誕生日裸祭り事件・後編


キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ついに俺の一人勝ち。

最初のターゲットは・・・パンツ一枚の沙都子!
「わかるなぁ、沙都子ぉ~?そのスジをさらすんだー!!!!!」
「ふ・・・ふ・・・・・・ふわあああああああああああん!!!!!!!!」
沙都子は号泣しつつ、俺にパンツを投げつけた。
一緒にバレーボールやバスケットボールまで飛んできたが、スジを垣間見ることに成功した俺は満足だった。

「最下位は沙都子に決まりだね!」
「わたくしの誕生日ですのにー!!!」
「沙都子ー、全部終わるまで着ちゃ駄目ですよー?」
「はぅー。涙目の沙都子ちゃんかぁいいよ~」
「かわいそかわいそなのです♪」
主賓といえども容赦はしない。
それがわが部活の恐ろしさだ。


次のターゲットは、沙都子と同じくパンツ姿の魅音。ただし上はセーラー服だ。
「パンツだ、魅音!それ以外は許さん!!!」
その言葉に魅音は何故かにやりと笑い、するりとパンツを脱いだ。その下から現れたのは・・・紐パン!?
「くっくっく。圭ちゃんが思いつくようなこと、おじさんが気づかないと思うー?」
「ふーん。これはこれでいいもんだな。じっくり見られるし」
至近距離から前後左右、舐めるように魅音の紐パン姿を鑑賞する俺。
紐に縛られた豊かな尻周りの肉付きは実に見ごたえがある。
「ちょ、圭ちゃん!?」

ガスッ!!!!!

「圭一くん。何してるのかな?かな?」
レナぱんによって紐パンから遠ざけられる俺・・・。


「わかったわかった。次はレナだな?」
「はうっ!?」
墓穴を掘ったことに気づき、うろたえるレナ。
スカートはあえて残し、タンクトップを脱いでもらう。
これで上半身はブラ一枚。
「はぅううう・・・」
これで形のいい乳が鑑賞できるぜうへへ。


シュミーズ姿の梨花ちゃんに指令。
「わかったのです」
梨花ちゃんがシュミーズを脱ぐと・・・その下はビキニだった。
肩紐のないタイプなので気づかなかったぜ・・・。

「まだいけるのですよ。みぃ?・・・あまり見ても面白くないのですよ・・・」
後ろを向いてしまう梨花ちゃん。
確かにレナや魅音と違って、あまり起伏というものがないが、それが大事なんだよ!
「俺は十分面白いけどなー」
「梨花ちゃんはかぁいいんだよ!だよ!」
「みー・・・」
本人が気にしている所がまたツボだ。


詩音はブラとパンスト姿。
もちろん、俺の選択は――――。

「( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!ブラを取るんだ( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!」
「仕方ありませんね・・・この自慢の乳をせいぜい目に焼き付けなさい!」

バッ!と思い切り良く外された下着が宙を舞う。
白日の下にさらけ出された二つの大きな塊には男の夢や希望がぎっしりと詰まっているに違いない。そして、中央には――。
あれ?あるべきものが見当たらなくて、俺は目を凝らす。
「どうしたんですか~?ニプレスなんて常識ですよー?」
夢の山頂は二つの小さな丸い物体で封印されていたのであった・・・。
と、がっかりするのはまだ早い。ほとんどモロだしには変わりないのだから、この機会にしっかり目に焼き付けておこう。
ボヨン。ん?腕に弾むような感触が。
「圭ちゃあ~ん、詩音ばっかり見てないでおじさんのも見てよぉ~」
「ボクの平らなお胸はどうなのです~☆」
ふに。うお。反対の腕にはまた青い果実の甘酸っぱい感触が・・・。
「レナも混ぜて~。はぅ~圭一くんだってかぁいいんだよ~?」
すりすり。
股間に違和感。
ど、どこに頬摺りしてるんだレナぁ~~~!!!

「――沙都子」
「これでも喰らえですわぁ~!!!」

詩音の合図で俺たちはタライの山に埋められた。



「ふぇえええええええええ!!?」
「終わりですね。お姉」
魅音は最後に残った紐パンを、半泣きでゆっくりと脱ぐと、その場にへたり込んだ。


「はぅ~!!!!!」
ばったり。
ブラを外して力尽きたレナ。
沙都子と魅音が部屋の隅へと引きずっていく。




勝負は、俺と梨花ちゃんと詩音の三人に絞られた。

「よい!!!!」
梨花ちゃんと詩音がチョキ、俺は・・・パー。
今は再びブルマ姿。靴下も上着ももはや無い。

「圭ちゃん~?」
「圭一~?」

みんなの期待に応えて俺は――。



「――やりますね」
「みぃ」
「いや~、日本人なら褌だよなー!身も心も引き締まるぜー!」
褌一枚で仁王立ちする俺。見た目だけならブルマよりも遥かにましだ。

「褌はやっぱりあの食い込みだよねぇ」
「はぅ~。圭一くんのお尻かぁいいよ~」
背後から身の危険も感じるが。



何度か際どい勝負が続いた後、再び俺にピンチが訪れた。
「さあ、圭ちゃん。度胸を見せて下さい」
「みぃ。決心がつかないなら、ボクが手伝ってあげるのです」
「それには及ばないぜ・・・。よくここまで来たもんだ・・・」
ゆっくり紐を解く。
「だが、まだ終わっちゃいねえ!!!」

