男とは一体、どういう風にあるべきだろうか。

男に生まれたからには一度はやってみたい夢がある。
人によって些細な部分は違うかもしれないが、男なら誰もが皆同じくやってみたい夢がある。
例えばだ、正義のヒーローになりたいとか熱い夢もあるだろう。
ロボットを操縦してみたいとかいう、熱い夢もあるだろう。
宇宙最強の強さを手にして、空を飛んだりとかいう熱い夢もあるだろう。
だが、それ以上に熱い夢を、男なら誰しも持っているはずだ。
それは女の子を自分専属のメイドに仕立ててご奉仕三昧とか!
とてつもなく恥ずかしい格好をさせて、ご飯を食べさせてもらうとか!
……とにかく! まあ色々あるだろう。
しかし、しかしだ。もしそんな夢を本当に叶えることが出来るとき、男はどうするべきだろう?
俺の手の中には、二枚の可愛らしい手書きのチケット。
使用する、しないは俺の自由。
隣を見る。魅音がにやにやしながらこっちを見ている。
反対側を向く。レナが顔を真っ赤にしながら、心配そうな目つきでこっちを見ている。
――正面を向く。
そこには沙都子と梨花ちゃんが、心持ち青ざめた表情で俺のことをじっと見つめていた。

事の顛末は、数十分前に遡る。
俺たち五人は、いつものように部活をしていた。
ちなみに今回はダウトだった。あのトランプゲームのアレだ。
やったことがある人ならわかるかもしれないが、このゲームは残りが二人になると決着がつかない。
自分が持ってないカードが、相手のカードとなるからだ。
つまり、今回は敗者が二人という過酷なものだった。
罰ゲームはスタンダードに、勝者が敗者に一個命令。
一見、いつもの部活だ。
それがあんな展開になるなんて、誰が予想できただろうか?

最初の内は、まだ普通だった。
沙都子のトラップにハメられて、俺が断トツのビリだった辺りも認めたくはないが普通だろう。
さらに梨花ちゃんから追撃されたのはちょっと予想外だったが、これもまあ普通だ。
その時点では珍しく沙都子と梨花ちゃんが手札が残り4、5枚とトップを争っていた。
続く魅音、レナが10枚程度。俺がさっきのトラップとかのせいで20枚程。
圧倒的不利に追いやった沙都子に対して俺が噛み付くのも、まあいつものことだった。
「沙都子! てんめぇぇぇっっ! やりやがったなぁっ!!」
「をーっほっほっほ! これくらいで引っかかる圭一さんが悪いのでございますわー!」
「圭一、手札が一杯でかわいそかわいそなのですよ☆」
「くぅぅぅぅっっっ! 見てろよ! ここからひっくり返してやらぁぁっっっ!!」
「ここからひっくり返すなんて無理にも程がありますわ! 諦めた方がよろしいんじゃなくて?」
「ボクたちがこのまま勝つのですよ。圭一はきっと罰ゲームなのです。にぱー☆」
「そんなのやってみなきゃわからねぇぜ!?」
そう強がってはみたものの、ここからの逆転はかなり厳しそうだった。
それは沙都子や梨花ちゃんも同じだったようで、だからこそあんな事を言ったのだろう。

「をーっほっほっほ! もしひっくり返せたら、恥ずかしい格好でも何でもやってもいい気分ですわね」
「もし圭一が1位を取れて、ボクがビリになったなら猫装備でハイハイでお散歩券をあげてもいいぐらいなのです」
「あら、それなら私は犬装備で同じ事やってもいいですわよ」
絶対勝つと確信があるからこそ、言える言葉だった。
つまりはその場のノリで言った冗談のようなもので、俺もそれがわかってたからこそ反撃した。
「言ったな! 絶対俺が勝って恥ずかしい思いさせてやろうじゃねぇかっ!」
「圭ちゃん言ったね?」
そこに噛み付いてきたのは魅音だった。
魅音も俺が勝てないと見たんだろう。煽るつもりだったのかもしれない。
「じゃあ圭ちゃんが1位になって沙都子と梨花ちゃんがビリになったら罰ゲームはそれで良いのかな?」
「当たり前だっ! なんなら逆に俺が負けたら、スク水で村一周にしていいぜ!」
「をーほっほっほ! 上等ですわー!」

