165 :赤坂×梨花 ◆qjWeqFmPg. :2006/09/11(月) 16:39:15 ID:MaZ6G6S0
 恥ずかしい言葉が飛び交っている間、俺は胸への愛撫を続けていた。
 色白くてキメの細かい肌に息を吹きかけ、ふくらみに舌を這わせては、先端を刺激して行く。ツンと存在を主張する乳首は俺の唾液で艶めかしく濡れている。
「・・・んぁぁ、赤坂、いいの・・・。ふあああ・・・」
「あぁ。・・・ん、ちゅ・・・」
「はぁぁ・・・あ、あ、赤坂・・・、ん・・・・・・ぁっ!!」
 乳首を吸い、唾液を絡めて玩ぶ。彼女は夢心地になってその甘い感覚に身を委ね、声の質もろとも悩ましく、吐息が淫らなものへと変わっていた。
 歯で先端を甘噛みする。
「は、ひゃあぁぁあんっ!」
 梨花は軽く嬌声をあげ、背中に奔ったゾクゾク感を堪能しているようだ。息を更に荒くし、俺の頭を抱きしめて来た。
「そんなにくっついちゃ何も出来ないだろ? ・・・ほら、ちょっと離れて」
「待って。このまま続けたら、赤坂が重いでしょう?」
「梨花が可愛いから、そんなこと微塵も頭にないよ。」
「・・・み、みぃ~~~」

 梨花もメロメロで正気を失いそうだ。一旦は要望通りに離れ、また畳の上で向かい合って髪を撫でてあげた。
 巫女服の上衣はもう裸のオプション的存在でしかなく、梨花もまた整えるが一度ここまで崩れたら簡単には直らないようだ。
「・・・・・・」
「・・・・・・梨花、・・・どうする?」
 もじもじと返事に戸惑っている。
 良いか悪いかという迷いではなく、恥ずかしさを堪えてどう言うかということの方だと願いたい。
 しばらく口を噤んだ後、ぎゅっと目を瞑って返答を口にした。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい。お願いします。」
「いえ、こちらこそ。」
「・・・・・・」
「・・・・・・ははっ」
「ふふふ・・・何か、二人とも改まっちゃって・・・可笑しいわ。」
 古手梨花という少女に、笑顔が宿る。
 俺はこの笑顔を命がけで助けた事を・・・一生、誇ってゆくんだ。側においておくんだ。

 服を脱がせようと、梨花の腰に手をやるが、・・・・・・袴ってどうやって脱がすんだ?
 困っていると、梨花がそっと手を取って、膝の上に置いた。・・・いいですよ、と言わんばかりに。
「あの、赤坂、無理にやると後が大変だから、自分でやるわ。」
「・・・ごめん。」
「いいの。逆に、巫女服を脱がせ慣れている方が不安だわ。」
 俺に暖かい微笑みを向け、袴に手を掛けるが・・・・・・・・・
「・・・・・・赤坂。ちょっと出て行って貰えますか?」
「どうして?」
「そんなにじろじろ見られながら脱ぐのは・・・照れます。」
「・・・・・・うん。じゃあ、襖の向こうで待っているから。終わったら声を掛けて。」
 その場を立ち上がり、部屋を出るついでにお茶を片づけて持っていった。梨花ちゃんは恐縮してくれたが、流しにおいておくように言って、スーっと襖を閉めた。

 流し台にお盆事置き、襖に背中からもたれ掛かる。
 ・・・いよいよ本番だ。法律やら条令やらが後ろ髪を引くが、此処まで来たら後戻りは出来ない。良いところでお預けて待たされるのは結構クるらしく、大きく深呼吸をして精神を落ち着かせた。
 何故かこう・・・集中力まで高まる。
 襖の向こうからはドタバタと大きなものを動かす音がして色々突っ込みたかったが、野暮な真似は控えよう。
 そして静かになると、布擦りのシュルリという音が微かに耳に届き、・・・いよいよ時が迫ってきたと手に取るように判った。

「赤坂・・・入って。」
 来た。
 一呼吸をして、襖に手を掛け・・・ゆっくりと開いた。瞬間、俺の目に飛び込んできたものは、





211 : ◆qjWeqFmPg. :2006/09/15(金) 16:57:35 ID:6VUgJLEx
 布団が敷いてあった。テーブルは旅館などでされるように、壁に立てかけられて作り出されたスペースに。
「・・・・・・・・・おま・・・たせ。」
 その綺麗に敷かれた布団の上に、袴を脱いだ梨花がちょこんと腰を下ろしていた。
 上半身には上衣を羽織っていたが、下はもう下着一枚で座り込んでいる。白い素足が蛍光灯の光を跳ね返し、俺を誘うように美しく見せつけられるさまだった。
 こんな姿を前に、魅せられない男なんているはずがない。
「・・・・・・」
 彼女の前に膝をつき、無言でその肩にかけられた上衣をそっと剥ぎ取る。それを梨花はされるがままに俺の手に従い、ただ裸にされる行為を見ていた。間を空けたために緊張がぶりかえしているのか、指先が触れるだけで僅かに身を震わせた。
「・・・赤坂・・・私、変かしら?」
「どうしてだい。」
「だって、ずっと黙ってるから・・・。こ、こんな用意までして、呆れてるんじゃないかって。」
「そんなことないさ・・・嬉しい予想外だよ。でもこれで、横になっても痛くないだろ。」
 彼女の憂いに染まった頬を持って、ふんわりしたそこに口づけ。自分でも吃驚するくらい甘々なことをやっているなぁと感心する。
 ・・・頬に、・・・おでこに、・・・瞼に、・・・唇に。
「ん・・・んんん・・・・・・・・・ふはっ!」
 そのまま布団に彼女を横にした。体の総てが倒れ、ゆっくりと唇を離して瞳を覗き合った。髪が白いシーツの上を泳ぎ、顔を離していけば若い肢体を見渡すことが出来る。
 気恥ずかしそうに胸を隠し、胎児風に体を曲げて俺の視姦に悶えている。
 俺は女らしい彼女の体つきに容赦なく目を奪われていた。抱きやすそうな肩と、そそる様な腰のくびれ。そして遠からずその総てを抱いてしまう事実。
 白状しよう。・・・・・・その時点で勃起が始まっていた。


