誰もが鷹野の陰謀に勝てると信じていた。

みんな結束して全力で戦った。

でもそんな結束は鷹野の、たった一発の銃弾によってバラバラになり…。

最初に圭一が死んだ。次にお姉が鷹野たちの足止めをして死んだ。

そして、レナまでも…。

「あぐっ、痛い!」
私と沙都子と梨花は捕まって縄で拘束された。
特殊部隊によって拘束された私にはどうやっても縄を解くことができない。
それは沙都子と梨花も同じのようだった。
「こんばんは、皆さん。今宵は月の綺麗な夜ね…」
嬉しそうにしゃべりかけてくる鷹野に、私は殺意を隠しきれなかった。
「この人でなし!みんなをよくも…よくも!殺してやる!絶対に殺してやる!!」
「ああら、詩音ちゃんじゃないの。この状況でよくそんなこと言えるわね」

本当は詩音も怖かった。
あんなに躊躇なくみんなを殺した鷹野たちに怯えがなかった訳がない。
でもこうやって少しでも抵抗しないと、心がくじけそうだった。

「さて、どちらの子から最初に殺そうかしら?やっぱり沙都子ちゃんかしら?
 診療所じゃ友達だったわけだし、ひと思いに殺したほうがいいと思わない?」
「ひっ……!」
沙都子の怯えた声が私にも聞こえる。その姿はガタガタと震えていて
涙をこぼしていた。
「にーにー…。助けてよ、にーにー……」
そのにーにーは今、ここにはいない。梨花は睡眠薬で眠らされている。
だれも助けてくれないのだ。

だから……私が沙都子を助けなければ…!

沙都子を、頼むからね。

私の頭の中で蘇るのは、あの日の記憶。
あの日悟史くんは、私に沙都子を預けてくれた。
彼の大事な妹を、他の誰でもないこの私に。

だからこの私が今、沙都子を救わないでどうすると言うのか。
例え、この身が縛られていても言葉でどうにかできるかもしれない。

「やめて!沙都子を殺さないで!私はどうなってもいいから…!
 沙都子だけは…どうか見逃してあげてぇ!」
「へぇ、詩音ちゃん…。あなた、今どうなってもいいと言ったわね」
「ええ、私はどうなってもいいから沙都子だけは…どうか…!」
その言葉を聞いた鷹野はくすりと笑ってから言った。
「いいわよ、沙都子ちゃんは助けてあげても」

一瞬、鷹野が何を言ったのか理解できなかった。
あまりにも簡単に沙都子を殺さないと言ったからだ。
それは詩音にとって嬉しいことであったはずなのに……。同時に不安も抱かせた。

「あなたたち」
突然、鷹野は山狗の団員たちのほうに呼びかけた。人数は5人。
彼らは、鷹野に呼ばれるとすぐに駆けつけた。
「今日はよくがんばったわね。あなたたちがいなければ、この作戦は達成できなかった。
 改めて感謝するわ」
山狗たちは それが仕事ですから と一言告げるとすぐに持ち場に戻ろうとした。
「待って。それでね、あなたたちにご褒美をあげようと思うの。
 ほら、あそこに緑の髪をした女の子がいるでしょう。彼女を『あげる』わ。
 好きに遊びなさい。」
「本当に…よろしいのですか…?」
ごくり、と喉が鳴る。鷹野の次の言葉を待ち望んでいるようだった。
「えぇ、『好きなように』なさい。ご褒美だもの、自由に使いなさい」

その始終を聞いていた詩音が、その会話を理解したとき…。
詩音は男たちによって縄を切られていた。
人数は5人。この状況で逃げ出せるはずもない。
「………ッ!」
彼らの欲望に染まった手が詩音の身体を捕まえる。
「へへっ…。こいつスタイルいいじゃんか。エロ過ぎるぜ…!」
一人の男の手が詩音の服を引き裂く。あっという間に服はただの布切れに変わり
下着も脱がされ、詩音は一糸纏わぬ姿にされてしまった。

だが詩音は気丈だった。どうなってもいいと言った時点でこうなる事もある程度予想できたし
それで沙都子が救われるのなら本望だった。
「ちっ、こいつ…。全然こわがらねえな…」
山狗はその表情を見て、どうすればこの女に恐怖とか屈辱とか恥ずかしさといった
感情を与えられるか考えた。
沙都子を見せしめに犯すことも考えたが、鷹野が沙都子を「助ける」と言ったのだから
その方法ではダメだ。

でもその逆なら…。

「さっ…沙都子……!」
「詩音さん……!」
山狗は沙都子を詩音の目の前に連れてきて、木に縛り付けた。
急に詩音の顔が赤くなりだす。効果は抜群だった。
「ほらほら、まさかお前このガキの前で感じたりはしないよなぁ?」
「……ッ!」
山狗たちは詩音の身体に触り始める。
まずは唇を奪って、咥内を蹂躙した。
「んっ!…ちゅ…あっ…は…」
蹂躙されて、息も絶え絶えの詩音に男たちがそれぞれ好きなようにする。
いやらしい手つきで胸をこね回したり、乳首をしゃぶられるうちに
詩音の感度も上がり、乳首もつんとたってくる。
「ひゃ、あん!!あ…っ!んあぁっ!」
「おいおい、感じすぎじゃねえのかぁ?こいつひょっとしてマゾなんじゃねえの?」
「あのガキもみてるっていうのによぉ、全く」