さて、ここで冒頭に戻る。
俺の手には二枚の手書きチケット。
一枚は沙都子の手書き。もう一枚は梨花ちゃんの手書き。
そしてこれが書かれたのはほんの一分前のこと。
もう流石にわかるだろう。何が起こってしまったか!
「圭ちゃ~ん? それ、使わないの~?」
魅音がにやにやと嫌らしい笑みを浮かべて詰め寄ってくる。
そう、まさかのまさかだった。
あの後俺は奇跡的な大逆転をし、そしてあろう事にビリになったのは沙都子と梨花ちゃんだったのだ!
神様は何をとち狂ってしまったのか、やや心配になってしまう。
しかし男の夢を叶えるチャンスをくれたことに対しては、ありがとう! 神様最高だぜ!
今日から俺、ちゃんと貴方を崇めることにします。本当にありがとう!
……と逃避する余裕など、あまり無いようだ。
「……なあ、魅音。やっぱりこれは流石にマズいんじゃ……」
確かに女の子を獣装備でお散歩させるなんて、男にとっては大きな夢だ!
だが夢は夢であって、実際するとなれば周りの目とか、倫理とか大きな問題がある。
もし、これをやってしまったならば、俺は人間として大切な何かを失う。しかも必ずだ。
それどころか、村中から変態呼ばわりされてもおかしくない。
「変態ぃ~? 圭ちゃん何度も罰ゲームでとんでもない格好して帰ってるけど、あれはなんて言うのかねぇ?」
「ぐあぁぁぁぁっっっ!! 言うなぁぁぁぁっっ!!」
「み、魅ぃちゃん……レナもこの罰ゲームはちょっとダメだと思うかな? かな?」
「ちっちっち! どんな罰ゲームであっても問答無用! それが部活のルールだからね」
「でも……」
「それに、これはもともと沙都子や梨花ちゃんが勝手に自分から言い出したことだしね」
それを言われると、レナも何も言い返せないらしい。
どうしよう? とでも言いたげな視線をこっちに送ってくる。
むしろ俺がどうしよう? とでも言いたい気分だってーの!
沙都子と梨花ちゃんも、期待を込めたような視線を送ってくる。
……うぅ。俺、どうする!?
たしかにこれは夢のチケットだ、だけどやっぱり……
「やっぱ俺、これは使えな……」
「ねえ圭ちゃ~ん、……もしかしてビビってんの?」
「なっ!? んなわけねぇだろっ!」
「なら出来るよね? それとも圭ちゃん、自分が恥ずかしい格好するほうが好き……」
「だーっっ!! それは絶対無い! くそっ、こんなおいしい券使うに決まってるだろっ!」
――言った、俺。言っちまった。
魅音は面白そうだとばかりににやにやしてるし、レナは溜息をついてる。
そして沙都子と梨花ちゃんはがっくしと肩を落としながら、諦めた表情。
……はぁ。どうして俺って、こんなに挑発に乗りやすいんだ。

せめてもの情け、ということでお散歩は暗くなってからすることになった。
どうせ今日は親父もお袋も出張でいない。
あわよくば沙都子か梨花ちゃんの手料理でもわけてもらえたらなーという下心もあった。
大体六時半辺りだろうか、俺は二人の家をノックした。
「おーい、沙都子ー! 梨花ちゃーん! 来たぞー」
たんたん、と階段を下りる音が聞こえ、そして……
「……っ!!」
――なんというか、神様。素晴らしすぎます。
俺、今日死んでも良いかもしれない。と本気で思えるほどの何かがそこにはあった。
「みぃ……」
「圭一さんっ! ……は、早く行くなら行きますわよっ!」
騒ぐ沙都子に合わせてぴこぴこと動く犬耳と尻尾。
赤い首輪に繋がれた赤いリードを振り回している様子は、さながら散歩に早く行きたがっている子犬のようだ。
その破壊力はいわずもがな! ああ、想像してみろ! マジですげぇから!
黄色い髪と相まって、ふわふわとした子犬のような可愛さがある。
梨花ちゃんは猫耳、尻尾、そして沙都子と色違いの青い首輪とリード。
もちろん想像違わず、とても似合っている。
沙都子とは反対に落ち着いている梨花ちゃんは、それこそマイペースな猫のようで。
でも頬を赤らめて「みぃ」とでも鳴けば、一転甘えん坊の子猫と化すのだ!
ああ! こんな素晴らしい格好の彼女たちを四つん這いで散歩させることが出来るとは!
やべ、考えただけでも鼻血が出そう……
レナじゃなくても、この二人をお持ち帰りしたくなる。
「……よ、よし。じゃあ行くか!」
赤のリードを右手に、青のリードを左手にしっかり握る。
二人はと言うと、恥ずかしさにふるふると震えながら地面に四つん這いとなった。
く、くぅぅぅぅ!! ヤバい、これは病み付きになりそうだ。
ルートは彼女たちに任せるとする。これも、せめてもの情けだ。
だがハイハイのためか、なかなか前に進まない。
二人は必死で少しでも早く前に進もうとしているが、俺にとってはゆっくり歩く程度だ。
「うぅぅぅぅ……こんな恥ずかしいことをさせられるなんて、屈辱ですわ……」
「みぃ……圭一は酷いのです。ボクたちはきっとこのまま圭一ににゃーにゃーされてしまうのです」
「さ、さすがにそこまでは……しない、かな? かな?」
とっさにレナのまねで誤魔化すが、正直理性が保つかわからない。
二人が進む度にふりふりと尻尾とお尻が揺れるし、スカートがはためいて見えそうで見えないチラリズムとか。
何よりも、その恥ずかしそうな表情!
屈服させることにより沸き上がる嗜虐心と達成感!
それらが俺をもっと、もっとと先へ駆り立てるのだ!
だけどここでそれを許してしまったら、それこそ人間を捨てることになる。
なんだけど、なんだけど! その……はぅ……