212 :赤坂×梨花 ◆qjWeqFmPg. :2006/09/15(金) 16:58:39 ID:6VUgJLEx
「あっ・・・だめ、そこは・・・・・・っ、ぁぁッ」
 首筋に印を付けながら、大胆に乳房を揉みしだいた。勿論両方を可愛がってやらないとならない訳で、指先で乳首を玩びながら至る所に舌も這わせて、梨花へと愛撫を繰り返す。
「やっ・・・やぁん・・・・・・」
 梨花は耐えきれずに背中を向けて俯せになるが、それは俺が背中からの攻めを得意とすることを知って否か。うなじや腰のラインを眼下に、触りたいという欲求を果たして何処まで抑えきれるだろうか。
 腕の中に閉じこめればコッチのものだ。
「ひゃっ・・・」
 背筋をつーっと舌で嬲り上げる。すると、ぱたぱたと抵抗していた梨花が途端に大人しくなった。・・・もう一回試す。
「・・・・・・ふああっ・・・ぁっ、はあぁ・・・」
 これはどう聞いても嫌がる声じゃない。するりと手の平をお尻から腰にかけて滑らせ、もう一方の手を彼女の体の下に差し入れ、押しつぶされた胸を包み込んだ。
 依然と固さを保っている乳頭は摘んで遊ぶに丁度良く、背中面をまた探っていた手は秘部へと運ぶ。
「あっ、そこはまだ駄目・・・ッ! いや、待ってぇ・・・」
 内ふとももを撫でながら、スリットを指でなぞる。秘部にピッタリと貼り付き、肉襞の複雑な形が触っただけで判った。
 ご丁寧に身悶えをする梨花を無視し、少し強引に指でぐりぐりとクリトリスらしき部分を押した。
「ひゃう・・・ッ!」
 まだまだ。
 乳房をもみ上げ、ショーツが湿ることを手伝わせる。梨花も胸に反応すればよいのか下にすればよいのか判別がつかなくなり、結局双方の攻め手に包み隠さず身体をリズミカルに震わせるのだった。
 指の関節で更にクリクリと刺激を加えて、布地が濡れてくるのを待った。
「ああっ・・・ん、はぁ・・・はぁ・・・やっ! ・・・ぁんっ、んんん・・・!」
 両手は塞がってるが、口を使っていないとどうも自分自身が落ち着かない。手は離さないように、体を倒して彼女に覆い被さった。
 目の前にある耳朶を咥えて、首筋や肩を貪った。
「赤坂ぁ、だめぇ・・・はぁぁぁ・・・あ、ふあ・・・ハァ、ハァ、」
 合わせて上手に鳴いている。ショーツの染みから、彼女が感じて、濡らしていることもよく分かった。
 時は満ち足りと、甘んじてショーツに手を掛けた。


213 :赤坂×梨花 ◆qjWeqFmPg. :2006/09/15(金) 16:59:19 ID:6VUgJLEx
「やっぱり・・・ぬ、脱がすのね。」
「ああ。まさか、ここまで来て嫌だとか言い出さないよな。」
「・・・ええ。いいから、速く抜き取って・・・!」
 中途半端にズリ下げていたが、お望み通りスッと両手で素早く脚を通す。途中、踵の部分に引っかかりながらも、彼女の体を隠す最後の一枚は取り払われた。
 脱いだ袴の上に置き、さて続き続き~と流した目の先に・・・
「・・・・・・みぃ。」
 枕を抱いて、裸を隠す少女が一人。
 大きめの枕は胸から股の間まで隠し、両腕でぎゅーっと抱きしめて離す気配がない。
「梨花・・・恥ずかしいのは判ったから、離そうよ。」
「・・・抵抗運動よ。全部赤坂のせい。」
 ちょこんと座って、恨めしげに俺を見据えている。・・・違う。俺の胴体、つまり体の方を睨んでいるようだ。
 眼を伏せておずおずと、
「赤坂は・・・Hするときに、服を着たままする趣味があるの?」
 凄まじく真剣な表情をしている。こう、・・・何に対しても覚悟を決めている、本気の瞳。
 俺はつい可笑しくて噴き出しかけたが、まぁ女心は傷つきやすいと聞くし、崖っぷちながら平常心を保っておく。
 宥めるように頭に手を乗せて、くしゃくしゃと撫でた。
「そ、そんな趣味は無いから、大丈夫。考えを巡らさなくてもいいさ。」
「・・・私だけ裸にしておいて。」
「はぁ・・・要するに、脱げば納得してくれるんだね。」
 コクンと頷いて、俺が服に手をかけるのをじっと見つめていた。
 こちらとしても脱ぐ気はあったし、何より梨花たってのご要望だ。俺は身に付けた衣服に次々と頭をくぐし、あっという間に上半身裸になった。彼女が全裸なので、問題なかろうとズボンも。
「・・・梨花、何処を向いているんだ。」
「何処を向いたって、私の勝手よ。」
 つい先程までは食い入るように凝視していたというのに、今度は枕をぎゅっと抱きしめたままカーテンの方に顔が向いている。俺のことは横目で様子を窺っている感じだ。
 クソッ、枕が羨ましいぞ。
「ほら・・・俺の方を見るんだ。」
 ベルトが緩んだ状態は放っておいく。彼女の顎を摘んで無理矢理俺の方を向かせた。
「・・・っ!」
 顔は向いたが目は泳いだままだ。・・・そして湯気が出んとばかりな顔を枕に埋めた。
 全く、年頃の女の子は何が何だかさっぱりだ。仕方なしに、途中だったベルトに手を掛け、下半身に身につけていたものを靴下残さず脱ぎ去ってしまう。
 不意に・・・少しだけ顔を上げて様子を窺っていた彼女と、目が合った。
「・・・・・・あぅぅ・・・赤坂の変態。」
「言い出したのは君の方だろうに。」
 つられて自分まで照れてしまいそうだ。それと溜め息も。
 呆れて頬をポリポリと掻きながら・・・隙を見て、俺たちを隔てる枕をもぎ取った・・・!
「みぃっ?!・・・わ、私の枕~!」
「そりゃよかったな。値段いくらだ。」
 取り返そうと伸ばされた細い腕。枕を囮にその手を引っ張り、自分の胸に抱き寄せれば勝負有り。