みんなの目が点になる。
俺の股間には紐を通した葉っぱが一枚。
あらかじめ柏餅用の葉っぱをこっそり仕込んでおいたのだ。

「・・・くすくすくす。あっはっはっははははははははは!!!面白い、面白いわ、圭一!!!あなたはどこまで私を楽しませてくれるのかしら!?おいで、葉っぱ男。――遊んであげるわ!!!」




「みぃーーーーーーーー!!?」
激戦の末、とうとう梨花ちゃんが脱落した。
もはや上だけになったビキニを脱ぐ。けだるい仕草が妙に色っぽい。
「やっぱりあのセリフは負けフラグよね・・・」
その場に体育座りをして見物に回る梨花ちゃん。


残る敵は詩音のみ。

静寂が訪れる。
衆人環視の中、俺と詩音は最後の封印、葉っぱとニプレスの存亡をかけて、最終決戦に挑む!!!

「覚悟しろ、詩音!そのいまいましい代物は俺様がじきじきに剥ぎ取ってやるぜぇーーー!!!!!」
「ふっ!圭ちゃんこそかぁいいオットセイの虫干しの準備はいいですかぁ~!!!?」


「野球~す~るなら!こういう具合にしやしゃんせ~」
グーか?チョキか?
「アウト!」
それともパーか?
「セーフ!」
選択肢は三つだけ。
「よよいの・・・」
シンプルなルールだからこそ先が見えない。
「よいッ!!!!!」
勝負だ詩音ーーーーーーーー!!!!!」





光がまぶしい。
「ん・・・?」
もう朝か。
夕べは楽しかったな。
綿流しの日以来の大騒ぎ。

何だかスースーする。
ああそうか。
結局全裸のままで寝てしまったのか・・・って、え!?

目を開けた俺は異様な状況に気づいた。

魅音と詩音が両腕にぶら下がっている。
梨花ちゃんは横にくっついており、レナは・・・頭を下にして、こっちに尻を向けていた!
いや、沙都子が股間に頭を乗せているのに比べれば大したことでは――。

「ふ、ふええええええええええ!!?」
「はうーーーーーーーーーーー!!?」

決定的な問題は、全員が全裸ということだ。


ほぼ同時に魅音とレナの悲鳴が上がる。
「うーん・・・。にーにー・・・」
「うるさいですねぇ・・・。夕べは遅かったんですから、もうちょっと寝かせて下さいよぉ・・・」

魅音とレナは飛び起きると、ほれぼれするようなスピードで服を着始めた。

「ぎゃあああああああああああッ!!!何するんですのこの変態ッ!!!!!」
沙都子に蹴りを入れられながら、梨花ちゃんを起こす。
「起きろ、梨花ちゃん!あれから何があったんだ!?」
「みー・・・。優勝は・・・」
ゆさゆさと揺さぶられ、目を閉じたまま梨花ちゃんは夕べの出来事と語った。




二つの拳はグーとパー。
勝ったのは・・・。

「もらったああああああああああああ!!!!!」
「ひぎぃいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
詩音が葉っぱをもぎ取った。

「圭ちゃんのオットセイは元気だったかなぁ~?くっくっく!!」
「お持ち帰りぃ~!!!」
「オットセイさん、こんにちわなのです」
「やめてー。つつかないでー。らめええええええええ!!!!!」
「商品は頂きましたよ!あははははは!!!」
「ふわああああああああああん!?」

ドタバタ。
こんな調子で大騒ぎの中、長かった戦いは終わりを告げた。

「ふう・・・。一人だけ仲間外れというのも寂しいもんですねぇ。ええい、こんな物取っちゃええええええええ!!!」
ついに詩音までが自らニプレスを剥がして騒ぎに加わった。

しばらくみんなで全裸のまま追いかけっこをしていた記憶はあるが・・・。




「詩ぃの勝ちなのです~・・・。沙都子は一週間詩ぃのペットなのです~・・・」
「いやあああああああああ!!!」

沙都子の悲鳴で、梨花ちゃんがぱっちりと目を開ける。
目の前の全裸の俺に目を見張り、自分の体を見直すと急激に蒼ざめ――台所に逃げ込んだ。

魅音も服を着ると、何も言わずに涙を振りまきながら外へ飛び出して行った。
「た、楽しかったね・・・。えへへへ」
レナも取り繕うように照れ笑いをしてそそくさと帰ってゆく。



げしげし。
沙都子に蹴られながら着替えをする。
着替え終わった詩音が沙都子に服を着せていた。

「変態!変態!変態!変態!変態!変態!変態!変態!変態!変態!変態!変態!」
「はいはい沙都子ぉ~。変態の圭ちゃんは放っておいて、一緒にマンションに帰りますよぉ~」
「・・・みぃ~。誰か、ボクの服を取って欲しいのです・・・」

台所から梨花ちゃんの哀れな声がする。
「これかぁ?」
「みぃッ!?近寄らないでよッ!!!」
「え!?別に何も見てな」
「梨花に何する気ですのこのド変態めええええええええええええッ!!!!!」

ドラップの嵐が吹き荒れる中、俺の意識は再び闇に落ちていった・・・。


「レナ・・・私もう学校行けない・・・」
「魅ぃちゃん、忘れるんだよ・・・だよ・・・」
階上の騒ぎをよそに傷を舐めあう二人。



だが、この「誕生日裸祭り事件」は、その後も忘れられない思い出として長く語り継がれ、
ことあるごとにほじくり出されてはみんなの古傷をえぐるのであった・・・。




終わり

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最終更新:2007年10月14日 11:51