「きゃー! 圭一さんのケダモノー!!」
「圭一のオットセイが、とても元気なのです」
「こ、こらー! 見るなーッ!!」
怒鳴りながら慌てて両手で隠すも、前屈みの体勢じゃイマイチ迫力がない。
それを形勢逆転と取ったのか、はたまた興味があっただけなのか、二人がじわじわと近づいてくる。
四つん這いで詰め寄ってくる二人の姿はこんな状況のせいか、幼いながらもちょっとした色気があって……
動揺したまま後ろに足を踏み出したら、何かに躓いて尻餅をついてしまった。
マズい。これは非常にマズい。
「ちょ、待て。マジで待て。冗談でもやめろ! 近づくなっ!」
「あらあら圭一さぁん? さっきまでの威勢はどこへ行きまして?」
「みぃ、圭一は大変なのです。もう歩けないかもなのですよ?」
座り込んだことによって、視線がさっきよりも下へと移る。
四つん這いのせいで胸元が緩んでいて、そこからちらちらと下着が見えそうで見えない……
もう、限界だった。
「……マ、ジで……ヤバいから、もう、近づか……」
「何を言ってますの? 圭一さぁん? 降参ですの~?」
ふわふわとした耳が揺れる。俺を誘う。
「……みぃ!? 沙都子っ! それ以上圭一に近づいちゃダメっ!」
俺の異変にいち早く気付いたか、梨花ちゃんが沙都子を制止する。
「何言ってるんですの、梨花ぁ! これは大チャンスですのよ!」
だが、『そういうこと』に疎い沙都子は気がつかない。
無謀なことにも、狼と変わりつつある俺に無邪気に近寄ってくる。
「ダ……メ、だ……沙都、離れ……ッ!!」
「沙都子ッ! ダメ、圭一っ! ダメぇっ!!」
ぷつん。
――俺の中で、何かが切れる音がした。

「……圭一、さん?」
俺の変化にようやく気がついたのか、そいつは不安げな声を出す。
その姿は、まさに震える子犬にそっくりだった。
俺という狼に、今まさに食われようとしている子犬。
ガシッと両肩をしっかり捕まえる。逃れられないように。
「……え? ちょっと、圭一さ――」
有無を言わさず、仰向けに押し倒す。
そのまま服を脱がせにかかる。
「ちょ、嫌、やめっ……やめてっ!!」
「圭一ッ! 止めるのです! 沙都子を離すのです!」
もう一匹の獲物が俺に向かって飛びかかってくる。
子猫は片手で捕まえ、同じように地面に押し倒しておく。
「や、嫌っ!! 梨花ぁっ! 嫌ぁぁぁっっ!!」
「沙都子ッ! ……離して、離してよッ! このぉっ!!」
二匹ともじたばたと暴れるが、体格差もあって俺には全く敵わない。
どれだけ叫ぼうとも、ここは人気のない山道。
見られるのを恥ずかしがって、人が通らない場所を選んだのが裏目に出たようだ。
仮に俺の腕から離れられたところで、リードで繋がれている以上助けを呼びにもいけない。
考えれば簡単なことだった。ここで食い散らかしたところで誰にもバレやしないのだ。