214 :赤坂×梨花 ◆qjWeqFmPg. :2006/09/15(金) 17:01:00 ID:6VUgJLEx
 気が動転して、自分が置かれている状況が理解できなくなっている。
 確かなのは私は今、男に抱きしめられているということ。両者とも素っ裸ということ。
「梨花・・・あんまり俺を困らせるなよ。」
 そしてその男が、赤坂衛ということだった。
「・・・・・・ちょっぴり汗の匂いがするわ、赤坂のカラダ。」
「おあいこだろ。」
「・・・うん。」
 おあいこなんかじゃないわ、全然。
 彼は普通に動いて発汗した残り香だけれど、私の汗は赤坂にいじられて出てきた新鮮なもの。

 それでもいいの。
 逃げていたのは、そうでもしないと赤坂の肉体に釘付けになってしまいそうだったから。
 枕で隠したのは、それが自分の細い肉体とは不釣り合いに感じたから。
 だから、このくらいはお互い様じゃなくっちゃ割に合わない。

 汗はその人の匂いだ。赤坂の匂いに胸がいっぱいになりながら、逞しく引き締まったカラダに抱かれる。
 強くて、誠実で、正義感に溢れていて、頭脳明晰で、・・・それから優しくて、真っ直ぐな人。
 ねぇ、教えてよ。
 そんな男の人を、どうしたら惹かれずに済むの? 総てを自分のものにしたいと考えなくなるには、何をすればよかったの?

 なんて。情熱的な彼に骨抜きにでもされたのかしら私。
 もう、自分で考えていて恥ずかしいわ。あぅあぅあぅ・・・。


 自分の心中は、包み隠さず体に表れるようだ。
 ぼんやりとしている間にも、赤坂情熱的な愛撫が施され、私の恥ずかしい部分から粘着質で水気たっぷりの音を立てられ、彼の指にヌルヌルと愛液が絡まっている。
 死にそうなくらいに恥ずかしい。
 横にゴロンと寝転がって太もも同士が離れたとき、その羞恥心は最高地点に到達する。
「いやあぁぁ・・・赤坂ぁ、見ないでぇ・・・」
 開いた股の間に赤坂の顔が近づき、息が吹きかかる度にアソコが疼いた。
 その始終をまじまじと観察され、触れられなくとも液が溢れ出ている自分に、もう気絶してしまいたくなる。
「・・・っあぁ、はあっ・・・はあっ・・・んんっ、やぁ・・・!」



248 : ◆qjWeqFmPg. :2006/09/19(火) 16:45:25 ID:zebSgxqS
 なんて可愛い鳴き声だ。
 もっと聞きたくて、割れ目を舌でなぞる。流れ出す液を、音を立てて吸い取ってみる。
「ひゃはっ・・・んふぅ・・・! 赤坂、赤坂ぁ!」
 ジュル・・・チュ、チュ・・・
「音、やだっ、あんんっ。はっはぁっ、ンッ!」
 顔が太ももに挟まれそうになるが、しっかりと掴んで抵抗を防ぐ。
 クリトリスは赤く腫れあがり、液が溢れ出しているのは・・・・・・肉襞を指でこじ開ける。
「ひゃうぅ! 広げないで、だめだめやだやだぁ~~~!」
 もう十二分に潤っているようだ。
 声も格違いに甘い。嫌だ嫌だと言いつつも、しっかりと感じているのが彼女らしい。羞恥心が快感に変換されていると見た。