沙都子は自分の目の前で起きている光景が信じられなかった。
あの詩音が男たちに裸にされ、陵辱されている。
いつも沙都子にカボチャ弁当を持ってきて、無理矢理たべさせてくれたあの詩音が…
いつも魅音をおちょくって楽しそうにしていた詩音が…
今、男たちのいいようにされている。それだけでも、沙都子は悲しかった。

「ああっ!やめ……あん!だめぇ!沙都子…お願い…見ないでぇ!」
詩音は自分のあられもない声を沙都子に聞かれたくなかった。
自分が男たちに弄ばれるところを見せたくなかった。
だが男たちは目を閉じた沙都子に言う。
「あいつが殺されたくなかったら、ちゃんとその目であいつが犯される所を見ろ」

今まで、わざと下のほうには手を入れなかった男がついに手をそこに入れる。
「ひあああっ!!?あっ、ふ、いやぁ!!」
ぐちゅぐちゅぐちゅ
すでに溢れるように濡れていたそこは、男の手を拒まずに迎え入れる。
「どうしたんだよ、こんなにも濡れて。本当に淫乱なんだな、このメス豚は」
男の手は、大量の愛液で濡れていた。
「ちっ、違うの!これは…!」
「何が違うんだよ、どっからどうみてもお前が感じすぎるからでてるんだろがよ!」
「うあぁ!!あっ、ああっ!!」
ぼたぼたと詩音の膣から愛液が地面に零れ落ちる。
いまや詩音の身体は全身が性感帯だった。5人もの男たちは思い思いに詩音を弄ぶ。
「いやぁ!もう…やめ…て…」
一人が詩音の肉芽を強く摘み上げる。
「んああああぁあぁぁぁ!」
「もういいんじゃねえか?いれてもよ?」
男たちは膨れ上がった自分のものをズボンから取り出していく…。
「いやぁ!離して!」
二人の男が詩音のふとももを片方ずつ持って詩音を持ち上げる。
M字に開かれた真ん中にある秘裂に男が自分のものをあてがう。

覚悟はしていた。だけど、詩音の顔が青ざめる。分かっていた。こうやって遊ばれているときから
一番怖かった。悟史にささげるはずだった。

もし、悟史くんが帰ってきたらまず最初に悟史くんに「お帰り」って言って
そしてちゃんと告白して、よかったならひとつになりたい。

そんな少女の夢は、彼の妹の目の前で…………壊された。

「いああああああああっ!!!」
結合部からは処女であったことを示す赤い血が流れ出る。
「おっ、こいつ処女だぜ!この年で処女なんてだせぇんじゃねぇの?」
「いいじゃんか、お前こいつの処女を奪ったんだぜ」
「痛い!お願い…抜いてぇ!痛いのぉ!」
そんな言葉には耳も貸さず自分の欲望のままに腰を打ち付ける。
「助けて悟史くん、悟史くん、助けて、いやぁ!こんなのいやぁぁ!!」
気付けば口にしていた彼の助け。

ダメだな…私……。悟史くんの帰りを我慢して待てないなんて…。
だいたい、私は沙都子を守るために身を投げ出して助けようとしたんじゃなかったっけ?
それが結局は悟史くんを頼っちゃうなんて…。

沙都子もごめんね。こんな姿見せてしまって。
こんなの沙都子の「ねーねー」じゃないよね。

本当にごめん。

「あっ、イくッ!ひゃあぁん!!!あっ、イッちゃうぅぅ!!!」
男が乳首を強くつまみ、乳房をピンっと引っ張る。
そして詩音の声が一際高くなり………。
「ひゃあぁああぁぁぁぁぁ!!!」
ドクン ドクン
一気に膣に男の欲望が流れ込む。
「あぁぁ…、うあぁあぁ…」
自分の膣から白い液体がこぼれてるのを見ていたが、すぐに別の男が詩音を立たせて
バックから獣のようにモノを突きいれる。
「うあぁぁああぁ!!もうダメぇ!壊れる!」
後ろから胸に手を回され、胸が形を変えながら揺れる。
「ひゃ、あぁん、ああぁ、ふああああ!!」
「くぅぅ、しまりがいいぜ…!もう我慢できねぇ!」
「ひっ、…あぁああぁあぁぁぁぁ!!」
また、中に勢いよく放出される。
そして違う男が詩音に迫ってくる---



こんな汚れた身体をしてる私は、なんなんだろう。

悟史くん、ごめんね。こんな穢された身体を君に見せられない。
でも沙都子がいるよ、安心して

私は、もう君に会えないけど

約束は守ったから

もう私のことは忘れてください

きっと私は壊される

でも次の世界でまた会えるよね?

きっと会えるよね?

私はそこで待ってるよ

ずっと待ってる

もしその世界で会えたなら、君にこう言おう



「大好きだよ、悟史くん」

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最終更新:2008年01月08日 23:02