左手で押さえた子猫は後にして、先に捕まえた子犬から剥くことにする。
両足で押さえているため、全くもって抜けようがない。
右手で器用に服をずらし、暴れる子犬から服を剥ぎ取る。
この頃には恐怖の方が勝っていたのか、泣きながら弱々しい抵抗を続けるだけだった。
一方の子猫は、諦めが悪いのか未だじたばたと藻掻いている。
「……っく、嫌、……ひっく……止めて……」
「ホントに離しなさいよぉッ!! 離せって言ってんでしょっ!!」
……みゃーみゃーと、うるせぇな。
ちょっとばかり子猫が耳障りだったので、子犬の下着をずらしたところで子猫も剥いておくことにする。
半脱げで、胸あたりまで露出させた子犬の首輪をしっかり掴み、地面に押さえておく。
中腰になって移動し、今度は子猫を両足で押さえつける。
空いた左手で、同じように子猫の服を剥ぎ取る。
「離してッ! 圭一! 目を覚ましなさいよ、このっ……! 止めてっ!」
子猫の方が、ボタンタイプで脱がしやすかった。
前を開き、下着をたくし上げると、子犬より小さな膨らみが露出する。
「止めっ……見ないでっ! ねぇ、圭一っ!!」
小さいとはいえ、実に美味しそうな色合いの蕾がそこにはあった。
邪魔な腕を二つまとめて拘束して、思いっきり貪りついた。
「……っ! や……けい…いち……」
「嫌ぁ……止めて、っく……くださいまし……圭一、さ……ひっく……」
じゅるじゅると音を立てて、吸い付く。
「ふぁっ! 圭一……止めて……っ」
「うわぁぁぁぁぁん!! 止めてぇ……っ!! 梨花を、離してぇぇっっ!!」
子猫の方が静かになったと思ったら、今度は子犬の方がきゃんきゃん鳴き出しやがった。
せっかく俺が、美味しく戴いているというのに。
この獣たちは躾がなってないらしい。食事中に騒ぐなどもってのほか。
だから、ちょっとした躾の意味も込めて子犬の方も構ってやろうと思った。
しかし二匹も押さえておかなきゃならないなんて、少し面倒だな。
その時、未だ手首に巻かれてる二本の「それ」に気がついた。
そうか、そういう手があったか。俺、頭良いな。
左手にある青いリードを取り外す。
子猫を器用にひっくり返し、後ろ手でリードを使って縛り上げた。
当然、子犬は一旦放してしまうことになるのだが、俺には確信があった。
子猫と違いややパニックに陥った子犬が、俺から逃げられるはずがない、と。
縛り上げるまでに30秒。
その間、子犬は必死に自身の首輪からリードを外そうとしていたが、手元が狂って上手く外せない。
そして俺は赤いリードを強く引っ張る。
かくんっと一瞬の抵抗の後、子犬が俺の眼前に引き倒された。
「や、嫌……わ、私に何を……?」
怯えたその瞳が堪らない。
首輪をぐっと掴み、子猫と背中合わせになるように引き寄せる。
さらに、青いリードの余った部分で子犬の両手も後ろで拘束した。
これで赤いリード一本で二匹を繋いでおけるし、邪魔な腕も動かせない。
片方を貪っている間に、もう片方に邪魔されることもない。
たった一つのことで、ここまで俺にとって食べやすくなるのだ。
やはり料理の技術は大切だなぁ、と微かに思った。
さて、思いっきり堪能するとしようか。

舐めるような視線で品定めをすると、二匹の瞳が恐怖に歪む。
さっきまで貪っていた、線の細い子猫も美味そうだが……
ここはやはり、柔らかそうな子犬から戴くべきか?
うーん、でも生意気に抵抗する子猫を屈服されるのも良いかもしれない。
いやいや、怯えた子犬をきゃんきゃん喚かせるのも良いよなぁ。
――よし、まずは子犬から戴こうか。
ぺたんと背中合わせに座り込ませた、子犬の正面側に回る。
「圭一っ! 沙都子は、沙都子はダメっ! 止めてっ!」
「あ……ぁ……」
子猫はみゃーみゃー喚き、子犬は恐怖のあまり言葉が出ない。
安心しろ、お前も後でじっくり味わってやる。
子犬のずらされた服の隙間から、柔らかそうな双球が顔を覗かせている。
小さな体つきの割には、意外と良い物を持っているじゃねぇか。
手を差し入れ、力を込める。
思っていたとおりの柔らかさと弾力が、俺の指を楽しませた。
「や……嫌、触らないでくださいましっ! 嫌ぁぁぁっっっ!!」
「圭一、沙都子に何をしてるのっ!? 今すぐ止めなさい!」
じたばたと藻掻き喚いているが、放っておくことにしよう。
いつまでも食べずにいるのも、もったいない気もするし。
ふにふにと揉み、麓から頂上まで絞り上げる。
薄桃色の先端に到達する度に、抵抗が一瞬弱まる。
小さいのに一丁前に感じてやがるらしい。いや、小さいからこそ感度が良いのか?
「や、止めてくださ……ふっ! ……ぁ、ダメ、ふぁ……」
ならば、こうしたらどうなるかな?
きゅっと蕾を摘み、指の腹でころころと転がす。
段々と硬く、大きくなっていく。比例するように、吐息が漏れる。
「やっ…ふぁっ……ぁ、止め……んぅっ!」
「沙都子、屈してはダメなのです! ……ねぇ、沙都子! しっかりしてッ!」
子猫の声はもう届かない。
弱まっていく抵抗は、もはや意味を成さない程まで無くなっていく。
とろんと惚けていく瞳、桃色に上気した頬、時折ぴくんと跳ねる身体。
口先の抵抗は、今では小さな喘ぎを恥ずかしそうに漏らすだけ。
「……ぁっ、ん、やぁ……っ……ふあぁぁっ!」
もう辛抱堪らんとばかりに、一気に貪りついた。
夢中で舐め、吸い、甘噛みする。
「やっ……やあぁぁぁぁぁっっっ!!!」
「止めて圭一ッ!! お願いだから止めてぇぇぇっっっ!!!」
舌先で唾液を馴染ませるようにして、吸い上げる。
奥歯で軽く噛むと、コリコリとした触感が堪らない。
そしてそれよりも、耳に伝わる嬌声と悲鳴が心地よかった。
「――っあ! や、あぁ……んんっ!! きゃうっ!!」
「……止めて、お願い…っく……沙都子、沙都子だけは見逃して……うぅっ」
もちろん、お願いを聞いてやるつもりはない。