 梨花は、
 頬を紅潮させ、胸の前でぎゅっと手を重ねて握りしめている。痛いくらいに目を瞑っていたが、ふと開いて俺の視線が咬み合うと「覚悟上等」と強気な瞳が垣間見えた。
 ああ、もう総てを抱き込んでしまいたい。
 愛くるしさは毒だ。反応は肥料だ。俺を見据える瞳は、理性の糸を切断するナイフだ。
「・・・・・・あかさか?」
「痛かったら容赦なく俺の腕に爪を立てるんだ。いいな。」
 彼女の胴体の両脇にしっかりと手を突く。その肘下へ、するりと吸い付くように梨花の指が這った。
「うん。」
 ぎゅっと握る指に力が入る。
 時は満ち足り。腰を近づけ、屹立物の先端から割れ目を掬っていった。
「ふあっ! ・・・ぁ、はぁはぁ・・・ん、だい・・・丈夫。」
「・・・頑張ってくれ。」


249 :赤坂×梨花 ◆qjWeqFmPg. :2006/09/19(火) 16:46:04 ID:zebSgxqS
 ぐぐっと腰を押し出し、彼女の膣内にずぶずぶと竿の先が消えていく。
 言ってしまえば簡単だが、自分の大きくなっているモノと彼女の入り口の程度を比べると、結構な無茶をしている。充分濡れているとはいえ、大きさの違いは否めないようだ。
「ハァハァ・・・っ、あ、はっ・・・はっ・・・」
 甘さがない呼吸に、彼女の身体的負荷を読んだ。
 焦ることはない。本当に止まっているのかというくらいの速度で、彼女の中に侵入する。先端だけだがペニスはぎっちぎちに圧迫されて、頭に血が上る気配がした。
「────くぅぅ・・・っ!」
 苦悶の声を上げて、梨花が俺の腕に爪を立てる。呼吸は小刻みに震え、歯を食いしばって必死に痛みに耐えていること一目瞭然だ。
 ・・・それでいい。もっと強く、俺にその痛みを伝えろ。

 怒張した竿先が入り、その次も埋まって行く。このまま全部入りきって欲しいが、半分程度で侵入を遮る存在にブチ当たった。
 俺は躊躇いの表情を浮かべる。この関門を乗り越えればその先に待つのは快感だが、梨花の負担も考えると相当慎重に事を運ばなければならない。
 深呼吸しながら心を鎮めていると、梨花の声が俺を引き戻させた。
「・・・・・・来なさい。初めては赤坂じゃなくちゃ、駄目なんだからぁ!」
「・・・赤坂了解。行くぞ。」
 答えに、梨花は大きく首を振った。

 腰を進める。ミチミチ・・・と何か裂ける感触が伝わって、それと同時に梨花が声を上げた。
「っっあああ、痛っ・・・! ハァっ!ハァっ! ・・・あ゛あ゛ッ!!」
 爪もギリギリと俺に突き立てられる。
 皮膚に血が滲む。
 じんわりと痛み出す。
「・・・・・・この程度の痛みが、何だってんだ。」
 彼女の瞳は涙で潤んでいる。
 けれど俺が顔を向けるたびに一生懸命穏やかな表情を作り、心配させまいと健気に振る舞っている。・・・なんて、愛おしいんだ。
「・・・ごめんな。」
「赤坂・・・・・・。」
「その痛みが代わりに俺に降りかかれば・・・。こうやって、涙を拭い取ることしか出来ない自分が不甲斐ないよ。」
 目元の涙を指ですくい、乾かないうちに舐めてしまう。そして少しでも癒えればと思い、彼女の頬にキスを施した。
 唇を離し、顔を覗き込むと、・・・何故か梨花が真っ赤になって泣いていた。
 一体どんだけ痛いんだと心中不安ながら、こぼれ落ちる涙を舐めた。
「赤坂・・・、あかさかぁ~~」
 すっと彼女の手が俺の首に伸びて、ぎゅうっと素肌が密着する。胸が当たって気持ちいいがそんな場合じゃないことは確かである。
「なんでそんなに優しい言葉が出てくるのよぉ・・・! これ以上・・・、貴方を好きにさせないで・・・、ぅうぅううぅ!」
「・・・・・・」
「・・・赤坂。」
 有無を言わさず唇を重ねられる。・・・彼女はハラハラと泣いていた。俺も涙腺が危ない。
 これが一つになった喜びならば・・・、俺たちは確かに同じ思いを懐いて、二人で存在している。


