼奈の口元にやってきて、舌で刺激が出来る状態だ。
「礼奈が潰れるから、腰は上げとけよ、リナ。じゃあ、続きだッ!!」
宣言と一緒に、竜宮が再びピストン運動を始める。同時に礼奈がくぐもった声を上げ、律子が刺激で顔を反らした。
「こりゃ、いいなあ…。礼奈の胸じゃ、まだまだ物足りないから、良いカンジだぜ。礼奈のキツマ○コとリナの胸、たまらねぇッ!」
腰はしっかりと礼奈を貫き、手は強く律子の胸を揉みしだく。竜宮に抱かれる二人も、懸命に動いて快感を貪っていた。
「むっ…。はぅ…。すご、いっ…!お父さんの、良くて、リナさんの、おいしいッッ!!」
「ひゃっ、ひゃぁぁ!パパァ、先っぽはダメ…。あうううっんんッ!!礼奈ちゃんの舌、そんなところにイッッッ!!」
「おおおっ、そろそろイクぞ…。まずは礼奈の膣内にだな」
「あはぁっ、パパぁ、お願い。パパの濃ゆいのワタシにもちょうだい…」
「ああ、この次にな。おらっ、出すぞ!!」
「はぅ、ふぅぅ~。出すの?お父さんの、白いの、出すの?」
「そうだ。白いのを出してやるからな。たっぷりと、妊娠するまでなぁ!!」
「あ、あはは。お父さんと、レナの赤ちゃん…」
「ああ。リナにも出してやる。リナと礼奈の赤ちゃんは可愛いだろうなぁ!」
「はぅ~。赤ちゃん、かぁいぃよぉ…」
その瞬間、竜宮の体が震えた。同時に、礼奈の体も痙攣し、上に乗った律子が竜宮を抱きしめて、果てた。

本当に、娘に膣内出ししやがった…。

俺は悪夢を見ているのだろうか。この狂った陰獣の世界が夢ならば、覚めてしまうことを強く願った。
しかし、その願いは空しく、最悪な形で破られることになった。
「さて、と…」
脱力した二人を尻目に、竜宮が立ち上がる。何度も出したにも関わらず、そのチ○ポが萎える雰囲気は一切無かった。
「よお、チンピラ野郎」
いきり立ったチ○ポのまま、竜宮はこちらに振り向いて近づいてくる。
下卑た笑いを浮かべて、そう、まるで抵抗出来ない女を自分のモノにするようなヤクザ者のように・・・!!
「おやおや、こんなにしちまって」
竜宮はワシの元に近づくと、さっきまでの光景を見て、不覚にも反応してしまったワシのチ○ポを眺めた。
「お、オンドれぇっ!さっさとほどかんかい!!」
精一杯の虚勢を込めて、ワシは叫んだ。
しかし、竜宮はそれを意に介することなく、ワシの、股の間に腰を沈めてきた。
「ひっ!!」
意図を察知して、今度は悲鳴を叫ぶ。

そう、ここは陰獣の世界。

何が起こっても不思議では、ない…。

「そろそろあいつらのマ○コもユルくなってきてなぁ。刺激が足りねぇんだよ…」
「わ、わりゃぁ!何を考え、がっ!」
思い切り顔面を殴られて、ワシは仰け反った。一回り小さな竜宮の体とはいえ、抵抗できないこの体勢では、痛みが倍増する。
「一度ケツってモンを試してみたくてな。なぁに、リナだってヤッちまえばメロメロになったんだ。テメエもその内気持ちよくなるさ」
竜宮がワシの膝を割り、硬いものがケツの穴に触れる感触があった。
「や、やめろ、やめてくれッ!それだけは!!アッーーーー!!!」
竜宮からの返事は無かった。
聞こえてきたのは不快な笑い声だけ。

その笑い声が止んだ瞬間に襲ってきた痛みが、ワシが人間として残った最後の記憶となった。


おわり

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最終更新:2007年12月06日 00:20