口を下にずらしていく。やや湿った布にぶつかった。
この下にこそ、最高の食材が待っている!
邪魔な布を取り去ろうと、ゴムに手を掛けた。
さっきまでボーッとしていた子犬が、危険を察知したのか、ハッとなり叫ぶ。
「や、止めてくださいましッ! 圭一さんッ!!」
悲痛な声もなんのその。破り捨てるような勢いで、それは取り除かれた。
毛も全く生えてない、幼い秘所が露わになる。
「嫌あぁぁっ! 見ないでっ!!」
「圭一ッ!!」
足を閉じて必死に見せまいとしているが、俺に力で敵うわけもなく。
ぴったり閉じた両足をこじ開け、濡れたそこにしゃぶりついた。
「ひゃうぅっ! や、そこ、きたな……ぁっ! ひぅっ!」
ぴちゃぴちゃと、下劣な音を立てながら。
ひたすら啜り、舌で狭い肉壁を掻き分け奥まで伸ばす。
後から後から溢れ出す蜜を、ズズズと飲み干していく。
真っ赤な顔をいやいやと振り、瞳からぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。
ビクビクと跳ねる身体の感覚は、後ろに繋がれた子猫にも充分伝わっているだろう。
それを狙っていた。
「……止めて…うぅっ……わ、私、なんでもするから……お願い、沙都子を…っく……」
涙混じりの小さな呟きを、俺が聞き逃すはずもなかった。
「……ふぅん? 何でもするんだな? 今、そう言ったよな?」
見せつけるように、子犬の愛液で濡れた口元をぺろっと舌で拭う。
子犬はと言うと、荒い息をついて放心している。
さあ、これで決意は固まったよなぁ? こいつのこと大切なんだもんなぁ?
「……ひっく……します。しますのです……ボクが言うこと聞きますから、沙都子を……」
「よし、それじゃあまず、コイツをどうにかしてもらおうか?」
ズボンのチャックを開けると、既にカチカチになった肉棒が飛び出す。
ビクッビクッと、脈打ってるのがよくわかるぐらいだ。
「な……!? ど、どうすればいいのですか……?」
不安そうな顔で、俺を見上げる。
「とぼけんのは無しだぜ? ホントはわかってるんじゃねぇのか?」
蔑むような視線で見下ろしてやる。
「――ッ!? ……みぃ。わ、わかったのです……」
諦めたような表情で、小さな口を命一杯開く。
「小さいクセに、よく知ってるよなぁ? こんな卑猥なコトをさ」
罵ったときの、羞恥に歪む表情が堪らなく快感だ。
「……うぅ、この鬼畜……変態……恥知らずッ……」
悔しげに小さく呟かれる呪詛も、敗者の戯れ言と思えば実に愉快だ。
さて、満足させてもらいますか。