250 :赤坂×梨花 ◆qjWeqFmPg. :2006/09/19(火) 16:46:35 ID:zebSgxqS
「だったら・・・もっと惚れさせてみせるさ。」
「・・・うん。・・・っんんっ!」
 突き破って、奥深くを貫いた肉棒を少しずつナカで擦った。梨花は苦しそうに声を漏らすが、きっと俺の為を想って耐えてくれるだろう。・・・最初から、それを信用するべきだったんだ。
「んんっ・・・はぁ、はぁ、あああっ・・・」
「──んっ・・・、梨花・・・」
 処女特有の激しい締めつけが俺を襲う。唯でさえキツイだろう彼女のナカは、初めての異物を乱暴に包んでくれる。暖かさと気持ちよさが俺の性器と脳内に渦巻き、段々と動きが本能じみる。
 かき出した液の中には、血が混じっていた。結合部分では粘液が絡まり合いながら、俺のモノが呑み込まれている。それはどうにも卑猥なもので、込み上げてくる興奮が自身を焚きつけた。
「・・・はぁぁはぁぁ、ぅんん!」
 腰を浮かせばネチョネチョと粘着質な音を出して、応じて肉壁に押される。
 ・・・コメカミに汗が滲む。
 時間をかけて達するはずだったが、彼女の意外な締め付けの威力と場の空気に促され、押し引きする腰にスピードが上がった。
「んく・・・」
 梨花は依然と見ている側が歯痒くなるくらい、声を抑えようと歯を食いしばっている。
 なんとか気を紛らわせてあげようと、自分の唾液をたっぷり塗りつけた指をクリトリスに持って行った。
「ひゃっ!」
 滑るように押すと彼女の腰がビクンと跳ね、息が熱くなっている。
「ぁああぁっ・・・はふっ、や、や、あぁ、・・・ッ」
 ぐりぐりと玩ぶと、膣内の滑りが良くなり、声が高くなる度に中でキュッと締められた。
 ・・・よし。そろそろ来るな。
 内側の手応えを受け取り、腰を叩き込むように運動させる。手遊びは止め、太ももをしっかりと持った。
「・・・ん、はふっ。んんぁ・・・ふぁ・・・はぁ・・・」
 吐息は・・・まるで熱に魘されている様。
 両手を胸の前で交差して、瞼を閉じ、半空きになった口からは荒い呼吸が。時々呻きに俺の名前が混じり、その度に彼女のぬくもりを感受した。
「・・・ッハァ、・・・もうそろそろ終わるぞ」
「ん。」
 竿の感覚神経をぐっと高め、射精感を促す。
 不意に汗がタラリと首筋を伝って鎖骨に流れ、・・・ふっと下半身が軽くなる。その誘惑に意識が覆われてしまう前に腰を引き、抜いた肉棒を少女の白い腹へと向けた。
「行くよ、梨花ッ!!」


251 :赤坂×梨花 ◆qjWeqFmPg. :2006/09/19(火) 16:47:46 ID:zebSgxqS
「・・・・・・きゃ・・・!」
 ビクビクと竿が跳ね、出るだけの白濁液が梨花の肌に降りかかる。勢いのよいものは顔の近くまで飛びんで、絞り出すように出てきた分は秘部にボタボタと垂れる。
 ・・・こんなに勢い良く射精したのは久しぶりだ。そして性行為がこれ程に気持ちよいのも。
 亡き妻と比較するつもりはないが、雪絵と俺は互いの慰安程度の関係だったので、ここまで気合を持ってしたことに些かの達成感がわいた。
「・・・みぃ」
 梨花が肩を上下させて放心しながら、か細く鳴く。
 彼女の体の至る所に白濁液が付着しまくっている。見ている自分は良い眺めだろうが、女の子側からすれば気持ち悪いだろうな。
「えっと、何か拭くもの・・・」
 勝手知らない人の家。
 咄嗟にティッシュボックスが見当たらなく、結局その場しのぎに自らの手で拭い取った。
 顔回りから掬ってゆく。最初は手に乗ってくれたが、段々とお腹やら胸やら取っても取っても零れてしまう。
「・・・・・・赤坂ぁ・・・」
 そこへ梨花の指が伸び、両手で俺の手首を握った。
 半身を起こして口元に手を引き寄せ、舌でチロチロと精液を舐めて行く。俺は驚いて手を引いてしまうが、顔が追いかけて来て、身を乗り出してペロペロと唾液と共に液を口に入れて行く。
「変な味がするわ。」
「・・・はぁ。当然だろう。」
 無理して飲まなくても良いと止めるはずだったが、舌を働かせる梨花が何処か楽しげだったので、気の向くままにさせることにした。
「・・・れろ、れろ、んぐ。ちゅ・・・はむ・・・ぴちゃ」
 ──いいんだが、そんな嬉しそうに舐められたら・・・
 指と指の間まで舌が滑り込んで、先端へと嬲り上げるように這う。こんな簡単に性感帯が広げられるなんて考えもしなかった。


252 :赤坂×梨花 ◆qjWeqFmPg. :2006/09/19(火) 16:49:03 ID:zebSgxqS
 舌先が味を求めて進む。
 筋張った手の甲を、柔らかい唇と共に昇る。指の根元まで辿り着き、そこから先は指の裏を唇が挟み込んで末端へと吐息を吹きかけながら擦り上げ・・・・・・爪の生え際でざらりとした舌の触感にすり替わる。触るように一周し、二週目は唾液滴らせてしゃぶり始める。
 白濁液はとっくに持って行かれ、置いて行かれた匂いを奪おうと俺の手に執着している。
 総ての指が同様に愛撫を受け、末端神経を伝って背筋までゾクゾクと刺激が奔る。
「ん・・・ちゅ・・・、ふぁむ・・・」
 そして手首を通り過ぎ、血管に沿って肘の方へ漸進。
 彼女の舌の裏の唾液の滑りが生々しく光を反射し、この状況を一層艶めかしいものに仕立て上げる。
 ・・・少女の唇は何処まで歩むのだろうか。
 目はとろんと俺に向かい、時折切なげな吐息をついて腕を這った。

 読み取れ、梨花の意図を・・・!
 彼女の企みを掴む行為は苦手な部類だが、目の前に明らかなサインが隠されている筈。頭のてっぺんから脚の爪先まで余すことなく観察する。
「ぅん、れちゅ・・・」
 発見その1。もじもじと内股が落ち着かない。
「梨花、・・・もう充分奇麗になってるから。」
 呼びかけにようやく口を離し・・・たと思ったら、今度は少々拗ねた感じで腕と腕とを絡めてだした。
 発見その2。俺が切り出すまで、ひたすら続けるつもりの様だった。
「赤坂はいつも気付くのが遅い! こんなにしてるのに・・・馬鹿な奴。」
 う゛・・・やたら胸に刺さったぞ、そのセリフ・・・。
 ぷりぷりと拗ねた顔で、俺の懐の中に飛び込んできた。小さな頭を頑丈な男の肩に預け、腕に囲まれれば恍惚とした笑みを見せる。
「不満足なら強請ればいいじゃないか。・・・構って欲しいなら、素直に甘えていいんだよ。」
「・・・・・・・・・みー、私にはさっぱりよ。」
 ・・・あくまでしらを切るつもりか。
 捻くれる様子も可愛いと言いだせば収集がつかないが、その一方でもっと我が侭言われたいという心境だ。
 やっぱり・・・俺は馬鹿な奴だ。


253 :赤坂×梨花 ◆qjWeqFmPg. :2006/09/19(火) 16:50:23 ID:zebSgxqS
 さて、梨花の要望に応えるべく、手を再び秘部に宛った。
 まだ乾ききっていなく、とろとろとした感触が指にある。このまま指で達させてもよいが、折角なので結合の快感を味合わせたやりたい。
 思い立つや否や、自分に寄りかかる彼女を押し倒す。

「・・・ふわぁっ!」
 バサリとシーツの上に転がり、梨花は目を白黒させる。間もなくお腹を赤坂に抱き上げられ、だらんとした体に力を戻した。
「・・・・・・手をしっかり突いて、四つん這いに。・・・そう、その格好だ。」
 赤坂の言われるがままに、梨花は両手両膝を突く。
 躊躇いはあった。けれど、やたらに鈍い赤坂がやっと判ってくれたのだ。身を委ねない理由はない。
 生唾を呑み込んで、うん、と呟き、赤坂にOKを出す。
 けれど、・・・本当は、彼の顔が見えない状態が・・・怖い。
 いくら耳年増だって、初めては初めてだ。更にまだ少女と呼べる年齢。閨事に対する不安は決して浅くはなかった。
 梨花はその懸念を、赤坂を想う一心で抑えこむ。そんな彼女の一生懸命は、赤坂にもしっかりと伝わっていた。

「・・・ぁ、ひゃ・・・っく、」
 挿入する前に赤坂はその屹立物を割れ目に食い込ませる。ズリズリと竿を動かし、分泌液の音がクチュクチュと鳴る。
「あああ・・・赤坂、赤坂ぁ・・・!」
「気持ち悪いか?」
「ううん・・・、逆・・・。赤坂の熱いのが擦れて・・・気持ち、いい。」
「そりゃよかった。」
 今の体勢は赤坂の嗜好が間違いなく加わっている。本人も自覚があるのか気に病み、梨花の心地よさげな表情で安堵するのだった。
「赤坂・・・もうっ、焦らさないでぇ・・・。私の中に、早く!」


恥は欲求を前に消えたのか、普段は絶対口篭もるだろうことを次々と言ってのける。
 素股の刺激に梨花の腕から力が抜け、肩が下に落ちる。腰だって赤坂の支えがなければ崩れ落ちることだろう。お尻を突き出す形で上半身を伏せ、両手でシーツをきゅっと掴んでふぅふぅと酸素を求めていた。
 小動物の様な愛くるしさに、赤坂も我慢しきれずに竿を突き立てた。

「は・・・ぁぁっ! ん・・・ふあ・・・ああんっ!」
「んっ、やっぱりきつい・・・」
 肉壁は依然と肉棒を堅く握りしめる。しかし先程に比べればまだまだ動かしやすく泥濘るんでいる。梨花の声色で様子を見つつ、ずるりと腰を引いて亀頭で内襞をひっかいた。
「んん・・・ぁ、んああっ」
 梨花の肘が伸び、髪が僅かに舞った。
「は、あ・・・・・・・・・や、・・・ッ!」
 痛みが混ざることなく、艶やかな声で喘いでいる。
 ・・・もう大丈夫だ。
 膣内をかき回しながら腰を打ち付け、少女の嬌声を引き出そうと段々動く幅を奥へと広げる。
「れは・・・んぐ、いやぁ・・・当たって・・・んんっ!」
 快感に翻弄されているのはお互い様だった。
 打ち込む速度は徐々にあがり、浮かせて引く際に残る舞い上がるような心地良さ。梨花の官能的な濡れ声に手応えを感じつつ、くちゃぐちゃと生殖器の結合部が鳴った。
 俺も自然と声が漏れ、息を荒げている。
 梨花は打ち付ければ打ち付ける程に声が高くなり、それ以上の音域は押し殺すように喉を震わせている。
「・・・ん、赤坂ぁ、わたし・・・ッ!」
 途切れ途切れの言葉を漏らしながら、がくりとガクリと彼女の肘が折れ、肩から・・・
「・・・ハァ、・・・ハァ、もぉムリ・・・ちからが、入らな・・・・・・・・・」
 ・・・バサリとシーツの上に肢体が転がった。