「――むふっ!? ふっ、ぐぅ!」
小さな口に無遠慮に肉棒を突っ込む。
苦しそうに咽せるが、気にしない。
「おいおい、満足させてくれよ? 歯を立てたりしたらこいつがどうなるかわかってるよな?」
「……むぅ、ごほっ! ……っく、む、ちゅ……」
後ろの子犬のことを口にすると、咽せつつも必死に舌を絡めたりしてくる。たいしたものだ。
技巧も何もないが、小さな舌にぺろぺろと舐められるだけで充分だ。
頭をグッと押さえ、遠慮のカケラもなく腰を前後に動かす。
生暖かく、湿った口腔の感触が心地よい。
「んーっ! ふ、ふっ……ちゅ、むふっ! ぐ……んぅっ!」
続けていくうちに苦しそうだった鼻息が、段々熱を帯び始めているのは気のせいだろうか?
だとしたら、こいつ相当のマゾだぜ。
「ホントはこいつを助けたかったんじゃなくて、自分がシてもらいたかっただけじゃねぇのかぁ?」
「ち、ちが……げほっ! っふ、う、んぅーっ!!」
「ほら、欲しいんだったらやるぜ! 思いっきり出してやらぁっ!!」
「――――っ!?」
喉の最奥まで突き立て、豪快にぶちまける。
さっきまで随分溜まっていたせいか、結構な量が出た気がした。
「げほっ! ごほっ……! ぐぇぇ……っ」
口からぼたぼたと、白い液体がこぼれ落ちる。
「んだよ、飲んじゃあくれねぇのかよ」
まあいいや。これで随分大人しくなるだろう。
早くも硬さを取り戻したそれを、眼前に突きつける。
「……ひうっ!」
恐怖に彩られた声が漏れた。
「なあ? 次はどうするかわかるか?」
「……け……いち?」
俺が今いった言葉。
どうすればいい? ではなく、どうするか? と俺は聞いた。
その違いに、子猫はまだ気付いていない。
いや、頭がボーッとしていて気付けない、と言った方が正しいか?
青いリードを外す。後ろ手に繋がれた二匹が解放される。
それを子猫の首に繋ぎなおし、しっかりと手首に巻き付けておく。
さらに子犬の首に繋がれた赤いリードを手首から外し、近くの木に括り付けた。
余った部分で両手を拘束することも忘れない。外されて逃げられたら困る。
そして子猫のリードをぐいっと引っ張り、子犬を指差して宣言する。
「お前の願い通り、こいつにはまだ手を出さないでおいてやる」
「……まだ?」
「そうだ、状況によっちゃあ保証は出来ねぇからな」
「っ卑怯者!」
「じゃ、もう一度聞くぜ? 『次はどうするかわかるか?』」

「……まさか!?」
さっと、子猫の顔に絶望の影が差す。
正しい想像に行き着いたことを確認して、俺は子猫をうつぶせに転がした。
暴れているのを上手く取り押さえ、下着を取り去り、スカートを捲りあげた。
「や……それだけは止めッ…!?……ふみゃあぁっ!」
両足を鷲づかみにし、舌で蜜壷を掻き回す。
よし、充分濡れている。それじゃ行くぜ……ッ!
「――っあ! ぐぅ……痛い、止めて圭一! ホントに痛……ああぁぁぁっっ!!」
ギチギチと狭い中が、必死に俺を侵入させまいと抵抗する。
それを無視し、一気に奥まで貫いた。
「――――――っぅぅぅぅぅ!!!!」
ブチリ、と途中で何かが裂ける音と、俺のを伝わって滴り落ちる赤。
痛さのあまりか、声にならない悲鳴が空気を震わせるのみ。
だが、俺にとっては血でさえもただの潤滑油でしかない。
腰を持ち上げ、後ろから俺は躊躇せず犯し始めた。
「っあ! や、っつぅ……あ、あ、ぁっ……はぁっ……んんぅっ!」
リズミカルな肉と肉のぶつかる音の合間に、吐息が漏れる。
もう壊れてしまったのか、よだれの垂れた小さな口は甘い喘ぎしか紡がない。
狭い中が俺のモノに絡みついて、きゅうと締め上げる。
「んっ……やぁ、う……あっ、あっ、あぅっ!」
その時だった。大きな悲鳴が上がったのは。
そちらを見る。子犬が目を見開いて、口をパクパクさせていた。
「ちっ、思ったより早く目が覚めたな」
「嫌ああああぁぁぁぁっっ!! 圭一さん、梨花に、梨花に何てことを――ッ!!」
「あ、あ……沙都子、やだ……見ないで……ふああああぁぁぁぁっっっ!!!!」
自分の恥ずかしい姿を見られた羞恥心からか、子猫の中がより一層締まる。
どうやら達したらしかった。
俺はまだイってないのでそのまま続けようとしたが……
「止めて! 梨花に手を出さないでくださいましッ! このケダモノぉっ!!」
「ほぉう。あれだけさっきまで泣き叫んでたクセに、まだ生意気なこと言えるんだな」
動けなくなった子猫を地面に横たえ、子犬の眼前に詰め寄る。
「私に近寄るなぁッ、このケダモノ! 梨花と私のそれを外せッ!」
俺の手に未だ握られた青いリードを、キッと睨み付ける。
「俺がケダモノなら、さしずめお前は雌犬ってところだろうが。それと――」
木に括り付けたリードを上にずらしつつ、子犬を抱え上げていく。
「お願いするときは、それ相応の頼み方があるってモンだぜ?」
「触るなぁッ! わ、私に何をするつもりなんですの……!?」
「躾だよ。駄目な犬は、ちゃあんと躾けてやらねぇとなぁ……?」
俺の剛直をあてがった先目がけて、一気に下ろす!
「ひぎぃっ!? ――――やあああああああっっっっっ!!!」
俺のモノが深々と突き刺さっても、俺と子犬とじゃあ身長差がありすぎる。
もちろん、その分子犬の足が地面を踏みしめることは出来ない。
結果、最奥まで突き刺さっていても、重力によってさらに無理矢理俺が押し込まれていく。
「痛……嫌ぁ、うぅっ……助けて、にーにー……痛いの、嫌……」
限界以上に圧迫され、よく見れば下腹部がほんの少し盛り上がっている。