 ──とりあえず一旦止めだ。
「何か・・・おかしくなってる。自分の体が・・・ハァ、自分じゃないみたいで・・・・・・ふぅ、」
「──うん?」
 長い前戯のせいもあってか、梨花は体力を消耗している。当人は無自覚の様だが、呼吸と身体の具合から見て取れた。
「ごめんなさい、赤坂・・・。続き、して・・・」
 よたりながら身を起こそうとしているが、どうにも危なっかしくて心配だ。
 彼女の肩を手で抑え、結合したまま布団に寝そべらせた。
「・・・ぇ、あ・・・・・・」
「あんまり無茶しないでくれよ。後は、任せて・・・な?」
 梨花は半ば呆然として相づちを打っていた。あぁ・・・確かにこの調子じゃ、バックには耐えられないだろうな、と思った。
 それでも途中で止めるつもりは無いと言わんばかりに、膣が膨張物をくわえ込んで離さなかった。
「あかさか・・・?」
「ん、ちょっと待ってもらえるかな」
 体位について考えてみる。
 騎乗はさっきの二の舞になるだろうし、座位も楽にはイかないだろう。また正常位というのも芸がない。
 完全に負担をかけないのは不可能としても、どうにか軽減するのが男の役目だ。


「梨花、ちょっといいか?」
 一旦竿を抜いた。
「────ぁ・・・」
「大丈夫。まだ終わらせる気はないから」
 恋しそうに瞳を覗いてきた梨花を、頭を撫でて宥めた。
 嬉しさに目を細め、俺の手の感触を確かめるかのように触った場所に手を置いていた。
 ・・・さて、と。
「ふわっ・・・・・・、あかさか・・・何!?」
 背中に手を回し、彼女の半身を起こした。梨花が驚いているのは、その後に太ももへ滑った俺の手の方だった。
「何っ、なに!? ・・・あっ、・・・・・・ッ!!」
 太ももの下に潜らせた腕で、心持ち乱暴に少女の肢体を持ち上げる。
 なんだなんだと足をバタつかせて抵抗を試みているようだが、正面晒された秘部を隠すことの方が優先し、俺の胴回りを巻き込んで内股を閉じた。
「こら。そんなに脚閉じたら、入るモノも入らないだろう」
「だって・・・。赤坂、一体何をするの?」
 俺の肩に手を置き、体重を預けてきた。僅かに胸が当たるくらいの密着度で、少女一人を抱え、その場に立ち上がる。
 ──ここまで来れば、言わずもがな理解したようだ。
 いきり立った肉棒がしたから入り口を突き、肉体を通して梨花の早鐘が伝わって来る。本人も悟られていることを自覚しているようで、しおらしげに俯いていた。
「・・・お願い、しますです」
「あぁ。しっかり掴まって・・・!」
 大胆に持ち上げられた少女の内太ももと尻を両手でガッシリと掴み、再び竿を突っ込んだ。


「・・・ん・・・ああっ、──は、」
 持ち手が近いためか、梨花の腰の跳ね具合が手の平を通してダイレクトに伝わってくる。
 今は彼女をイかせること、気持ちよくさせることだけで頭を満たし、奥へ奥へと深くねじ込んだ。
「うあっ、ああっ、赤坂・・・それ、ふかい・・・・・・・・・ッ!」
「ハ────────、くぅ・・・」
 かく言う自分も状況的には危ないのだ。
 梨花の膣内は熱く俺を包み込み、繰り返される生殖器の打ち付けに喜んでまとわりついてくる様だった。
 ・・・きっと傍目では、欲望に倣って獣のように女を貫く男にしか見えないのだろう。
「ああん! 赤坂、激し・・・は、ぃや!」
 抑えられたうえに空中で、彼女自身は腰を動かせない。これならば、性交自体の体力の消耗だけだろうと思っていた。
「ひゃ・・・ハ、ん、溶けそう・・・もっと、えぐって・・・」
「──────」
 だが女の歓びに浸る梨花の喘ぎ声は、この上なく良い餌となり、俺が愛欲を求めて動かす。
 そして動かす程、彼女は手持ち無沙汰な手で秘部を弄り、自らの肉芽を刺激して高らかに声を上げている。
「んんっぁ、や・・・きちゃいそうなのぉっ・・・!」
「・・・そうだよな。梨花は、もう・・・・・・我慢出来ないんだよな」
 簡単なこと。肉欲を求める想いは、双方とも相手に負けないと心の中で自負している。
 彼女の負担も何も理性と共にはじけ飛び、抱きしめた性欲は共に達することへと矛先を向けている。
「・・・・・・ん、んぁ、あっ、あっ、ハァ・・・・・・!!」
 跳ねる腰。にじみ出る汗。漢の匂いと、少女の香り。
 スパートを決めるべく、一度しゃがんで、彼女の身体を反転させた。