それでも俺は遠慮しない。
軽く腰を引き、抉るように一気に貫く。
「ひぐぁあっ! ぐ……ああぁっ! うああっ!」
苦しげな悲鳴と、接合部からぼたぼたと地面に落ちるピンク色の液体。
それは地面が吸収しきれず、小さな水たまりを作るほどだ。
「ああっ! やっ! ひぅっ! ……ふああっ!!」
ある地点を越えたときから、声に甘さが含まれていく。
よく見れば俺の動きに合わせて、かくんと腰が動いている。
笑うように、微睡むように、その表情は悦びで満たされていた。
……とんだマゾだな、こいつも。
ぎゅうぎゅうと締め付けてくる中も、複雑な動きで俺を射精へと導いていく。
「あはっ……やぁっ! 圭一、さ……んぅっ! やあぁぁっっ!!」
「……っ!」
搾り取られるかのように、俺は二度目の欲望をぶちまけた。
中に思いっきりドクドクと注ぎ込む。溢れた分が地面へとどろどろ落ちていく。
抱えているのに疲れてきた俺は、それにも構わず地面に子犬を下ろした。
ハァハァと、三者三様の荒い息だけが静かな森にこだまする。
しかし俺の剛直は、まだ疲れを知らないようだ。
二匹のマゾ雌に充てられてか、むしろ元気を増したようにも思える。
さぁて、次はどちらを戴こうか。
二匹とも、もはや衣服とは呼べない布をギリギリのところでまとわりつかせている程度。
そのくせ耳と尻尾はきちんとついたままなのだから、流石と言うべきか。
おかげで全裸より妖しい色っぽさがある。
しかもぐちゃぐちゃの服から覗く肢体は、そんな姿に似合わない幼いものなのだ。
舌なめずりをしつつ、二匹の顔を交互に見やる。どちらからも熱っぽい視線。
「……みぃ、圭一。……沙都子はダメなのです。代わりにボクを……」
「圭一さん……梨花は止めてくださいませ。私には何をしてもいいですから……」
完全にどっちもイカレちまったようだな。
口先じゃもう一方のことを庇うようなこと言って、本当は期待に目が輝いてやがる。
それならまとめて喰らい尽くしてやろう!
木に括り付けた赤いリードを外して手首に巻き、子犬を仰向けに地面に転がす。
続いて腕が疲れてはいたが、それを無視して子猫を抱え上げる。
そして子犬の上にうつぶせに乗せた。
「きゃ!」
「あうっ! さ、沙都子……」

顔をつきあわせる形で、二匹が重なる。
それを上からぎゅっと押さえつけた。
何度も何度もぎゅ、ぎゅ、ぎゅっと。
ここで上がるのは苦悶の声じゃない。同時に奏でられたのは喘ぎ声。
手を離すが、二匹はもぞもぞと動き続けていた。
それもそのはず、さっきから何をしていたかというと……
「ふあっ! や、ダメですわ、梨花……きゃうっ! 胸は……ッ!!」
「あ、あっ! 沙都……ッ、だ、めぇ……んっ!」
互いの胸を擦り合わせて、感じてるんだぜ?
まさに絶景と呼ぶにふさわしい。
二匹の幼い雌獣がまぐわっているところなんて、そうそうお目にはかかれない。
よく見れば、子犬の方なんか腰がカクカク動いてるぜ?
「んっ、やあっ! あ、ダメ、梨花ぁ……も、我慢出来な……ッ!」
「沙都子っ! やっ、それはダメっ! ひゃうぅぅっ!!」
宴はさらにヒートアップしていく。
胸だけでなく、互いの太ももに秘裂を擦りつけ合う。
ぐしゅぐしゅという水音と、荒くなっていく息。
声色はより一層高く響き、互いが互いの痴態に興奮しているようだ。
動きは徐々に激しく、艶めかしいものへと変わっていく。
「あっ、んんぅっ……沙都子、ゴメンっ!」
「はぁッ……え? 梨花? ――ふむっ!? ん…ちゅ……」
子猫が子犬の唇を奪い、熱いキスを俺に見せつけてくる。
舌と舌が入り乱れ、子犬の頬を伝ってよだれがつーっと滴り落ちた。
……そろそろ、俺も限界かな。
雌獣の宴に俺も混ざるべく、上に乗っている子猫の位置を少し補正する。
肉棒を二匹の間に差し入れると、ビクンッと二匹同時に跳ねる。
そのまま二匹の陰核を擦るようにして、腰を動かす。
「ひゃうっ! ん、やぁっ! 圭一さんっ! んっ! ああぅっ!」
「圭一のがッ! 当たっ……あうっ! くぅんっ!」
上から、下から、小さな突起が擦れる。
同時にぬるぬるとした愛液にまみれ、滑りが良くなっていく。
当然、スピードは増すばかり。
一番敏感なところを責め立てられ、後半は二匹とも声なき声を上げるのみ。
喉を震わせ、肺の空気全てを絞り出すように。
そして、俺は火山が噴火したような勢いで、三度目を思いっきりぶちまけた。
「「ふああああぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!」」
二匹とも同時に声を上げ、俺の白濁とした液をお腹に浴びながら果てた――