 そして立ち上がる。
 おしっこをするように脚を大きく持ち上げ、ズシュジュジュとピストンのそれを繰り返した。
「あ、あかひゃ・・・、だめ、それぁ・・・、だめだめぇ!」
「・・・どこが?」
「──お、おかしくなる・・・。わたしっ、頭がヘンになって・・・、なるから」
「なら・・・もっと──」
 梨花の手は力無くだらんと垂れ下がり、刺激を頼りに指先をひくひくさせていた。
 ・・・っと、いいものを視界に入れる。
「見てごらん、梨花。これが君の姿だ」
 身体を姿鏡の方へ向ける。
「いやぁ・・・、そんなの見せないでぇ・・・!」
 鏡には男の腰の上で淫らに喘ぐ少女が映し出され、その身体を抱き留め、犯す男も同時に映し出される。
 改めて目にした結合部は互いの年齢を感じさせることなく、立派な成人同士の性交そのものだった。
 梨花の奥から零れ出す愛液が竿を伝って袋をも濡らし、俺の血走った欲望はズルズルとナカを擦り上げていた。
 裏スジが擦られ、体位特有の当たり具合が脳を焦がした。
「赤坂、あの・・・あともうちょとで、こ・・・越えそう・・・」
「・・・・・・っ、ああ。任せて」
 ここに来て、どうやら自分が危ないことに気付いた。
 女性とはいえ人間一人を抱え、更に猛烈に腰を使って奉仕していた為が、鍛えている身体がだれてきた。
 それは疲労のみを原因とせず、下半身を砕くような快感が、腰に悲鳴を上げさせている。
 ・・・ここはひとつ、一気に・・・!
「ああっ! 赤坂が、こんなにわたひのなかに入って! ・・・こんな、ぐちゃぐちゃにされて・・・・・・私、わたし、もう・・・もう!」
 映像による性的興奮であった。
 梨花は等間隔で腰を揺らし、小刻みに息をする。声色は一段と高くなった。
 自分も同じく、つかえるように苦しげな呼吸をして、パンパンと音を立てて尿道口が我慢の限界を迎え、決壊する。
「あっ、ふあ・・・ああああっっ、来て・・・来て、・・・あ、あかさ・・・、あぁ──────ッ!!」
「はぁ・・・、くぁ、っ──!」
 研ぎ澄まされる感覚。咄嗟に竿を抜く。
 身体が触れ合った部分だけを敏感にして、燃えるように熱い精液が放たれ、梨花の顎や胸にまで飛び散った。


「あ、あ・・・あああ・・・っ!」
 彼女は身体を弓なりにし、ビクビクと痙攣する。初イキであった。
 その初めて知った性の快感に酔い、ギリギリで抑えていた尿道が緩んでしまった。
「あ、・・・あぁ、・・・やだ、止まらない・・・」
 付着した白濁の液が垂れ、尿道口からは褐色の小水がポタポタと垂れ落ちる。
「ああ・・・・・・っ」
 少女は自分から溢れ出す液体を恍惚として眺めていたが、自分のしていることに気付くと、泣きそうな顔を俺に向けた。
「あかさか、ごめんなさい・・・私、こんな歳になって・・・おもらしして・・・」
「・・・ふぅ。別に、何てことはないさ。初めてのオルガスムスだったんだなら、まだ上出来な方だよ」
「みぃ・・・」
 このタイミング「みぃ」は・・・効く。不覚にも萌えて力が抜け、二人して布団にダイブした。
 倒れてからは人肌を求めるように抱きしめ合って、穏やかに果てた。



 みーんみんみんみんみ~~~~~ん

「赤坂・・・もう一日くらい、雛見沢に留まっていられないの?」
「ごめんね。室長が緊急招集だっていうから、のんびりはしていられないんだ」
 しゅんと、梨花は睫毛を伏せる。
 出来ることならもっと側にいて温もりを感じていたかったが、仕事とあってはそんな些細な欲求も押し殺さなければならない。
 バス停の小屋の上にでも蝉が留まっているのか、耳に響く程五月蠅く鳴いていた。
 梨花は私の手を両手で包み込み、愛しげに触れてきた。
「赤坂・・・・・・」
「梨花・・・・・・」
 ひとたび視線が交差すれば、逸らすのは容易ではない。いっそのこと、抱きしめてキスでもしてまおうかと思った。
「また来るよ。・・・君との約束は、絶対だ」
「・・・うん」
 梨花は小さく頷いて、唇を寄せて・・・

「あの~・・・お二人様? 見送りの待ち合わせ時間にやって来れば、何をしているんですの・・・」
「んっふっふ。赤坂さん・・・現地妻が、本妻になる日は近いのですかねぇ」

 声に吃驚して振り向くと、真っ赤になって言葉を発する沙都子ちゃんと、ふてぶてしい大石さんが立っていた。
「さ、沙都子・・・黙って見てたの!?」
「そんなこと言われましても梨花、黙って見てる以外に無いじゃありませんか」
「なっはっは。歌でも歌ってればよかったですかね」
 彼女たちの向こう側にはちらほらと人影が見えて、こちらに向かって手を振っている。
「み、見送りに来てくれたんですか・・・。ありがとう御座います」
「いやいや、私は野次馬になっちゃいましたけどね。さぁ、部活のみなさんがもうすぐ揃いますよ」

 ・・・蝉が鳴く。・・・人が集まり、楽しそうな声が上がる。・・・ブロロロ…と、バスがやって来る音がする。
「じゃぁ、皆さん。色々とありがとう」
 バスの入り口に足をかけ、集団の中の梨花ちゃんだけを真っ直ぐに見つめた。
 勿論私達は見つめ合ってしまう。
 梨花はふらりと踏み出して私の側により、・・・ポソリと、・・・微笑みながら、

「私、それはイイ女になって、赤坂が迎えに来てくれる日を待ってるからね」
 私は力強く頷いてかえす。
「・・・・・・うん。約束だ。その時、・・・絶対迎えにくるから──っ!」

 バスの中にもう一歩踏み入れて、プシューっとドアが閉まる。
 車が走り出して、座席の方へ移動すると、ワンピースの少女が大きく手を振っていた。

 私は、雛見沢で、何にも替え難いものを手に入れた。新たな約束を結んだ。
 窓ガラスにもたれ掛かって、近い将来の幸せを描いた──────────

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最終更新:2007年03月17日 01:14