――目を開けたら、朝だった。
いや、朝なのもかなり疑問だが、それ以上に疑問がある。
何故俺は、外で寝ているんだ!?
いきさつを思い出そうとしても、俺の脳が拒否反応を起こして思い出せない。
というか、昨日の記憶がごっそり抜けてるのが、すっげぇ不安なんですが。
しかも体がやけに重い。疲れているというレベルじゃないぞ、これは。
特に腰の辺りがとても痛いんですが……? 昨日、俺の身に何があったんだ!?
とりあえず思い出せるところから、徐々に思い出そう。
昨日部活をやったところまでは覚えている。
そう、確か俺が優勝で、誰かがとんでもない罰ゲームだったんだ。
なんだっけかな……? うーん、凄いものを渡された気がする。
とてもペラペラで、軽い。だけどとても重い価値のあるもので……
そうだ、それよりもどうして俺が優勝したんだ?
確か沙都子と梨花ちゃんが、断トツだったはずじゃあ……?
……沙都子と梨花ちゃん?
そこまで思い出したら、後は簡単に解けるパズルのようだった。
そうそう。沙都子と梨花ちゃんと、とんでもない賭けをしたんだ!
俺が1位になったら、獣装備でお散歩券。
だから俺は二人をお散歩させてたわけで……
その途中からだ。何かを隠すように思い出すことを拒否しているのは。
――ちょっと待て。二人をお散歩させてたなら、二人はどこ行ったんだ?
その時になってようやく、下半身が何か温かいものに触れられている事に気がついた。
とても怠い体に鞭打って、上半身を起こす。
俺の目が捕らえた光景は……
「……うわぁぁあぁぁあぁぁああぁぁっっ!!!!」
叫んだ。よくわからないから叫んだ。
俺の脳が目の前の光景を理解することを拒否している。だから叫んだ。
だってさ、信じられないだろ? こんなの。
ほとんど全裸と言っても差し支えがないほど、ぐちゃぐちゃになった服を纏って。
髪や顔、身体にところどころ白い何かがこびり付いていて。
上気した頬は艶めかしくて、とろんとした瞳には既に光は無く。
それぞれの耳を嬉しそうにぴこぴこ動かしながら。
小さな舌をちょこんと出して、チロチロと。
子犬がミルクを舐めるように。子猫がミルクを舐めるように。

――俺の勃起している『それ』を、沙都子と梨花ちゃんが二人で舐めていた。

脳に記憶が呼び起こされる。
誰だよ!? 誰だよ、二人をこんなにした奴は!?
思い出せ、誰だ? 誰だ? 誰だッ!?
ああ、頭が痛い。くそ、くそっ……
わかってるだろ!? 前原圭一ッ!?
こんなの、誰だか明白じゃねぇかッ!
俺の両手首に巻かれた『それ』。そう、それだよ!
こいつが……リードが俺の手に巻かれている時点で、俺と二人は昨日からずっと一緒にいたんだよ!
そうだ……俺が、やったんだ。
何度も何度も陵辱して、食い散らかした。
この白いものだって俺が出したものじゃねぇか!
お前、何回出したんだよ? 二、三回ってレベルじゃねぇぞ!?
少なくとも五回以上はぶちまけたはずだ。
そうだよ……泣き叫ぶ彼女たちを押さえて無理矢理『犯した』んだ。
他の誰でもない、この俺が。
「ああぁぁぁああぁぁ!! ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」
怖くなって謝る。誰に?
目の前の二人は俺の言葉なんて、既に届かなくなっているのに?
それでもただひたすら謝り続ける。
赦しが欲しいんじゃない。むしろ赦さないでいて欲しい。
だからこそ謝る。この口が、喉が、裂けるまで。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
――本当に獣となってしまった二人には、永久に届かないかもしれないとわかっていても。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2007年09月03日 01:50